Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
セキュリティ活動をちょっとずつやる戦略を実行した気づき / Incremental Secur...
Search
TomoyaKitaura
August 08, 2024
Technology
0
190
セキュリティ活動をちょっとずつやる戦略を実行した気づき / Incremental Security Initiatives
2024/7/29にKGDCの登壇資料です。
TomoyaKitaura
August 08, 2024
Tweet
Share
More Decks by TomoyaKitaura
See All by TomoyaKitaura
New Relicの推せるところ・推せないところ / newrelic good and bad
tomoyakitaura
0
110
サービスレベルを管理してアジャイルを加速しよう!! / slm-accelerate-agility
tomoyakitaura
1
260
「頑張る」を「楽しむ」に変換する技術
tomoyakitaura
17
10k
これからの設計で変わること pre:invent2024アップデート速報 / pre:invent2024 network update
tomoyakitaura
1
240
社内共通コンテナレジストリを設立して、開発者体験向上を狙ってみた /Establishing container registry to improve DX
tomoyakitaura
2
200
LTワークショップ3日目 / LT Workshop Day 3
tomoyakitaura
0
180
LTワークショップ2日目 / LT Workshop Day 2
tomoyakitaura
0
170
LTワークショップ(1日目) / LT workshop day 1
tomoyakitaura
1
200
これまでの監視とクラウド時代の監視 / Monitoring the Past and the Cloud
tomoyakitaura
1
320
Other Decks in Technology
See All in Technology
開発者を支える Internal Developer Portal のイマとコレカラ / To-day and To-morrow of Internal Developer Portals: Supporting Developers
aoto
PRO
1
120
Flutterでキャッチしないエラーはどこに行く
taiju59
0
210
『FailNet~やらかし共有SNS~』エレベーターピッチ
yokomachi
1
200
大「個人開発サービス」時代に僕たちはどう生きるか
sotarok
19
8.6k
エニグモ_会社紹介資料(エンジニア職種向け).pdf
enigmo_hr
0
2.2k
なぜスクラムはこうなったのか?歴史が教えてくれたこと/Shall we explore the roots of Scrum
sanogemaru
3
750
DevIO2025_継続的なサービス開発のための技術的意思決定のポイント / how-to-tech-decision-makaing-devio2025
nologyance
0
130
AI時代に非連続な成長を実現するエンジニアリング戦略
sansantech
PRO
3
1k
5年目から始める Vue3 サイト改善 #frontendo
tacck
PRO
3
170
スプリントレトロスペクティブはチーム観察の宝庫? 〜チームの衝突レベルに合わせたアプローチ仮説!〜
electricsatie
1
150
Bye-Bye Query Spaghetti: Write Queries You'll Actually Understand Using Pipelined SQL Syntax
tobiaslampertlotum
0
130
進捗
ydah
2
230
Featured
See All Featured
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
The Language of Interfaces
destraynor
160
25k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
520
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
358
30k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
31
2.2k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
236
140k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
111
20k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.4k
Docker and Python
trallard
45
3.5k
KATA
mclloyd
32
14k
Transcript
セキュリティ活動をちょっとずつやる作戦を 導入するにあたって目指したこと、得られたもの KDDIアジャイル開発センター株式会社 Tomoya Kitaura KDDI Group Developer Community(KGDC) 2024/7/29
自己紹介 Tomoya Kitaura @kitta0108 KDDIアジャイル開発センター リードSRE ▪技術コミュニティ運営 - - JAWS-UG
コンテナ支部 - JAWS-UG SRE支部 - NRUG SRE支部 2 2 ▪著書 - 俺たちのSREとNew Relic
当時の僕のポジション 3 SRE Unit プロダクトA プロダクトA プロダクトB プロダクトC チーム横断組織とプロダクト開発を大体5:5くらいの 割合で従事
当時の僕のモチベーション 4 上手にセキュリティ活動がやりたい!!!
ところで。 5 上手とは・・・?
料理の場合 6 作りたい料理を考える。 思いつく。 材料や使う調味料の種類や 量、調理工程を計画 作る 食べる 無理やり料理に例えてみる。 全体の流れはこんな感じ。
問題点にいつ気づけるか 7 作りたい料理を考える。 思いつく。 材料や使う調味料の種類や 量、調理工程を計画 作る 食べる 修正コスト 影響
検知する 難易度
セキュリティも同じ 8 企画 設計 実装 リリース 如何にコストや影響が低いタイミングで 問題を解決できるかどうか。 より左での解決を目指すアプローチを シフトレフトという。
ところで。 9 さて、何をやろう?
ツールの導入(ボツ) 10 企画 設計 実装 リリース ツールを導入するところまでをゴールと するような企画も検討した。 ただ、それだと企画・設計での解決アプローチから は遠いと感じた。(導入コスト高いし)
ツール導入の検知タイミング
企画・設計に介入するためには 11 企画 設計 実装 リリース 開発者の予兆能力を上げるために、 少ない投資でセキュリティと向き合うことを 習慣化したらどうかと考えた。
選定したセキュリティツール 12 - AWS Security Hub - AWSの設定上の脅威を検知。 - マネコン上から数クリックで実装が可能
- みんなAWSは触り慣れてる。 - New Relic Vulnerability Management - アプリケーションモジュール脆弱性検知 - APM導入してたので、 自動で計測されていた。
実施した活動 13 - パフォーマンス定点観測会 - 週に1回、1時間枠で実施。 - やろうと思えば無限にできてしまうので、 1時間枠は守る。 -
手ぶら参加OK(事前用意などはしない) - モブプロスタイル - 気づきがあれば、みんなで考察し、 必要あれば、調査タスクや対応タスクを作る
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ① 14 - 開催イベントの確認 - システムに影響のありそうな 今週分のイベントをサッと見る。 - プッシュ通知いつ打ったとか。 -
最初にイベントを把握しておくと、 後に因果関係を把握することができる。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ② 15 - New Relicのメトリクスダッシュボードを サッと見る。 - ALBの2xx,4xx,5xxカウントやレイテンシー - RDSのCPU使用量、スロークエリ
- APMのTransactions - SLO/SLI(作ってたら) - プロダクトのビジネスにとって最も大切に していることが観測できると良い。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ③ 16 - セキュリティ周りの遵守状況をサッと見る。 - Security Hubのコントロール - New Relic
Vulnerability Managementの 検知状況 - STG環境で活用した。 - 抑制処理や優先度などは開発チームが 意思決定する。 - 検知項目を解消することを目的としない。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ④ 17 - AWSの請求ダッシュボードをサッと見る。 - 月に一回、最初の週だけ実施。 - 先月と比較して、料金に変化はあるか - 変化は想定の範囲かどうか
所感 18 - シフトレフトできたか。 - 体感できた。 - 緊急性の高い脆弱性が発見された時の初動も 早くなった。 -
週に1回やってることだし慣れた。 - トリアージも開発チーム内でできるし、提案 までいけるようになった。 - 何より、システムを観測することは楽しかった
さいごに 19 ご静聴ありがとうございました!!