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Strategy and Capability

Strategy and Capability

䟡倀づくりを支える戊略ず組織胜力

Takumi Kato

September 26, 2022
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Transcript

  1. 戊略ず組織胜⌒
    明治⌀孊 商孊郚 加藀拓⺒
    Marketing #09

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  2. 䜍眮付け
    顧客管理ず効果枬定
    戊略ず実⟏
    䟡倀づくりの考え✅
    調査による客芳的な状況把握
    #01 マヌケティング
    #02 ブランドマネゞメント
    #04 垂堎調査
    #07 科孊的怜蚌
    #08 感性⌯孊
    #05 消費者⟏動
    #03 ロむダルティずCRM
    #10 クチコミ
    #09 戊略ず組織胜⌒
    仮説✎案 具珟化 怜蚌
    #06 知芚品質

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  3. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  4. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  5. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    競争優䜍
    戊略
    (ポゞショニング)
    組織胜⌒
    (ケむパビリティ)
    • 本瀟䞻導による遞択ず集䞭
    • 業瞟を⌀きく巊右
    • ブランド構築の源泉
    • 珟堎䞻導によるカむれン
    • 安定した利益に貢献
    • 競合の暡倣に匷い
    戊略が匱ければ䜎空⟶⟏を続け組織胜⌒が匱ければ戊略の”アタリ”に䟝存する

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  6. 䟡倀づくりの基盀
    思想・制床・✂化なきたたシステム導⌊や⌈材獲埗しおも猫に〈刀である
    個⌈の
    あり✅
    理論に基づきひたすらに考え・⌿を動かしお぀くり
    顧客の知芚による怜蚌を⟏いそれをもずに説埗する
    組織の
    あり✅
    どんな事情であれ顧客に䟡倀がないものは切り捚お
    科孊的な怜蚌結果に基づきオヌプンに意思決定を⟏う
    ⌈事の
    あり✅
    最重芁リ゜ヌスである「䟡倀づくりをしおいる⌈」に
    適切な環境・暩限・報酬を✀払う⌈事制床を敎備する
    䟡倀の
    考え✅
    顧客の ”朜圚的な” 困りごずを解決するコンセプトを
    ⟌い知芚品質(デザむン・UX)で⌀貫しお具珟化する

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  7. 䟡倀づくりの基盀
    個⌈の
    あり✅
    理論に基づきひたすらに考え・⌿を動かしお぀くり
    顧客の知芚による怜蚌を⟏いそれをもずに説埗する
    組織の
    あり✅
    どんな事情であれ顧客に䟡倀がないものは切り捚お
    科孊的な怜蚌結果に基づきオヌプンに意思決定を⟏う
    ⌈事の
    あり✅
    最重芁リ゜ヌスである「䟡倀づくりをしおいる⌈」に
    適切な環境・暩限・報酬を✀払う⌈事制床を敎備する
    䟡倀の
    考え✅
    顧客の ”朜圚的な” 困りごずを解決するコンセプトを
    ⟌い知芚品質(デザむン・UX)で⌀貫しお具珟化する
    組織胜⌒
    戊略

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  8. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  9. ✇経産業新聞. (2016). 平井改⟰の1500✇. ✇本経枈新聞出版瀟.
    トップマネゞメントの仕事
    トップマネゞメントの仕事は3぀しかない
    ✅向性を打ち出すこず責任を取るこずそしお⌈事
    Sony 元䌚⻑・吉✥ 憲⌀郎✒

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  10. 戊略ずは捚おるこず
    • 戊略ずは䜕をやらないかを決めるこず
    • 戊略ずは進むべき✅向性ず資源配分の遞択
    「できたらいいこず」の遞択肢は垞に無数にある。
    しかし経営資源や時間は限られおおりすべおの実践はできない。
    経営者は10䞇ある遞択肢のうちいく぀かを遞択し
    残りの9侇9900以䞊を切り捚おる決断をしなければならない。
    Michael Porter

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  11. 「考え぀く限りの⌿を同時倚発的に実⟏する」が最悪の戊略
    最悪の戊略党✅䜍攻撃
    売䞊向䞊
    TV広告
    Web広告
    キャンペヌン
    倀匕き
    ・・・
    もし効果があっおもその芁因がわからず組織にノりハりが蓄積されない

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  12. 競合やトレンドに✬を奪われ⟃瀟の匷みを⟒倱うず遞択を誀る
    捚おるためには「⌰を知るこず」が䞍可✋
    「匷みを✣かし匱みを捚おる」ずいう鉄則のために
    たずは⟃瀟の状況を知るこずが第⌀歩である。
    しかし⌀般的に匱みはすぐに思い぀くが匷みが⟒えにくい。
    既存のロむダルティの⟌い顧客が⟒出しおいる䟡倀を知る
    (競合やトレンドに✬を奪われるず遞択を誀る)

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  13. 1: Baum, J. R., Locke, E. A., & Kirkpatrick, S. A. (1998). A longitudinal study of the relation of vision and vision communication to venture growth in entrepreneurial
    firms. Journal of applied psychology, 83(1), 43-54.
    戊略は組織を牜匕する
    • CEOが優れた戊略を有しおいる䌁業の✅が成⻑率が⟌い
    • 優れたビゞョンの芁件は
    - 簡朔である
    - 明快である
    - チャレンゞングである
    - 未来志向である
    - ⌀貫性がある
    アメリカの183瀟のCEOず埓業員ぞの調査から導出した結論1

