スクラムフェス金沢2024の講演資料です。
<講演概要>
アジャイルマニフェスト(アジャイルソフトウェア宣言)は2001年2月に書かれました。もう23年以上も前のことです。当時「軽量開発手法(Light Weight Process)」と言われていた手法を実践するソフトウェア開発のリーダーたち17人がアメリカ合衆国 ユタ州のスノーバードスキーリゾートに集まって話し合い、自分たちが大事にしている価値をまとめたものがアジャイルマニフェストです。
このあたりの歴史については、なんと金沢のお隣の富山でお話ししました。
https://speakerdeck.com/fkino/brief-history-of-agile-movement-2017
このセッションでは、最初にさらっとアジャイルマニフェストに至る歴史を復習したあと、アジャイルマニフェストの中身について解説します。
アジャイルマニフェスト(アジャイルソフトウェア開発宣言)
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html
最近、スクラムを学びはじめた方の中には「スクラムガイド」は読んだことがあるどけ、アジャイルマニフェストのことはよく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
安心してください!
お話しする内容の大筋はブログに書きました。予習もできますが、読んでこなくても大丈夫です。
アジャイルマニフェストを読む(前編:4つの価値)
https://www.agile-studio.jp/post/agile-manifesto-4values
アジャイルマニフェストを読む(後編:行間を深読みする)
https://www.agile-studio.jp/post/agile-manifesto-deep-dive
アジャイルマニフェストは価値を宣言していながらも「プロセス」「ツール」「ドキュメント」「ソフトウェア」「契約交渉」といった具体的な用語(具体例)が出てきます。そのことによって誤解を招いてしまっていることもあるなと考えています。その代表例が「アジャイル開発ではドキュメントは書かなくてよい」というものです。これらのような具体語に惑わされて本質を見失わないように一段抽象化して解説します。
そして、アジャイルマニフェストに署名した17人がどんな気持ちでこの文章を練り上げたのか、深読みしまくります。その上で、ブログに書き切れなかった、エピソードなども交えながら分かりやすく説明します。
ここで話す内容が唯一の正解、正しい読み方、正しい解釈、といったことではなく、ひとつの考え方として聞いていただき、ご自身でアジャイルマニフェストを理解し、スクラムを実践する上でのヒントとして、また、コミュニティや社内での対話のきっかけとして活用いただけますと嬉しいです。
アジャイルの本質に迫る45分間です。