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新卒採用マニュアル④_母集団形成/インターンシップ設計

 新卒採用マニュアル④_母集団形成/インターンシップ設計

実際に学生をどう集めていくかと近年非常に重要になっているインターンシップをどのように設計していくべきかをまとめています。

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袴田 優斗

January 17, 2026
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  1. 母集団形成はマーケティング 母集団形成はマーケティング。データを活用して最適化を目指す。 OrganicとPaid両面での戦略・戦術を検討する。 Organic Paid 自社の魅力によって自然に 応募が集まる状態を作る 広告費を投下し、能動的に 応募を集める ポイント

    ✓ 常に広告量だけで勝負するのはサステナブルでないだけ でなく、CVRが高まらない。魅力の底上げを目指したい。 ✓ 一方で、Organicはターゲット外の流入も増やすため、 ターゲットに刺す適切なブランディングの意識が大切。 ポイント ✓ データに基づいた最適化が可能。 ✓ ターゲット含有率が高いなど、相性が良い媒体や手法、 最適な配分を探していくのが成功の鍵。
  2. 各指標を見る際の注意点 指標を分析する際にはバイアスをなるべく除き、客観性を持って行う。 外部要因・内部要因ともに分析する際に、バイアスが入るポイントがあるため注意。 外部要因 内部要因 媒体や環境の変化によって 数値が動いた可能性 コンテンツや方針の変化によって 数値が動いた可能性 バイアス介入ポイント

    ✓ 媒体担当者のバイアス問題:自社の結果をよく見せ ようと説明にバイアスが入っていないか ✓ 媒体他社のバイアス問題:競合を低く見せるために説 明にバイアスが入っていないか バイアス介入ポイント ✓ 採用担当者のバイアス問題:自分自身の評価のため、 他の要因へ転嫁しようとしていないか ✓ 実際の問題が見えない問題:採用担当者が見えな い現場面接などで問題が起こっていないか
  3. 手法の多様化と選定の難しさ 近年、新卒採用の媒体・母集団形成手法は多様化しているため、自社のポジショニングや ノウハウの有無を踏まえて選定する必要がある。以下に媒体選定の考え方の例を示す。 知名度・人気がある企業の例 これから知名度を上げていきたい企業の例 ①優秀層の獲得媒体:予算配分60% エントリー数が多くなってしまい、スクリーニングが大変に なってしまっている。より効率よくターゲットにアプローチし たい。 ②ボリューム層の獲得媒体:予算配分30%

    ③オプション媒体:予算配分10% ✓ 外資就活ドットコム – 掲載・DM・合説 ✓ Goodfind – 掲載・スカウト ✓ ワンキャリア – 掲載・合説 ✓ iroots – スカウト ①優秀層の獲得媒体:予算配分20% まずは、Session数とPVを増やし、認知獲得を進めたい。 超ハイクラスまでは行かなくても優秀層学生に多くアプ ローチしたい。 ②ボリューム層の獲得媒体:予算配分60% ③オプション媒体:予算配分20% ✓ ワンキャリア– 掲載・DM・合説・記事 ✓ マイナビ – 掲載・合説 ✓ 外資就活ドットコム – 掲載 ✓ OfferBox – スカウト
  4. あくまでフラットな姿勢で 前提として、媒体担当者と友好的な関係を築くことにデメリットはなく、 敵対してしまう(圧のあるコミュニケーションばかりとる)ことはデメリットが多いことを理解する。 • 媒体の営業担当は50〜60社を抱えることもあるため、企業側も「優先してもらえる関係づくり」 が重要。 • イベント招待や割引提案、裏情報などは、良好な関係の延長で得られやすい。 • 高圧的なコミュニケーションばかりしていると、「コミュニケーションコストが高い顧客」扱いをされて、

    得することはない。 • ただし、担当者への依存・肩入れしすぎは禁物。採用担当側の視野が偏るリスクもある。 • 理想は、各媒体とフラットに友好関係を築き、情報の入るネットワークを広げること。 • なお、担当者が明らかに合わない場合は、会社窓口に連絡し、マネージャーなどへ穏便に相談 することを推奨。敵対しない方が良いものの、顧客であるので我慢する必要はない。
  5. Push系施策実施のタイミング Push系施策(DM・スカウト)の目的は、Pull系施策だけではリーチできない層への 認知形成・エントリー誘導。Pull施策の効果が出切っていない段階でPushを始めるのは非効率。 学生が知りたいことに応えている Tips 注意点 • イベントの直前・直後に配信するのも有効。 • スカウトはエントリー者を除外、DMは未アプローチの

    カテゴリ群に配信するなど、工夫する。 • 大手媒体での大量DM配信は、優秀層にとってディス ブランディングになりかねないため、注意が必要。 Day1 Day7 Day14 <Push施策開始タイミング> 募集情報の効果がある程度落ち着く「掲載後、約1週間」 前後で配信を開始するのがおすすめ。 募集情報
  6. オンライン説明会/合説の設計 常に「学生視点」でコンテンツを設計するのは前提で、自社の知名度や実施時期、 参加する学生の特徴に応じて内容を変えたい。 過去のよくある説明会 時代にあった説明会 • 長い会社紹介 • ベテラン社員の経験談 •

    どこでも仕入れられる仕事概要などの情報のみ • 会社紹介は5分程度、長くても10分:長い歴史や沿 革等は不要。 • 登壇社員はトップ層 or プロパー若手社員 • 可能な限り、調べても出てこない情報を取り上げる 自社が話したいことを話している 学生が知りたいことに応えている
  7. ブランディング/制作物の改訂 制作物に関して悩む担当者も多い。ノウハウがない場合は、なるべく早いタイミングで 制作依頼の候補先に相談をするのが良い。 改訂の検討タイミング 制作依頼先の選定 • 「新卒採用の知見はないが、クリエイティブはできる」 というベンダーは避けたい。 • 見た目はスタイリッシュでも、就活生に全く刺さらな