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  14. 戊略の効果
    経営資源
    の有効掻✀
    明確な✬的に向けお各郚⟚が蚈画を✎おられ適切な⌈材・
    予算の割り圓おが可胜になり瀟内資源の”無駄死に”が枛る
    珟堎⌒の向䞊
    ✬的が共有されおいるため埓業員の刀断基準が明確になり
    想定倖の問題が発✣しおも臚機応倉に察応しやすくなる
    優秀な⌈材
    の獲埗
    ✬的が察倖的に✰されおいるため共感した⌈材が集たり
    明確な基準で評䟡されるこずでモチベヌションが⟌たる
    ノりハりの蓄積
    明確な✬的・✬暙のもず実⟏しおいるため「倱敗」の刀断
    ができ原因究明・改善を通じ組織が⟃然に孊習しおいく

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  15. 戊略の皮類

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  16. 戊略の分類
    倚くの䌁業は競合他瀟ず差別化した䟡倀を远求する戊略を遞択する必芁がある
    SCP理論 (Structure-Conduct-Performance Theory)
    1980幎代以降の競争戊略の代名詞でありポゞショニング戊略が代衚的
    コストリヌダヌ
    シップ
    差別化
    ニッチ垂堎にフォヌカス
    åž‚
    å Ž
    芏
    æš¡
    ⌀
    〈
    競争優䜍の源泉
    ⌀
    〈
    Michael Porterの「戊略3類型」

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  17. • 業界構造が安定しおいる寡占垂堎 (䟋コヌラ通信)
    • 差別化戊略によっおブランドを確✎し独⟃のポゞションを構築
    IO型
    (industrial organization)
    • 技術開発が掻発で競争が激しい垂堎 (䟋⟃動⟞)
    • ⌈材ずいう経営資源に投資し技術⌒を積み䞊げるRBV戊略
    チェバレン型
    • 技術が✇進✉歩で進化する䞍確実な競争環境 (䟋IT)
    • 早期から垂堎に投⌊し改善しおいくリアルオプション戊略
    シュンペヌタヌ型
    内容
    戊略
    Barney, J. B. (1986). Types of competition and the theory of strategy: Toward an integrative framework. Academy of management review, 11(4), 791-800.
    垂堎特性に合わせた戊略
    (Resource Based View)

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  18. Amit, R., & Zott, C. (2001). Value creation in e-business. Strategic management journal, 22(6-7), 493-520.
    ビゞネスモデルの分類
    内容
    分類
    効率性
    • 埓来よりも費✀を抑えるこずができる
    • 䟋メルカリは仲介業者を陀きCtoCにするこずで費✀を削枛した
    1
    補完性
    • 耇数の䌁業・事業を結び぀けるこずで単䜓では埗られない効果を埗る
    • 䟋楜倩はEC・⟊融・保険等広範な経枈圏を構築し盞互で賌⌊促進
    2
    囲い蟌み
    • 顧客を競合他瀟に流出させないように蚭蚈する仕組み
    • 䟋航空䌚瀟のマむレヌゞプログラムは利✀するほどやめられない⌌理に
    3
    新芏性
    • これたでにない組み合わせによっお新しい問題解決を実珟する
    • 䟋Airbnbは䜏宅ず旅⟏客を結び珟地✣掻䜓隓ず空宀の掻✀を実珟
    4

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  19. フレヌムワヌクは「分析」ではなく「敎理」

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  20. 経営資源をどこからどこに振り分けるのかを敎理するためのフレヌムワヌク
    経営資源の配分
    垂堎シェア
    䜎
    ⟌
    垂堎成⻑率
    䜎 ⟌
    負け✝ (Dog)
    ⟊のなる✊ (Cash Cow)
    問題児 (Problem Child)
    花圢 (Star)
    BCGプロダクト・ポヌトフォリオ・マネゞメント(PPM)
    シェアを拡⌀できれば「花圢」に逆に
    成⻑率が䜎䞋するず「負け✝」になる
    諞刃の剣であり投資刀断が難しい
    競争が激しく⌀芏暡投資が必芁
    垂堎が成熟したずきに「⟊のなる✊」に
    なるようシェアを維持・拡⌀すべき
    早急に撀退すべき垂堎
    か぀おの栄光事業がここに転萜するず
    その意思決定が遅れおゞリ貧に
    利益率が⟌いが将来は衰退する
    この利益を別に投資しお次の成⻑
    事業を育成すべき

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  21. フレヌムワヌクに答えを求めおはならない。マヌケティングは⟃ら思考する掻動
    「フレヌムワヌクを぀くっお満⟜」ずいう思考停✌
    • BCG-PPM, SWOT, 4P, 5フォヌス等倚数のフレヌムワヌクがあるが
    これらはすべお「分析」ではなく「敎理」である
    • 敎理の仕✅などなんでも良く䜿いたければ䜿えば良い。しかしフ
    レヌムワヌクを぀くっお満⟜するこずは断じおならない
    • 情報収集・敎理は思考の出発点にすぎない

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  22. ちなみに...
    • 孊術研究ずしおフレヌムワヌク等のツヌルの提案は業瞟ずしお認
    められにくい
    • ツヌルが普及した背景にはアメリカを䞭⌌ずするMBAやコンサル
    ティングファヌムの商売道具ずしお取り䞊げおきたこずがある
    • それよりも実務では䟡倀の創出研究では新しい知⟒の導出が重芁
    であり商売道具はあくたで道具であるこずを忘れおはならない

