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シビックテック〜オープンイノベーションとテクノロジーと都市の架け橋〜

Takuya Sato
November 15, 2022

 シビックテック〜オープンイノベーションとテクノロジーと都市の架け橋〜

2021.12.26
シビックテック〜オープンイノベーションとテクノロジーと都市の架け橋〜
生駒の門前おかげ楼にて行われた quseum にてお話したスライドです。

Takuya Sato

November 15, 2022
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Transcript

  1. 2021.12.26 @ 門前おかげ楼
    CODE for IKOMA 代表
    一般社団法人コード・フォー・ジャパン フェロー
    総務省 地域情報化アドバイザー
    佐藤 拓也
    シビックテック
    〜オープンイノベーションとテクノロジーと都市の架け橋〜

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  2. 宮城県仙台市出身、奈良県生駒市在住。
    幼い頃から気象に憧れ大学院まで気象を学ぶ。SE、
    民間気象情報会社を経て独立し、YuMake合同会社を
    設立。気象データ活用と他社とのコラボレーション
    を通じて、新しい価値の創造に取り組む。
    YuMake合同会社 代表社員CEO
    総務省 地域情報化アドバイザー
    一般社団法人コード・フォー・ジャパン フェロー
    一般社団法人シビックテックジャパン理事
    CODE for IKOMA 代表
    大阪市立大学 都市防災教育研究センター 特別研究員
    NPO法人 琵琶故知新 理事
    株式会社 地域計画建築研究所 STO
    佐藤 拓也 Takuya Sato

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  3. 地域住民によるボトムアップ型の活動
    シビックテック

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  4. Civic
    (市民の・みんなの)
    Tech
    (技術・テクノロジー)
    シビックテックとは

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  5. 市民が自ら手を動かし、ICTのツールなども活用しながら
    地域課題の解決や地域の魅力発信等に取り組む

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  6. IT系じゃない人も参加できるし、
    IT系じゃない人がいないと成り立たない。
    課題保持者
    (IT系ではない可能性あり)
    IT技術者
    (ITでできることで解決)

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  7. 全国80地域以上でシビックテック団体が活動
    全国のシビックテックの
    ネットワーク
    テーマ型
    シビックテック

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  8. 奈良県内におけるシビックテック
    UDC(アーバンデータチャレンジ)という
    イベントを通じて毎年連携を深めていっています

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  9. 奈良県生駒市を中心に活動中
    CODE for IKOMAのご紹介

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  10. 「CODE for IKOMA」は奈良県生駒市で
    2014年1月から活動を開始
    ※市民活動団体として登録して活動しています

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  11. コミュニティ運営上のポリシー
    • 各自がやりたいことをやる
    実現したいことに対する仲間集め・実行の場
    仲間のチャレンジを応援する
    • 活動できる時に活動する
    • 上下関係のないフラットな場
    • 活動内容や成果物がオープンである、ということ

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  12. CODE for IKOMA活動紹介
    作って運用しているモノもあるし、アクティビティもある

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  13. 活動紹介 - CODE for IKOMAで運用しているもの
    5374.jp 生駒市版
    いつ、どのゴミが捨てられるのかひと目で分かる。
    Code for Kanazawaが作成した5374.jpの生駒市版。
    120を超える地域で横展開。
    http://ikoma.5374.jp
    4919 for Ikoma
    小中学校の給食の献立情報がすぐに分かる。
    アプリ版からWeb版に切り替えて公開。
    ※「給食献立情報」推奨データセット対応

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  14. 活動紹介 - CODE for IKOMAで運用しているもの
    生駒市の天気ツイッター
    翌日の天気予報や、日の出日の入り時刻
    付近で雨が観測された時などにつぶやくTwitter Bot。
    @ikoma_weather
    いこま保育園マップ
    生駒市の幼稚園・保育園の場所がすぐわかる。
    http://papamama.code4ikoma.org/
    ちいきのデジタル図鑑さん
    小学校の子どもたちが、自分たちの目線で情報を集めて
    図鑑さん(チャットボット)に覚えてもらう。
    子どもたち目線の情報発信、記録としての活用。

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  15. いきいきの輪
    外出しづらくなった送迎を希望する高齢者と、送迎するボランティアさんを
    マッチングする仕組み。送迎希望者は電話で登録。
    送迎ボランティアさんへはLINEで通知されます。(鹿ノ台自治会)
    活動紹介 - CODE for IKOMAで運用しているもの

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  16. 生駒市との協働プロジェクト
    ϦΞϧͳ੠Λ
    ฉ͔ͤͯԼ͍͞ʂ
    Iko mama papaアプリ開発
    提案プロジェクト(2014)
    IKOMA Civic Tech Award 2016

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  17. アイデアソン・ハッカソン
    1日〜2日程度の短期間で
    アプリやWebサービスの
    試作品を開発するイベント。
    「子育て」「交通」など
    テーマを決めて行う。

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  18. 生駒市との協働プロジェクト
    - ウィキペディアタウン -
    現地見学(解説付き) 文献調査・司書さん解説

    ウィキペディアタウン in いこま(2018)

