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Yasunobu Morita
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Morita.Yasunobu
July 23, 2024
Research
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51
Yasunobu Morita
Mercari R4D Outreach Meetup #2での発表資料です(話長くなってしまいましてすみませんでした)。
ご質問あれば、ymoritaアットfukuoka-u.ac.jpまでぜひ。
Morita.Yasunobu
July 23, 2024
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Transcript
Outreach Meetup #2 @Merkari R4D 福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター 森田 泰暢
お話したいテーマ 研究成果および内容や研究者のアウトリーチというよりは、 研究実践自体のアウトリーチ?? 行為と価値観への刺激や文化への刺激へのトライ。
森田 泰暢 (もりた やすのぶ) ・福岡大学 商学部 教授 ・福岡大学商学部シチズンサイエンス 研究センター センター長
・一般社団法人ヒマラボ 代表理事 専門:経営組織論、シチズンサイエンス 農学修士 (2005, 食品生物科学専攻) 経済学博士(2011, 経営学専攻) 人間中心設計専門家資格(2017) 2005-2009は(株)インテリジェンス(現パーソルキャリア)に勤務。
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福岡アジア都市研究所 HPより http://urc.or.jp/r3shiminmachidukuri 市民まちづくり研究員事業
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「暇な時間に研究しよう」一般社団ヒマラボ(太宰府市) (2017年12月からスタート。 2019年5月法人化) 8 【一般社団法人ヒマラボ 概要】 ミッション:「リサーチカルチャーの醸成」 市民が探求や調査活動を行う場所を作り、その支援を行う。 ・市民のリサーチ活動の支援(ヒマラボ研究員) ・企業のリサーチ活動の支援(リサーチ研修、など)
・研究者の広報支援、など 暇な時間を活かして好きなことを探求しましょう!
社会人も学生も混ざりながら研究的活動をする場所
ヒマラボ取組例①:市民の調査リテラシー向上の活動 10 例:論文を読むワークショップ 大学院生が書いた修論要旨をみんなで読んでみる。おおよそこ ういう内容かなとあたりを付けて、質問を考える。その後、こ の修論を書いた大学院生がどんな研究かをプレゼンし、論文の 読み方について凡そ理解をしていく。 例:マーケティングリサーチ講座 大学の教員とマーケティングリサーチを行いたい方々をマッ チングし、リサーチの基礎について5回の講座で学んでいく。
基本的なリサーチリテラシーの向上を目的とする。 例:市民と企業とでのサービス開発講座 デザインリサーチの手法を市民に提示し、企業と連携して サービス企画を実施。フィールドワークと定性分析の方法を 共有し、新規ビジネスを考えた。 ©2022 Yasunobu MORITA ©2022 Yasunobu MORITA ©2022 Yasunobu MORITA
ヒマラボ取組例②:市民研究の場作り 11 例:ヒマラボ研究員制度 職業科学者でない方に、興味のある研究テーマを 持ってもらい、毎月1回調査した内容を発表してもら う。読んだ文献やアンケート結果など。最終的に論 文形式でまとめられる人はレポート化する。 H.I 氏 エンプロイヤー・ブランディング
M.Y 氏 UIデザイン初学者のための支援ツール の提案と評価 K.H 氏 ビジュアルプログラミング言語の開発 T.A 氏 システム開発におけるコミュニケー ションのあり方 K.F 氏 大学部活組織の勝利の背景について T.A 氏 謎解きゲームにおける難易度と満足度 の関係性 ©2022 Yasunobu MORITA
12 その他ヒマラボでの活動成果について ① ヒマラボ研究員がきっかけで、Ph.D取得へ ヒマラボ研究員活動で様々な先行研究を読み、まとめていた方が、その テーマを伴侶の方へ引き継いだ。伴侶の方が国立大学の大学院へトライさ れ、そのままPh.Dを取得された(2022年3月)。 市民の好奇心が種となり、育ち、そのまま学術的新規性のある研究にま で繋がった。 ②
