Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
みんなの「データ活用」を支えるストレージ担当から持ち込むAWS活用/コミュニティー設計TIPS...
Search
Yoshiki Fujiwara
April 18, 2026
Technology
110
0
Share
みんなの「データ活用」を支えるストレージ担当から持ち込むAWS活用/コミュニティー設計TIPS 10選~「作れる」より、「続けられる」設計へ~
2026/04/18 JAWS-UG横浜 #100 祝・第100回スペシャルでの5分LTの内容です。
Yoshiki Fujiwara
April 18, 2026
More Decks by Yoshiki Fujiwara
See All by Yoshiki Fujiwara
生成AIの未来を支える NetApp ONTAPのセキュリティとシンプルなデータ管理
yoshiki0705
0
12
20250916_EDA on the Cloud – Tokyo 革新的な半導体設計を支えるAmazon FSx for NetApp ONTAPの力
yoshiki0705
0
17
クラウドでも安心!Amazon FSx for NetApp ONTAP で実現する高度なファイルサーバセキュリティ
yoshiki0705
0
17
Amazon Elastic VMware ServiceとAmazon FSx for NetApp ONTAP の連携: クラウドでスケールするモダナイゼーションの実現
yoshiki0705
0
18
セキュリティ観点をベースにした生成AIの課題と取り組み
yoshiki0705
0
15
JAWS DAYS 2026 楽しく学ぼう!ストレージ 入門
yoshiki0705
2
220
JAWS-UG名古屋 あけましておめでとう!2025年お気に入りサービスアップデート祭り!AWS re:Invent 2025の主なストレージのアップデートをまとめてキャッチアップ
yoshiki0705
1
49
AWS re:Invent 2025の主なストレージのアップデートをまとめてキャッチアップ
yoshiki0705
1
69
陸海空の物理コンテナ担当の運び屋さんから、AWSクラウド担当のストレージ屋さんになった話
yoshiki0705
3
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIペネトレーションテスト・ セキュリティ検証「AgenticSec」ご紹介資料
laysakura
0
1.7k
シン・リスコフの置換原則 〜現代風に考えるSOLIDの原則〜
jinwatanabe
0
190
2026年度新卒技術研修 サイバーエージェントのデータベース 活用事例とパフォーマンス調査入門
cyberagentdevelopers
PRO
7
8.1k
AgentCore RuntimeからS3 Filesをマウントしてみる
har1101
4
410
幾億の壁を超えて/Beyond Countless Walls(JP)
ikuodanaka
0
120
AI前提とはどういうことか
daisuketakeda
0
180
今年60歳のおっさんCBになる
kentapapa
1
370
Zero Data Loss Autonomous Recovery Service サービス概要
oracle4engineer
PRO
5
14k
All About Sansan – for New Global Engineers
sansan33
PRO
1
1.4k
Hello UUID
mimifuwacc
0
130
Databricksで構築するログ検索基盤とアーキテクチャ設計
cscengineer
0
170
昔はシンプルだった_AmazonS3
kawaji_scratch
0
180
Featured
See All Featured
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
432
67k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
275
41k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
55
8.1k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
331
21k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
330
40k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.6k
技術選定の審美眼(2025年版) / Understanding the Spiral of Technologies 2025 edition
twada
PRO
118
110k
Have SEOs Ruined the Internet? - User Awareness of SEO in 2025
akashhashmi
0
310
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
254
22k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
810
Crafting Experiences
bethany
1
110
Transcript
JAWS-UG横浜 #100 祝・第100回スペシャル 100回の歩みを振り返りながら、これからのJAWS-UG横 浜をみんなで楽しむ記念イベント 「作れる」より、 「続けられる」設計へ みんなの「データ活用」を支えるストレージ担当から 持ち込むAWS活用/コミュニティー設計TIPS 10選
