Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
セキュリティ活動をちょっとずつやる戦略を実行した気づき / Incremental Secur...
Search
TomoyaKitaura
August 08, 2024
Technology
0
120
セキュリティ活動をちょっとずつやる戦略を実行した気づき / Incremental Security Initiatives
2024/7/29にKGDCの登壇資料です。
TomoyaKitaura
August 08, 2024
Tweet
Share
More Decks by TomoyaKitaura
See All by TomoyaKitaura
これからの設計で変わること pre:invent2024アップデート速報 / pre:invent2024 network update
tomoyakitaura
1
140
社内共通コンテナレジストリを設立して、開発者体験向上を狙ってみた /Establishing container registry to improve DX
tomoyakitaura
2
180
LTワークショップ3日目 / LT Workshop Day 3
tomoyakitaura
0
150
LTワークショップ2日目 / LT Workshop Day 2
tomoyakitaura
0
140
LTワークショップ(1日目) / LT workshop day 1
tomoyakitaura
1
150
これまでの監視とクラウド時代の監視 / Monitoring the Past and the Cloud
tomoyakitaura
1
240
エンタープライズにおけるSRE立ち上げとNew Relic選定に至った背景とは / SRE Startup and New Relic in the Enterprise
tomoyakitaura
2
750
AWSとNew Relicのデータ連携を超高速で実装した話 / The story of a super-fast implementation of data integration between AWS and New Relic
tomoyakitaura
0
1.5k
Resilience Hubの登場が騒がれないなんておかしい!? / Resilience Hub is the best.
tomoyakitaura
0
230
Other Decks in Technology
See All in Technology
Classmethod AI Talks(CATs) #14 司会進行スライド(2025.01.31) / classmethod-ai-talks-aka-cats_moderator-slides_vol14_2025-01-31
shinyaa31
0
120
WAF に頼りすぎない AWS WAF 運用術 meguro sec #1
izzii
0
450
マルチデータプロダクト開発・運用に耐えるためのデータ組織・アーキテクチャの遷移
mtpooh
1
400
Classmethod AI Talks(CATs) #15 司会進行スライド(2025.02.06) / classmethod-ai-talks-aka-cats_moderator-slides_vol15_2025-02-06
shinyaa31
0
140
AndroidデバイスにFTPサーバを建立する
e10dokup
0
170
10分で紹介するAmazon Bedrock利用時のセキュリティ対策 / 10-minutes introduction to security measures when using Amazon Bedrock
hideakiaoyagi
0
140
AWSエンジニアに捧ぐLangChainの歩き方
tsukuboshi
2
490
What's New in OpenShift 4.18
redhatlivestreaming
0
1.1k
Active Directory の保護
eurekaberry
6
3.7k
カスタムインストラクションでGitHub Copilotをカスタマイズ!
07jp27
8
1.7k
スタートアップ1人目QAエンジニアが QAチームを立ち上げ、“個”からチーム、 そして“組織”に成長するまで / How to set up QA team at reiwatravel
mii3king
0
180
MC906491 を見据えた Microsoft Entra Connect アップグレード対応
tamaiyutaro
1
150
Featured
See All Featured
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
29
1k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
40
1.9k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.4k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
47
7.3k
Statistics for Hackers
jakevdp
797
220k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
20
2.4k
Speed Design
sergeychernyshev
25
770
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
31
2.1k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
244
12k
Faster Mobile Websites
deanohume
306
31k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Transcript
セキュリティ活動をちょっとずつやる作戦を 導入するにあたって目指したこと、得られたもの KDDIアジャイル開発センター株式会社 Tomoya Kitaura KDDI Group Developer Community(KGDC) 2024/7/29
自己紹介 Tomoya Kitaura @kitta0108 KDDIアジャイル開発センター リードSRE ▪技術コミュニティ運営 - - JAWS-UG
コンテナ支部 - JAWS-UG SRE支部 - NRUG SRE支部 2 2 ▪著書 - 俺たちのSREとNew Relic
当時の僕のポジション 3 SRE Unit プロダクトA プロダクトA プロダクトB プロダクトC チーム横断組織とプロダクト開発を大体5:5くらいの 割合で従事
当時の僕のモチベーション 4 上手にセキュリティ活動がやりたい!!!
ところで。 5 上手とは・・・?
料理の場合 6 作りたい料理を考える。 思いつく。 材料や使う調味料の種類や 量、調理工程を計画 作る 食べる 無理やり料理に例えてみる。 全体の流れはこんな感じ。
問題点にいつ気づけるか 7 作りたい料理を考える。 思いつく。 材料や使う調味料の種類や 量、調理工程を計画 作る 食べる 修正コスト 影響
検知する 難易度
セキュリティも同じ 8 企画 設計 実装 リリース 如何にコストや影響が低いタイミングで 問題を解決できるかどうか。 より左での解決を目指すアプローチを シフトレフトという。
ところで。 9 さて、何をやろう?
ツールの導入(ボツ) 10 企画 設計 実装 リリース ツールを導入するところまでをゴールと するような企画も検討した。 ただ、それだと企画・設計での解決アプローチから は遠いと感じた。(導入コスト高いし)
ツール導入の検知タイミング
企画・設計に介入するためには 11 企画 設計 実装 リリース 開発者の予兆能力を上げるために、 少ない投資でセキュリティと向き合うことを 習慣化したらどうかと考えた。
選定したセキュリティツール 12 - AWS Security Hub - AWSの設定上の脅威を検知。 - マネコン上から数クリックで実装が可能
- みんなAWSは触り慣れてる。 - New Relic Vulnerability Management - アプリケーションモジュール脆弱性検知 - APM導入してたので、 自動で計測されていた。
実施した活動 13 - パフォーマンス定点観測会 - 週に1回、1時間枠で実施。 - やろうと思えば無限にできてしまうので、 1時間枠は守る。 -
手ぶら参加OK(事前用意などはしない) - モブプロスタイル - 気づきがあれば、みんなで考察し、 必要あれば、調査タスクや対応タスクを作る
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ① 14 - 開催イベントの確認 - システムに影響のありそうな 今週分のイベントをサッと見る。 - プッシュ通知いつ打ったとか。 -
最初にイベントを把握しておくと、 後に因果関係を把握することができる。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ② 15 - New Relicのメトリクスダッシュボードを サッと見る。 - ALBの2xx,4xx,5xxカウントやレイテンシー - RDSのCPU使用量、スロークエリ
- APMのTransactions - SLO/SLI(作ってたら) - プロダクトのビジネスにとって最も大切に していることが観測できると良い。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ③ 16 - セキュリティ周りの遵守状況をサッと見る。 - Security Hubのコントロール - New Relic
Vulnerability Managementの 検知状況 - STG環境で活用した。 - 抑制処理や優先度などは開発チームが 意思決定する。 - 検知項目を解消することを目的としない。
パフォーマンス定点観測会のアジェンダ④ 17 - AWSの請求ダッシュボードをサッと見る。 - 月に一回、最初の週だけ実施。 - 先月と比較して、料金に変化はあるか - 変化は想定の範囲かどうか
所感 18 - シフトレフトできたか。 - 体感できた。 - 緊急性の高い脆弱性が発見された時の初動も 早くなった。 -
週に1回やってることだし慣れた。 - トリアージも開発チーム内でできるし、提案 までいけるようになった。 - 何より、システムを観測することは楽しかった
さいごに 19 ご静聴ありがとうございました!!