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初心者必見!Unityを用いた、cluster worldと自作VRアプリの作り方
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Dara / Shidara Kota
January 28, 2023
Technology
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60
初心者必見!Unityを用いた、cluster worldと自作VRアプリの作り方
デモの動画は閲覧できないです。
Dara / Shidara Kota
January 28, 2023
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Transcript
初心者必見!Unityを用いた、cluster worldと自作VRアプリの作り方 だーら(twitter: @3tdara) Iwaken Lab. / Flamers
自己紹介 - だーら / 設楽広太 - Flamers CPO - VRマッチングアプリ
Memoria - VRChatter / 作曲なども - zenn
Iwaken Lab. 概要 (支援コミュニティ) Vision: 技術好きな個人が一番活躍するコミュニティにする Mission: 好きな技術で社会インパクトを与える 37名の技術好き学生が オンラインで集まっている
学生メンバーの活躍紹介 (一部) ・業界注目のTGS VRのワールド制作 ・AR×ゲームで起業し資金調達2000万円 ・Babylon.jsの技術本の出版 https://www.advertimes.com/20220916/article395962/ https://note.com/hosoixr/n/n9429b01eff97 https://www.amazon.co.jp/dp/B0B81WC55R/ref= cm_sw_r_tw_dp_Q35WXR5PPTZ2KFGZR95X
サックーさん 細井さん にー兄さん
今日のゴール • 開発の全体像が見えて、プロジェクトを開発できる感覚を持つ。 ◦ 「そんな感じね!なんか自分にもできそう だな」 具体的には • Clusterへのワールド・アバターアップロードの概念が分かります •
Unityを使った自作アプリの開発の概念が分かります 補足 • 自分がVRで事業を作っているので、ARだとちょっと違うかも、という点はご容赦!
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
XR事業における3大要素 • ワールド ◦ サービスの場となる空間 ◦ ゲーム・イベント・販売・マッチング、あらゆることがワールドで行われる • アバター ◦
その世界に自分のアイデンティティを持つとき、現実での身なりを気にするのと同じように重要な概 念 • ソーシャル ◦ 開発の観点より、サービス設計の観点で重要。人間は人間に興味深々。
Cluster (PC) のメニューでもトップ3
VRChat (PC) のメニューでもトップ3
プロトタイピング • XR関係なく、スタートアップにおいてプロトタイプやMVPでユーザーにあてることは 重要 • 作りこむ前に、ユーザーニーズを把握する。 ◦ リアルに体験して価値を感じる人はいるか? • この辺りへの理解は馬田さんの記事とかおすすめ
◦ MVP の作り方 🔨 とにかく雑に作る「手作業型 MVP」のススメ
XR(VR)におけるプロトタイピング • ClusterやVRChatのワールドやイベントで検証しよう! • メリット1: インフラが整っている ◦ 基本的なVR空間 ◦ マルチプレイの土壌(ボイスチャットや位置同期など)
• メリット2: 人がいる ◦ イベントやワールドを公開すれば、フラッと人が来る
自分自身(Flamers)の事例
VRChatのイベントとして開始
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
clusterかVRChatか • 自分が試してみたいアイデアによると思います。 • ターゲットユーザーは誰か?どんなアイデアか? ◦ VRに住んでる人であれば、 VRChatが良さそう ▪ 基本VRユーザーが多い
▪ リッチなVR体験を楽しんでいる人が多い ◦ VRに住んでいない or デバイス持ってない ならclusterがよさそう ▪ 集会系イベントとか • どちらも、商用利用は基本的に禁止なので注意 • 利用規約も注意
clusterワールドの作り方
公式ドキュメントを見る • 公式の解説記事が、びっくりするほど丁寧 • 公式ドキュメントも、詳しく分かりやすい • 基本これに従っていればできる!
ワールド作成のステップ 1. 張りぼてでアップロードだけしてみる ◦ まずは全体像を把握することが大事 2. イベントが開けるワールドにする ◦ スライド上映、参加者と登壇者の区別 3.
