Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
直積は便利/direct_product_is_useful
Search
florets1
October 14, 2024
Business
3
310
直積は便利/direct_product_is_useful
florets1
October 14, 2024
Tweet
Share
More Decks by florets1
See All by florets1
カイ二乗検定は何をやっているのか/What_Does_the_Chi-Square_Test_Do
florets1
6
2k
butterfly_effect/butterfly_effect_in-house
florets1
1
120
データハンドリング/data_handling
florets1
2
160
カイ二乗検定との遭遇/The_path_to_encountering_the_chi-square_test
florets1
1
230
率の平均を求めてはいけない/Do_Not_Average_Rates
florets1
11
15k
請求と支払を照合する技術/using_full_join_in_r
florets1
2
230
応用セッション_同じデータでもP値が変わる話/key_considerations_in_NHST_2
florets1
1
1.1k
お名前から性別を推測する/Guessing_gender_from_name
florets1
1
530
バタフライ効果/butterfly_effect
florets1
0
260
Other Decks in Business
See All in Business
Sales Marker Culture book
salesmarker
PRO
8
27k
会社紹介資料 | booost technologies株式会社
booost
0
5k
イクシアス株式会社 会社紹介資料
ixyas
0
1.3k
Ampersand Company Profile
cuebicventures
PRO
0
580
メドピアグループ紹介資料
medpeer_recruit
10
120k
株式会社gecogeco 会社紹介資料
gecogeco
2
2.4k
リンククロスシステム 会社案内
linkc19
0
230
comorebi_cultuerdeck_2025
comorebi_tokyo
0
270
ブロックを用いた情報整理ゲーム「モンスタービルディング」
chibanba1982
PRO
0
340
HireRoo Culture Deck(日本語)
kkosukeee
2
27k
(5枚)メタ思考のある人、メタ思考のない人の違いとは?
nyattx
PRO
2
210
mov 会社紹介スライド
mov
1
1.8k
Featured
See All Featured
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
366
19k
Bash Introduction
62gerente
609
210k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
410
22k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
46
7.1k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
49k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
244
12k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5.1k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
Transcript
1 2024.10.19 Tokyo.R #115 直積は便利
2 タスク管理データ タスクA: 担当は秋田さんで、10/1から10/4 までの予定です。工数は32時間なので、1日 8時間で完了します。
3 タスクF: 担当は福井さんで、10/1から10/8 までの予定です。工数は64時間ですが、期 間中に土日が含まれるため、実際の稼働日 は6日間しかありません。そのため、1日の 工数は10時間を超えてしまいます。福井さ んは残業が発生しそうです。
4 次に、10月11日の秋田さんに注目します。 この日はタスクBとタスクCを担当する予定 ですが、それぞれ1日あたりの工数が8時間 で、合計16時間となってしまいます。この ため、計画の見直しが必要です。
5 また、福井さんの計画を詳しく見ると、工数の 偏りが見られます。例えば、 • 10月17日以降は1日4時間程度の余裕あり • 10月9日と10月10日は工数がゼロ 不均一な工数配分の見直しが必要です。
6 タスクの目視確認は困難 タスクの数が少ない場合は、前述のような問題も目視で確認できます。 しかし、プロジェクトが大規模になり、タスクが100件、さらには1000件 を超えるようになると、全体を把握することは非常に困難です。 目視での確認だけでは、見落としやミスが増えてしまうでしょう。
7 Excelでのタスク管理の限界 「Excelで自動的に確認できればいいのでは?」と考える人もいるかもし れません。しかし、Excelでタスク管理を行うのは意外と難しいのです。 複雑な関数を駆使すれば、特定の問題は解決できるかもしれませんが、別 の問題が発生した場合、さらに複雑な対応が必要になります。 例えば、月単位で集計していたデータを週単位で集計し直すといった場合、 シート全体を大幅に変更する必要があります。こうした柔軟性の欠如は、 Excelでのタスク管理の大きな制約です。
8 データ粒度の問題 タスク管理データが扱いにくい理 由の一つは、このデータの「粒 度」が粗いからです。 現在のタスク管理データでは、各 タスクは開始日と終了日だけで1行 にまとめられています。 もっと粒度を細かくして、日付単 位にしてやれば、扱いやすくなり
そうです。
9 直積 t1 t2 t3 crossing
10 タスクとカレンダーの直積 タスク カレンダー 変換 crossing
11 変換後のデータでタスク確認 タスクA: 担当は秋田さんで、10/1から 10/4までの予定です。工数は32時間なの で、 1日8時間で完了します。
タスクF: 担当は福井さんで、10/1から10/8 までの予定です。工数は64時間ですが、期 間中に土日が含まれるため、実際の稼働日 は6日間しかありません。そのため、1日の 工数は10時間を超えてしまいます。福井さ んは残業が発生しそうです。 12 変換後のデータでタスク確認
13 変換後のデータでタスク確認 次に、10月11日の秋田さんに注目します。 この日はタスクBとタスクCを担当する予定 ですが、それぞれ1日あたりの工数が8時間 で、合計16時間となってしまいます。この ため、計画の見直しが必要です。
福井さんの計画を詳しく見ると、工数の偏 りが見られます。 10月17日以降は1日4時間程度の余裕があり ます。このような不均一な工数配分も見直 しが必要です。 14 変換後のデータでタスク確認
15 タスク割当無しを見つけることもできる カレンダー メンバー 変換後のデータ crossing left_join
16 タスク割当無しを見つけることもできる
17 × ×
18 直積の威力 直積を使ってタスク管理データを変換し、粒度を細かくしました。 柔軟な集計が可能: 日付ごとにデータを持つことで、日次、週次、月次の 集計をコード修正のみで容易に行えるようになります。 負荷の平準化が容易: 各担当者の工数を日別に把握できるため、特定の日 に工数が集中していないか、計画の不均一性を視覚的に確認できます。 自動化のしやすさ:
プロジェクトの進行に合わせてタスク管理データを自 動的に更新・集計することが可能です。これにより、大規模プロジェクト でもタスク管理が効率的に行えます。