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みんなで作るオープンデータ / Everyone's OpenData

みんなで作るオープンデータ / Everyone's OpenData

2018年1月11日 京都女子大学向け資料

K.Sakanoshita

January 05, 2018
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Transcript

  1. オープンデータってなに?  オープンデータは「利用規約」の一種  データ(文書、写真、動画など)の作者以外は、 何処まで使って良いかを決めたルールのこと  自由に使える利用規約がオープンデータ  誰でも使え、加工して再配布出来ること(オープン)

     コンピュータで扱うことが出来ること(データ)  オープンデータは誰のもの?  みんな自由に使えるけど、作った人や組織の物  作者名の表示が必要など、守るルールもある P.2
  2. オープンデータって必要?  別に今の生活でも困ってないけど?  うん。今の生活に必須って訳じゃ無い  何でもオープンにしたら怖くない?  オープンしちゃいけないデータもある ◦

    個人情報、軍事情報、外交機密など  オープンデータとするか、制約を掛けておくかは、 データの作者が決める権利を持っている  じゃあ、オープンデータって必要?  パソコンやスマホが普及したので、それを使って、 もっと楽しい社会にしたい方達が必要としてる P.5
  3. 行政がオープンデータを作る理由  行政(国、自治体)の理由  透明性・信頼性の向上  国民参加・官民協働の推進  経済の活性化・行政の効率化 

    事例  FixMyStreet  Where does my money go ~税金はどこへ行った?~  行政のデータは税金  オープンデータにした方が 活用される可能性がある P.6
  4. みんなでオープンデータを作る理由  みんなで作る必要があるのか?  特に義務では無い。好きな方達がやっている  自分の活動結果をオープンデータにする方達  そんな方達が活動した結果、成果が出ている 

    Wikipediaは見たことあるよね?  オープンデータ&無料で公開されているので、 世界中で閲覧されている百科事典  オープンデータを作る活動はWikipedia以外もある  オープンデータはインターネットで簡単にシェアが 出来るので、世界中の様々な所で使われている P.7
  5. オープンデータの総まとめ  オープンデータとは  誰でも使え、加工して、再配布出来ること(オープン)  コンピュータで扱うことが出来ること(データ)  行政がオープンデータを作る理由 

    透明性・信頼性の向上  国民参加・官民協働の推進  経済の活性化・行政の効率化  みんなでオープンデータを作る理由  オープンに価値を感じる方達による成果  その成果が、社会に影響を与えている P.8
  6. ウィキペディアの概要  2000年3月前身の「ヌーペディア」開始  最初の年で完成した記事は12個  2001年1月 Wikipedia開始(日本語版は5月)  最初の年で完成した記事は15,000個

     2003年6月 ウィキメディア財団設立  2007年以降、寄付のみで運営  Wikipedia以外のプロジェクトも開始  2016年1月 日本語版100万記事達成  2018年1月現在 299言語、4700万記事  登録者数 7200万名、管理者3824名  日本語版 108万記事 P.12
  7. Wikipediaの姉妹プロジェクト  ウィキメディア・コモンズ  フリーな写真や動画を集積するプロジェクト  ウィクショナリー  フリーな辞書兼類語辞典を作るプロジェクト 

    ウィキクォート  著名人の発言・作品の引用集を作るプロジェクト  ウィキブックス  フリーな参考書・教科書を作るプロジェクト  ウィキソース  フリーな原文を集積・翻訳するプロジェクト  ウィキニュース  フリーなニュースを作成するプロジェクト  その他  ウィキデータ、ウィキマニアなど P.13
  8. 財団とプロジェクトの関係 P.14 ウィキメディア財団 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語

    ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 英語版 日本語 ドイツ語 フランス語 ・・・ 言語毎に独立して運用 写真や動画は 一箇所に集約 ・個人や団体の寄付で運営 ・広告収入は行わない ・サーバー運用など、各プロ ジェクトの下支えを担当 ・各プロジェクトの運営には 直接関わらない
  9. OpenStreetMap(OSM)とは  みんなで自由な地図を作る活動  2004年から、英国のSteve Coast氏が初めた 国際プロジェクト(日本は2008年頃開始)  OpenStreetMap Foundationが運営

    ◦ ウィキメディア財団同様。サーバー運用などの下支えを 担当するが、スポンサーを受け付けている所が異なる P.18 © OpenStreetMap contributors
  10. Google Mapsで十分だよね?  みなさんから、良く言われます  現実的な観点では、とても理にかなった質問です。 Google Mapsは非常に便利で、みんな使います。  行動履歴を元に、興味があるとGoogleが判断した

    ものを地図に表示したり、しなかったり便利ですね。  ただ、突き詰めて考えると、これは現実的な観点の 問題ではなく、私たちがどんな社会で生きたいか、 という点に集約されると思います。 P.21
  11. OpenStreetMapが目指す多様性 P.2 店舗情報 背景地図 店舗情報 背景地図 経路情報 交通情報 投稿情報 経路情報

    Google Mapsなど OpenStreetMap 会社、コミュニティ、個人が 必要な層を追加できる (車いす、アレルギー、保育園、 防災、防犯、歴史など…) OpenStreetMapで描く地図
  12. 夏祭り 日時:*** / 場所:*** 地図 OpenStreetMapなら自由に使える  こんな感じで地図に 自由に書き込める 

    何部でも印刷出来て  著作権的に安心して 使える地図なんです P.25 ここ 阪急梅田駅 JR大坂駅 Copyright表示は必要だよ! Map data © OpenStreetMap
  13. みんなで作るオープンデータ総まとめ  Wikipedia(自由な百科事典)  ウィキメディア財団の使命 ◦ 想像してみてください。全て1人1人の人間が、全ての持ちうる 知識を持ちより、自由に分かち合える世界を  ウィキペディアタウンの狙い

    ◦ 記事を作ることで世界中への情報発信になり、地域の活性化や、 新しい価値の創造に繋げる  OpenStreetMap(OSM)(自由な地図)  世の中には色んな地図がある ◦ 本当は様々な理由で、様々な地図が必要とされているが、 実際には、様々な地図が提供されている訳では無い  OpenStreetMapが目指す多様性 ◦ 自分たちが必要とする様々な地図を、誰でも自由に作ることが 出来る世界を目指す P.27