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Fluent but Unfeeling_ The Emotional Blind Spots of Language Models (2026/8/20 ウェブ・ソーシャルメディア読み会)

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Wataru Hirota

August 13, 2026

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Transcript

  1. Fluent but Unfeeling: The Emotional Blind Spots of Language Models

    著者: Bangzhao Shu, Isha Joshi, Melissa Karnaze, Anh C. Pham, Ishita Kakkar, Sindhu Kothe, Arpine Hovasapian, Mai ElSherief. (Northeastern University, UC San Diego, UMass) 読み⼿: 広⽥航 (ストックマーク株式会社)
  2. はじめに: この論⽂の3⾏まとめ 研究のモチベーション 「LLM は⼈間の感情を正しく予測出来るか?」という問を検証。既 存の同様のベンチマークは感情カテゴリの推定問題 (悲しい‧嬉しい‧etc..) を扱っている が、もっと細かい粒度で LLM

    の能⼒を知りたい。また、第三者のアノテーションではな く、その⼈⾃⾝が感じた (self-disclosed) 感情と⽐較してベンチマークしたい。 検証⽅法 感情推定を Masked Token Prediction 問題として定式化。その⼈が書いた感情を 表す トークン の部分をマスクし、その単語が当てられるか?を検証。 結果 2種類の結果が得られた。(1) どのモデルも masked token の特定精度は低い (2) 第三者に LLM と⼈の token をそれぞれ⾒せると、LLM の予測した単語の⽅がより⽂脈に 適した単語だという結果に
  3. 単語の⼀致に加え、より広い意味 (感情ベクトル) での⼀致も計測 プルチックの感情の輪に出る8種類の basic emontion とポジネガの2つ、合計10次 元で単語を表現。その単語がその basic emotion

    (またはポジネガ) に関連してた ら 1 、そうでなければ 0 の2値表現 ベクトルのデータは EmoLex (Mohammad and Turney 2013) を使⽤。 EmoLex にない単語は Mechanical Turk でアノテーション
  4. データセット EXPRESS これまでが⾔語モデルが感情を正しく認識しているか?について数多くの研究が⾏われてき た、いくつか限界があった - 多くのデータセット正解ラベルを第三者 (クラウドワーカー) などが付けており、⾃⼰ 開⽰ではない (後で出てくるが、⾃⼰開⽰か他者アノテーションかは結構重要)

    多くの研究は⼤雑把な感情カテゴリ (喜び‧悲しみなど) への分類問題として定式化し ており、細かなニュアンスを捉えきれていない 対象となる⽂が短く、コンテキストがあまりない 本論⽂はこれらの制約を補うデータセット EXPRESS を提案し、 Masked Token Prediction の性能評価を実施
  5. データセットの構築⽅法 データソース Reddit を使用 (著者らがクロール)。Berkeley Well-being list (Davis 2024) に含ま

    れる感情語(emotion word) が1つ以上含まれる post を収集。 Emotion Masking self-disclosure emotion を抽出するために以下のパターンマッチを行う。評 価時は <emotion> の部分がマスクされる。 I + (feel / am) + <emotion> もしくは (no-pronoun) + feeling + <emotion> 統計値 合計 33,697 post を収録 (subreddit 数は 6,930)。機関: 2009/06 - 2024/04。 <emotion> の種類は 251 種類で、合計 52,632 個の <emotion> を収録。
  6. 実験1: masked emotion word を正しく特定できるか? 使用するモデル Masked LM (RoBERTa-base, Longformer),

    Seq2Seq (Flan-T5), Causal LM (Llama 3.1, Gemma-2, GPT 3.5-Turbo / 4o) ※ 全体的にちょっと古い プロンプト手法 Zero-shot, Few-shot, Chain-of-Thought. (Masked LM は Zero-shot のみ)。 Few-shot はランダムに例を選択 (random) ともっとも近い事例を選択 (nearest) の2通り。CoT は “Think step by step” という文言をプロンプトにに追加 (注: 近年の LLM がネイティブサポートしてい るような <think> .. </think> とは別物)
  7. 結果。どの LM にとっても難しい ※ AccL .. 単語の⼀致, AccV .. ベクトルの⼀致,

    F1V .. ベクトルの 各 dim の prec/recall から計算 → つまり右にいくほど粗い⼀致率
  8. ⼈間とモデルは感情語の語彙が異なる ⼈間は happy, sad のような単語を, LLM は grateful や frustrated

    のような単語を使う LLM 同⼠だと語彙の傾向が似ているのも興味深い
  9. GPT-4o の結果は⼈も区別できない ⾃⼰開⽰の感情語と GPT-4o の予測が異なる 213個の post をサンプルし、(1) LLM の出⼒

    (2) 実際の Reddit の単語 2つを出⾃を伏せて⾒せ、「ここに⼊る単語としてどちらが適切 か?(A, B, BOTH, NEITHER) 」を選択。テスターは3名の感情‧⼼理学領域でのPh.D.保持者 - LLM の予測の⽅が多く選択された (LLM 43.7% vs オリジナル投稿 40.0%) 3⼈のテスターのアノテーター間⼀致度も低い (Fleiss Kappa が 0.21) → 既存研究は第三者がアノテートしているが、それはまずいのでは?
  10. 最後に: 読み⼿ (広⽥) の感想 - 感情語を当てるというのが思ったより難しそう。最近の LLM だとどの程度なのかが気 になる。 LLM

    がシンプルな感情語 (sad, happy, etc..) を⼈と⽐べてあまり使わない理由が気にな る。何かそうなるメカニズムがある? 「本⼈がどの程度許容できるか」も知りたい。第三者が⾒て LLM かオリジナルかはほ ぼ⾒分けられないという結論だったが、post を書いた本⼈がジャッジするとどうなの か?が気になる