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IoTだからこそ、サーバーレスを活用すべき3つの理由

SORACOM
September 23, 2023

 IoTだからこそ、サーバーレスを活用すべき3つの理由

2023年9月23日開催『ServerlessDays Tokyo 2023』にて、ソラコム松下(max)が発表した資料です。

SORACOM

September 23, 2023
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Transcript

  1. SORACOM は IoT の「つなぐ」を簡単に IoT デバイス クラウドサービス ✓ 遠隔操作 ✓

    メンテナンス ✓ 蓄積・見える化 ✓ アラート通知 センサ キット IoT 通信 IoT SIM LPWA パートナー デバイス パートナークラウド (AWS / Microsoft / Google) Wi-Fi / 有線 3G / LTE / 5G LTE-M 通信 デバイス クラウド型 カメラサービス 衛星通信
  2. IoT バックエンド(データ処理)に求められる3つの工程・機能 受付 変換 蓄積 データ活用 《可視化・通知》 HTTP や MQTT

    等 プロトコルの API 公開と 変換処理への橋渡し フォーマット変換や マッピング(意味づけ) 集計処理 データ活用側で 利用するための 保管 IoT デバイス
  3. 様々な要素が関係するのが IoT デジタル化 対象 デバイス ネットワーク クラウド 利用者 全てがつながって 「IoT」

    セキュリティ・監視 物流・在庫管理 支払い・課金 法令順守 受発注・保守 アプリケーション ストレージ データ 処理 ゲートウェイ パケット交換 (ISP/IX) バックホール アクセス ポイント 通信 モジュール マイコン センサー
  4. IoT バックエンド構築の課題 準備 仮想サーバーを立ち上げてから、OS、あとは PHP + Laravel をインストールして API と変換処理を実装した後、

    ストレージに MySQL を設定して… 楽しいけれど、お金にならない時間! 非機能要件の実装 MQTT 対応?認証処理? ワークロード調整?ストレージ見積? 面倒なうえに、お金にならない! 運用や費用 モニタリング?スケールアウト/イン? データが流れていない時のコスト? 手間がかかるのに、だれもお金を払ってくれない!
  5. マネージドサービス、サーバーレス、SaaS マネージドサービス 《IaaS との異なる点》 OS レイヤは抽象化・隠ぺい化されている クラスターや AZ 配置を ユーザーが設定

    AZ; アベイラビリティ・ゾーン。データセンターとも言い換えられる。 IaaS; Infrastructure as a Service SaaS; Software as a Service アプリケーション自体が 提供される SaaS IaaS 仮想サーバー OS より上は ユーザーが運用 アプリ(コード)実行環境が 提供される API を通じて “機能” が 提供される サーバーレス 自由度は高いが、広いスキルが必要 開始までの時間もかかる 自由度は低いが、学ぶことが少ない すぐに始められる
  6. サーバーレス解説の決定版 出典: NAKAYAMA Masahiro. “Serverless Updates 2023 #serverlessdays”. ドクセル. 2023-09-20.

    https://www.docswell.com/s/nekoruri/524W1N-serverless-updates-2023, (参照 2023-09-21). 講演動画: https://www.youtube.com/live/X2QYkRHO72E?si=zjoaFF7JCwRVkcR4&t=1455 生涯使える資料
  7. なぜ、IoT はサーバーレスと相性が良いのか? ― IoT データは「いつ発生するかわからない」 IoT のデータ処理に適する データの待ち時間がムダに 仮想サーバーや マネージドサービス(一部)

    サーバーレス ➢ 課金単位は稼働時間 ➢ データを常に処理する ワークロード向き ➢ 課金単位は実行時間 ➢ データ発生時のみ処理する ワークロード向き 例) ドアの開閉をセンシングしたい
  8. 機能・工程毎に対応するサービスの例 受付 変換 蓄積 AWS IoT Core Azure IoT Hub

    Cloud API Gateway Azure Event Hubs Azure Functions Azure Stream Analytics Cloud Functions Cloud Pub/Sub Cloud Storage BigQuery Azure Cosmos DB Storage Account Data Lake Storage Gen2 Cloud Dataflow AWS Lambda Amazon Kinesis Data Firehose AWS IoT Analytics Amazon Simple Storage Service (S3) Amazon DynamoDB Azure Application Gateway Amazon API Gateway
  9. サーバーレス、初めての一歩は FaaS ― Function as a Service 《AWS》 AWS Lambda

    《Microsoft Azure》 Azure Functions 《Google Cloud》 Cloud Functions
  10. Amazon API Gateway • 受け入れ可能なプロトコルは HTTPS、WSS • リクエストの流し先は単一サービス • 振り分け等は

    Lambda 関数や後続サービスで実装する、直列型アーキテクチャー プロトコルと構築可能なアーキテクチャで 見るサービスの違い AWS SDK • 使用プロトコルは HTTPS • AWS サービスに対し、直接アクセスしてデータ保存や呼び出しをする ※ AWS IoT Device SDK は AWS IoT Core との通信実装を支援 AWS IoT Core • 受け入れ可能なプロトコルは HTTPS、WSS、MQTTS • リクエストの流し先は複数サービス • 条件に応じてメッセージをルーティングできる、並列型アーキテクチャー (Fanout)
  11. Amazon S3 マイコン等 AWS IoT Core による「Fanout パターン」は 新たなチャレンジがしやすい AWS

    IoT Core Amazon Kinesis Data Firehose Amazon DynamoDB Aに影響なく BやCを追加・削除 他のサービス IoT ビジネスの要求と共に 拡張ができる AWS Cloud ルール A ルール B ルール C
  12. What does “イケてる” mean ? IoT 界隈で、サーバーレス事例は ニュースになりやすい! 出典: ITmedia.

    ““AWSたまごっち”の裏側、AWS日本法人が公開 IoTサービスをフル活用”.ITmedia. 2023-06-07. https://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/2306/07/l_dy_dg_02.png, (参照 2023-09-21). 出典: ソラコム. “エネルギーの未来を「IoTで切り拓く」先駆者たち”. SORACOM Discovery 2023. 2023-07-06. https://speakerdeck.com/soracom/soracom-discovery-2023-e-3?slide=19,(参照 2023-09-21).