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デザインを殺すなら、せてめ私の手で

 デザインを殺すなら、せてめ私の手で

4/16 融ける職能というイベントで登壇した内容です。

**スライド2(AI活用の話)**
デザイン×AI活用、うーん、私の場合はプロジェクトの行末をシミュレーションして、ありそうな結末とリスクを網羅してもらってそうならないために手を打ってみたり、デザイン組織立ち上げを必要としている人は市場にいるのか、顧客開発中なので商談かねてリサーチしまして許諾を得た上で解析と学習をし自分の作るソリューションが本当に価値があるものになるのかを検証したり、プロジェクトの行く末をシミュレートさせて、最悪のシナリオを提案してもらいそれへの今打てる対策を考えたりしています。NotebookLMは便利で困ってるとか自分たちでやれるという発言を推測して抽出してくれますい、ClaudeならTAM SOMの規模と自社の損益分岐点からプライステーブル作ってもらってそれを財務顧問に目利きしてもらったりですね。AIは答えではなく基準線を引くものなので、それをもとに自分はどう動くかというのが大切だなと思います。

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**スライド3(デザイン組織立ち上げ支援)**
と、言うのも、わたしはデザインプレイングではなく、これまでマネーフォワードやSmartHRでDPMをしてきた経験をもとに、デザイン組織の立ち上げ支援や、企業の経営計画にデザインをどう組み込むかのコンサルティングを行っているからです。AIによるデザインプレイングではなく戦略を練ったり事業を作ったりしています。その時、デザインっていうと経営者に届かないというのが現在の悩みですね。わざわざリーチを狭めて売る意味はあるのでしょうか。

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**スライド4(タイトルに戻る)**
と、言うことであらためて、このタイトルに戻ります。デザインを殺すなら、せめて私の手で。このタイトルですが…。わたしはファイアーエムブレムが好きでして。シリーズの中ある作品でわたしは先生となり教え子を導くのですが、あるとき情勢の変化によって教え子と戦争することになるんです。その時に思いましたよね。愛しいものが最後を向かえるなら、せめて私の手で殺したいなと…。

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**スライド5(その問いこそが、苦しさの正体)**
「デザイナーの価値とは何か」今回のイベントはそんな感じですが、そもそもその問いの立て方が苦しさの正体じゃないですか?市場や組織に求められる価値で自分を測ってたら永遠に苦しいですよね。消えゆくデザインをわざわざ携えて、あなたは何を成したいのか。それを考えるべきじゃないでしょうか。わたしの場合、冒頭であったように事業譲渡やM&Aを事業内容に加えたのはデザインで新しい事業を作って、持続可能にし、人に譲渡してデザイナーを増やしたいからです。子どもがいる方はより深く共感していただけると思いますが、わたしが死んだあとのこの世界を彼らに渡せるのか…。今は良い社会なのか? 疑問がありまして。ひとりでも多くプロダクトデザイナーを増やすことで、その疑問へのアプローチにしたいんです。プロダクトデザイナーなど課題解決や体験の設計ができる人が増えれば、きっと社会問題に取り組もうと思う人たちも増やせるとおもうんです。わたしは一人あたりが取り組める社会問題の数を、プロダクトデザイナーの活躍によって拡大させたいんですよね。皆さんはいかがですか? デザインで何を成したいですか。

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**スライド6(デザインは死なず、昇華する)**
全人類がデザインできるようになる。デザインシンクロニシティと言えるんじゃないでしょうか。私たちはずっと言ってきました。「デザインの価値をもっとわかってほしい」「デザインが組織に浸透してほしい」。それが叶う時代が来ようとしています。デザインが死ぬというより、それは昇華の方が正しいかもしれません。でもこれは不可逆でしょうね。そして変化した方が楽しくなるとも思います。本当に怖いコトですか?

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**スライド7(「殺す」の意味)**
私がやっているのは、デザイナーがいなくても成立する組織を作ること。DesignOpsとして、デザインを組織に溶かす。デザイナーの椅子を自分の手で取り除いてみる。組織にデザイナーがいることと、組織的にデザインできることは似ているけど違います。デザイナーが0人になっても組織に残っているデザインとはなんでしょう? デザインシステムを整備して、ブランドガイドラインを引いて、最終的には全社員がデザイナーになるためにAIをどう使うかなどでしょうか。わたしの顧客へのヒアリングの結果、デザイン関連の意思決定についてデザイン部以外は免責が欲しいのではという仮説があります。生成AIが出力したものにGOを出すのは自分以外がいい。それで足りてしまう組織にはデザイナーが不要になるでしょう。

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**スライド8(それでも残るなら、それが答え)**
デザイナーを不要にしてみて、それでも必要なものがあるなら、それこそがデザイナーの価値と言えるのではないでしょうか。

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**スライド9(消えゆくデザインを携えて)**
あらためて問いましょう。みなさんは消えゆくとされるデザインをわざわざ携えて、何を成したいですか? その問いに答え続けることを今日からはじめてみましょう。デザインが死ぬなら、せめてあなたはどうやって殺したいですか?

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Miki Ishijima

April 16, 2026

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