Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
だんごサットの紹介
Search
Tarosa
November 02, 2020
Technology
0
150
だんごサットの紹介
NASA Space Apps Challenge 2020 Kushimotoのハッカソンに参加したときに提案されたプロジェクト「だんごサット」の紹介です。
Tarosa
November 02, 2020
Tweet
Share
More Decks by Tarosa
See All by Tarosa
mrubyとWakayama.rb ~mrubyと共に歩んだ10年~
tarosay
0
120
【THETA撮影会 in 大阪】建築・照明デザイナーとエンジニアのための視環境設計 #4
tarosay
0
200
評価画像変換の簡単な説明
tarosay
0
150
建築・照明デザイナーとエンジニアのための視環境設計
tarosay
0
240
模擬人工衛星DangoSatプロジェクト
tarosay
0
240
全方位色彩解析ソフト REALAPS Omni Colorのマニュアル
tarosay
0
160
Tellusで、串本のおいしいお刺身を!
tarosay
1
440
REALAPS-omniを利用した全方位画像による視環境評価技術について
tarosay
0
340
MRとリアルアピアランス
tarosay
0
200
Other Decks in Technology
See All in Technology
Shadow DOMとセキュリティ - 光と影の境界を探る / Shibuya.XSS techtalk #13
masatokinugawa
0
310
「手を動かした者だけが世界を変える」ソフトウェア開発だけではない開発者人生
onishi
15
7.6k
Kiro Hookを Terraformで検証
ao_inoue
0
140
Step Functions First - サーバーレスアーキテクチャの新しいパラダイム
taikis
1
280
株式会社島津製作所_研究開発(集団協業と知的生産)の現場を支える、OSS知識基盤システムの導入
akahane92
1
1.3k
会社もクラウドも違うけど 通じたコスト削減テクニック/Cost optimization strategies effective regardless of company or cloud provider
aeonpeople
2
370
隙間時間で爆速開発! Claude Code × Vibe Coding で作るマニュアル自動生成サービス
akitomonam
2
200
大規模イベントを支える ABEMA の アーキテクチャ 変遷 2025
nagapad
5
510
複数のGemini CLIが同時開発する狂気 - Jujutsuが実現するAIエージェント協調の新世界
gunta
13
3.8k
[TechNight #91] Oracle Database 最新パフォーマンス分析手法
oracle4engineer
PRO
3
150
ObsidianをLLM時代のナレッジベースに! クリッピング→Markdown→CLI連携の実践
srvhat09
7
9.7k
Railsの限界を超えろ!「家族アルバム みてね」の画像・動画の大規模アップロードを支えるアーキテクチャの変遷
ojima_h
4
520
Featured
See All Featured
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Code Review Best Practice
trishagee
69
19k
Bash Introduction
62gerente
613
210k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
110
19k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
510
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.8k
Navigating Team Friction
lara
187
15k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
8
720
Designing for Performance
lara
610
69k
Transcript
グライダー型缶サット 「だんごサット」 モデルロケット 「串DAN号」 ネットワークの届かない地に、手作りロケットと グライダー型缶サットを使って、 安価にネットワーク繋げます。 コスモパーク加太での打ち上げ実験の様子 DangoSat Project
プロジェクトについて このプロジェクトは、NASA Space Apps Challenge 2020のハッカソンに参 加したときに提案され発足したものである。 •背景 自然災害が近年増加傾向にあり、災害に対する事前準備ができてい ない貧困な国や地域での被害が大きくなっている。これをくい止める
ためには事前に有効な避難所を建てるべきだと考えた。 •何が課題か? 避難所を建てるにしても、どこに建設すればいいのか調査するだけでも莫 大な費用が掛かる。すなわち、現地に行かなくても安価に現地調査ができ る方法が必要である。
解決方法とプロダクト •解決方法 調査の方法としてドローンの使用も考えたが、より現地の人でも安価で簡単 にできるやり方として、モデルロケットを作り各種センサを搭載した缶サットを 現場に落とすという方法を考えた。 •プロダクト目標 ・手作りモデルケットの設計: 全長1m以下、Φ70×20mmペイロード積載可能 ・滑空可能な缶サットの設計: 自立グライダー型、数km無線通信可能
手作りモデルロケット「串だん号」 グライダー型缶サット「だんごサット」
串だん号 633mm ペイロード 200mm •モデルロケットG型エンジンまで搭載可能 •上空でペイロード格納部が分離・開口し、缶サットを放出可能 •機体は紙、竹、バルサなどでできており、簡単に手作り可能
だんごサット •グライダー型で目的地に自立滑空が可能 •空中でグライダー型に自動展開可能 •着地後に数キロオーダーの無線通信が可能(アンテナに課題有り) ・前方から風を受けるとパラシュートがグライダー型に 膨らむ。 ・重りの左右移動により旋回。 ・Φ68mm×200mmのサイズに折りた ためる。 ・空中でグライダー型に展開する。
・LoRa無線機を搭載し、ホップ 通信、TTN-GW送信は確認済。 (ホップによるkmオーダー通信 は実現できていない)
だんごサットの展開の仕組み 補助パラシュートが外れると 固定具が外れる だんごサットが放出されると、補助パラシュートが開く 重りが外れて落下を開始する 重りに引かれ補助パラ シュートが外れる グライダーパラシュートが開くと、滑空を開始する 折りたたまれた腕が解放・展開 し、結ばれているグライダーパ
ラシュートが開く
LoRa通信 •数キロごとに着陸させて、マルチホップ通信により現地データを収集予定 現在は、だんごサットでのホップ通信とTTNゲートウェイ経由でのデータ 通信が確認済み。 スマートフォン画面 TTN(THE THINGS NETWORK) ゲートウェイを通して、だんご サットから受信したデータを地
図上に表示するアプリのデモ (10/4の実験結果)
ロケットの手作り風景 •子供達でも製作可能
完成したモデルロケットと打ち上げ実験 串だん号 コスモパーク加太での打ち上げ実験の様子
他への展開と、今後の開発予定 •国内においても、災害後に素早く簡易通信網を繋ぐ手段としての利用で きるので、その方法を考える •GPSを使った自動操縦機能の搭載 現在製作中、11月に打ち上げ実験予定 •LoRaマルチホップ通信によるデータ送受信機能の搭載 現在製作中、11月に実験予定 •数キロオーダーのマルチホップ通信 現在、考案中
チームダンゴサット