自分でギミックを実装してみる ◦ これで割と無限の可能性(もちろん clusterの制約の中でだが) 4. Boothアセットを導入してみる ◦ 簡単に面白いものを導入
0. まずは環境構築
None
None
1. 張りぼてワールドUpload
1. 張りぼてワールドUpload • Cluster Creator Kitの中にサンプルが用意してある • 最低限必要な要素が設定されていることを確認(参考) ◦ SpawnPoint
◦ DespawnHeight ◦ Collider • Webの自分のclusterアカウント画面から、アクセストークンを取得(最初のみ?) • UnityEditorのメニューから必要情報を設定してアップロード
None
2. イベントワールド作成
2. イベントワールド作成 ▪ 仕様 • スライドスクリーン • コメントスクリーン • イベント運営のみ入れる空間
• イベント運営と参加者で、スポーンポイントが異なる ▪ 開発 • 適切なコンポーネントの設置(参考) • レイヤー変更
None
3. ギミックの追加
3. ギミックの追加 ▪ 概要 • Cluster Creator Kitが用意しているコンポーネントを組み合わせることで、スクリプ トを書かずにギミックの追加が可能(参考) ▪
コンポーネント • アイテム ◦ オブジェクト自体の設定。同期するとか、持てるとか。 • トリガー ◦ イベントのきっかけの設定。持つとか、ぶつかるとか。 • ギミック ◦ トリガーによって発火する具体的な動作。消えるとか、動くとか。
None
4. Boothアセットの追加
4. Boothアセットの追加 ▪ 概要 • Boothは、ユーザーが作ったアイテムの宝庫 • UnityAssetStoreと異なり、そのプラットフォームの仕様に合わせた設計がされてい る。また、ユーザーニーズも捉えている。 •
利用規約などは要注意 ▪ 開発手順 • Boothで購入 • Unityにインポート • Sceneの配置
None
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
VRM規格 - 「VRM」は、メタバース時代のインターオペラビリティ(相互運用性)を想定した、プ ラットフォーム非依存の日本発の3Dアバター向けファイル形式 - 国産XRアプリでアバターを用いるサービスが採用していることが多い - cluster - バーチャルキャスト
- Vroidサービス - お出かけアプリなどなど - 一方、VRChatは非対応
元から.vrmファイルがあるものと無いものがある
UniVRMを用いて変換可能 - UniVRM - VRM0.x系と1.x系がある。1.x系をサービスが対応しているかは要チェック
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
検討すること 1. なぜ作るのか? 2. どう作るのか? 基本的には、プラットフォーム上で検証したほうが安く、早く、人が集まる。 しかし、事業を作るなら、どこかで自分でプラットフォームを持ちたくなる場合が多い。
なぜ作るのか?(メリット) • 自由度の高さ ◦ ユーザー体験を、理想の状態で設計できる • 商用利用が可能 ◦ プラットフォームに乗っかると、商用利用が制限されることがある。また、リスクも大きい。 ◦
Twitterの3rdパーティーアプリ停止の件 • ビジネス的規模の追及 ◦ 課金要素を加えやすい • あと、楽しいよね!!!
なぜ作るのか?(デメリット) • 開発コスト ◦ 当たり前に享受していたインフラ部分を自分たちで作る • UXは一時的に低下 ◦ 巨人の肩を降りてしばらくは、 UXが下がる。
• 集客が難しい ◦ 新しいアプリをいれるハードル。認知も取れてない。
どう作るのか - 技術選定はとても大事!変更のコストが高い - 自分でおおざっぱに関連技術を調べ、有識者にガンガン相談しよう! - 周りのエンジニアに聞く、 TwitterDMを送る - 以下を整理してから相談する
- 何を実現したいか?直近と、中長期的に。 - どのくらいの期間で開発したいか? - お金はいくらあるか - 誰が開発するのか(チーム)
具体的に考えること(Flamersの例) - エンジンやRenderingPipline => スタンドアロンVR開発(Quest) - Unity / URP -
デバイス対応 => マルチデバイスに対応したい - XR Interaction Toolkit - OpenXR - マルチプレイ? => yes - Photon Unity Networking - アバター表現 => リッチなアニメ調アバターにしたい - VRMを採用 - IK: FinalIKを採用
話すこと • XR事業とプロトタイピング • ワールド作成実践 • VRMとアバターアップロード • 自作アプリの開発に入る前に •
自作アプリの開発実践
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まとめ
まとめ - まずは、既存のサービスの肩に乗っかりながら、ミニマムでプロトタイピングを作っ てみることの勧め - clusterワールド開発は簡単!ドキュメントを見ながら - 自作アプリはコストもかかるが、覚悟とリソースを投下して作れば楽しいし大きな事 業になりうる