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高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象と...
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NAKAZONO Nagayoshi
June 27, 2026
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高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して/ipsj-ce185-11
NAKAZONO Nagayoshi
June 27, 2026
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Transcript
高等学校情報科での学びに関する 調査結果の経年変化 麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 麗澤大学 国際学部 NAKAZONO Nagayoshi 中園 長新 2026-06-28
(Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 本研究は、JSPS科研費JP21K02864ならびにJP25K06475の助成を受けたものである
Summary CE研「高等学校情報科での学びに関する調査アンケート」を 麗澤大学2025・2026年度新入生を対象として実施 全体的な傾向として、年度による結果の差は大きくない (教育課程の違いが顕在化していない) 共テ「情報」受験者が少なく、情報入試の影響は見出せず 学習内容理解は分野による差あり → プログラミング、モデル化、データ管理・活用などがネガティブ 情報科の履修に対する印象はおおむね好意的(25→26で向上)
→ 学び自体は楽しい、将来役に立つと感じている → このポテンシャルを資質・能力の向上にどう結びつけるか 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 2
研究目的・意義 研究目的 麗澤大学において、2025年度と2026年度の新入生を対象とした調査を実施し、 2018(平成30)年改訂の高等学校学習指導要領に基づく教育課程を履修してきた 大学新入生における高等学校情報科での学びの実態を把握する 教育課程初年度の学年を中心とした2025年度大学入学生と、2年目の学年を中心とした 2026年度大学入学生のアンケート回答結果を比較検討することにより<高等学校卒業生の 情報科に関する資質・能力が年度によってどのように変化しているのか考察する 研究意義 現行学習指導要領が高等学校卒業生(大学新入生)にどのような学びを提供し、それが
学習者にどのように受け入れられているかを明らかにすることで、高等学校情報科教育の 実情を把握するとともに、卒業生の進学先である大学の初年次教育においてどのような 情報教育が必要であるかを検討するための指針となる 小規模私立大学における傾向を検討する上でも重要なサンプルとなる 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 3
アンケート調査 CE研が作成・公開している 「高等学校情報科での学びに関する調査アンケート」を実施 https://ce.eplang.jp/index.php?InformaticsSurvey 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 4
調査の概要 CE研作成のアンケート項目をGoogleフォームに落とし込んで オンラインで回答(事前説明あり/匿名/任意回答/学内倫理規定に沿って対応) 対象者: 1年次必修「情報リテラシーA」受講生(再履修クラス除く) 調査期間: 2025.04.16-29 / 2026.04.15-30 回答者:
回答率は学部によってバラツキあり 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 7 2025 2026 回答数(回答率) 506 (51.7%) 654 (74.6%) 有効回答数 487 629
共通テスト受験状況 ほとんどの学生が共通テストを受験せず 共テを受験していても、情報を受験した学生はごく少数 年内入試での入学者が多いため、そうした私立大学特有の 入試戦略が影響か 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 8
結果
情報科の履修科目・履修時期 (複数回答) 情報Ⅰ: 6割以上が1年次に履修 情報Ⅱ: 7割近い回答者は履修せず 「履修したが、受けた時期を 覚えていない」「履修したか どうか覚えていない」との 回答が1~2割程度存在
2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 9 結果
情報科・入試に対する意識・実態 情報科が受験教科という意識は希薄 本学の結果からは、情報入試が情報教育に与えた影響の有無を 議論できない 情報入試の影響を受けずに大学進学する層の存在 高校の教育課程移行や情報入試の導入によっても、 (少なくとも本学の)大学新入生の資質・能力は 大きく変容したわけではない 2026-06-28 (Sun.)
IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 10 考察
学習内容ごとの理解度 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 11 6割以上が ネガティブ回答 いずれの項目も 年度間で差なし
結果
学習内容ごとの理解度 内容ごとに理解度レベルはまちまち 他調査と比べると、全国的に傾向であると考えられる 年度による理解度の差は見られなかった 内容理解につながる授業改善はなされていない? 授業を改善しても生徒の理解度が追いついていない? 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して
12 考察
情報科の学びのスタイル いずれの項目も 年度間で差なし 教員説明や PC実習は多い プレゼンは少ない 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して
13 結果
情報科の学びのスタイル 旧来からの講義形式授業が多いことが示唆された プレゼンは必須ではないが、見直し・改善の余地あり 全体として「主体的・対話的で深い学び」を意識した 授業実践はまだ不十分であると推察 学びのスタイルだけで断定はできない、あくまでも問題提起として 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して
14 考察
情報科を履修した感想 いずれの項目もポジティブ評価が半数以上 2025→2026において、いずれの項目もポジティブ評価が 有意に増加 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 15 7割以上が
ポジティブ回答 結果
情報科を履修した感想 理解度はイマイチだが「楽しい」「興味を持った」「難易度は適切」 「将来役立つ」との認識 学び自体は楽しいし難しすぎることはないが、それが理解するほどの 定着には至っていない印象 理解を深めるレベルの学びに到達していない? そもそも理解しようと思っていない? 2025→2026でのポジティブ評価増加は、情報科の学びが より本質的・具体的になったことの証左? 推測の域を出ないので、より具体的な調査が必要
2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 16 考察
考察のまとめ 共テ「情報」受験者が少なく、情報入試の影響は見出せず 教育課程の違いによる差はほぼ見られない 情報科の学びは「楽しい」「興味を持った」「難易度は適切」 「将来役立つ」が、その理解には至っていない 履修に対しては好意的であるため、このポテンシャルを 資質・能力の向上にどのように結びつけるかが課題 2026-06-28 (Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館
高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 17
大学としてどう受け止めるか 「共テ必須の国立大学」と「年内入試の私立大学」の間で 情報活用能力の格差が広がってしまわないか? 情報入試を活用した対策 (私大での活用推進etc.) or 入試を受けなくても学びに向かう方策 (入試以外でやる気出させるetc.) 大学初年次教育における情報教育はどうあるべきか? 2026-06-28
(Sun.) IPSJ-CE185@北海道自治労会館 高等学校情報科での学びに関する調査結果の経年変化:麗澤大学2025・2026年度新入生を対象とした調査を比較して 18 論文(予稿)に書いていませんでしたが、 今後の方向性はこのあたりかなと考えています