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ビジネス価値を素早く創るためのクイック プロトタイピング/QuickPrototyping_with_enebular

ビジネス価値を素早く創るためのクイック プロトタイピング/QuickPrototyping_with_enebular

ビジネスに求められる要求は日々変化するため、新規ビジネスの種となるアイディアを、確実に花を咲かせ実を結ばせるには、アイディアを素早く形にし、レビュー、改良のサイクルも迅速に回す必要があります。本セッションでは、これらのお勧めの解決手段について、いくつかのサンプルをもちいてご紹介します。

wataru yamazaki (DevRel)

October 31, 2019
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Transcript

  1. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 株式会社 ウフル,

    x United ⼭﨑 亘 2019/10/31 ビジネス価値を素早く創るための クイックプロトタイピング NECパートナー共創ソリューションフェア
  2. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 2 はじめまして

    (株)ウフルの ⼭﨑 亘(やまざき わたる)です IoT開発/運⽤サービス、enebular(エネブラー)の製品 マーケティング。簡単にIoTが始められる enebular の説明を通して、素早くアイディアをIoTシステムと して開発をする⼈を増やしていく活動を担当。 いろいろなアイディアを発表し合う、enebularの ユーザー コミュニティを運営も。
  3. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 4 企業が抱えるさまざまな課題

    •収益性向上 •⼈材の強化(採⽤・育成・多 様化への対応) •売り上げ・シェア拡⼤ •新製品・新サービス・新事業 の開発 •事業基盤の強化・再編、事業 ポートフォリオの再構築 •技術⼒・研究開発⼒の強化 •働きがい・従業員満⾜度・ エンゲージメントの向上 •グローバル化 (グローバル経営) •現場⼒の強化 •品質向上(商品・サービス・ 技術) •ブランド⼒の向上 •顧客経験価値・満⾜度の向上 •コーポレート・ガバナンスの 強化 •⾼コスト体質の改善 •財務体質強化 •企業ミッション・ビジョン・ バリューの浸透や⾒直し •デジタル技術の活⽤・戦略的 投資 •株主価値向上 •CSR、CSV、事業を通じた 社会課題の解決 •リスク管理・事業継続 計画(BCP)の策定 ⽇本能率協会 「2018年度 第39回 当⾯する 企業経営課題に関する調査」 •新製品・新サービス・新事業 の開発
  4. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 5 企業が抱えるさまざまな課題

    ⽇本能率協会 「2018年度 第39回 当⾯する 企業経営課題に関する調査」 •新製品・新サービス・新事業 の開発 現在: 4位 (29.3%) 3年後: 2位 (34.5%) 5年後: 2位 (11.4%)
  5. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 6 求められるのは「アイディア」

    •新製品・新サービス・新事業 の開発 「アイディア」 「新」を産み出す 種
  6. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 8 時間がかかっているうちに……

    • ビジネスをとりまく状況が変わってくる (法制度、世界情勢など) • ビジネス要件が変わってくる (業績の変化、優先度の変化) • アイディア⾃⾝の新規性の喪失 (競合に先を越される) などなど
  7. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 9 なぜ時間がかかるのか

    アイディ アを 形にする⼈ が別 アイディアを 形にする⼈が 忙しい アイデ ィア⾃体 まだ 固まってない
  8. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 10 なぜ時間がかかるのか

    アイディ アを 形にする⼈ が別 アイディアを 形にする⼈が 忙しい アイデ ィア⾃体 まだ 固まってない
  9. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 11 プロフェッショナル開発者の不⾜

    経済産業省「IT⼈材の最新動向と将来推計に関する調査結果(報告書概要版)」(2016年6⽉) より 今年(2019年)をピークに減少
  10. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 12 世界でも同様

    開発者の供給が追い付かなくなっている Source: IDC Japan, June 2019 Demand: 500,000,000 本の アプリケーション Supply: 23,000,000⼈ (世界の開発者)
  11. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 13 なぜ時間がかかるのか