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  23. 結局はコンセプト策定ず具珟化

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  24. マヌケティングにおける戊略
    ブランドマネゞメント  コンセプト + ⌀貫した具珟化
    コンセプト ⌀貫した具珟化
    実✀的⌌理的な問題を解決する
    時代によらない䟡倀の定矩
    定矩したコンセプトを
    ⌀貫しお具珟化・蚎求
    Concept
    ZMOT
    (Zero Moment of Truth)
    Webサむトや⌝コミを⟒たずき
    FMOT
    (First Moment of Truth)
    店頭で商品を⟒たずき
    SMOT
    (Second Moment of Truth)
    商品・サヌビスを利✀したずき
    流⟏
    性胜・技術
    デザむン・UX
    本質的な
    䟡倀
    Who
    What
    How
    どんな困っおいる⌈に?
    どんな䟡倀を
    どうやっお提䟛するか
    狙いどころ

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  25. 戊略の✬的を果たすために✬暙を適切に蚭定し⌀貫しお実⟏するこずが重芁
    良い戊略の基準SMAC
    Specific
    数倀化されおなければならない
    ⌈によっお解釈のブレがないよう✬暙が数倀化されおいる必芁がある
    Measurable
    枬定可胜でなければならない
    数倀化された✬暙の枬定✅法が明確にされおいる必芁がある
    Achievable
    達成可胜でなければならない
    珟状ず倖郚環境倉化を想定し達成が可胜な必芁がある
    Consistent
    ⌀貫性がなければならない
    ⌀過性にせず✬的達成たで⌀貫しお戊略を執⟏する必芁がある

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  26. UNIQLOずZARAにおける戊略の違い
    ぀くったものを売る
    基本的な服を✣掻郚品ずしお提䟛
    ⌀量✣産(1,000çš®/幎)
    機䌚損倱を避ける⌀量圚庫
    翌幎に売れる商品を䌁画・補造
    商品を探しやすい倉庫型店舗
    売れたものを぀くる
    ペヌロピアンモヌドを提案
    倚品✬✣産(18,000çš®/幎)
    最䜎限の圚庫で廃棄削枛
    販売状況を⟒お短期間で補造
    スタむルの提案型店舗
    ⿑藀孝浩. (2018). ナニクロ察ZARA. ✇本経枈新聞出版.

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  27. 着実に皌ぎながら次ぞの投資を⟏う

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  28. (特に珟圚成功しおいる)䌁業は知の深化に偏り知の探玢を怠る傟向がある
    䞡利きの経営 (Ambidexterity)
    既存事業で効率的に皌ぐ
    利き⌿による知の深化
    新しい商品・サヌビスに挑戊する
    反察の⌿による知の探玢
    コンピテンシヌ・トラップ
    知の探玢はコストがかかるわりに䞍確実性が⟮垞に⟌い
    ⌀✅知の深化は⌿堅く短期的芖点では効率的に利益を䞊げられる
    しかしそれは⻑く続かないため知の探玢を怠るず⻑期的に停滞する

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  29. 撀退は次なる投資ぞの前向きな決断
    (将来的に)垂堎で1番か2番の事業に集䞭し
    それ以倖の事業は収益が䞊がっおいおも売华・撀退
    過剰な事業を有するず限られた資源が広く薄くしか配分されずに
    商品⌒が䜎䞋しか぀消費者にずっおは過剰遞択肢で魅⌒が䜎䞋
    円滑な撀退のため撀退基準・決定プロセス・䜓制を明確化
    ※事業倚⟓化の吊定やリストラ掚進を掚奚したのではなく
    「新しい事業に挑戊しながらフォヌカスすべき」ずいう考え✅

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  30. 知の探玢の掚進圹ダミ研
    • 開発者らが深倜にこっそり⟏う「闇の研究」がか぀おは⌀般的だった
    - 危険すぎるず批刀された”囜産⟞づくり”を道楜ずしお研究した豊✥喜⌀郎1
    - 猛反察の䞭倜間研究を続けお開発しヒットしたCasioのデゞタルカメラ2
    • コンプラむアンス䞊の問題からダミ研の掻動は困難になった珟圚
    䌁業の正匏な制床ずしお知の探玢ができる環境づくりが求められる
    1: WebCG. (2019). 信念の技術者、豊✥喜⌀郎 囜産⟞づくりに懞けた✣涯. https://www.webcg.net/articles/-/41436
    2: ⌊⌭章栄. (2012). 䞖界の経営孊者はいた䜕を考えおいるのか. 英治出版.
    3: 近岡裕. (2017). 3M瀟の優れたアむデアは「䞍✂埋」から✣たれる. ✇経クロステック, https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/415543/061200074/?P=2
    15%カルチャヌ3
    業務時間の15を奜きな研究に䜿える制床
    粘着メモ「ポスト・むット」は圓該制床から✣たれた

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  31. グロヌバル垂堎での競争の歊噚

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  32. ⟃動⟞業界が急ぐ郚品共通化
    モゞュヌルを现かく持぀こずで倚様な商品を共通の構造を利✀しお具珟化
    • 商品⌒向䞊ず同時にコスト削枛を実珟するために共通プラットフォヌムを採✀
    • 埓来のプラットフォヌムにあたる郚分を现かくモゞュヌル分割しその組み合わ
    せによっお倚様な商品を具珟化する補品開発アプロヌチ
    TNGA
    (Toyota New Global Architecture)
    CMF
    (Common Module Family)
    MQB
    (Modularen Querbaukasten)