日本学術会議若手アカデミーからの提言 上記の活動を2年半ほど続けてきたタイミングで、日本学術会議若手アカ デミーからシチズンサイエンスに係る提言が出され(右図)、ヒマラボで の取り組みも提言書内に掲載された。(その後、福岡大学の教員でもある 森田は、福岡大学商学部内に、2021年4月、シチズンサイエンス研究セン ターも設立した。市民が研究することへの研究活動や様々な取り組みも始 めている) ③ 「探究する街」を目指した街づくり活動 「学問の神様」が祀られ、研究や探究と相性の良い文脈を持つ太宰府市に て、探究する街をいかに作ることができるかという活動に取り組んでいる。
福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター (2021年4月設立) 13 【センター概要】 本センターの目的は「地域や企業との連携のもと、市民と研究者 との協働による知的生産に関する研究を遂行し、その成果をもっ て、市民の研究参加を支援する方法の創出と支援基盤の構築を 行うことで、シチズンサイエンスの推進に貢献すること 」。
福岡大学内の研究者だけではなく、福岡大学外の職業研究者で はない方々とも一緒に研究をするオープンイノベーション型の組 織。 (在野研究者の支援も実施。図書館の利用を可能にしたり、起業支 援もしたり)
センターでのミッション 14 本研究センターは福岡大学商学部内に設置をされているセンターであり、経営学やマーケティングに関する知見を有してい る。これらを踏まえて、シチズンサイエンスのプロジェクトにおけるマネジメント的な課題(参加者やコミュニティの管理、研究不 正等に係る指摘の仕組み、地域における市民による自律分散的もしくは自律共生的な研究の仕組み、研究倫理の学習など) に主に取り組む。 また地域企業や自治体等の課題解決に向けたシチズンサイエンスプロジェクトのコーディネートを行う機能も高め、充実させ ていきたい。 シチズンサイエンスのマネジメントシステムの研究と、シチズ ンサイエンスプロジェクトのコーディネート。
太宰府市での 市民協働型での研究的・探究的な 取り組みの整理 ー学問する文化のある街を目指してー
市長からの仮説提示や、国際会議に繋がる成果 梅に関わる市民研究や市民ラボへの展開 太宰府市との梅の実プロジェクト
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まちなかライブラリ&まちなかラボ 19 •まちなかライブラリ 福岡市および太宰府市にある企業の空きスペースや店舗の軒先等に本を置くスペースを作り、訪問者がそれを手に取って 読める仕組みを作った。好奇心の涵養と併せて、街なかに研究リソースを展開する試みである。 •まちなかラボ 自身の興味に基づいて設定をした研究テーマについて発表をし、それについて調べたことや実施したことなどを共有し、研究 的な活動を深める。2021年度は1-2か月に一度、オンラインでの発表会やディスカッションを実施。 福岡未来創造プラットフォームの「福岡よか未来プロジェクト」の一環として実施 研究する文化作りを目指し、福岡の大学、太宰府市内の三十三茶屋などが連携。
学生① 学生② 学生③ ファミリー 卒論指導 調査・分析・執筆 調査・分析・執筆 調査・分析・執筆 森田 小冊子化
太宰府市内のファミリーの事業承継に係る共同研究 20 ファミリーとの対話の中で研究がスタート。企業の事業承継という背景のもと、学生によるフィールドリサーチを行い、研究の形 でアウトプットを行う。共同研究契約も結び、ファミリー側から研究費も頂いている。 太宰府市内のあるファミリーを取り巻く価値循環システムの研究
太宰府内山シャルソン(まち歩きイベントの研究化)
廃キャンパスを活用した シチズンサイエンス拠点の企画
太宰府市内 ファミリー 太宰府 内山地区 太宰府 市役所 農業高等 学校 福岡大学 薬学部A研究室
福岡大学 薬学部B研究室 太宰府市内 雑貨企業 福岡市内 不動産企業 奈良県立大学 愛媛大学 太宰府市内 木工職人 佐賀県内 NPO 太宰府市内 短期大学 2021年10月: まち歩き 2022年1月: 域学連携研 究 2022年5月: 共同研究 2023年2月: 読書会 2022年3月: 産学連携研 究の打診 2023年4月: 商品開発の共同研究 2023年4月:共同研究継続 2023年4月:廃キャンパス活用 2023年10月:まちづくりゼミ ・黄色:報告者が働きかけたプロジェクト ・緑:報告者が働きかけていないプロジェクト 関係性とプロジェクトの拡がり
お話するテーマに繋げて、、、 市民に研究実践を体感してもらい、 研究倫理的な価値観や探究する喜び、 創造的交歓を通じた共愉的な関係(コンヴィヴィアルな関係) を創出する。価値観と行為を多方面から刺激する。 リサーチカルチャーと新しい公共を作るための アウトリーチ(?)っぽい活動の紹介でした。
これからやってみたいこと 和歌のシチズンサイエンス 研究倫理が融け込むアニメや映画、マンガなどのコンテンツ調査 企業プラットフォームでの参加型リサーチ