    アイディ アを 形にする⼈ が別 アイディアを 形にする⼈が 忙しい アイデ ィア⾃体 まだ 固まってない
  12. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 15 なぜ時間がかかるのか

    アイディ アを 形にする⼈ が別 アイディアを 形にする⼈が 忙しい アイデ ィア⾃体 まだ 固まってない
  13. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 16 たとえば、IoTのシステムの場合

    センサーはデジタル世界の上にではなく、「現実世界」にある データ取得 センサー センサー データ取得にもノウハウが必要… ü センサーの種類 ü センサーの位置 ü データ取得の間隔 → しかし、確⽴されていないので、試⾏錯誤が必要
  14. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 17 試⾏錯誤

    PLAN DO CHECK ACTIONサイクルを「速く」回し、 精度の向上が不可⽋ データ収集 処理 蓄積 可視化 分析 検討
  15. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. Dev (開発)

    Ops (運⽤) IoTシステムの開発 試⾏錯誤 → 開発(Dev)と運⽤(Ops)が⾏ったり来たりする Create(創出) Plan (計画) Package (パッケージ化) Configure (構成管理) Release (リリース) Verify (検証) Monitor (監視) “DevOpsの概念図”『 IoTの基本・仕組み・重要事項が全部わかる教科書』(SBクリエイティブ ) P.194より
  16. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 19 とすると、

    • プロフェッショナル開発者の不⾜ • 現場での試⾏錯誤が必要 現場に近い⼈たちが ⾃らやってしまうの はどうでしょう? ア イ ディアを 形にする⼈ が別 アイディア を形にする⼈ が忙しい アイディ ア ⾃体まだ 固まってない
  17. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 2 2

    プロトタイピング 「デザイン思考」のプロセスの⼀つ ハーバード⼤学デザイン研究所(通称d.school)のハッソ・プラットナー教授が提唱する、『デザイ ン思考の5段階』という思考モデル。 (1) 共感(Empathise) -ユーザーの⾏動を理解し、寄り添い、何が問題なのかを⾒つける (2) 定義(Define) -ユーザーのニーズや問題点、みずからが考えることをはっきりさせる (3) 概念化(Ideate) -仮説を⽴て、新しい解決⽅法となるアイデアを⽣み出す (4) 試作(Prototype) -問題に取組み始める (5) テスト(Test) -検証こそが解決⽅法 重要なことは、これらが(1)から順番に連続的になされるのではなく、5つの段階は同時に ⾏われたり、互いに影響したり、⾏ったり来たり、繰り返されたりすること。 https://ferret-plus.com/5532 より引⽤。強調は⼭崎による。
  18. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 23 かんたんに⾔うと

    アイディアを、 とにかく、まずは、 カタチにしてみましょう ということ
  19. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 24 そのためには

    • 作成の⼿間が可能な限り省⼒化されている • 作成の難易度が可能な限り低い • 作成のコスト(費⽤・時間)が可能な限り少ない ことが望ましい
  20. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 25 ツールを使いましょう

    スクラッチからすべてを作 り上げるのではなく、使え るもの(素材、ツール)は 使い、アイディアの迅速な 実現を⽬指す “Do not reinvent the wheel.” “Standing on the shoulders of giants.”
  21. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 26 ツール

    クイック プロトタイピング実現の ⼿助けとなるさまざまなツールがある UiPathなどの RPAツール Twilio (IVR/SMS/chat) Microsoft Power Platform DataRobot (ML)
  22. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 28 ツールを作りました

    クイック プロトタイピングに利⽤可能 エネブラー enebular.com スクラッチからツールを開発す るのではなく、Node-REDとい うOSSの開発環境をベースに、 より便利かつ⽣産性を⾼める機 能を付加。 開発だけでなく、運⽤もカバー。 基本機能を無償で提供。
  23. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 29 Node-REDとは?