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  33. 効率的な各囜垂堎に合わせた開発
    暙準化された蚭蚈をベヌスにするこずで調達コスト・圚庫コスト・開発コストを削枛
    「✎ち⟷いそば✅匏」の䞖界戊略1
    • ⌀般的に異なるニヌズに察応する堎合コストが⟌く利益率が䞋がりやすい
    • しかし基本郚分は共通化しおおき衚⟯的なオプションだけ個別最適化
    (どんな泚✂でも同じそば・぀ゆを䜿✀し最埌にトッピングだけ倉える)
    • アメリカ向けでもむンド向けでも基本的には同じ蚭蚈を採✀しお効率化
    1: 吉川良䞉. (2011). サムスンの決定はなぜ䞖界⌀速いのか. ⟓川曞店.

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  34. 同族経営は悪なのか

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  35. 戊略の⌀貫性に優れる同族経営 (Family Business)
    同族経営には正ず負の䞡⟯があるがマヌケティングの芳点では良い条件が揃う
    1: La Porta, R., Lopez-de-Silanes, F., & Shleifer, A. (1999). Corporate ownership around the world. The journal of finance, 54(2), 471-517.
    2: Anderson, R. C., & Reeb, D. M. (2003). Founding-family ownership and firm performance: evidence from the S&P 500. The journal of finance, 58(3), 1301-1328.
    • 侖界27カ囜の䞻芁䌁業のうち創業者⌀族が株匏20%以䞊を保有する
    䌁業を抜出するず玄30%にも達する1
    • S&P500のうち1/3は同族経営で⟮同族䌁業よりも経営業瞟が良い2
    • 同族経営の堎合✬先の利益よりも⻑期的な反映を✬指すため⌀貫し
    た戊略を実⟏できるこずなどが芁因ずしお考えられる
    • ただし経営トップの資質が䌎わない堎合は暎⟛しおしたう懞念あり

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  36. 本圓に倚様性は効果的か

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  37. 流⟏の考え✅を盲✬的に信じるこずは危険であり効果を科孊的に怜蚌すべき
    1: Joshi, A., & Roh, H. (2009). The role of context in work team diversity research: A meta-analytic review. Academy of management journal, 52(3), 599-627.
    2: Horwitz, S. K., Horwitz, I. B. (2007). The effects of team diversity on team outcomes: A meta-analytic review of team demography. Journal of management, 33(6), 987-1015.
    3: Earley, C. P., & Mosakowski, E. (2000). Creating hybrid team cultures: An empirical test of transnational team functioning. Academy of Management journal, 43(1), 26-49.
    倚様性は本圓に効果的か
    • 倚様性には胜⌒倚様性ず属性倚様性(性別囜籍等)に分けられる
    • 胜⌒倚様性は組織のパフォヌマンスに正の圱響を䞎える1
    • ⌀✅で属性倚様性は圱響がないあるいは負の圱響を䞎える1,2
    • ただし属性倚様性は時間の経過ずずもにコミュニケヌションが盛
    んになり軋蜢が消えおいく3

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  38. 戊略の埌付け理論の解説には芁泚意

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  39. 「勝おば官軍」であり成功の芁因は矎しい戊略ずしお解説されがちのため芁泚意
    BCGが分析したホンダの成功芁因
    Pascale, R. T. (1984). Perspectives on strategy: The real story behind Honda's success. California Management Review, 26(3), 47-72.
    事象 分析結果
    BCG
    Honda
    圹員談
    1959幎
    アメリカで急成⻑するホンダ
    • ✇本で〈型バむクに集䞭しお䜎コストを実珟
    そのコスト競争⌒を✣かしおアメリカに進出
    • 埓来の”⟰ゞャン”バむク利✀者ではなく
    未利✀者に焊点を眮いお商品を蚎求
    • ⌀型バむクを営業したが盞⌿にされなかった
    • 営業瀟員が移動に䜿っおいたスヌパヌカブを
    ✬にしたシアヌズの担圓者が✬を぀け販売
    • 同瀟がスポヌツ売り堎に眮いたずころ⌀ヒット
    実際は...

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  40. Honda オハむオ⌯堎の着⌯匏
    アメリカ蚘者
    「なぜオハむオ州を遞んだのですか」
    本✥宗⌀郎
    「神様のお導きにより」
    翌✇の新聞
    Mr. Honda said, “God guided !”

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  41. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  42. 暡倣に匷い組織胜⌒

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  43. 組織胜⌒ずは䜕か
    藀本隆宏. (2003). 胜⌒構築競争-✇本の⟃動⟞産業はなぜ匷いのか. 䞭公新曞.
    組織胜⌒ = 䌁業の競争⌒に貢献する組織ルヌチンの䜓系
    • 䌁業の安定的な業瞟を✀える経営資産
    • ⻑い幎✉をかけお蓄積された䌁業特有のもの
    • 蚈画的ではなく創造的な掻動から✣み出される
    • 競合他瀟が容易に暡倣できない (芳察しおも⟒えにくい)
    • ✇本の⟃動⟞業界が䞖界を牜匕しおきた

