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【講演】2023年11月2日_立命館大学様「嬬恋村観光協会の取り組みと課題」

 【講演】2023年11月2日_立命館大学様「嬬恋村観光協会の取り組みと課題」

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  1. 取扱注意 2 自己紹介 三ツ野 元貴_神奈川県三浦市出身(地元大好き) 2014年_都内の大学で建築学科を卒業(まちづくりや都市計画を主に学ぶ ) ~2016年_ショッピングセンター/百貨店の店舗開発や店舗のMD(マーチャンダイジング)、イベント企画、内装監理などを行う不動産ディベロッパー会社に勤務 (「地 域を元気にしたい」→⚪⚪物産展の企画と商店街とデパート問題の解決 →グローバル化)

    ~2019年_「より地域に根ざした仕事がしたい」という想いで転職・ 地域おこし協力隊として嬬恋村に赴任し、嬬恋村観光協会で勤務 当初はキャベツの産地である地元三浦市のために、日本一の産地で販売やブランド化の手法を吸収し、直接的に地元に活かしていこうと思っていました。が、嬬 恋村が過去に観光施策を実施せずに、観光客の獲得に成功してきていたという ポテンシャル、このままでは観光地としてなりゆかなくなる 危機感、がある意味で はノビシロなのではないかと感じる。 ~現在_地域おこし協力隊の任期終了(3年間)と同時に、嬬恋村観光協会を法人化し、現在は事務局長として勤務 →観光客を増やしたり、消費額を上げるのが目的ではなく、 「観光をツールに嬬恋村を嬬恋村として後世に残していくための取り組み」 を進める  ※note「事務局長のメモ」もご覧ください。Eight名刺情報はこちら 妻(妊娠中)が嬬恋村役場職員(健康福祉課10年目にこにこ広場担当)でありN⚫Kやテ⚫東などの番組を見ながら日々議論 (笑)
  2. 取扱注意 6 →草津温泉 が平均的にどの月もお客様がいる状況に対し、 嬬恋村 はスキーブームの終焉と観光コンテンツの乏しさから、 8月(特にお盆 )、GW のリゾートシーズンや 冬~春休み

    のスノーシーズンにお客様が偏ってしまっている →お客様の入り込みに波があるため、各観光施設は通年の安定した雇用が確保できていない →労働力不足で縮小営業 (負のサイクル・・ ) ⇨観光需要の平準化や雇用の安定を図るため 新たな観光コンテンツ造成が急務 月別の観光入り込み客数
  3. 取扱注意 8 観光協会の 法人化 ・異動がある行政による観光施策から、 行政に よる観光施策 (ハード事業 )と観光協会のプロ パー職員による観光施策

    (ソフト事業 )の両輪へ とシフトチェンジ(ハード事業の中でも、ハード整 備計画などは観光協会業務 ) ・事業者(観光協会の会員 )と行政と共に作成し た「つまごい観光ビジョン (観光振興計画書 )」をも とにした明確な方針で地域一体となった事業を 実施⇨地域としての目指すべき方向 を意識し、 税金を使ってより良い税収や移住を生み出す サ イクルの創出 と、縦割行政から脱却し セクション を超えた 取り組みへ舵取り (DMO的な) ・データの収集 /分析、マーケティングによる 裏付 けをした観光施策の実施 (PRしたら、それで満 足していた) ・嬬恋村としての、 観光ブランド確立 『観光』というツールを使って 地域課題の解決や 地域産業・地域経済の 発展に寄与する (一社)嬬恋村観光協会の社是 (ステートメント)より
  4. 取扱注意 9 嬬恋村の課題 【行政課題】 地域経営 の考えが希薄(行き当たりばったりな箱物行政・・・? ) 特に観光としては場当たり的な事業で 成果がなかった(データ収集すらしてきていない )

