Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ICH S11 小児治療用医薬品の非臨床試験 2
Search
xjorv
December 03, 2020
Education
0
170
ICH S11 小児治療用医薬品の非臨床試験 2
ICH S11は小児治療用医薬品の非臨床試験についてのガイドラインです。2では研究のデザインについてまとめています。
xjorv
December 03, 2020
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
1
5.4k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
440
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.4k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6k
粉体特性2
xjorv
0
2.4k
粉体特性1
xjorv
0
2.8k
皮膜5
xjorv
0
2.2k
皮膜4
xjorv
0
2.1k
皮膜3
xjorv
0
2.1k
Other Decks in Education
See All in Education
『会社を知ってもらう』から『安心して活躍してもらう』までの プロセスとフロー
sasakendayo
0
230
JPCERTから始まる草の根活動~セキュリティ文化醸成のためのアクション~
masakiokuda
0
180
Are puppies a ranking factor?
jonoalderson
0
810
Sponsor the Conference | VizChitra 2025
vizchitra
0
540
JOAI2025講評 / joai2025-review
upura
0
150
Gamified Interventions for Composting Behavior: A Case Study Using the Gamiflow Framework in a Workplace Setting
ezefranca
1
110
AIの時代こそ、考える知的学習術
yum3
2
160
Linuxのよく使うコマンドを解説
mickey_kubo
1
130
演習問題
takenawa
0
4.2k
Data Management and Analytics Specialisation
signer
PRO
0
1.4k
CHARMS-HP-Banner
weltraumreisende
0
150
子どものためのプログラミング道場『CoderDojo』〜法人提携例〜 / Partnership with CoderDojo Japan
coderdojojapan
4
16k
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
89
9.7k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
524
40k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Done Done
chrislema
184
16k
KATA
mclloyd
29
14k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
46
14k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
53
11k
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
Docker and Python
trallard
44
3.4k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
Transcript
ICH S11 小児治療用医薬品の非臨床試験 2 2020/11/30 Ver. 1.0
幼動物研究(JAS)のデザイン 様々な齢にある動物を使用し、検証する • 種により器官の成長過程は異なることを考慮する *JAS: Juvenile Animal Study
用量範囲の調査(DRF Studies) 少数の幼動物を用いて調べる • 齢と用量耐性の関係を調べる • なるべく若い時期の幼動物を含めて検証する • 短期投与、限られたエンドポイントでの検証を行う •
GLPに準拠していなくてもよい *DRF: Dose Range-Finding
用量範囲の調査(DRF Studies) 少数の幼動物を用いて調べる • 耐性がなければ、臨床での齢の影響を考慮する必要がある • 齢の影響の原因が不明なら、追加の調査が必要となる *DRF: Dose Range-Finding
使用する動物種の選択 基本的には1種での検証で十分 • 成獣の連続投与研究に使う種の使用を検討する • 通常はげっ歯類を使用する • 医薬品の作用ターゲットの有無や器官の特徴を考慮する • 臨床使用時の年齢との関係を考慮し選択する
使用する動物種の選択 基本的には1種での検証で十分 • 霊長類の離乳前幼獣の使用は推奨されない • 離乳後の霊長類を使用する必要性はほぼない • 1種で不十分である場合には2種目を検討する • 小児病の動物モデルが使えれば理解が進む
動物の齢、投与期間、投与スケジュール 以下を考慮して系を構築する • ヒト使用年齢を考慮した齢の動物を使用する • 動物の成長、器官の成長を考慮し期間を決定する • 投与スケジュールでは血中濃度維持を考慮する • スケジュールを分割し、異なる齢での効果を評価してもよい
投与後の検証 回復過程、成長後への影響の検証を行う • 医薬品の残留がなくなって一定期間観察する • 完全な回復まで観察を続ける必要はない • 成長途中で投与をやめた時の成長後の影響を評価する
投与経路 基本的には臨床使用に従う • 適切な全身曝露を達成できる方法を用いる • 必要に応じて経路を変更できるが、理由付けが必要 • 複数経路の臨床使用でも、1つの経路のみ検証する
用量の選択 幼獣でのNOAELを達成できる濃度を設定することが望ましい • 幼獣と成獣での比較が可能であれば望ましい • 体重減少を引き起こすような用量は用いない • 高用量の使用についてはM3、S6に従う *NOAEL: NO
Observed Adverse Effect Level