②zk Roll Up ・レイヤー2からレイヤー1に結果を渡すときに、レイヤー2側で正しいことをゼロ知識証明技術を使って検証してから渡すため、再検証、検証期間が 不要。便利ではあるが技術的に非常に難しい点が課題。検証期間が不要なため中長期的にはこちらが使われていく可能性。 ・このレイヤー2環境としては、StarkNet、zkSyncがある。 ブロックチェーンのレイヤー1、レイヤー2について 2 42 ▪Ethereumのレイヤー2「Roll Up」について ・Ethereumのレイヤー2はいろいろなものが考えられてきたが「 Roll Up 」というものにまとまってきている。 ・基本的な考え方は一般的なレイヤー2同様、レイヤー2で大量即時処理を行い、結果だけをレイヤー 1 であるEthereumに記録するというもの。 ・Ethereumのブロックチェーンの特徴はスマートコントラクトが実行できることであるが、レイヤー2でもスマートコントラクトが実行できないと、 Ethereum本体のブロックチェーンを使うしかないため、スマートコントラクトが実行できるレイヤー2環境として「 Roll Up 」が考えられた。 ・レイヤー2「 Roll Up 」の特徴としては、レイヤー2で実施した処理結果をレイヤー1に書き込むことで信頼性を確保できること、スマートコントラクトが 実行可能なこと、最初にレイヤー1上でレイヤー2で使う資金をロックすることが必須ではないこと、ガス代が安く高速に処理できることが挙げられる。 Ethereum ブロックチェーン(レイヤー1) ・分散性、セキュリティ確保のため、取引 承認に時間を要する、ガス代が高い課題 ・スマートコントラクトが実行可能 レイヤー1同様スマートコントラクトが実行できる ため、様々な処理が高速・低コストで可能 「Roll Up」(レイヤー2) 結果をレイヤー1へ圧縮して記録する。
トークンB COSMOS でも、ブロックチェーン B の「トークン B 」を、ブロックチェーン A に送る場合、 ブロックチェーン A とブロックチェーン B は別チェーンなので直接送ることはできない。 他の仕組み同様、ブロックチェーン B の「トークン B 」をブロックチェーン A の「トークン A 」 ( Wrapped トークン B のような名前にして )を渡すことで代替することになる。 COSMOS のチェーン間連携は、このトークン B をトークン A にして送る連携が、規格が同じなので 行いやすい点にある。( IBC 通信ができる = COSMOS 上のトークンが楽に交換可能ということ。 一般的には、中間にカストディを置くなどして送ったことにする。) チェーン B のトークン B を、チェーン A でトークン A にして届ける例 ①チェーン B 上で送るトークン B を ロックして、チェーン B のブロックに 書き込み、そのロック情報をチェーン A に送る 接続ブロックチェーン B ②チェーン A は、チェーン B から受 け取ったロック情報を検証し、正しけ れば、チェーン A 上でトークン A を 宛先に送付する 接続ブロックチェーン A IBC通信規格で 連携、受け取り 側も同じ規格な ので検証が容易 ・ COSMOS 上には大量の接続ブロックチェーンがあり、共通の ATOM トークンはあるが、それぞれのチェーンが独自トークンを持っている。 ・これらの各チェーンの独自トークンを交換する COSMOS 上の DEX として、 ESPM というフロントランニングなどに対応力の高い価格モデルを利用した Gravity DEX( Emeris )、や AMM( Automated Market Maker )型の OSMOSIS DEX などのサービスが出てきている。