及部敬雄 (@TAKAKING22)2023/5/20 Scrum Fest Niigata 2023いきいきした受託開発をするためにアジャイルチームができること
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「受託開発」のイメージは?
「なんか大変そう・・・」「できるだけ関わりたくないなあ」
受託開発があらわれた!およべHMバ:さとりゅ ごーた299036HMあ:1667936HMそ:18010136?
うっ。
うっ。あれ?でもなんで「うっ」なんだろう?
なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発
なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発でもなぜネガティブなのかよくわかっていなかった
なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発でもなぜネガティブなのかよくわかっていなかったやったこともないのにあーだこーだ言うのはダサい!!
なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発でもなぜネガティブなのかよくわかっていなかったやったこともないのにあーだこーだ言うのはダサい!!よろしい、ならば受託開発に向き合ってみよう
なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発でもなぜネガティブなのかよくわかっていなかったやったこともないのにあーだこーだ言うのはダサい!!よろしい、ならば受託開発に向き合ってみよう最高にいきいきとした受託開発やってみようじゃないか
TAKAKING22株式会社ホロラボAGILE-MONSTER.COM制御不能なアジャイルモンスター及部敬雄
Silver Bullet Club株式会社ホロラボ AECグループチーム転職2回及部 敬雄@TAKAKING22佐藤 竜也@satoryuofficial宮崎 剛太@gmya_zakiIT 製造業 XR
株式会社ホロラボリアルとバーチャルをつなげて価値を生み出す部屋→フロア→建物→街区→地域→都市→国→地球受託開発、自社プロダクトhttps://hololab.co.jp/
私たちがホロラボでやっている仕事建設業各社 ホロラボ(AECグループ)依頼提供XRや3Dでなにかやりたい!
ホロラボにチーム転職する際のチーム自社開発→受託開発なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発
自社開発→受託開発なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発受託開発をやりたくて現職を選択したわけではないこの仲間たちと一緒に未来を創っていこうと考えたときに たまたま受託開発という方法が目の前にあらわれたホロラボにチーム転職する際のチーム
自社開発→受託開発なんとなくネガティブなイメージをもっていた受託開発受託開発をやりたくて現職を選択したわけではないこの仲間たちと一緒に未来を創っていこうと考えたときに たまたま受託開発という方法が目の前にあらわれたまずは受託開発に思いっきり向き合ってみよう!!ホロラボにチーム転職する際のチーム
今日のお話受託開発に真正面から向き合ってみたSilver Bullet Club、はじめての受託開発やってみた結果として今受託開発をどのように捉えているのか
Learning Outcome受託開発に抱いているイメージがちょっとだけ前向きになる
受託開発とは
受託開発発注する応えるユーザー企業 SIer
言葉の整理SISystem Integration。情報システムの「企画・設計・開発・運用・保守」の一部やすべてを請け負って対応すること。SIer System Integrator。System Integrationを行う企業や人のこと。SES System Engineering Service。IT人材を一時的に派遣して技術を提供する委託契約の一種。
自社開発と受託開発自社開発事業 開発チームA社
自社開発と受託開発自社開発受託開発事業 開発チーム開発チームA社 B社事業 開発チームA社
受託開発における契約一括請負 準委任発注納品ユーザー企業 SIer ユーザー企業 SIer発注提供ユーザー企業からの要件に基づいて、要件を満たす成果物を納品する契約形態。ユーザー企業からの依頼に基づいて、必要な業務を行う人材を提供する契約形態。
受託開発は日本だけ?