    さらには計画もない、または機能していない (農業も観光もスマートシティもまちづくりも ) 【地域課題】 若年人口の流出 →労働力不足⇨魅力的な地元ではないのでは・・・ 夏以外の産業 がない→安定した雇用が保てない⇨通年または各シーズンの観光資源確立 手付かずの自然→鬱蒼⇨雨などの災害に弱い、生物多様性の偏りができ、荒地とかすことで魅力が下がる ⇨これらの課題により、地域が消滅してしまうことへの危機感がない (離島に例える )
  5. 取扱注意 11 移住に関して、様々なアプローチがあると思いますが、何を重点に考えているか? →姉妹都市連携をしている東京都千代田区や友好都市条約を締結している横浜市中区などを中心に、現地でのイベント出店なども通じて 接点や観光するキッカ ケをつくり、やがて観光リピーターから別荘購入、移住がある と思って取り組んでいる。 私自身も、嬬恋村での生活、1日1日が楽しく四季折々の色彩の豊かさ ややっぱり近くに軽井沢や草津温泉があり休みの日は小旅行 村民は観光インバウンド施策や移住促進に好意的?

    →観光地域と住民地域が別れている のですが、広域農道のパノラマライン など農業と観光の対立は感じている。美瑛町のような感じでしょうか。 現状、不足している専門科(産婦人科等)を受診する場合はどうしているか? →うちの嫁は身寄りがなく、今は車で 1時間の上田市の産婦人科へ。そして、産休中は私の母方の実家 (福島県郡山市)へ。 不足専門医の代替サービスはあるか?(村外の病院との連携など) /オンライン診療の現状 /医療施設が不足している実感はあるか? →進んでおらず、めちゃくちゃ不安です。汗 高齢化しているので、オンライン診療をフォローする若者が必要か。 (テクノロジーを受け入れるために (ちょいソコ も?)) いただいた質問に対する各所の回答を見て・・・
  6. 取扱注意 12 キャベツの廃棄状況は?(特に外側の部分) →供給過多・価格の下落で潰してしまう(お米と同じような感じか)ものもあるが、反り葉は10枚く らい残す 従来のキャベツ栽培方法を変えていく方針はあるか(再生農業や GHG 排出量ゼロなど) →農業従事者が減り、農家の大型化が進んでいるが、畑は細々といろんなところに所有してお り、スマート農業すら入りづらい状況。(他人の畑と隣り合わせで農薬の制限も難しい。農地の再

    集積と統一した収穫計画が必要か) ⇨30代の若手農家たちと『シンソンギカイ』を発足し「永続的なキャベツ農家経営を進めるため に、キャベツの商品価値を高める」 をモットーに、本当においしいキャベツ (品種がたくさんある こと)のPRや農家のモチベーションを上げる イベントを企画中 いただいた質問に対する各所の回答を見て・・・
  7. 取扱注意 13 誘致したとして社員が住む賃貸物件はどの程度あるか →嬬恋村ってお水が有名で、ASK⚪Lの□ハコで買った水は嬬恋産ですし、 J⚪LやA◦Aの機内食のお水も嬬恋産で、その 会社で従業員が増えるということで、従業員寮用の物件を探していましたが見当たらず、自社で土地建物を仕立てて従業員 寮をつくっている。 課題として、やはり住民の居住エリア (住まいや生活圏)と工場の距離があり、若い従業員は車がないと生活できない。 ふるさと納税の状況は?どのようなものが人気か?

    /オンライン販売、主力はどこの何?どれくらいの売上がある? →観光財源という意味でも「ふるさと納税」は注力したい (みなかみ町は入湯税の8割が観光協会財源になる)。mon⚪-bellと のコラボ商品は一時的に売上が上がったが、ふるさと納税としては、制度に則り地域のためになる商品の開発や、事業者の 支援/誘致をしたい。そのほか、マラソン大会グッズ、山関連グッズ、嬬恋産はちみつなどが人気。 2次、3次産業が充実していない(ミライ通信より)。その要因はなんだと分析しているか? →農業と観光業が多いので、相対的に低いのでは。 (表記に問題あり) いただいた質問に対する各所の回答を見て・・・