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  44. トペタ✣産✅匏 (Toyota Production System, TPS)
    「培底したムダの排陀」を基本思想ずするトペタ✣産✅匏はJITず⟃働化の2本柱
    ⌀野耐⌀. (1978).トペタ✣産✅匏――脱芏暡の経営をめざしお. ダむダモンド瀟.
    ゞャ ス ト・ ã‚€ ン・ タ ã‚€ ム (Ju s t i n T i m e, JI T )
    • 組み✎お⌯皋にお必芁な郚品が必芁な時に必芁な量だけ届く仕組み
    • 「埌⌯皋が前⌯皋に取りにいく」ずいう逆転の発想で必芁なものはかんばんに衚✰
    • 物理的にも財務的にも経営を圧迫する圚庫をれロに近づける
    ⟃働化 (ニンベ ンの ⟃働)
    • ニンベンのある⟃働化ずは機械が異垞怜知しお⟃動停✌する装眮を組み蟌んだもの
    • 単なる⟃動化は぀くり過ぎや䞍良品ずいう重⌀なムダを✣み出しおしたう
    • 管理者が垞時機械の近くにいる必芁がなく✣産効率が⟶躍的に向䞊する

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  45. トペタ✣産✅匏を぀くっおきた「なぜなぜ分析」
    ⌀野耐⌀. (1978).トペタ✣産✅匏――脱芏暡の経営をめざしお. ダむダモンド瀟.
    1぀の事象に察しお「なぜ」を5回繰り返す思考の積み䞊げから✣たれた
    䟋✣産機械が停✌した
    事象
    原因
    なぜオヌバヌロヌドがかかっおヒュヌズが切れたから
    なぜ軞受郚の最滑が䞍⌗分だったから
    なぜ最滑ポンプの組み䞊げが䞍⌗分だったから
    なぜポンプの軞が摩耗しお機胜しおいなかったから
    なぜ機械にストレヌナヌが぀いおおらず切粉が⌊ったから

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  46. ✇本の⟃動⟞業界を✀える組織胜⌒
    海倖の競合による✇本の組織胜⌒の解明は進んでいるが暡倣には時間がかかる
    1: 藀本隆宏. (2003). 胜⌒構築競争-✇本の⟃動⟞産業はなぜ匷いのか. 䞭公新曞.
    2: 酒井昌昭, 岡✥英圊. (2016). すり合わせ技術で仕事を進める 「6぀の道具 (モゞュヌル)」. 経営センサヌ, (181), 37-42.
    3:延岡健倪郎, 藀本隆宏. (2004). 補品開発の組織胜⌒: ✇本⟃動⟞䌁業の囜際競争⌒. 東京⌀孊ものづくり経営研究センタヌ ディスカッションペヌパヌ, 9.
    • ✣産リヌドタむム(出荷たでの時間)は欧✶より✇本䌁業の✅が短い1
    • 欧✶䌁業でトペタ✣産✅匏が導⌊されたが䟝然ずしおToyotaが優䜍1
    • ⟌い競争⌒を誇るハむブリッド技術は✇本の擊り合わせ技術の成果2
    • 1,500⌈の瀟内技術者, 700瀟皋床の取匕先, 3䞇点以䞊の郚品等の
    膚⌀な技術の調敎の積み重ねが✇本䌁業の匷みを぀くっおいる3

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  47. 暡倣が難しい✣産技術
    ✇経産業新聞. (2016). 平井改⟰の1500✇. ✇本経枈新聞出版瀟.
    競合が同じ半導䜓装眮を導⌊しおもSonyの画像センサヌは再珟䞍可。
    なぜなら耇雑な⌯皋においお装眮を䜿いこなす独⟃の技術・ノりハり
    が隠されおおり✣産ラむンの党容を把握できる⌈材は⌀握りしかいない。

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  48. 組織胜⌒が競争⌒に寄䞎しにくくなっおきた背景

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  49. 2぀のアヌキテクチャヌ
    ⟃動⟞は⻑幎にわたっおむンテグラル型アヌキテクチャだったため新芏参⌊が困難
    むンテグラル型 (すり合わせ型) モゞュラヌ型 (組み合わせ型)
    代衚産業
    ⟃動⟞
    (90%以䞊の郚品が各䌁業特有の蚭蚈)
    PC, デゞタルカメラ
    差別化 補造胜⌒の獲埗に時間がかかる 技術での差別化が困難
    抂芁
    耇雑な蚭蚈ず巧みに調敎された
    組織胜⌒によっお補造
    暙準化郚品の組み合わせ
    でスピヌディに補造
    藀本隆宏. (2003). 胜⌒構築競争-✇本の⟃動⟞産業はなぜ匷いのか. 䞭公新曞.
    新芏参⌊が困難
    䟡栌競争が激化
    (デゞタル化によっお圓該アヌキが増加)

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  50. ⟃動⟞業界にもモゞュラヌ型の波
    電気⟃動⟞・⟃動運転が発展するこずで組織胜⌒での差別化が困難になる
    電気⟃動⟞によるモゞュラヌ化 ⟃動運転によるプログラム化
    郚品が暙準化され皮類が⌀幅に
    枛るため補造が容易になる
    頭脳はハヌドりェアではなく
    ゜フトりェアに移⟏される

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  51. 機胜勝負から䟡倀勝負ぞ
    技術は同じであっおもコンセプトによっお䟡倀は党く異なる
    コンセプト デザむン UX
    Third place
    萜ち着ける堎所
    枩かみのある
    むンテリア
    穏やかなBGM
    ⟳のしない⟷噚
    Starbucks

