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カスタマーサクセスにおける顧客体験のプロセス設計

 カスタマーサクセスにおける顧客体験のプロセス設計

りらいあデジタルLabo 〜顧客体験のデザインとカスタマーサクセス〜(2019年7月25日開催)にて発表したスライドです。

■タイトル
カスタマーサクセスにおける顧客体験のプロセス設計

(2022/3:slideshareだと閲覧ができないケースがあるとのことで、同じ内容のスライドをこちらでも掲載しています)

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Transcript

  1. 顧客の声だけでは、サービスを成長させられない 顧客は、自分が理解している範囲でサービスを評価する 知らないこと、気づいていないことは判断できない 私たち 提供できている 提供できていない 価 値 を 感

    じ て い る 価 値 に 気 づ け て い な い 顧 客 顧客 ありがとう 顧客 ………。 顧客 物足りない 顧客 ………。 顧客は自分が理解していることでしか判断できない
  2. サービスの「強み」と「価値」を正しく伝えよう 顧客の声からの改善だけでなく、気づいていないことを 形にし伝えることを通じて、体験をよりよいものにしていく 私たちが考える意図・想い・価値を形にして伝え 顧客の認識を変革していく必要も 顧客 ありがとう 顧客 ………。 顧客

    物足りない 顧客 ………。 私たち サービス領域 提供できている 提供できていない 価 値 を 感 じ て い る 価 値 に 気 づ け て い な い 顧 客 顧客の声に耳を傾け 改善していく 顧客に価値が伝わるよう 形にして伝えていく
  3. 提供プロセスでの「体験」がより重要に 結果だけではなく過程における「体験」も価値実感に影響 成果がでるまでのプロセスへの配慮が重要に ・目標達成度 ・品揃えと選択可能性 ・カスタマイゼーションの程度 ・プリ/アフターサービスの 充実度 ・必要な場合の例外対応や 事後処理の適切さ

    ・知識・技能の水準 ・マンパワー量の適切さ ・礼儀正しさ、プライバシー 尊重の態度 ・スピード ・情報の充実度と提供方法 ・課題への理解力・共感力 ・公平さ 結果品質 過程品質 サービス品質の評価について(近藤 武雄)ほかを基に筆者修正
  4. 「サクセスロードマップ」に沿って伴走しよう プロセス設計の手法として「サクセスロードマップ」を ご紹介します ステージ名 達成状態 共同タスク カスタマータスク 自社タスク ポジティブ アクション

    チャレンジ アクション どんな分類で管理し、それぞれのゴールは? どんな手順でタスクを進めていく? どんなときに、どんな誘導アクションをすると サクセスに導くことができる?
  5. ゴールへのプロセス ステージに分類してみよう ゴールまでのルートの途中にあるチェックポイントを整理し ステージに分類していこう ②中間ゴールをベースにステージに分類する ゴール達成への進捗度にあわせた伴走ができるようステージに分割 トライアル オンボー ディング 運用

    ステージ 価値実感 ステージ 利用判断 運用開始 DAU ◯人 以上 機能利用率 X%以上 初期設定 完了 目標ROI 達成 顧客のサクセス達成に必要なプロセスの「中間ゴール」を定義する ①チェックポイントを並べてみる 利用判断 運用開始 DAU ◯人 以上 機能利用率 X%以上 初期設定 完了 目標ROI 達成
  6. 標準タスクを時系列に並べてみよう それぞれが進めるタスク(ゴール達成のために実施する作業)を 時系列に並べていきましょう 共同タスク カスタマータスク 自社タスク トレーニン グ完了確認 導入完了 MTG

    キックオフ MTG 初期設定 完了 トレーニン グ受講 活用プラン 提案準備 ヒアリング シート記入 … … … 最初の 機能利用 足りないタスクが見つかったらそれも並べていきましょう
  7. 手法としての「◯◯タッチ」 ハイタッチ テックタッチ ロータッチ オンサイト 説明会 トレーニング コース メール+ 動画コンテンツ

