最初に本セッションの目的
私たちがやっている「もっと協調するための取り組み」を共有することで、同じような協調に関する悩みを持ったスクラムチームが更なる協調に進んでいくためのアイデアを持ち帰ってもらう
なんでこの話をしたいか?課題感
アジャイルな皆さんならもちろん読んだことがある「アジャイルソフトウェア開発宣言」。
その中の一文に「契約交渉よりも顧客との協調を」 というものがあります。
アジャイル開発を実践している方々であれば実践できている人も多いと思います。
ただ、少し深く考えてみると…
スプリントレビューにビジネス側を呼んでいます。ただ、そこしか接点がなくてほぼ分業なんですよね…
顧客とスクラムチームを組んでいます。ただ、顧客側のPOが言ったことを実装しているだけなんですよね…
透明性が大事なので開発側に対してプロダクトバックログを見えるようにしてます。ただ、ちゃんとユーザーを理解した機能を開発してくれないんですよね…
以前よりは部門や会社を跨った協力体制が組めるようになってきたものの、実際はもうあと1,2歩足りないケースも多いように感じます。私も実際に顧客と共にスクラムチームを作り、共にプロダクトを作ってきましたが、上記のように感じることが多くありました。
改めて「協調」って?
「協調」という言葉の意味を調べてみると以下のような定義が出てきます。
「互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。」
「特に」と書いている通り、利害や立場が異なるケースでの協調はなかなか難しいものです。実際に先述した悩みは利害の不一致や、立場の違いが大きな要因になっています。
もっと!協調するために
もっと協調するためにはどうしたらいいのか?と考えていると1つの解がみつかりました。
「せや!利害や立場の不一致感を無くせばええんや!」
ということで、私のチームではCo-Creation Startupと称して以下のような取り組みをしています。
ビジネス的なKPIを明確にする
KPI達成度に基づいた請求額の定義
上記を盛り込んだ契約
ビジネスデザインから開発・運用まで全フェーズ関与
顧客とのフラットな関係づくり
本セッションでは、私たちがやっている取り組みを共有することで、同じような悩みを持ったスクラムチームが更なる協調に進んでいくためのアイデアを持ち帰ってもらうことを目的にしています。