    • フローベースのビジュアル プログラ ミング ツール • WEBブラウザからフローを編集可能 • ハードウェア デバイスとAPI、クラ ウド サービスなどを線で結び開発し、 IoTアプリが開発可能 • Node.js上に構築 • IBMが開発し、JS Foundationに寄贈 し、今はOSS
  24. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 30 キー

    コンポーネント:フロー エディタ ノードをワイヤーでつないで処理のフローを作成
  25. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 31 Node-REDを使⽤するには

    A) インストール (ローカルで使⽤する場合) 1. Node.js 2. Node-RED B) アカウント登録 (クラウドで使⽤する場合) – IBM Cloud – Amazon Web Services – Microsoft Azure – enebular “Getting Started” ‒https://nodered.jp/docs/getting-started/
  26. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 32 オススメなのは・・・・・・

    もちろん “easy as 1, 2, 3!” * *・・・アカウント登録が簡単なことを説明しています
  27. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 33 ステップ

    (1) • enebular.com にアクセスし、「新規登録」をクリック
  28. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 34 ステップ

    (2) • ⼊⼒フォームに必要な情報を⼊⼒し、privacy policy と terms of service を確認して、「sign up」ボタンをクリック
  29. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 35 ステップ

    (3) • 登録したメールアドレスに確認のメールが来て、確認が完了すると、 サインイン完了! 「Go To Dashboard」をクリック!
  30. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 36 つまり

    使い始めるまでの ハードルが低いです
  31. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 37 enebularとは

    Node-RED ベースの開発環境 ü フローベースで直感的にデータの流れを構築 ü デバイスもクラウド サービスも同⼀画⾯で扱える ü フロー共有も簡単(チーム開発に便利) [plus] データ ビジュアライゼーション機能 ü フローと同列にenebularから扱える(共有も可) [plus] 複数デバイスにリモートからデプロイ可 ü enebularからAWS IoT/Arm Pelion経由で オーケスト レーション 可視化 運 ⽤
  32. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 38 たとえば、こんなアイディアの実現は

    実家で独りで暮らしている年⽼いた⺟親が、寒すぎて⾵ 邪を引かないか、この先、夏になったら熱中症にならな いかどうか⼼配・・・・・・。 IoTな感じの⾒守りアプリでどうにかならないか?
  33. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 39 カンタンにしてみました

    実家で独りで暮らしている年⽼いた⺟親が、寒すぎて⾵ 邪を引かないか、この先、夏になったら熱中症にならな いかどうか⼼配・・・・・・。 IoTな感じの⾒守りアプリでどうにかならないか? 遠隔地 規定値以下の気温 規定値以上の気温
  34. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 40 要件

    つまり、こういうことですね 遠隔地 規定値以下の気温 規定値以上の気温 or になったら、 に通知する。
  35. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 41 要件

    規定の範囲外の気温になったら通知するフロー ⼀定間隔で実⾏ センサー・データ取得 温度によって分岐 低いとき 快適なとき 少し⾼いとき ⾼いとき 何もしない 要検討 通知する 対処する 通知する 対処する
  36. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 42 enebularで開発

    5分間隔で トリガー 気温を取得 寒すぎるときに通知(Slackとメール) 暑すぎるときに通知 (Slackとメール) 確認のための デバッグメッセージ
  37. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 43 分岐処理は・・・・・・

    コーディング無しで設定できます switchノード 通知温度はここで → 変えられます
  38. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 44 つまり

    アイディアを そのまま開発できる ツールです
  39. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 46 より多くの⼈の⽣産性を向上するために

    2種類のサポート トレーニングを⽤意 プロトタイピング enebularの使い⽅
  40. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 47 enebular(ツール)の使い⽅

    誰でもいつでも学べるようにオンライン トレーニングとして⽤意 • 基本的なツールの使い⽅をステップごと に動画で説明 • センサーを使った簡単なIoTアプリを作 成する • AWS IoTを使って遠隔地にあるデバイス にアプリを配布する機能の説明も含む • (2019/11スタート予定) enebularの 使い⽅
  41. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 48 ツールが使えるだけでは不⼗分