『IT人材白書2017』図表2-2-3より
『「DX白書2023説明会」3.戦略・人材・技術の解説』P.44より
受託開発は日本だけ?欧米にも受託開発は存在する欧米ではユーザー企業にエンジニアがいることが多いそのためシステムそのものではなく、 手が足りない一部を外注するのが欧米で一般的な受託開発日本でもユーザー企業における内製化の必要性が高まっているが、進捗はそれほどないように見える
受託アジャイル勉強会https://contracted-development-agile.connpass.com/
コミュニティつくりがち
脱線:スモールコミュニティもいいぞ!今や「アジャイル開発」や「スクラム」は大きくなったちょうどいいサイズ感とわかりやすい名前のコミュニティ最初からコンテキストがある程度揃っている安心感と楽さ
脱線:現場とコミュニティを行き来する現場 コミュニティやってみたこと考えていること話す壁打ちする試してみる アイデアをもらう
受託開発における難しさチームが長続きしにくい「私契約する人、あなたつくる人」問題「私考える人、あなたつくる人」問題
よくある受託開発におけるチームProject Based Teamプロジェクトがはじまるとチームが作られて、 プロジェクトが終わるとチームは解散するプロジェクトを終わらせるためのチーム
なぜチームが長続きしにくいのか受託開発は基本的に人月商売リソース効率が上がると売上が上がる(と思い込んでる)プロジェクトごとに最適な人数を最適な配置したくなる
受託開発の流れґཔΛड͚ΔݟੵΓΛग़͠ ௐΛ͢ΔϓϩδΣΫτ։࢝ϓϩδΣΫτऴྃܖΛ͢Δ
受託開発の流れґཔΛड͚ΔݟੵΓΛग़͠ ௐΛ͢ΔϓϩδΣΫτ։࢝ϓϩδΣΫτऴྃܖΛ͢Δプロジェクトマネージャー
受託開発の流れґཔΛड͚ΔݟੵΓΛग़͠ ௐΛ͢ΔϓϩδΣΫτ։࢝ϓϩδΣΫτऴྃܖΛ͢Δプロジェクトマネージャー開発者
“つらくてニューゲーム”Image by Lothar Dieterich from Pixabay
つらくてニューゲームいろんなことが決まってからアサインされる既に契約後なので制約の中でどうにかするしかない開始からつらい状態ではじまるプロジェクト
https://agile-monster.com/blog/i-am-the-thinker-you-are-the-worker/
ユーザー企業担当者(プロダクトオーナー)SIerエンジニア(開発者)
ユーザー企業担当者(プロダクトオーナー)SIerエンジニア(開発者)さあ素晴らしいバックログを出してください!出してくれたら作りますよ!
ユーザー企業担当者(プロダクトオーナー)SIerエンジニア(開発者)さあ素晴らしいバックログを出してください!出してくれたら作りますよ!わからないんだけどなーまあ、これでいっか!
これを繰り返していくと…
ユーザー企業担当者(プロダクトオーナー)SIerエンジニア(開発者)あ、あれ!?こんなはずじゃなかったのに…さあデモを見せたまえ!意見を言うから!!
「私考える人、あなたつくる人」問題の正体プロダクトオーナー(発注者)も答えを知らない仕事を進めるために、わからないけどとりあえず決める繰り返すことで慣れていく「私考える人、あなたつくる人」という関係性が出来上がる
「私考える人、あなたつくる人」問題の正体プロダクトオーナー(発注者)も答えを知らない仕事を進めるために、わからないけどとりあえず決める繰り返すことで慣れていく「私考える人、あなたつくる人」という関係性が出来上がる誰かが悪かったわけではなく全員がマジメに仕事に取り組んだ結果
受託開発における難しさチームが長続きしにくい「私契約する人、あなたつくる人」問題「私考える人、あなたつくる人」問題契約前にチームが存在しないので契約をするための役割が必要になる
受託開発における難しさチームが長続きしにくい「私契約する人、あなたつくる人」問題「私考える人、あなたつくる人」問題契約前にチームが存在しないので契約をするための役割が必要になるチームができたばかりで仕事をまわさなければならず顧客との間に壁をつくってしまいがちになる
受託開発のあたりまえをぶっこわーす!Image by wendy CORNIQUET from Pixabay
チームで仕事をする
入社当時のホロラボの仕事スタイルプロジェクトマネージャーが顧客とコミュニケーションをして契約まで進めるエンジニアがアサインされてチームができて、 プロジェクトが始まるプロジェクトが終わるとチームは解散する
入社当時のホロラボの仕事スタイルґཔΛड͚ΔݟੵΓΛग़͠ ௐΛ͢ΔϓϩδΣΫτ։࢝ϓϩδΣΫτऴྃܖΛ͢Δプロジェクトマネージャー開発者
「どうも、チームで転職してきました」
入社当時のホロラボの仕事スタイルґཔΛड͚ΔݟੵΓΛग़͠ ௐΛ͢ΔϓϩδΣΫτ։࢝ϓϩδΣΫτऴྃܖΛ͢Δチーム
最初から最後までチームで取り組むチームが直接顧客と話す見積もりや契約もチームで行う同じチームがプロジェクトを実行する自分たちで考えて、自分たちで判断をして、自分たちで実行する