    い、制作物になるリスクが高い。 下記を中心に、信用できるorツテがある先に相談してみる • 採用媒体系 • 採用コンサル系 • 広告代理店(マーケ支援系) • 採用コンセプトや方針が大きく変更となった時 • 前回の改訂から3年程度経過した時 • アンケート等で明らかに評判が悪いのが判明した時 余裕がある場合は毎年改訂しても良いが、、基本的には、 下記のようなタイミングで改訂を検討したい。 Tips 注意点 • 予算額が大きい場合は複数者に相談の上、 コンペ形式で選定しても良い。 • 制作物に関するヒアリングやアンケートを行っていない 企業も多いが、これは確実に行ったほうが良い。
  8. インターンシップの基本的な4つのモデル ① 実践体験型 ② ワークショップ型 ③ ディベート型 ④ 説明会型(1Day型) •

    実際の業務をコンテンツ化し、擬似体験し てもらう形式。本来のインターンシップの意 味合いに近く、差別化もしやすい。 • メーカーやサービスなどわかりやすい自社コ ンテンツを持っている企業や記者など独自 のジョブ型採用企業などが中心。 • 基本的には②ワークショップ型の類似系で、 成果物ではなく議論そのものをベースにす る形式。xxというお題に対して賛成・否定 のグループに分け、ディベートする。 • 短時間で実施できたり、GDに近いため、 就活生の見極めを手っ取り早くできるが、 学生目線でのメリットが少なく、現在は単 純なディベート形式で実施している企業は 少ない。 • 自社の事業に沿ったお題を設定し、グルー プで最終成果物(例:クライアントへの擬 似提案、新規事業企画)を作成する形 式。 • コンサル・金融・ITなど・短期間での実務 体験が難しい企業などが中心。 • 1Dayインターンと銘打たれた、実質的な 会社説明会+座談会/軽いワーク。 • 強いアトラクトや見極めには不向きだが、 多くの学生と接点を持てる、専門性の高い 業界なら講義のように実施することで満足 度も担保できるなど、使い方によっては有 効活用できる形式。 企業によって多様に見えるインターンシップも、概ね4つの型に分類できる。
  9. どのタイプのインターンシップで設計すべきか 基本的には就活生目線でメリットが大きい形式から順に検討をしていきたい。 強いアトラクトと質の高い体験を提供するための最善の選択肢。 自社の強みを、サービス体験と人のどちらで訴求するかで選択する。 ① 実務体験型 or ②ワークショップ型 ④説明会型 ③ディベート型

    事情がある場合に検討。リソースは少ないが、多くの学生のリーチしたい 場合や、3Daysや5Daysだと集客が難しい場合など。 ①②で特にアトラクトしたい層を、④では①②通過者ほどではないが、本 選考に来てほしい層などの使い分けも良い。 基本的にはあまり検討しなくて良い。 ※ 複数の方を組み合わせる(初日は④、2日目以降は②)ハイブリッド設計も有効。 優先度高
  10. 社員のアサインについて 課題として、現場社員にとって新卒採用への協力は「追加の業務」であり、見返りがないため コミットしきれないという点がある。この課題には仕組みや日頃の業務を絡めて解決を図りたい。 ① 経営からのメッセージ ② 評価制度への組み込み ③ 新卒プロパーの若手社員抜擢 ④

    日頃の関係構築 • 経営層から新卒採用の戦略的重要性を 全社に繰り返し伝え、大きなミッションの1 つであるという認識を作りにいく。 • アサインの基準にも記載したが、若手を中 心に抜擢したい。 • これは就活生目線で接しやすい・入社後 のイメージがつくといった理由もあるが、社 員自身が就活でお世話になった経験から、 損得勘定抜きに協力してくれる可能性が 高いことも理由である。 • 採用活動への貢献をサブミッションとして設 定し、人事評価の対象とする。 • 「適切に報われる」設計が最も大切。 • なかなか難しいものの、現場社員と人事 社員の日頃の関係構築も大切。(仕組 みにしづらいが)
  11. 学生との接点の取り方 メンターと学生の接点をメンター任せにしてしまっている企業が多いが、 接点量のバランスは学生への影響が大きいため、均一化を目指したい。 過干渉 不干渉 入社後も放置されそうといった ネガティブな印象を与える。 口コミでも最も不満が出やすい ポイント。 メンターに依存し、学生の主体

    性が減ってしまう。見極めがしづ らくなり、学生も「過保護」と感 じる。 親身だけど過干渉にならないくらいを意識したい • メンターは1名ないしは2名で固定し、一貫した関係性を築く。(多くの社員に会う機会は別で設定) • 干渉のバランスはインターンシップ前に、メンター向け研修などで必ずインプットする。
  12. フィードバックの仕方・注意したい点 フィードバックは「社員・企業のレベルの高さ」を示す最大の機会。 「お客様扱い」は逆効果で、真摯かつ適切にフィードバックを行いたい。 Point • 言葉遣いは丁寧にしつつ、学生が考えられていない視座やロ ジックを、ハッキリと伝える。 • 「〇〇まで考えられているのは良かった。その上で、xxまで考え られるとなお良い」といったリスペクト+成長の余地の構造で伝

    えるのを徹底したい。 • 優秀な学生(評価が高い学生)は全体フィードバックの場で、 9割褒めて1割宿題を出すといった形で、フィードバックの形をと りながら、肯定感を出してあげるのが良い。適切に評価がされ るのだという印象を本人にもそれ以外の学生にも見せたい。 (お世辞のように見えるのはNG) + リスペクト 成長の余地