    より実践的な内容をクラスルーム トレーニングとして提供 “業務課題解決のための IoTプロトタイピング講座 基礎編” 企画⼒と解決策をカタチに する勘所が⾝につく 電⼦部品の取扱い、迅速な プロトタイピングができる ツールの使い⽅、デバイス からクラウドまでの⼀貫し た活⽤⽅法を⾝につけます。
  42. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 49 ツールが使えるだけでは不⼗分(2)

    トレーニング内容(2⽇間) ものづくりの基本 ⼀般的な⼯業製品の開発プロセスを学びます。 プロトタイピングの基礎知識 いかに動くソフトウェアを最速でつくるのかについての考え⽅ とノウハウを学びます。 enebularとは enebularについての基本操作を学びます。Node-REDでのデー タ処理⽅法を学びます。 Raspberry Pi の基本 サーバー管理やLinuxの操作を学び、素早くプラとタイミング をするための基礎を習得します。 センサーとプログラミング 電⼦部品の取扱や、センサーを使った簡単なプログラミングを 学習します HTTP通信の基礎 GET/POSTの基礎、様々なAPIの使い⽅を学びます IoTプロトタイピングの実践 センサーデータをLINEやSlackなどのクラウドサービスつなげ て可視化するなどサービスの連携について学びます。 ミニハッカソン 課題テーマを提供しアイディア出しからプロトタイプ製作まで をチームで⾏います。
  43. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 50 提供開始しています

    価格、お問合せは弊社ブースまで “業務課題解決のための IoTプロトタイピング講座 基礎編”
  44. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 52 開発者コミュニティのミートアップを開催

    • enebularを使った開発者のみなさんの「⾝の回りの困 りごと」や「アイディア」の発表の場 • 毎⽉開催 • ビジネス ソリューション提供の場のアイディアの元と なる場合も
  45. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 54 コンテストの受賞作品も

    LINE BOOT AWARDS 2018: enebular賞 介護向けのLINE BOTとClovaスキ ルです。ベッド に設置した導電 布センサーおよ び C l o v a と 連 携 して、介護を過ごしやすいものにします。 (enebularブログにも記事を掲載)
  46. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 55 コンテストの受賞作品も

    みんなのラズパイコンテスト2018: enebular賞 オムロン環境センサーのデータ をラズパイで収集し、Firebase へデータを送信し、enebular (InfoMotion) を利⽤して可視化。 また、オムロン環境センサーの データ (湿度と照度) を利⽤し て、ラズパイのGPIOでアロマ ディヒューザー (超⾳波式⽔蒸 気とLED) の制御を実現。 (enebularブログにも記事を掲載)
  47. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 57 その後も続々と計画中

    11/22(⾦) [H/O] TwitterとMIDI/MQTTを組み合わせて ⾃動作曲してみよう 11/28(⽊) [L/T] ライトニングなトーク⼤会 12/20(⾦) [L/T+] (仮) FinTechな勉強会(予定)
  48. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 60 株式会社ウフルについて

    テクノロジーと⾃由な発想で未来を創る 私たちは⾃由な発想でインターネットの可能性を追求し、 皆様との協創によりイノベーションを実現します。 • NEC様と資本業務提携 (enebularを商品化) https://uhuru.co.jp/news/press-releases/20190108-2/ • 和歌⼭県との協定を⼟台に、⽩浜町で新事業・研究開発を開始 https://uhuru.co.jp/news/press-releases/20190401/ • enebularからNeoFace Cloudを利⽤するデモもブースで展⽰
  49. Copyright © 2019 Uhuru Corporation, All Rights Reserved. 61 本⽇の資料

    下記URLにて公開しております。 bit.ly/eneb20191031 ウフル ブースにも ぜひお⽴ち寄りください。