ICH Q2 Part1 分析法バリデーションのテキスト

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August 11, 2020

ICH Q2 Part1 分析法バリデーションのテキスト

ICH Q2は分析法バリデーションに関するガイドラインです。Q2はPart1とPart2に分かれており、Part1ではバリデートされるべき分析法、用語について述べられています。

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August 11, 2020
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  1. ICH Q2 分析法バリデーション Part 1: 分析法バリデーションのテキスト 2020/7/28 Ver. 1.0

  2. ガイドラインの構成 2つのパートからなる • Part 1 • Part 2 分析法バリデーションのテキスト 分析法バリデーションの方法

  3. Part 1: 分析法バリデーションのテキスト 分析法バリデーションの基礎について述べられている • バリデートされるべき分析方法について • 用語について

  4. バリデートが必要な分析方法 基本的に4種類に分類できる • 同定試験(Identification) • 類縁物質の定量的試験 • 類縁物質の限度試験 • 有効成分などの定量試験

    この他の試験(溶出試験や粒子径など)もバリデートが必要
  5. 同定試験(Identification test) サンプルに含まれる分析物を特定すること • サンプルと対照物質を比較することで同定する • スペクトル、クロマトグラフ、化学反応などを用いる

  6. 類縁物質の定量的試験/限度試験 類縁物質は定量的・限度試験のどちらでも調べられる • 有効成分の純度を反映する • 定量的試験のほうがバリデートすべきものが多い

  7. 有効成分の定量試験 有効成分の量を特定する試験のこと(Assayと呼ばれる) • 溶出試験などの有効成分測定も類似している

  8. バリデートすべき試験の性質 試験をよく理解し、性質を定める必要がある • 正確性 • 再現性(反復性・室間再現性) • 特異性 • 検出限界・定量限界

    • 直線性 • 検出範囲 試験の頑健性なども考慮する必要がある
  9. 再バリデーションが必要な場合 以下の状況では、バリデーションを再び行う • 有効成分の合成に変更がある場合 • 最終製品の組成に変更がある場合 • 分析手順に変更がある場合 再バリデーションの必要性は時と場合による

  10. 試験の種類とバリデート項目 性質 試験方法 同定試験 類縁物質 定量試験 定量的試験 限度試験 (溶出・含量試験) 正確性

    ✕ ◦ ✕ ◦ 再現性 反復性 ✕ ◦ ✕ ◦ 室間再現性 ✕ ◦ ✕ ◦ 特異性 ◦ ◦ ◦ ◦ 検出限界 ✕ ✕ ◦ ✕ 定量限界 ✕ ◦ ✕ ✕ 直線性 ✕ ◦ ✕ ◦ 検出範囲 ✕ ◦ ✕ ◦
  11. 用語 分析法バリデーションの用語が定義されている • 分析法 • 正確性 • 再現性(反復性・室間再現性) • 特異性

    • 検出限界・定量限界 • 直線性 • 検出範囲 • 頑強性
  12. 分析法(Analytical Procedure) 分析の実施方法のこと • 分析の各ステップを再現できるよう記載する必要がある • 試料・対照・溶液の調製などを記載 • 使用機器・校正曲線作成法・計算式も含む

  13. 特異性(Specificity) 分析物をはっきりと解析可能であること • 個々の試験の特異性の低さは他の試験でカバーできる • 同定・純度・定量試験でやや異なる定義を持つ • 同定 • 純度

    • 定量 分析物を同定できること 分析により類縁物質量を正確に特定できること 分析物の量を正確に特定できること
  14. 正確性(Accuracy) 真値・対照値との差が十分に小さいこと • Trueness(真度)とも呼ばれる

  15. 再現性 同じサンプルからの試料の測定値が一致すること • Repeatability/Intermediate precision/Reproducibilityからなる • 均一なサンプルを用いて調べる必要がある • 分散・標準偏差・変動係数*で表す *Coefficient

    of variation、標準偏差を平均で割ったもの
  16. RepeatabilityとReproducibility 日本語ではどちらも再現性 • Repeatabilityは短期間・同研究所内での再現性を指す • Reproducibilityは研究所間での再現性を指す

  17. 室間再現性(Intermediate precision) 研究所内での再現性のこと • 日による差、分析者による差、機器の差などを指す

  18. 検出限界(Detection limit) 正確かつ再現性良く測定できる試料の最低濃度 • 定量性は必要としない • 検出することを目的とする

  19. 定量限界(Quantitation limit) 正確かつ再現性良く定量的に測定できる試料の最低濃度 • 低含量の有効成分には重要 • 類縁物質、分解産物の特定には必要

  20. 直線性(Linearity) 試料の濃度と検出値が直線的関係にあること

  21. 検出範囲(Range) 正確かつ再現性良く定量的に測定できる試料の濃度範囲

  22. 頑強性(Robustness) 手法的な変化が結果に与える影響が十分に小さいこと • 故意に変化を与えて結果を検証する • 日常的な測定での正確性の維持に影響する