    例:導入フェーズでの使い方説明 達成したいことができる手段はどれか? 顧客価値(≓契約サイズ)とサポート手法を関連付けて考えてないか? (手法としての) 規模の大きな顧客には 「テックタッチ手法」だ と失礼じゃないかとか 思っちゃってませんか? 規模の小さな顧客にも必 要に応じて「ハイタッチ 手法」を使うことを検討 できてますか?
  8. 顧客が求めるのは「タッチ」じゃなくて「課題解決」 タスクを円滑にすすめてもらうための環境づくりが大切 手間なく課題解決でき、それをどう感じてもらうかにも配慮を 自己解決できる 手段を とにかく 声かけてもらう 何をするより どう感じるか 顧客はつまづいたとき、

    まずは自分で調べる。 そのタイミングで自己 解決できる手段を可能 な限り用意する。 解決策の例: ・プロダクトUI ・ヘルプコンテンツ 顧客は分からないこと をすぐにあきらめる。 気軽に声をかけてもら えるよう窓口を用意し、 心理的障壁も減らす。 解決策の例: ・聞きやすい窓口 ・関係値の構築 顧客は「作業の手順や 行動そのもの」よりも、 「それをどう感じた か?」に2倍影響を受 ける(※) 。 解決策の例: ・支援する姿勢 ・言葉づかい (※)出典:おもてなし幻想
  9. どんなとき、どんな誘導アクションをする? 各ステージで誘導アクションを行うケースを (1)どんなときに、(2)何をするか?で書き出してみよう キーパーソンの 利用量低下 ↓ 打ち合わせを打診 ◯◯機能の利用率が XX%以上 ↓

    オプション機能の 提案を実施 NPSサーベイに 答えていない ↓ 再送信後連絡 ROI目標が達成 ↓ 事例やセミナー登壇 を打診 初回ログイン率が XX%以下 ↓ 管理者に 状況確認連絡 ライセンス有効化率 XX%以上 ↓ アップセル提案を 営業担当と実施 ポジティブアクション (オポチュニティ) チャレンジアクション (リスク) プロジェクト 事務局 プロジェクト リーダー 利用部門 パワーユー ザー プロジェクト リーダー 意思決定者 (責任者) プロジェクト 事務局
  10. ヘルススコアの候補をみつけよう アクションを書いたアイテムのうち「(1)どんなときに」を 指標化できると、それがヘルススコアの候補になる キーパーソンの 利用量低下 ↓ 打ち合わせを打診 ◯◯機能の利用率が XX%以上 ↓

    オプション機能の 提案を実施 NPSサーベイに 答えていない ↓ 再送信連絡 ROI目標が達成 ↓ 事例やセミナー登壇 を打診 初回ログイン率が XX%以下 ↓ 管理者に 状況確認連絡 ライセンス有効化率 XX%以上 ↓ アップセル提案を 営業担当と実施 ポジティブアクション (オポチュニティ) チャレンジアクション (リスク) 候補 候補
  11. 「サクセスロードマップ」 プロセス設計の手法として「サクセスロードマップ」を ご紹介してきました ステージ名 達成状態 共同タスク カスタマータスク 自社タスク ポジティブ アクション

    チャレンジ アクション どんな分類で管理し、それぞれのゴールは? どんな手順でタスクを進めていく? どんなときに、どんな誘導アクションをすると サクセスに導くことができる?
  12. プロセス設計ができていると、課題発見が容易に カスタマーサクセスの活動評価や改善策検討において どこに課題があるか、判断できるようになる 「サクセス」への共通認識をベースに顧客体験の最適化を 顧客と伴走 できてる? プロセス通り 進んでる? ミッション 達成できてる?

    サクセス してくれてる? 標準タスク 実行数・率 誘導アクション 実行数・率 サクセス指標 ロイヤルティ 指標 ヘルススコア LTV (継続率やアップセル) ・CSプロセス設計 ・スコアルール ・プロダクト フィードバック ・サクセスの定義 ・ビジネスモデル設計 ・課金モデル設計 指標例: 評価 項目: ・タスク内容 ・アクション内容 ・アクション 実施条件 改善検討 箇所: 凡例: CSチーム視点の指標 顧客視点の指標