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  52. 迅速な意思決定も組織胜⌒

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  53. 本✥宗⌀郎の考え
    ⌀衆ずいう批評家の知芚での怜蚌に向けお科孊的知⟒の重芁性を蚎えおいる
    本✥宗⌀郎. (2005). やりたいこずをやれ. PHP研究所.
    • 合理的に⟏動した✅が必ず勝぀科孊的に指摘しなければ玍埗できない
    • 科孊は⌈間の持぀最⟌の胜⌒でありい぀の時代も倉わらない正矩
    科孊を吊定するこずは絶察に蚱されない眪悪である⌈間吊定である
    • 孊問が根底にない商売は⌀皮の投機みたいなもので真の商売を営む
    こずは䞍可胜孊問を修めるこずで仕事の基瀎知識を埗るこずが⌀切

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  54. ブレストするべからず

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  55. 「ブレスト」ではなく「魂のプレれンのぶ぀けあい」
    1時間䌚議をやるなら出垭メンバヌ各⟃が50時間は考え・調査・分析しおくるこず
    よくあるブレスト
    • ✬的(䟡倀づくりの考え✅)の敎合すらできおいない寄せ集めメンバヌ
    • その堎の思い぀きでしかないためたいしたこずは出おこない
    • “いい感じの暡造玙マッピング”ができお⟃⌰満⟜
    あるべき䌚議
    • 同じ✬的を共有し各⟃が異なるアプロヌチで真剣に事前怜蚎しおくる
    • ✂献を読み蟌み調査しアむディアを緎りにねっおくる
    • 解決すべき問題ず有効ず考えられる解決策(仮説)が成果物になる

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  56. 党員で考えおはいけない
    1: Taylor, D. W., Berry, P. C., & Block, C. H. (1958). Does group participation when using brainstorming facilitate or inhibit creative thinking?. Administrative science
    quarterly, 23-47.
    「党員で集たっお話し合いによっお問題を解く」よりも
    「⌀⌈⌀⌈が個別に問題を解き回答を持ち寄る」✅が効率的1
    党員で考える䌚議が機胜しない理由
    • 集たるこずで個々⌈の責任が曖昧になり瀟䌚的⌿抜きが発✣
    • 他⌈からの⟃分の評䟡が気になり斬新な意⟒を出しにくい
    • 倚数掟意⟒が明らかになるず問題解決よりも同調の✅が重芁になる

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  57. Amazonの”Two-Pizza Rule”1
    ⌀⌈数だず責任感がなくなり掟閥ができ無駄の枩床に
    1: Hern, A. (2018). The two-pizza rule and the secret of Amazon's success. The Guardian, 24 April, https://www.theguardian.com/technology/2018/apr/24/the-two-
    pizza-rule-and-the-secret-of-amazons-success
    瀟内のすべおのチヌムは2枚のピザを⟷べるのに
    ちょうど良い⌈数でなければいけない

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  58. ブレストは組織の蚘憶⌒を⟌める
    「組織の誰が䜕を知っおいるか」を組織の党員が知っおいる組織胜⌒を構築
    IDEO(アむディオ)におけるブレストの研究1
    • 前䟋のない課題に取り組むには倚様な専⟚家の知の掛け合わせが重芁
    • 「誰が䜕に詳しいか」 「誰がどんな経隓をしおきたか」など
    組織内にある知の所圚地を共有するこずが求められる
    • ブレストは知の所圚地を共有する効果的な圹割を果たす
    1: Sutton, R. I., & Hargadon, A. (1996). Brainstorming groups in context: Effectiveness in a product design firm. Administrative science quarterly, 685-718.

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  59. トランザクティブ・メモリヌ
    「党員が同じこずを知っおいる」より「誰が䜕を知っおいるかを知っおいる」こずが組織胜⌒
    1: Wegner, D. M., Erber, R., & Raymond, P. (1991). Transactive memory in close relationships. Journal of personality and social psychology, 61(6), 923-929.
    2: Lewis, K. (2004). Knowledge and performance in knowledge-worker teams: A longitudinal study of transactive memory systems. Management science, 50(11), 1519-
    1533.
    • むノベヌションの創出には「知の組み合わせ」が重芁ずされる
    • 知を共有するこずではなく誰が䜕を知っおいるかを共有するこず1,2
    • 盎接的な察話が効果的である⌀✅で メヌルや電話は負の効果になる2

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  60. ✂化が戊略を⟷う

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  61. ✂化が戊略を⟷う
    良い戊略を考えるより先に良い戊略を受け⌊れる✂化づくりが必芁
    “Culture eats strategy for breakfast”
    Peter Drucker
    どんなに正しい戊略でも
    組織に染み付いた✂化には勝おない

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  62. 厳栌な管理より⟃由の提䟛
    の✅が✣産性が⟌くなる
    公平な成果䞻矩の導⌊は
    埓業員の⌠気を⟌める
    根拠に基づく意思決定ならば
    䞍✑な政治掻動は䞍芁に
    情報隠蔜は䞍信感を✣み
    情報共有は信頌感を✣む
    ⟃由・裁量
    の提䟛
    優れた胜⌒の
    適切な賞賛
    科孊的な
    意思決定
    オヌプンな
    情報共有
    OUR ASSET
    䟡倀づくりを✀揎する✂化
    Bock, L. (2019). Work Rules!: Insights from Inside Google That Will Transform How You Live and Lead. Twelve.

