Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
LangGraphとFlaskを用いた社内資料検索ボットの実装④GithubRetriever構築編
Search
熊懐葵
April 26, 2025
Technology
0
81
LangGraphとFlaskを用いた社内資料検索ボットの実装④GithubRetriever構築編
機械学習の社会実装勉強会 第46回 (
https://machine-learning-workshop.connpass.com/event/352980/
) の発表資料です。
熊懐葵
April 26, 2025
Tweet
Share
More Decks by 熊懐葵
See All by 熊懐葵
Claude Codeで進めるAWSリソースのTerraform移行
aoikumadaki
0
70
n8nで定期成果報告の資料づくりを自動化する
aoikumadaki
0
190
LangGraphとFlaskを用いた社内資料検索ボットの実装③アプリケーション構築編
aoikumadaki
0
130
LangGraphとFlaskを用いた社内資料検索ボットの実装②Retriever構築編
aoikumadaki
0
210
LangGraphとFlaskを用いた社内資料検索ボットの実装①AIエージェント構築編
aoikumadaki
0
430
StreamlitとLangChainを使った表画像OCRアプリの実装
aoikumadaki
3
830
LangChainでデータ分析エージェントを作ってみる
aoikumadaki
0
320
AWS LambdaとLangSmithを使った社内レポート添削システムMinervaの実装
aoikumadaki
0
350
Other Decks in Technology
See All in Technology
非CUDAの悲哀 〜Claude Code と挑んだ image to 3D “Hunyuan3D”を EVO-X2(Ryzen AI Max+395)で動作させるチャレンジ〜
hawkymisc
2
190
OCI Oracle Database Services新機能アップデート(2025/09-2025/11)
oracle4engineer
PRO
1
210
エンジニアリングをやめたくないので問い続ける
estie
2
1.2k
JEDAI認定プログラム JEDAI Order 2026 エントリーのご案内 / JEDAI Order 2026 Entry
databricksjapan
0
130
新 Security HubがついにGA!仕組みや料金を深堀り #AWSreInvent #regrowth / AWS Security Hub Advanced GA
masahirokawahara
1
2.1k
IAMユーザーゼロの運用は果たして可能なのか
yama3133
1
440
AWSを使う上で最低限知っておきたいセキュリティ研修を社内で実施した話 ~みんなでやるセキュリティ~
maimyyym
2
1.7k
SSO方式とJumpアカウント方式の比較と設計方針
yuobayashi
7
690
re:Inventで気になったサービスを10分でいけるところまでお話しします
yama3133
1
120
Microsoft Agent 365 についてゆっくりじっくり理解する!
skmkzyk
0
360
Power of Kiro : あなたの㌔はパワステ搭載ですか?
r3_yamauchi
PRO
0
160
ガバメントクラウド利用システムのライフサイクルについて
techniczna
0
190
Featured
See All Featured
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.5k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
254
22k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.7k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
37
6.2k
It's Worth the Effort
3n
187
29k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
286
14k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
24
3.8k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.8k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
1k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
122
21k
Transcript
LangGraphとFlaskを用いた 社内資料検索ボットの実装 ④GithubRetriever構築編 2025/4/26 機械学習の社会実装勉強会 第46回 熊懐 葵
目次 • Sofiaについて • 背景と目的 • 使い方 • これまでの実装 •
Github Retriever 構築 • ① APIクライアント • ② GithubRetriever • ③ 統合 2
プロジェクト・業務データ 背景と目的 ディースタッツでは、複数のソフトを連携させてプロジェクトを推進している Slack Jira Confluence Github 連携・通知 タスク管理 業務資料
開発 データ・ノウハウを活かして業務効率化をしたい 3
社内資料検索ボット Sofia Sofia…Slack上で質問すると、Jira・Confluence・Github(←New!)の情報を元に 回答してくれるチャットボット Slack @Sofia <質問> 回答 + 参考URL
4
Github 社内資料検索ボット Sofia 社内情報にすぐ アクセスできる 5 Sofia…Slack上で質問すると、Jira・Confluence・Github(←New!)の情報を元に 回答してくれるチャットボット
社内資料検索ボット Sofia 概念図 Slack App Jira Confluence Cloud Run 6
1. 質問 2. HTTPリクエスト 3. 資料検索 4. 回答生成 7. レスポンス 6. 返信 Github
社内資料検索ボット Sofia 今回の実装 Slack App Jira Confluence Cloud Run 7
1. 質問 2. HTTPリクエスト 4. 回答生成 7. レスポンス 6. 返信 Github 3. 資料検索
Jira Retriever, Confluence Retrieverはどう作っていたか 8 1. まず、API クライアントを用意する → APIサーバーと通信する(リクエストを送信しデータを取得する)オブジェクト
Sofia Jiraクライアント(既にある) Confluenceクライアント(既にある) APIクライアント APIサーバー リクエスト!!! ...(何を?)