AWSユーザー・パートナー・ビルダーとして、 「作れる」より「続けられる」で設計を紹介 〜AI/人類短期記憶時代における継承できるシステム/コミュニテ ィーへ 〜 5分LT提案 / Speaker notes付き 1 Storage-JAWS 藤原 善基 Disclaimer:本日の発表内容は所属する組織を代表するものではありません。
「作れる」より「続けられる」 短期で動く構成/コミュニティー は作れる。 でも、運用・監視・説明責任・ 引き継ぎ含めて強い構成は、 別の判断軸が要る。 • サービスや機能ではなく、先に要 件を決める •
障害時に説明できる構成を選ぶ • 監視・ドキュメント・復旧まで設 計に含める 結論: 今日の10個のTipsは、全部 「続けられる設計」へ寄せるための 視点です。 →システムも、JAWS-UGのようなコミ ュニティー運営も今日のように錚々 たるメンバーが祝いに駆けつける状 態で「続けられる」ということにす ばらしさがあると思い、100回目に合 わせたメッセージとしました。 2
藤原 善基(ふじわら よしき) ネットアップ合同会社 AWS SE Support / Sr. Cloud
Solutions Architect – AWS AWS Community Builder 2023(Storage)、2024-2025(Cloud Operations) 2024-2025 Japan AWS Top Engineers(Software) 最近やっていくること:生成AI、ランサムウェア対策、仮想化環境のAWS移行/拡張 経歴 • 生後10ヶ月から7才までギリシャのアテネ(1986 - 1992) • 物流業の営業→コールセンターのオペレーター→SIer ヘルプデスク →SIer インフラエンジニア→ネットアップ合同会社 ← 今ココ 趣味 • 技術イベントへの参加・旅行・外食・ロックフェスティバルに行くなど • Storage-JAWS運営メンバー 好きなAWSのサービス • Amazon Elastic Container Service • Amazon FSx for NetApp ONTAP • AWSサポート • Amazon S3 自己紹介 Amazon Elastic Container Service Amazon FSx for NetApp ONTAP Amazon S3 Access points
Storage-JAWS 運営目的 • AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や情報発信を していく場を作る • サービスやビジネスを加速するための活用方法も 参加対象者 • AWSストレージに興味がある方なら誰でもOK!
• 初心者から上級者までWelcome!! • JAWS-UG Slack "#storage-jaws"で情報発信中! • 他の専門支部、地域支部とのコラボを推進中! https://storage-jaws.connpass.com/
個人的な他のJAWS-UGとのコラボ:AWSのStorage観点で登壇。楽しく全国をま わりながら過ごしていますので、気軽にお声がけください。 • 専門支部 • 地域支部 • 地域支部 x 専門支部
個人的なBuilder実践:去年JAWS-UG秋田で発表したKiroを利用 した個人?開発のその後…
個人的なBuilder実践: Kiroと進めた Agentic-Access-Aware RAG System 公開している OSS は、Amazon FSx for
NetApp ONTAP の ファイル権限情報を使って、Amazon Bedrock 上で Access するユーザーのファイルサーバーの権限に基づいてKBある いはAgent型の RAG を構成する AWS CDK サンプル。マルチ Agent、S3 Vectors、Bedrock AgentCore、Agent Registryな どを取り入れている。UIもドキュメントも8ヶ国語対応 →「Kiroのクレジット消費が激しい。」 Chrome DevTools MCP: Chromeブラウ ザでの動作検証、スクリーンショット 撮影、console / networkログ調査をKiro に一任し、UI確認の手戻りを減らした 実運用寄りの補助: Lambda tools で 関数確認、必要に応じてAWS系MCPも 併用。Hooksより、MCPサーバー群で 検証と修正のループを回した 「速く作る」より、ブラウザ検証・ロ グ調査・修正・公開までをAIと一緒に 回せる方が、あとから続けやすい Personal Kiro practice 7 “速く作る”より、“検証と改善を回し続ける”ための実践 個人的に強く効いたのは MCPサーバー活用 MCP orchestration: GitHub / filesystem / fetch / AWS knowledge / memory / sequential thinking を用途別に使い分け 実装・調査・公開をKiro上で往復した • https://github.com/Yoshiki0705/FSx-for-ONTAP-Agentic-Access-Aware-RAG 何を作っているか
TIP 1 捨てられない要件から決める サービスや機能から入らず、最初に “捨てられない要件”を決める。 見るポイント Tip 1 / 10
3 可用性・RPO/RTO・性能・運用負荷など、 先に外せない条件を固定してからサービスを 選ぶ。 →コミュニティーの場合:イベントの開催時期 ・開催方法 ・ 得たい結果 ・ 運営の Ownershipなどを明確にする
TIP 2 障害時に説明できる構成を選ぶ Tip 2 / 10 4 “作れる”構成より、“障害時に説明できる ”構成を選ぶ。