見積もりや契約も学習をする対象Image by free stock photos from www.picjumbo.com from Pixabay
見積もりや契約も学習をする対象見積もりや契約とプロジェクトの実行が分かれていると プロジェクト全体としてのフィードバックループが回りにくい最初から最後までチームで取り組むことで、 見積もりや契約もチームでうまくなっていく
初手、デモ
初手、デモ依頼をいただいた内容を受けて、 最初の打ち合わせにデモをつくって持っていくデモで実現できたこと・実現できそうなことをベースに、 相手のイメージを詳細に理解していく
動くプロダクトを中心に据える最初から最後まで動くプロダクトをベースに進めるコミュニケーションが空中戦になりにくいインクリメントに集中することができる
パートナーとしてふるまうPhoto by Icons8 Team on Unsplash
顧客はなぜプロジェクトを発注しているのか自分たちだけでは問題解決できないから発注している共に問題解決をすることができるパートナーを探している
顧客はなぜプロジェクトを発注しているのか自分たちだけでは問題解決できないから発注している共に問題解決をすることができるパートナーを探している正しいか正しくないかはそんなに重要ではない重要なのはそのようにふるまうこと
そのように扱うとそのようにふるまうPhoto by Andre Mouton on Unsplash意外とある
必要だと思うことを提案して実行していくインセプションデッキユーザーインタビュー業務フロー分析
カスタマーサクセスを実現するチーム「社内で評判がよかったです」「次のプロジェクトもよろしくお願いします」「○○という仕事があるんですが、ホロラボさんどうですか?」
受託開発をどう捉えているか
受託開発というビジネス形式上は人月商売だが、 誰がやるのかが受託開発の魅力的品質に直結する問題解決をすることで対価をいただいている
ソフトウェア開発における問題解決“ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより 社会学的なものである”(ピープルウェア/トム・デマルコ)エンジニアリングだけではなく総合格闘技問題解決するのはチーム
受託開発におけるプロダクトは「問題解決できるチーム」
ユーザーの声も顧客の声も鵜呑みにしないPhoto by Christina @ wocintechchat.com on Unsplash
問題 vs 私たちの構図をつくる
受託開発における難しさチームが長続きしにくい「私契約する人、あなたつくる人」問題「私考える人、あなたつくる人」問題契約前にチームが存在しないので契約をするための役割が必要になるチームができたばかりで仕事をまわさなければならず顧客との間に壁をつくってしまいがちになるここを変えることから取り組むのがよさそう
チームチーム(人)を案件にアサインするのではなく、 案件をチームにアサインするチームで学習をして、よりうまくなっていく
現在のホロラボAECグループAECグループ
正攻法だけどもう一歩先へPhoto by Bruno Nascimento on Unsplash
このチームにお願いしたい!をつくるチームとしての価値を高める「このチームにお願いしたい」と声がかかる状況をつくる
やっていることをオープンにするあるとよさそうな機能を公開した顧客から声をかけてもらえる状況自分たちがやっていることが仕事につながるベースがあるので余裕をもって仕事をまわすことができる
「受」託開発だけど攻めたい言われてからつくってるだけだとつまらない自分たちが未来をつくりにいく一緒に伴走してくれる仲間=顧客を探す攻めの受託開発
まとめ
あたりまえなことをあたりまえにやるこれまでやってきてよかったことを同じようにやってみるど素人なのでわからないけど飛び込んでみるあたりまえなことをあたりまえにできることにも価値がありそう建設業もXRも受託開発も完全に理解した!(危ない)
「受託開発かどうかは関係ないよね」受託アジャイル勉強会で毎回のように出てくるセリフ
ユーザー企業 SIer
事業部 開発部
プロダクトオーナー 開発者
受託開発かどうかは関係ない制約の種類やハマりやすい罠が違う受託開発が難しいのではなくて、人と働くのが難しい受託開発がつまらないのではなく、受け身で働くのがつまらない
比較することに大した意味はないアジャイル開発とウォーターフォール自社開発と受託開発
いきいきした受託開発をするためにアジャイルチームができること
目の前の現実に向き合って必要なことをやるImage by Bruce from Pixabay
“世の中に必要なものが残る”Image by DUKE NG from Pixabay
楽しそうに働いている人たちのところに楽しい仕事は集まるPhoto by Jack Cohen on Unsplash
受託開発を楽しそうにやっている人を増やしたい
@TAKAKING22及部 敬雄https://agile-monster.com/ぜひお話しましょう!現役のアジャイル開発実践者によるアジャイルコーチ雑談、相談、お仕事の依頼などお気軽にどうぞ