Jira Retriever, Confluence Retrieverはどう作っていたか 9 2. APIクライアントに組み込まれた、メソッドを使ってデータを取得する Jiraクライアント(既にある) Confluenceクライアント(既にある) Sofia
APIクライアント APIサーバー Aをリクエスト! Aのデータ Cをリクエスト! Bをリクエスト! Bのデータ Cのデータ メソッドを指定 してリクエスト レスポンス
Jira Retriever, Confluence Retrieverはどう作っていたか 10 3. 最後に、Retrieverを用意する → LLMのプロンプトに与える情報を取得するオブジェクト Sofia
Jira Retriever(作った) Confluence Retriever(作った) APIクライアント Aをリクエスト! Aのデータ Retriever 使うJira情報 選別 APIサーバー Retrieverオブジェクト Aのデータ
Github Retrieverを作るには? 11 Jira、Confluence RetrieverではRetrieverオブジェクトを作れば良かったが... Sofia APIクライアント Aをリクエスト! Aのデータ Retriever
使うJira情報 選別 APIサーバー APIクライアント Retriever APIサーバー Sofia Githubから情報を取得するAPIクライアントと、選別するRetrieverを作る!
Github Retrieverの構築過程 12 APIクライアント インター フェース作成 認証プロセス メソッド定義 Github Retriever
クエリ生成 Retriever作成 統合 main.py graph.py
APIクライアント > インターフェース作成 APIクライアントの設計図(=インターフェース)を書く 13 Abstract Base Classを使う @abstractmethodにより、 Github
APIで作るメソッドを強制する (作らないとエラーになる) 継承 テスト用API作成を楽にする
APIクライアント (全体構成) 15 GithubAPI ├─ __init__:↓のget関数たちを使ってアクセストークンを取得 ├─ get_jwt ├─ get_installation_id
├─ get_iat ├─ _request:内部用の HTTP リクエスト関数(GET/POST) ├─ list_repositories ├─ list_commits ├─ search ├─ get_repo_contents 認証(共通) _request を使って 何らかの情報 を取得
APIクライアント > 認証プロセス整備 16 Githubサーバーから情報を取得するために認証が必要 1. Json Web Token(JWT)を取得 2.
Installation idを取得 3. Installation Access Token(IAT)を取得
APIクライアント > 認証プロセス整備 17 jwt発行 • トークン生成の時刻 • トークンの有効期限(最大10分) •
Github App本人確認 1. get_jwt : サーバーアクセス用アカウント(Github App)の身元証明 Client ID や Signing Key は Github App作成後に取得できる 本物です! どこのorgのApp ですか?
APIクライアント > 認証プロセス整備 19 このAppがD-stats org指定でリクエストを送ることができる 2. get_installation_id : Appがある場所を特定する
3. get_iat : Github Appのサーバーへのアクセス認可 本物です! トークンどうぞ D-stats Orgの Appへのリクエス トです!