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  63. 抜けられない旧態䟝然の✇本組織
    あいたいな✬的のもず⌈情䞻矩を重芖し過去の成功䜓隓にずらわれた組織
    曖昧な✬的
    • 意矩が䞍明な掻動に察し, 珟堎のモチベヌションが䜎䞋
    • 珟堎が郜合よく解釈し⟏動が⌀貫せず無駄が発✣
    ⌈情䞻矩
    • 合理的な刀断ではなく⌈間関係を重芖し感芚論で意思決定
    • 既に決定された事項に郜合の良い数字を埌付け
    過去の
    成功䜓隓
    • 過去の成功䜓隓を吊定する遞択の拒吊
    • プラむドから倱敗を認めずい぀たでも孊習しない組織
    ⌟郚良⌀, 寺本矩也, 鎌✥䌞⌀, 杉之尟孝✣, 村井友秀, 野䞭郁次郎. (1984). 倱敗の本質―✇本軍の組織論的研究, 䞭公✂庫.

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  64. 䞊蚘の劚害⟏為を意識的・無意識的に⟏っおいる”瀟内コメンテヌタヌ”を遠ざける
    1: U.S Office of Strategic Services. (2016). Simple Sabotage Field Manual, Desert.
    組織をダメにするCIAのサボタヌゞュマニュアル1
    1. 圢匏的な⌿順を過床に重芖せよ
    2. ずもかく✂曞で䌝達しおそしお✂曞で間違えよ
    3. 䌚議を開け
    4. ⟏動するな培底的に議論せよ
    5. コミュニケヌションを阻害せよ
    6. 組織内に衝突を぀くり出せ
    7. ⌠気をくじけ

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  65. しかし✂化が根付くのは時間がかかる

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  66. 組織を動かす2぀の⌒
    BrainずMafiaをセットにするこずで⌈情組織でも有益な戊略がスピヌディに進む
    Brain Mafia
    ×

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  67. 明治維新の原動⌒
    維新のおり薩摩から⌈材が倚く出たのは⻫圬公の教育感化によるもの (勝海⟈)

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  68. むノベヌタヌのゞレンマを超える
    1: Christensen, C. M. (1997). The innovatorÊŒs dilemma. Harvard Business School Press
    コンセプトが⟰新的であればあるほど瀟内で吊定的な反応になる。
    その結果”優良䌁業”の⌀䌁業は既存事業を第⌀に考え決断できない1
    • 筋が通っおいるならば反察されようが䜕床も具珟化・怜蚌すべき
    (むしろ反察勢⌒が珟れないプロゞェクトの✅が問題)
    • ここがマフィアの出番でありゞレンマを超えられるか吊かの鍵

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  69. Amazonの乗り越え✅
    既存の競争⌒ぞの吊定を受け⌊れ新しい商品・サヌビスに舵を切れるか
    1: Christensen, C. M. (1997). The innovatorÊŒs dilemma. Harvard Business School Press
    ゞェフベゟスはKindleの開発のリヌダヌに
    「既存のECビゞネスをぶちのめしお欲しい」ず指✰1

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  70. 実珟するための条件
    1 䌚瀟を倉⟰する経営局の匷い意志
    ⟌い成⻑性・利益率を実珟できないのは珟状を打砎する意志の✋劂
    他⌈任せで⟃分ごずに考えられない組織に倉わるチャンスなどない
    2 倱敗を蚱容する✂化
    倱敗から孊ばなければ成功など蚪れない早く䜕床も他瀟よりも倱敗をすべき
    5,000回以䞊倱敗を重ねたDysonず倱敗を怖がる✇本䌁業の差は歎然
    3 チャレンゞを奚励するむンセンティブ蚭蚈
    案件数や関䞎額だけでなくどれだけチャレンゞしたかどれだけ有益な倱敗をしたか
    を適切に評䟡しなければ珟堎は぀いおこない

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  71. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  72. 䞖界各囜の埓業員満⟜の✐范
    (✇本の䞭間回答傟向はあるものの) 埓業員の職堎ぞの満⟜床は決しお⟌いずは⟔えない
    Gallup. (2013). State of the global workplace. https://nicolascordier.files.wordpress.com/2014/04/gallup-worldwide-report-on-engagement-2013.pdf


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  73. 埓業員を軜芖する䌁業は持続的に顧客満⟜を✣み出す基盀がない脆匱さ
    埓業員満⟜が顧客満⟜を✣み出す
    瀟内向け
    サヌビスの向䞊
    埓業員満⟜
    の向䞊
    定着率・✣産性
    の向䞊
    商品・サヌビスの
    知芚品質の向䞊
    投資額の向䞊
    売䞊・利益率
    の向䞊
    顧客ロむダルティ
    の向䞊
    顧客満⟜
    の向䞊
    サヌビス・プロフィット・チェヌン1
    優れた䌁業では「埓業員に向けた内郚サヌビスは埓業員満⟜を⟌め
    顧客満⟜に寄䞎し䌁業の成⻑に貢献する」ずいうサむクルが持続的に回る
    1: Heskett, J. L., Jones, T. O., Loveman, G. W., Sasser, W. E., & Schlesinger, L. A. (1994). Putting the service-profit chain to work. Harvard business review, 72(2), 164-174.

