Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
【IoT-Tech Meetup #3】PoCの取り組みの基礎と、PoC実施ポイントの総まとめ
Search
SORACOM
PRO
July 21, 2023
Technology
0
1.6k
【IoT-Tech Meetup #3】PoCの取り組みの基礎と、PoC実施ポイントの総まとめ
2023年7月21日開催『
IoT-Tech Meetup 第3回【PoCのアンチパターンと処方箋】
』で、ソラコム須田(kei)が発表した資料です。
SORACOM
PRO
July 21, 2023
Tweet
Share
More Decks by SORACOM
See All by SORACOM
少人数・短期間で実現!“ゼロから作らない” 4つの事例から見る、新時代IoT【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
7
現場のリアルをカメラで変える!小売・商業施設の「現場改革」最前線【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
11
【基調講演】真のIoTへ導く「データとネットワークの交差点」とその先へ【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
5
【特別講演】公開思考実験!もしも、この世界から「ヒトとモノのつながり」が消えたなら?【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
3
トヨタのIoT民主化を支援!「D-ROOM」の仕組みと現場浸透のくふう【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
8
クラウド全盛時代におけるIoTエッジ活用とグローバルサプライチェーン戦略【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
6
【特別講演】デジタル変革の羅針盤 ~CIO/CDOが描くIoTとAIの未来~【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
5
現場データを“武器”に変える!データ連携で加速する製造DX【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
8
後付けで実現!コストを抑えた遠隔監視システムの構築【SORACOM Discovery 2025】
soracom
PRO
0
9
Other Decks in Technology
See All in Technology
メモ整理が苦手な者による頑張らないObsidian活用術
optim
1
160
Power Automate のパフォーマンス改善レシピ / Power Automate Performance Improvement Recipes
karamem0
0
280
Unson OS|48時間で「売れるか」を判定する AI 市場検証プラットフォーム
unson
0
140
【Λ(らむだ)】最近のアプデ情報 / RPALT20250729
lambda
0
160
20250728 MCP, A2A and Multi-Agents in the future
yoshidashingo
1
160
興味の胞子を育て 業務と技術に広がる”きのこ力”
fumiyasac0921
0
410
AI人生苦節10年で会得したAIがやること_人間がやること.pdf
shibuiwilliam
1
220
2025-07-25 NOT A HOTEL TECH TALK ━ スマートホーム開発の最前線 ━ SOFTWARE
wakinchan
0
180
With Devin -AIの自律とメンバーの自立
kotanin0
2
920
Recoil脱却の現状と挑戦
kirik
3
480
AI駆動開発 with MixLeap Study【大阪支部 #3】
lycorptech_jp
PRO
0
280
Amazon CloudWatchのメトリクスインターバルについて / Metrics interval matters
ymotongpoo
3
300
Featured
See All Featured
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
235
140k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
1.9k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
72
4.9k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
272
27k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
Transcript
PoCのアンチパターンと処方箋 July. 21, 2023 IoT-Tech Meetup Vol.3 株式会社ソラコム シニアソリューションアーキテクト 須田
桂伍
本セッションでお話する範囲 企画 構想 PoC 本番導入 運用保守 パイロット運用
自己紹介 株式会社ソラコム / シニアソリューションアーキテクト 須田 桂伍 (すだ けいご) 経歴: •
エンタープライズシステムのエンジニア ◦ 基幹システム ◦ ストリームプロセッシング • プラットフォームサービスでのプロサービス BOOTHで配信しています! https://booth.pm/ja/items/4790293
PoCの役割 実現性評価のためのPoC ◦ アイデアや企画の実現性を評価するための役割 ◦ 実現性にはビジネス・業務、技術、運用、コストの4つの観点から評価が必要 学びと発見のPoC ◦ 準備や評価実施の過程で実際に⼿を動かしながら仕組みを理解できる役割 ◦
机上では気づけなかったポイントを発⾒でき、より深みのある設計につなげる 予算確保のためのPoC ◦ 本番導入に向けた予算を確保するための役割 ◦ 実機での計測ができるためより確度の高い見積のインプットを得られる PoCの基礎 PoCの基礎
フィージビリティスタディとPoC • フィージビリティスタディはアイデアに対する事前の実現性や実現手段の 調査であり、フィージビリティスタディで目星を付けた対象を具体的に評 価していくのがPoC • 事前のノックアウトファクターの洗い出しやあたりを付けるプロセス 検討している施策の 実現方式を調査する 調査した実現方式から
目星を付ける 目星を付けた実現方式を もとに施策の評価を進める フィージビリティスタディ PoC PoCの基礎
PoCの期間 年 日 週 月 四半期 時間 アウトプットへの 期待 洒落に
ならない ライン "検証" だったことを忘れちゃう → 失敗できなくなる 失敗するなら 1か月後より「明日」 PoCの基礎
論より動くもの PoCの基礎 • 机上の議論だけでは、各々が持つイメージが異なるために議論が発散 しやすくなり物事を前進させることが難しくなります。 • PoCではプロトタイプを作成することでアイデアを具体化し、実際に 見せることができ、本質的な議論への誘導ができます。 • 一方で、こうした動くものが早い段階であることで、視野が限定され
てしまう可能性もある点には注意が必要です。また、プロトタイプそ のもののレビューになってしまうこともよくある落とし穴です。 • フィードバック時にどういったフィードバックが欲しいのかを明示す ること、または最初はあえてペーパープロトタイピングのように自由 度を残した形で評価を進めるというのも効果的です。
PoCのステップ PoCの進め方 - 計画編 クローズ 次アクション 決定 結果整理 再評価 フィード
バック 評 価 準 備 計 画 評価期間中のフィードバックは定期的に実施する 評価しきれなかった項目、試行錯誤に時間がかかりそうな項目は一 度優先度を落とし他の評価項目を進めていく
PoC計画に含めたいアイテム No. 項目 説明 1 PoCの背景と目的 PoCを実施することになった背景と目的を明確にします 2 PoCの実施にあたっての制約事項 PoCを実施するにあたって既知の前提事項や制約事項を明確にします
3 PoCのスコープ 本PoCでの評価対象となるスコープを明確にします 4 やらないこと・やれないこと 本PoCのスコープ外であるもの、やらないことを明確にします 5 評価軸及び評価項目 評価にあたっての評価軸と具体的な評価項目を整理します 6 PoC評価時のシステム構成・開発対象 評価を進めるために必要となるシステムやプロトタイプを整理します 7 評価の実施環境 評価を実施するための場所を選定します 8 遵守すべきレギュレーションへの対応 評価にあたり必要なレギュレーション対応を明確にします 9 実施スケジュール PoC実施のスケジュールを作成します 10 体制 PoC実施にあたりステークホルダーを含む体制を確定します 11 タスクと担当者 評価実施に必要な準備作業を整理しアサインしていきます 情報 粒度 小 大 PoCの進め方 - 計画編
世界中のヒトとモノをつなげ 共鳴する社会へ