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  19. マッピングパーティ
    街歩きをして情報収集をした後、誰でも編集可能なオープンな地図
    「OpenStreetMap」に、地域の情報を書き込んでいく。
    「自販機」「AED」「車椅子」などのテーマを決めて行うことが多い。

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  20. OSM活用事例 - Wheelmap
    OpenStreetMapから、「車椅子が
    通れるかどうか」の情報のみを抽出
    して地図に表示したもの。
    アクセシビリティの色で
    ひと目で分かるようになっている。
    https://wheelmap.org/ja

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  21. ワークショップや会議に入るのが常になって欲しい!
    グラフィックレコーディング

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  22. 地域で描けるひとを増やすべく、グラフィックレコーディング講座を開催
    グラフィックレコーディング講座

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  23. シビックテックで大切なこと
    「地域課題解決」「稼ぐ」「ご近所さんの繋がり」「楽しさ」
    多様な参加者がいれば、モチベーションも多様

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  24. シビックテックとは、
    「テック」だけれども
    「テック」とは限らない
    市民活動・地域活動にICTも取り入れて
    地域性や民俗学も踏まえた、持続可能な
    次世代の活動にバージョンアップするということ

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  25. Collaborated with 門前おかげ楼
    ワークショップ(2015)

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  26. ワークショップ宣伝用動画 by Michiya Nakatani

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  27. おかげ楼×歴史・自然・ITをテーマにアイデア出し。
    開会挨拶に生駒市長(当時副市長)が駆けつけ。
    インプットトークは、さんどう会の小川さん。

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  28. ワークショップのようす

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  32. 地域を次のステージに移行するためには
    行政側のアップグレードも必要

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  33. 行政職員のリアルな課題に基づく
    アクティブラーニング型研修
    ×
    地域特性を知るシビックテックメンバーの協働
    YuMake合同会社
    代表社員 CEO
    コード・フォー・ジャパン
    フェロー
    佐藤 拓也
    シビックテックラボ
    代表理事
    コード・フォー・ジャパン
    コンサルタント
    市川 博之
    シビックテックラボ
    市川 希美
    Cf生駒
    Cfふじのくに Cfふじのくに
    Cf福岡
    Code for Fukuoka
    代表
    徳永 美紗

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  34. 自治体変革PJ-DX 実施メニュー
    データアカデミー(自治体におけるデータ利活用研修)
    ・データ分析型 :EBPM(データに基づく政策立案)
    ・サービス立案型 :EBPM・サービスデザイン
    ・働き方改革型 :業務改革・サービスデザイン
    DX研修
    DX/BPRを行う際に必要なマインドチェンジ、
    DX/BPRを行う際の観点・考え方・方法を身につけるための研修
    課題解決の7Step
    データアカデミーの
    エッセンスが凝縮
    どちらのメニューも、実際の課題を利用した「伴走型アクティブラーニング」形式で実施

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  35. 自治体変革PJメンバーとして
    シビックテックでスキルと想いのある人を集め
    地域の人たちで地域を耕す、という形が理想
    自治体変革PJメンバー(地域内)
    自治体変革PJメンバー(地域外)
    地域でのプライム
    的な存在
    協働で地域の
    バージョンアップに取り組む

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  36. 行政・地域住民・企業・学識を繋ぐ「データ」
    データを地産地消する

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  37. データが繋ぐ地域の好循環へ
    行政が公開する
    オープンデータ
    市民がつくる
    まちのデータ
    シビックテックが
    作成したアプリ
    庁内データ活用により
    データ整備が進む
    研究での活用 企業のアプリで活用

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  38. ・データを提供する、作り出すことで自分たちに還元される
    ということが認識されるまち(一人ひとりが行動できる)
    ・IT技術に慣れていない方を、使える人がフォローできるまち
    (人の繋がりとテクノロジーをうまく活用する)
    人と情報テクノロジーで地域の環境・まちの課題解決を
    進めるにあたって目指したい姿
    持続可能なまちの材料になる

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  39. 今後、生駒で本格化させていく取り組み

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  40. 生駒のギルド組織
    Collavorate with
    よしだゆうこ(イラストレーター)
    中垣 由梨(デザイナー)
    小島 正人(エンジニア)
    河中 祥吾(エンジニア)

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  41. 『β版生駒』
    あらゆる市民がプレイヤーとなり、「街づくり」に関わることができるアプリ
    市民がそれぞれやりたいことを試せる実験場
    やりながら試しながら・リアルに実装していく仕組みづくり
    コンセプト

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  42. ためしば - 市民がまちづくりを試せるβ版生駒の世界
    (生駒に関わる人たちで開発中!)
    日常的に使うと
    想定されるサービス
    ・CivicTech系アプリ
    ・店舗・飲食店アプリ
    ・民間企業のアプリ
    他の人からの要望
    (通知)を元に
    市民がレポートできる
    サービス
    ・体感情報をシェアする
    ・写真をシェアする

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  43. もうすぐβ版公開!
    こちらからメールアドレスを登録しておくと、
    公開したタイミングでお知らせします!
    https://www.iopt.jp/tameshiba

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  44. Thank you
    コラボレーションに期待しています!

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