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  74. 成果䞻矩で絊䞎が⟌く専⟚性が⟝に぀きチャレンゞできるやりがいある仕事
    埓業員満⟜を⟌める芁因
    芁因 単語䟋1 単語䟋2 単語䟋3 頻床 寄䞎床(オッズ✐)
    Resultism 成果䞻矩 実⌒䞻矩 実⌒重芖 3.4% 2.259
    Highincome ⟌収⌊ ⟌絊 むンセンティブ 9.9% 2.146
    Challenging 挑戊 チャレンゞ チャンス 5.0% 2.118
    Rewarding やりがい 意矩 ビゞョン 6.9% 1.348
    Professional プロフェッショナル 専⟚性 スキルアップ 3.2% 1.205
    Training 研修 トレヌニング 育成 8.2% 1.201
    Welfare 犏利厚✣ 保逊所 瀟割 6.8% 0.725
    Diversity 倚様性 倖囜⌈ LGBT 8.5% 0.571
    Comfortable 快適 協調 雰囲気 8.5% 0.551
    WorkLife ワヌクラむフバランス 䌑暇 有䌑 17.8% 0.510
    Flexible フレキシブル 裁量 ⟃由 8.7% 0.441
    Stable 安定 堅実 健党 13.1% 0.254
    Total 100.0% ­
    Kato, T. (2021). Factors of Employee Satisfaction in the Difference between Frequency and Contribution. Proceedings of the 10th International Congress on Advanced Applied
    Informatics (IIAI-AAI) (pp. 563-568). IEEE.

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  75. よく⟒られる䌚話
    優秀な⌈材が⟌いロむダルティを有する芁因を把握し適切に投資すべき
    • 埓業員ロむダルティを⟌めるため瀟内スポヌツむベントを開く
    • 有名な教授ず察談むベントをしお職堎を魅⌒的に⟒せよう
    • 瀟⻑ず埓業員の懇談の回数を増やしお⟵通しをよくしよう
    • 本⟳で話すには飲みニケヌションを増やそう
    • 瀟内✀むメヌゞ動画を぀くっお⌠気を⟌めよう
    い぀たで〈⌿先の⟒䞖物に頌るのか

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  76. • 有望な⌈材が退職しおしたうあるいは優秀な⌈材採✀に苊劎するのは
    埓業員の仕事に察する満⟜を組織が理解しおいないためである
    • ⌀切なこずは「⌈✣の✬的」を満たす仕事ず環境を提䟛するこずであり
    それが埓業員のロむダルティを⟌める
    • 「⌈✣の✬的」ずは〈⌿先の犏利厚✣ではなく埓業員がキャリアず
    しお䜕をなしおいきたいかを理解しその実感が埗られるこずである
    • 埓業員の最⌀の関⌌は⻑期的なキャリアに繋がるか吊かである
    埓業員の「⌈✣の✬的」を理解しおいるか
    Butler, T., Waldroop, J. (1999). Job sculpting. Harvard Business Review, 77(5), 144-152.

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  77. 貧匱な環境は⌠気を䞋げる

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  78. 優秀な⌈材を獲埗しおも貧匱な環境によっお⌠気䜎䞋・離職を招く
    環境を軜芖する代償
    1: 厎村倏圊. (2020). さようなら, 意味のない暗号化 ZIP 添付メヌル PPAP: ✇本のセキュリティ・ルネサンスに向けお. 情報凊理, 61(7), 706-707.
    2: ⌀川原拓磚. (2020).平井⌀⟂が宣⟔した「脱PPAP」がベンチャヌで加速、パスワヌド別送ず決別なるか. ✇経クロステック, https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04878/
    • 平等なPC環境を重芖した結果専⟚家が⌗分に成果を出せない
    • 性悪説に基づく過床のセキュリティによっお✣産性が著しく䜎䞋
    • 党く意味のない慣䟋の匷制的な遵守
    䟋PPAP (Password付きZIP送付, Passwordを送付, Angoka, Protocol)1
    - 同じ宛先に同じ圢匏で送るため攻撃者が情報取埗した堎合2通ずも⟒られる
    - Zipファむルでは受信者のマルりェアフィルタが機胜しない
    - 効率が悪い (送信者メヌルを2回送る⌿間, 受信者スマホで⟒られない)
    ※ 2020幎11✉に平井デゞタル改⟰担圓⌀⟂がPPAPの廃✌を通知2

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  79. 1. 「競争優䜍」を芏定する2぀の芁玠
    2. 捚おるこずが「戊略」
    3. 競合の暡倣に匷い䌁業固有の「組織胜⌒」
    4. 戊略や⌈材を✣かすも殺すも⌈事
    5. たずめ
    アゞェンダ

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  80. たずめ
    • 競争優䜍を芏定する芁玠は「本瀟䞻導の戊略」ず「珟堎䞻導の組織
    胜⌒」で前者は業瞟を⌀きく巊右し埌者は確実な利益に貢献する
    • 戊略はやらないこずを決め✬的に向けお適切に資源配分するこず
    • 組織胜⌒は䌁業の競争⌒に貢献する組織ルヌチンの䜓系
    • ITの発達によっおむンテグラル型からモゞュラヌ型に倉化するず䟡
    栌競争に陥るため適切な戊略によっお感性的䟡倀づくりを⟏うべき
    • 「✂化は戊略を⟷う」ず⟔うずおり✂化の敎備なきたたでは戊略は
    絵に描いた逅で終わる

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  81. END

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