参考: アクセストークンの発行手続きが複雑な理由 手軽なやり方: PAT(Personal Access Token)を発行する 20 スタートは簡単だけど... • (運用面:
組織のSecretを、特定の個人が管理しないといけない) • (運用面: 期限が切れたら手動で更新しないといけない) • セキュリティ面: 漏洩してしまうと何でもできてしまう 本物です!(認証) D-stats OrgのAppです!(Scope指定で認可) 操作権限を必要な分だけ絞って付与したいから、 「誰が」「どの範囲のscope(権限)で」を分けている (+時限式で柔軟に付与) Github App単位 PATは全権限を付与する
APIクライアント > 認証プロセス整備 21 まとめると、 GithubAPI ├─ __init__:↓のget関数たちを使ってアクセストークンを取得 ├─ get_jwt
├─ get_installation_id ├─ get_iat ├─ _request:内部用の HTTP リクエスト関数(GET/POST) ├─ list_repositories ├─ list_commits ├─ search ├─ get_repo_contents 認証(共通) _request を使って 何らかの情報 を取得 どのリクエストメソッドを使うに しても、最初に__init__で権限付 与している仕組み
APIクライアント > メソッド定義 22 GithubAPI ├─ __init__:↓のget関数たちを使ってアクセストークンを取得 ├─ get_jwt ├─
get_installation_id ├─ get_iat ├─ _request:内部用の HTTP リクエスト関数(GET/POST) ├─ list_repositories ├─ list_commits ├─ search ├─ get_repo_contents 認証(共通) _request を使って 何らかの情報 を取得
APIクライアント > メソッド定義 23 1. リクエスト用の共通メソッドを作る トークンを入れて認証済みリク エストにする リクエスト先URL(https://api.github.com +
{path} 2. 各メソッドを定義する(例: commit情報取得リクエストの場合
APIクライアント > メソッド定義 24 ※ 欲しい情報によって、path(リクエストURL)を変える リクエスト先URL 欲しい情報とURLの対応はこちら: https://docs.github.com/en/rest/authentication/endpoints-available-for- github-app-installation-access-tokens?apiVersion=2022-11-28
メソッド名 変数 path list_repositories owner, type /orgs/{owner}/repos?type={type} list_commits owner, repo /repos/{owner}/{repo}/commits search query /search/code?q={query}&type=code get_repo_contents owner, repo, path /repos/{owner}/{repo}/contents/{path}
Github Retrieverの構築過程 25 APIクライアント インター フェース作成 認証プロセス メソッド定義 Github Retriever
クエリ生成 Retriever作成 統合 main.py graph.py
検索queryか ら回答に用い る情報を取得 質問から検索 queryを生成 Github Retriever (作るもの) 26 get_generate_github_query_chain
├─ EXAMPLES (json) ├─ REPO_INFO (json) │ └─ (update_gh_repos)─ │ │ │ GithubRetriever ├─ __init__ ├─ _get_relevant_documents─ │ │ └─ Documentを返す GithubAPI list_repositories list_commits get_repo_contents GithubAPI search get_repo_contents
Github Retriever > クエリ生成 27 get_generate_github_query_chain (質問から検索queryを生成) → LangChainを使って作る(プロンプト+LLMモデル+出力方法) クエリの具体例・各リポジトリの情報・時間・質問
▼EXAMPLES: 質問とクエリ例 ▼REPO_INFO: リポジトリの詳細 リポジトリごと 質問から検索クエリを生成してください+例+etc
28 GithubAPIのメソッドを使ってjsonファイルを作る 全リポジトリの基本情報を取得するメソッド 参考: REPO_INFO用jsonを更新する(update_gh_repos.py) コミット情報を取得するメソッド 直近5つのコミットメッセージを入れる ファイルの中身を取得するメソッド READMEの中身を入れる jsonに書き込む
Github Retriever > クエリ生成 29 get_generate_github_query_chain (質問から検索queryを生成) → LangChainを使って作る(プロンプト+LLMモデル+出力方法) 検索クエリからURLを作る
検索クエリとURLの型付き オブジェクトを出力 質問からクエリ生成
社内資料検索ボット Sofia Slack @Sofia <質問> 回答 + 参考URL 30 ここに入れる
(踏むとGithubの検索画面へ)
Github Retriever > Retriever作成 31 GithubRetriever (検索queryから回答に用いるDocumentを取得) _get_relevant_documents下に 処理を書くと… graphで使う時.invokeで動かせる
生成したクエリ 生成したクエリ GithubRetriever ↑JiraRetriever ※graph.py searchメソッド でクエリ検索
参考: searchメソッドで取得できる情報 32 例: Github内のterraform管理について教えて → query = repo:D-stats/terraform-configuration リポジトリ内の初めから30ファイル(デフォルト)
query+type=code オプションで1000ファイルまで
Github Retriever > Retriever作成 33 GithubRetriever (検索queryから回答に用いるDocumentを取得) ファイルごとに中身を取得する 30ファイルで9秒弱かかる
Github Retriever > Retriever作成 34 GithubRetriever (検索queryから回答に用いるDocumentを取得) 結果をDocument形式でreturn Jira/Confluence Retrieverと同じ形式
←jira.py
統合(簡単!) 35 Retrieverを用意 main.py 追加
統合(簡単!) 36 Graphに追加する main.py confluence...?揃えたい(気持ち) Graph内部も少し手直し graph.py
Sofiaの GithubRetriever 構築 振り返り 37 APIクライアント インター フェース作成 認証プロセス メソッド定義
Github Retriever クエリ生成 Retriever作成 統合 main.py graph.py Jira/Confluence には既存のものがあるが、Githubにはないので作った Jira/Confluence Retriverとほぼ同じ設計で作れる ちょっと書き換えるだけ
ご清聴ありがとうございました