2023年9月26日開催『IoT-Tech Meetup 第5回【オープンソースVPN "WireGuard"】』で、ソラコム松下(max)が発表した資料です。
IoTとは?WireGuard 概要 と IoT で通信を守る理由Sep. 26, 2023IoT-Tech Meetup【WireGuard】株式会社ソラコムテクノロジー・エバンジェリスト松下 享平 (Max / @ma2shita)#5-1
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株式会社ソラコム / テクノロジー・エバンジェリスト松下 享平 (まつした こうへい) “Max”• 静岡県民 🗻 新幹線通勤族 🚅• 講演や執筆を中心に活動、登壇数600以上/累計• 経歴: 東証二部ハードウェアメーカーで情シス部門、EC 事業、IoT 事業開発を経て2017年より現職• 好きな言葉「論よりコード」• AWS ヒーロー (2020年受賞)
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ヤマト運輸株式会社導入事例IoT電球「ハローライト」で、安心して暮らせる街づくりを目指し、宅急便で培った経営資源を活用した見守りサービスを開始運輸・物流利用したSORACOMサービス:SORACOM Air協力パートナー:ハローライト株式会社
https://www.youtube.com/watch?v=ZUBiWrhjlYc
クラウドセンサー/デバイス“モノ”ネットワーク現場をデジタル化 現場とクラウドをつなげる デジタルデータの活用モノやコトをデジタル化人手に頼らずデータを集める、活かす、現場を動かすIoT とは?
社会のあらゆる場所で活用されているIoT社会インフラ(ガス) 運輸・輸送商業施設(カメラ・AI)顧客利便性向上 モビリティ製造現場見守り コミュニケーション支援社会インフラ(河川)洋上プラント 商業施設(ロボット)鳥獣捕獲
SORACOM は IoT の「つなぐ」を簡単にIoT デバイス クラウドサービス✓ 遠隔操作✓ メンテナンス✓ 蓄積・見える化✓ アラート通知センサキットIoT 通信IoT SIMLPWAパートナーデバイスパートナークラウド(AWS / Microsoft / Google)Wi-Fi / 有線3G / LTE / 5GLTE-M通信デバイスクラウド型カメラ衛星通信
様々な要素が関係するのが IoTデジタル化対象デバイス ネットワーク クラウド 利用者全てがつながって 「IoT」セキュリティ・監視物流・在庫管理支払い・課金法令順守受発注・保守アプリケーションストレージデータ処理ゲートウェイパケット交換(ISP/IX)バックホールアクセスポイント通信モジュールマイコンセンサー
IoT の攻撃ポイントは、デバイス自体と要素間の境界デジタル化対象デバイス ネットワーク クラウド 利用者アプリケーションストレージデータ処理ゲートウェイパケット交換(ISP/IX)バックホールアクセスポイント通信モジュールマイコンセンサーネットワークやクラウド接続の認証情報の奪取パブリック IP への攻撃※デバイスやエントリーポイント保護のお話は、別の機会に
情報セキュリティの三要素と VPN 技術機密性 完全性 可用性情報が不正アクセスから守られること《暗号化等》情報が改ざんから保護されること《電子署名等》必要時に情報へのアクセスが可能なこと《冗長化等》この二要素に加えて「真正性」(通信相手が正しいこと)を技術的に実現
https://www.wireguard.com/Fast Modern Secure✓ 既存 VPN を上回るスループットとレイテンシ✓ 軽量でマイコンでも動作✓ 接続認証、暗号化、メッセージ認証は最新の標準技術✓ 実装もコンパクト✓ IP が変化し続けるモバイル環境でも安定した接続性WireGuard (ワイヤーガード)
WireGuard “Fast”https://www.wireguard.com/performance/#benchmarkinghttps://github.com/smartalock/wireguard-lwip
WireGuard “Modern”通信の継続は、受信パケット内の“送信元 IP アドレス” を使用• 初期接続こそ「接続先アドレス」を使うが、通信開始後はパケット自体が接続先情報として利用される• 頻繁な鍵交換、パケット毎に行っている “メッセージ認証” が《真正性》を担保
WireGuard “Secure”接続認証(識別)は、Curve25519 による公開鍵認証(ECDH)※他の方式(e.g., ユーザーID/パスワード) の認証方式はないCurve25519… 公開鍵のサイズは32バイト(Base64エンコーディング後で44バイト)暗号化とメッセージ認証は、ChaCha20-Poly1305ChaCha20-Poly1305は、ストリーム暗号(ChaCha20) 《機密性》とメッセージ認証(Poly1305) 《完全性》を組み合わせた暗号アルゴリズム。この組み合わせは RFCになっているTLS や IPSecVPN でも ChaCha20-Poly1305 が選択可能
WireGuard の注意点通信は UDP のみ特徴のところでも紹介しましたが、WireGuard の通信は UDP (Port 51820)。TCP は「パフォーマンスに懸念がある」と明記されているため、今後もサポートの可能性は低そうクリプトアジリティが無いクリプトアジリティとは、VPNで採用しているアルゴリズムで問題があった場合に、他のアルゴリズムへ簡単に変更できることを指す。VPN自体を長く安全に使うための設計ですが、実装や設定が複雑になるデメリットがあるWireGuard は、クリプトアジリティを採用しないことでシンプルさを実現しました。WireGuard で使用している技術に問題があったら、WireGuard 自体をバージョンアップすることで対応することになる
サーバーが無くとも試せる― demo.wireguard.com$ apt install netcat-openbsd$ sudo cat /etc/wireguard/wg_demo_client.pub | nc demo.wireguard.com 42912OK:JRI8Xc0z(省略)n4g+/PFs=:12912:192.168.84[Interface]PrivateKey = クライアントの秘密鍵(wg_demo_client.key の内容)Address = サーバー側から得たクライアントへの割り当てIPアドレス[Peer]PublicKey = サーバーの公開鍵EndPoint = demo.wireguard.com:サーバー側から得たポート番号AllowedIPs = 0.0.0.0/0wg_demo0.conf
詳細はブログでhttps://blog.soracom.com/ja-jp/2023/02/16/what-is-wireguard/
https://soracom.connpass.com/event/294746/connpass ページがオープンしてます!次回の IoT-Tech Meetup は?お会いできることを、楽しみにしております!10/24(火) 19:00~今後➢ SIM と 5G Core & SORACOM のコアネットワーク➢ AWS re:Invent 2023 振り返り➢ IoT-Tech Meetup 振り返り ― ChatGPT や位置情報などなど
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