何が壊れたら、どこまで影響し、どの経路 で何分で戻すかを言える設計にする。 →コミュニティーの場合:想定外の事態が起 きた時に、何を優先して運営していくか、 最低限何をいつまでにできるべきか、 を言える運営にする。 見るポイント AWS Elastic Disaster Recovery (AWS DRS) Recovery point objective Recovery time objective Compliance reporting Backup restore
TIP 3 オブザーバビリティー を判断材料として置く 5 オブザーバビリティーは“異常検知”ではなく、 “判断材料の蓄積”として置く。 見るポイント メトリクス・ログ・トレースを後からつな げて見返せることが、継続運用では効く。
→コミュニティーの場合:過去開催イベント のオブザーバビリティーがあると、新メン バーのオンボーディング、次回開催イベン トの設計や運用に効く。 Amazon CloudWatch AWS Config AWS CloudTrail
TIP 4 バックアップは戻せて初めて価値がある Tip 4 / 10 6 バックアップは“あること”ではなく、“戻せ ること”で評価する。
見るポイント 取得済みより、復旧手順・検証・役割分担 まで含めてリストアできる状態を作る。 →コミュニティーの場合:それぞれの係を決 めておいて得意な人に任せつつ、フォロー し合ってチームとしてリストアできる状態 を作る。 AWS Backup Snapshot Amazon EFS Amazon FSx
TIP 5 単価より継続コストを見る Tip 5 / 10 7 コスト最適化は単価ではなく、 運用込みで見る。
見るポイント 安い構成でも毎回人手がかかるなら高くつ く。月額より Total Cost で判断する。 →コミュニティーの場合:なるべく無料ある いは安価なツールを使う意識を持ちつつ、 有限/無償の運営メンバーの時間やツールへ のモチベーションなどとバランスを取る。 AWS Budgets AWS Cost & Usage Report AWS Cost Explorer
TIP 6 PoCで壊し方まで見る Tip 6 / 10 8 PoCは“動いた”で終わらせず、“壊した時に どうなるか”まで見る。
見るポイント 本番で困るのは正常系より異常系。PoCで Failure Path を先に体験しておく。 →コミュニティーの場合:イベント会場の下 見やセットアップなどの際に、ネットワー クが切れたり、画面が切り替わらなかった り、マイクが入らない時、悪天候などを想 定したテストを行う。 AWS Fault Injection Service
TIP 7 移行は責任の置き場の移動 Tip 7 / 10 9 移行は“データやツールを動かす作業”、 ではなく、
“責任の置き場を移す作業”だと考える。 見るポイント 切替判断・チェックポイント・ロールバッ ク担当を先に決めると進む。 →コミュニティーの場合:同様に先に決めて おきつつ、運営全体としてOwnershipを 持って決める。選定も運用も、突破力のあ る人依存のままにしない。 AWS DataSync AWS Migration Hub AWS Migration Evaluator
TIP 8 運用は引き継げる文章にする Tip 8 / 10 10 運用設計は“引き継げる文章”になっているか で見る。
見るポイント Docs と Runbook が次の人に渡る形で整っ ていると、属人化せずに続けられる。 →コミュニティーの場合:AIの力を使ったド キュメント化と検証を行う。異なるAIモデ ルを使って複数回再実行した際に意図通り の回答が来ないようであれば、ドキュメン トのコンテキスト見直しが必要。 Document
TIP 9 速さより意図の追跡性 Tip 9 / 10 11 生成AI開発/運営はプロンプト力より、仕様 とタスクの追跡性が効く。
見るポイント Spec→Task→Code→Why が残ると、後から変 更理由をたどれて改善しやすい。 →コミュニティーの場合: AIの力を使ったド キュメント化は省力化して可能なので、引 き継げる コンテキスト をチェックポイント ごとにCommitする。 Traces
TIP 10 すぐに触れる設計 Tip 10 / 10 半年後に触れる設計 12 最終的に大事なのは、“今自分であればうま
く動く”より、“誰でもすぐに触れる”こと。 人であれば半年後、AIであれば「別のAIで も」「すぐに」触れること 見るポイント 将来の変更レーンを用意した設計が、アッ プデートや拡張で効いてくる。 →コミュニティーの場合:変更に備える。既 存の人が参加できなくなったり、新規の方 の参加想定で、今の構成をすぐに触れるよ うな仕組み・雰囲気作りを行う。 Contributeできない/任せてもらえないチー ムにOwnershipがある人は、熱量を保てな い。
まとめ AWS/コミュニティーは、 作れるより、 続けられる設計へ ストレージの現場でも、 Builderとしての開発でも、 コミュニティーでも、 最後に効くのは「将来の変更に耐える設計」 →将来の変更を「楽しめる」 設計だと思います。
楽しんでいきましょう!! 捨てられない要件は? →先に要件を決める 説明できる障害設計 →障害と復旧を「数字」で説明できる 戻せるバックアップ →リストアまで検証し続けてこその バックアップ 引き継げる運用 → 監視・文書化・引き継ぎまで 設計する 追える仕様と変更 → AI開発だからこそ、 意図の追跡性を残す 6 1 8
ご清聴ありがとうございました!! 今後も、Storage-JAWSや個人として地域支部、 専門支部とのコラボをやっていきますので、 よろしくお願いします! Thank you!!