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20250914大牟田未来共創センター&NTT研究所_会議シンギュラリティ

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September 14, 2025

 20250914大牟田未来共創センター&NTT研究所_会議シンギュラリティ

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Kimura Atsunobu

September 14, 2025
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  1. 1 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 会議シンギュラリティ ~AIたちと考えるこれからの地域

    木村 篤信 地域創生Coデザイン研究所(NTTグループ) ポリフォニックパートナー (一社)日本リビングラボネットワーク 代表理事 東京理科大学 客員准教授
  2. 3 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 自治体職員 ・審議会などを開くが、ポジショントークで終わり、

    議論が深まらない ・統合的に政策課題を議論する場がない 企業担当者 企業の意図 複数の生成AIが多様なアイ デアを出す機能検証から、 空気社会において議論が深 まらないという地域の構造的 課題の解決へと課題設定を 変更 地域住民/事業者 複数の生成AIが対話する新たな技術開発を 行っているが、具体的に社会や地域のどの場面で 有用に使えるのかユースケースが見えていない ・従来の年功序列や忖度などで、限界に近付い ている地域の現状が変わって行かない ・地域の未来についてフラットに話す機会がない 地域の意図 企業がリビングラボへ支払う対 価(資金)を活用し、 地域の統合的な政策課題を 従来の慣習(空気社会にお ける議論の場)から離れて議 論できる仕組みづくり検討 大牟田リビングラボでのあるプロジェクトの始まり 大牟田リビングラボ 課題の再設定・ 統合的実践
  3. 4 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 複数の生成AIが対話する新たな技術のユースケース探索 NTT研究所が掲げる「技術コンセプト」に対して、

    地域の産業・福祉課題、また意思決定プロセスの課題等の リアリティを踏まえたユースケース・UI・UXの具体化をすることに 大牟田リビングラボが伴走
  4. 5 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 忖度と縦割りによる 地域/組織における「議論・意思決定」のボトルネック

    地域においても、企業においても、忖度・縦割り・形式的な合意形成によって、実質的な 議論や創発が生まれにくい構造がある(サービスデザインのプロジェクト範疇だと起こりづらいが。。。)
  5. 6 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 権力勾配や認知的不正義の起きやすい地域/組織における 「議論・意思決定」のボトルネック

    たとえば、介護予防がテーマで、医者、看護師、行政職員、市民が議論しているとすると、 以下のようなボトルネックが発生する 医師 行政職員 看護師 市民 関係性上、言いたい ことが言えない 専門的な知識が なくて話しづらい 民間人の発言には 気を遣う 権力があり自分だけ の目線で語りがち
  6. 7 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 忖度と縦割りによる 地域/組織における「議論・意思決定」のボトルネック

    空気社会、縦割り構造の日本においては、特に、現場の価値に根差した議論が深まりず らい構造(ボトルネック)がある アイデア出し ディスカッション 意思決定・優先順位付け 意見交換 (ポジショントーク) 目標・目的/論理・根拠 ビジョン・判断基準・制約 議 論 の 広 が り 議論の深まり 地域のイベント (WS等) 多くの審議会・協議会 ・業界団体内 ほとんど存在しない (「意見交換」化している) 意思決定者が決定 地域/組織における「議論」 地域の 審議会 企業の 経営会議 地域の 審議会 企業の 経営会議 アイデアの広がり 当事者参加:多 (市民、現場担当者、ユーザ) 当事者参加:少 当事者参加:なし 磨かれた意見 選ばれた意見 決定された施策 当事者参加:- それぞれ、担う役 割としての意見は ある(公式見解)
  7. 8 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 地域には多くの「会議」がある 一方で、「議論」になりづらい

    (構造的な問題) テクノロジーが発展している 現状、効率化への活用 積極的な議論・意思決定 (やらないことを決める) 「人の可能性を引き出す」 テクノロジーの活用 労働供給制約と呼ばれる構造的な人手不足 地域の議論における構造的問題を解決する「会議シンギュラリティ」 ①大牟田における中小 企業の生産性向上に 向けた施策の検討 ②大牟田における 介護予防施策の検討 議論・意思決定が 必要な地域のテーマ 知識はあるが文脈を読まない AIの発言機能
  8. 9 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs ・本イベントの趣旨説明 ・生成AI技術についての説明

    テーマ:中小企業支援&介護予防 |開会 15分 ・AIたちによるアイデア出し (パート1) ・個人ワーク→グループ内共有→全体共有 |会議前半 40分 |休憩 ・AIたちによる議論 (パート2) ・個人ワーク→グループ内共有 ・グループワーク→全体共有 |会議後半 45分 ・アンケート記入等 |閉会 5分 会議シンギュラリティの流れ
  9. 11 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs 人間が安心して発言できる場で「AI同士の発言」を見る効果 AIが余白のある80点程度の発言

    人間側が無礼講状態になり、発言可能な領域が増えた 同じ属性の専門家がAIに付け足す・批判するなど発言が引き出された 通常言いづらい関係でも、AIが 空気を読まずはっきりと批判
  10. 13 Copyright 2025 Japanese Network of Living Labs AI体験デザインのアプローチ 効率性

    創 造 性 これまでにない 可能性を 引き出してくれるAI 前例を踏まえて 妥当な解を 導いてくれるAI