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「組織の未来はエンゲージメントで決まる」をまとめてみた

yuiki18takami
December 05, 2018

 「組織の未来はエンゲージメントで決まる」をまとめてみた

yuiki18takami

December 05, 2018
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  1. やる気のない社員が7割! ⚫ 日本は熱意あふれる社員の割合が6% • 米国は32位 • 調査した139か国のうち132位 ⚫ 周囲に不満をまき散らしている無気力な社員の割合は24% ⚫

    やる気のない社員の割合は70%に達した ⚫ 従業員エンゲージメント調査では、日本は40%以下 • 世界の平均は63% ⚫ 会社と上司に対する信頼度も日本は他の先進国より低い
  2. 従業員満足度、モチベーション、ロイヤルティとの違い 従業員満足度 モチベーション ロイヤルティ エンゲージメント 定義 職場環境や給与、福利 厚生などへの満足度 =組織が与えるもの 行動を起こすための動機

    =個人が感じるもの 組織に対する帰属意識、 忠誠心=上下関係が生 み出すもの 主体的・意欲的に取り 組んでいる状態=相互 の対等な関係に基づく もの エン ゲージ メント との違 い 個々が「満足してい る」からといって「主 体的・自発的に仕事に 取り組む」ではない モチベーションは個々人 の「動機づけ」であり、 エンゲージメントは個々 人と仕事・組織の 「関係性」 ロイヤリティは主従関 係、上下関係が前提。 エンゲージメントは組 織と個人はあくまで対 等な存在 ー
  3. エンゲージメントは企業の業績に直結する -37% -50% -65% -25% -41% 10% 47% 21% 22%

    -80% -60% -40% -20% 0% 20% 40% 60% エンゲージメントと企業業績の関係 収益性 生産性 EPS(株価収益率) 顧客満足度 品質の欠陥 離職率(高い組織) 離職率(低い組織) 事故 欠勤
  4. 心理的安全性とエンゲージメント Googleが特定したチームが成功するための5つのキーファクター ⚫ 心理的安全性(最も重要で、他要素を支えるOSのような要素) …不安や恥ずかしさを感じることなくリスクある行動をとることができるか ⚫ 信頼性 …限りある時間を有効に使うため、互いに信頼して仕事を任せ合うことができるか ⚫ 構造と明瞭さ

    …チーム目標や役割分担、実行計画は明瞭か ⚫ 仕事の意味 …メンバー一人ひとりが自分に与えられた役割に対して意味を見出すことができるか ⚫ 仕事のインパクト …自分の仕事が組織内や社会全体に対して影響力を持っていると感じられるか
  5. エンゲージメントを左右する9つのキードライバー ⚫ 職務 …職務に対して満足度を感じているか ⚫ 自己成長 …仕事を通して、自分が成長できていると感じているか ⚫ 健康 …従業員が仕事の中で、過度なストレスや疲労を感じていないか

    ⚫ 支援 …上司や仕事仲間から、職務上又は自己成長の支援を受けているのか ⚫ 人間関係 …上司や仕事仲間と良好な関係を築けているのか ⚫ 承認 …周りの従業員から認められていると感じているか ⚫ 理念戦略 …企業の理念・戦略・事業内容に対して納得・共感しているか ⚫ 組織風土 …企業の組織風土が従業員にとって良い状態なのか ⚫ 環境 …給与、福利厚生、職場環境といつた従業員を取り巻く会社環境に満足しているのか
  6. 何がエンゲージメントを変化させるのか ⚫ 支援 ー 効果的な1on1ミーティングとは …1on1が有効に機能するかどうかは、 もともと上司と部下の間に信頼関係があるかどうかに左右される 信頼関係のない中で行っても、部下は安心してしゃべることができず、 期待した効果につながらない。 エンゲージメントを向上させる1on1MTGとして考えられるのが、

    受ける側(部下)にMTGの相手を選んでもらうこと。 ⚫ 職務 ー わずか2.5人の管理部門で上場を果たしたアトラエ …同じ仕事であっても、従業員がやりがいを感じられるように 経営陣が適切なコミュニケーションをとっているかいなかで、 仕事内容へのやりがいが変わる。 ⚫ 承認 ー 上司が成果を持って行ってしまう …クリエイティブ側の人たちを称賛する機会を設ける、商品やサービスを好意的に 評価してくれている顧客と関わる機会を提供する、など、 特に、上の立場にある人が、「成果を横取りされた」と部下たちに感じられないよう、 自ら現場のスタッフを承認する姿勢を示していくことが重要。
  7. 性善説に基づく経営 ー 一人ひとりが主体的に動く(アトラエ) ⚫ 出世・肩書を撤廃。上下関係がないフラットな組織 (皆の意見や主張を客観的に捉えて意見する文化がある) ⚫ 360度評価と「Pay for Contribution」

    (成果ではなく、「貢献」を評価する) ⚫ 全従業員に情報開示(意思決定のスピードが上がる、全社の連携がスムーズになる) ⚫ 全社員が株主(名実ともにオーナーシップを持ってもらいたい) ⚫ 子連れ出社OK、多様なワークスタイルを支援 (リモート勤務、北海道で勤務、 2.5キロ住宅手当→飲みニケーション、レクリエーションの活性化) ⚫ サバティカル3→社員の幸福度を高める (3年ごとに1か月の休暇が取れる制度/最低2週間~最高4週間義務付け) ⚫ エンゲージメントを高めるために一番大切なことは、「相手を知ること」 ⚫ 「Ask Me Anything」(記名・無記名で意見・質問を受け付け、回答するセッション) →誰でも、どんな意見でも言えるカルチャーから未来が生まれる
  8. これからの組織とエンゲージメント ⚫ スポーツ界でも、優れたチームはエンゲージメントが高い(女子カーリング・青学陸上競技部の例) ⚫ チームが素晴らしいのは、弱いところを補完し合い、強いところで戦えること ⚫ 組織はオープン化し、マネジメントは「支援」になる(管理からの脱却) ー仕事で価値を生むための行動を、【競争】【管理】【協働】【創造】の4つの要素に整理すると、 いままでは【競争】と【管理】に偏っていたが今後は【協働】や【創造】が重要となる。 ⚫

    コミュニケーションモードのマトリックスの軸は (A)ビジネスに直結するテーマか否か(B)上下・立場を意識する固い雰囲気かどうか。 右上から時計回りに①会議②サークル議論③おしゃべり④ワークショップ。 日本企業では②が不足している ⚫ 組織のエンゲージメントの観点からは、一見無駄にも思える雑談が、意外に大切。 だれもが気持ちよく仕事をしていくためには、ロジックのすり合わせだけでなく、 雑談や対話を通した気持ちの擦り合わせも必要 ⚫ 楽しく働くことが成果を生み、よい関係が幸せな職場をつくる ⚫ エンゲージメントを高められる人に共通する資質 =①ビジョナリーであること②深い対話ができるコミュニケーション能力③人間関係・信頼関係を築く力