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問題解決手法について
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Asei Sugiyama
January 30, 2019
Business
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問題解決手法について
SENSY 社内の勉強会で問題解決手法について紹介した際の資料です
Asei Sugiyama
January 30, 2019
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Transcript
問題解決手法について Learning Lunch @ SENSY Jan. 30th 2019
自己紹介 杉山阿聖@SAILS 元iOSエンジニア 元BOTエンジニア 前職がトヨタ系の情報子会社
問題解決手法とは トヨタ系での仕事の仕方の基本の一つ 工場の生産現場から総務・調達まですべての部署に共通 新卒1年目は工場と販売店、2年目は問題解決、3年目から仕事
他の有名なトヨタ的な働き方 1. トヨタ生産方式 JIT・カンバンに代表されるトヨタの製造現場の動き方 アジャイルと結びついてリーンソフトウェア開発へとつながった 生産した車は販売店が売り切ることをコミットしていたから成立 2. 自工程完結 自らの担当する工程からは不良品を後工程に流さないという考え方 前後工程の要求する内容を明らかにしてから仕事をする
前工程に自らの要求を相手に腹落ちするまで話す
問題解決手法 (2017年度版) 全部通すと一年が終わる9つのステップ 1. テーマ設定 2. 問題の明確化 3. 現状把握 4.
目標設定 5. 原因追求 6. 対策立案 7. 対策実行 8. 評価 9. 定着
1. テーマ設定 職場でのムダを収集し、今回改善する内容を決定する 仕事にムダがある 仕事かムダしかない
2. 問題の明確化 発生している問題を定量的に捉える あるべき姿 ‑ 現状 = 問題 あるべき姿の設定は十分に挑戦的なものにする 例
: 0を一つとれ 大概の場合、あるべき姿の定量的な設定に苦しむ
3. 現状把握 問題が集中して発生している箇所を定量的に特定する 現場に行って実際のモノを確認する (現地現物) 「色は何色だったんだ」
例 : Webサイトの表示に3秒余計にかかる場合 1. ネットワークの通信時間 2. サーバーでの応答時間 3. クライアントでの描画にかかる時間 すべてを並べて一枚の図にし、最も時間のかかっている箇所を特定する
4. 目標設定 いつまでに、何を達成するのか、定量的に宣言する 例1. : 3ヶ月後までにサーバーでの応答時間2secを0.2secにする 例2. : 半年以内にSLAを95%から99%にする
5. 原因追求 有名な「なぜを5回くり返せ」の工程 「自責で考えろ」 自責 : 自分の責任範疇、手の届く範囲 他責 : 他人の責任範疇、自然災害・市場の変化など外部要因
1ヶ月で終わったら早い 各種クラウドサービスでRoot Cause Analysisって言われたりする
よくある「なぜ」で深掘りする図 間違っていないんだけどあまり正しくない
実際 これらから自分に原因があるもののうち、最も根深いものを真因とする
6. 対策立案 真因に対して、複数対策案を立てて効果・コスト・納期などで評価 「金を使う前に知恵を使え」 「もの買いでいいのならさっさと買え」というのもよく聞く
7. 対策実行 粛々とやる 今回割愛
8. 評価 設定した目標が達成できたのか振り返る 目標が容易に達成できた場合、目標設定が甘かったとされる これはめちゃくちゃ怒られる 目標が達成できなかった場合は、そこから学びを得ればOK お金を使って失敗して、そこから学びを得られれば「得した」 「よくわかりませんでした!」はめちゃくちゃに怒られる
9. 定着 やってみた結果を職場で定常的にできるように運用を定義 自部署以外にも適用できるように横展 この段階があまりやられていないこともある
まとめ 1. 問題解決手法はトヨタの共通フレームワーク 工場も事務もこれで回っている 数年に一度アップデートされ続けている 2. 問題解決手法は9つのステップから成る なぜなぜ分析はこれらのうちの一つ 3. トヨタの人たちはなぜか端々に名言を残したがる
他にも「丸書いて立ってろ」とか「自働化」とか
最後に トヨタのことを一番ダメだと思っているのはトヨタ