Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「よそはよそ、うちはうち」 なハカルスのサービス作り
Search
Hacarus Inc.
September 08, 2017
Technology
0
970
「よそはよそ、うちはうち」 なハカルスのサービス作り
Slides at Developers Summit 2017 Kansai
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20170908/
Hacarus Inc.
September 08, 2017
Tweet
Share
More Decks by Hacarus Inc.
See All by Hacarus Inc.
GitLab CI/CD で C#/WPFアプリケーションのテストとインストーラーのビルド・デプロイを自動化する
hacarus
0
1.2k
QA4AIに則ったMLOpsツールの活用
hacarus
0
670
0から協働ロボット外観検査システムを3ヵ月で具現化した軌跡
hacarus
0
230
ワンちゃんの健康を願う皆様に送る 犬心電図AI解析プロダクト紹介_AWS DevDay2022
hacarus
0
180
犬の心電AI解析プロダクト開発奮闘記 _クラウドからハード開発までてんこ盛り
hacarus
0
1.7k
ExplainableAIの概要とAmazon SageMaker Clarifyでの実装例
hacarus
0
940
AWS Step Functions を用いた非同期学習処理の例
hacarus
0
1.2k
Dashでmyダッシュボードを作ろう ーpytrendsで見るコロナの感染拡大時期ー
hacarus
0
1.4k
Interpretable Machine Learning: モデル非依存な解釈手法の紹介
hacarus
0
1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
対話型音声AIアプリケーションの信頼性向上の取り組み
ivry_presentationmaterials
1
280
OSSのSNSツール「Misskey」をさわってみよう(右下ワイプで私のOSCの20年を振り返ります) / 20250705-osc2025-do
akkiesoft
0
170
Zero Data Loss Autonomous Recovery Service サービス概要
oracle4engineer
PRO
2
7.8k
LLM時代の検索
shibuiwilliam
2
380
Yahoo!しごとカタログ 新しい境地を創るエンジニア募集!
lycorptech_jp
PRO
0
130
事業成長の裏側:エンジニア組織と開発生産性の進化 / 20250703 Rinto Ikenoue
shift_evolve
PRO
3
22k
改めてAWS WAFを振り返る~業務で使うためのポイント~
masakiokuda
2
270
United airlines®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
unitedflyhelp
0
330
freeeのアクセシビリティの現在地 / freee's Current Position on Accessibility
ymrl
2
230
面倒な作業はAIにおまかせ。Flutter開発をスマートに効率化
ruideengineer
0
270
Reach American Airlines®️ Instantly: 19 Calling Methods for Fast Support in the USA
flyamerican
1
170
NewSQLや分散データベースを支えるRaftの仕組み - 仕組みを理解して知る得意不得意
hacomono
PRO
3
180
Featured
See All Featured
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
430
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Docker and Python
trallard
44
3.5k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
KATA
mclloyd
30
14k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
60k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Transcript
「よそはよそ、うちはうち」 なハカルスのサービス作り デブサミ関西2017 C-5 #devsumiC 2017年9月8日 @神戸国際会議場
染田貴志 (そめだたかし) • ハカルスの技術責任者 • 大阪生まれ・兵庫育ち・京都在住 • 新卒でサンに3年・その後ベンチャーで12年
29 51.1kg
37 59.6kg
ハカルスとは • 京都発のヘルステックベンチャー • 医食同源をテクノロジーで実現する • 関西の大学ファンド、金融機関系VCなどから出資
• 中年期に訪れる肉体の変化 • 食い倒れ文化な関西 • 10年以上のテクノロジーベンチャー経験 なぜ自分たちがやるか
ハカルスのサービス作り - 技術編
提供サービス • モバイル・クラウド • 食事解析 API • データ解析コンサルティング
アーキテクチャ - モバイル
アーキテクチャ- クラウド
アーキテクチャ- 食事解析 API
Infrastructure as Code の実践 • Terraform で AWS 構成 •
Ansible でサーバ構成 • Fabric でデプロイ
アーキテクチャ・環境構築は基本に忠実 • 教科書通り、迷いを少なく • 9割は枯れている方法、1割は冒険的な方法 • 「運用」より「開発」重視
開発技術採択の方針 • 原則は「使いたいものを使う」 • ライブラリ・フレームワークはエンジニア主導 • 言語・インフラはコスト・採用を視野に入れて慎重に
技術的負債は悪か • 「技術的」負債はサービスが成功した証 • 使われないサービスの綺麗なコードは無価値 • ただし、怪しい匂いがしたらリファクタリング
技術採択ミスは「致命傷」にならない • Flash の衰退を予測できた人はいるか • prototype.js は、Struts は、、、(略) • ある時点の「ベスト」が将来的な「負債」にもなる
「速さ」は何ものにも勝る • 見えない未来の心配をしすぎない • 完璧な作り込みより8割でリリース • 開発スピードが技術に関する最大の判断基準
機械学習は「強み」になるか? • 短期的にはイエス • 需給のバランスが整うまでは付加価値は高い • 時間が経てば特定用途はコモディティ化する
ハカルスの機械学習へのスタンス • 応用領域への過渡期で試行錯誤が必要 • 自分たちの課題に適した手法を見つけることが最重要 • その上で自分たちの強みを作る
スパースモデリング • データのスパース性に基づいた手法 • 画像処理における圧縮センシングが好例 • 食事解析以外の他領域への適用を模索中
技術編 – まとめ • アーキテクチャは基本に忠実 • アプリの技術採択はエンジニアのテンション重視 • 機械学習は一点集中で技磨き
ハカルスのサービス作り - チーム編
エンジニアリングチーム
地方ベンチャーの採用は大変 • 日本全般のエンジニア不足 • 関西圏の絶対数不足 • 機械学習の領域に至っては市場にいない疑惑
地方ベンチャーの採用は本当に大変?! • 日本に興味をもつ海外のエンジニア • 学生の街、大学の街・京都 • パラレルキャリアなど多様な働き方をしている方々
海外エンジニアの生の声 • なぜハカルスに参加しようと思ったか? • フィリピンで多国籍のベンチャーは一般的か?
ソフトウェア開発 = コミュニケーション • 「チーム初期からフルリモート」は正直大変 • 「日本のB向けサービスを英語ファースト」は正直大変 • 「めまぐるしく変化する開発」はそもそも大変
全ては「グローバル」への布石 • チームの「多様さ」は新しい視点を得るための鍵 • 常に「海外では?」を考える • 文化の醸成は時間がかかるので最初からやる
リモートは「当たり前に」できる • ビデオチャットなどテクノロジーは整っている • 事例・プラクティスなどノウハウも溜まっている • リモートの心理を知り、改善を積み重ね続けること
ハカルスでのプラクティス例 • 毎朝のスタンドアップミーティング • ビジュアルをベースにしたコミュニケーション • バクッと作ってフィードバックしながら仕上げる
k-means を語る管理栄養士がいるワケ • サービスを開発するには食・運動の知識が必須 • 食・運動の知識をサービスにするため技術を理解する • お互いの専門領域を尊重し、理解するよう務める
チーム編 – まとめ • グローバルにいくにはグローバルなチーム作りから • リモートを前提としたプロセスを作る • お互い半歩くらい相手の専門領域に踏み込む
まとめ
ないものではなく「あるもの」を見る • 地方での採用大変 → 外国人にとって魅力ある土地 • 機械学習大変 → 越境する熱意のある先生・学生 •
資金調達大変 → 地元企業を応援してくれる金融機関
「ユニークであること」にこだわる • 困っている部分にこそユニークな解がある • 技術、チーム、プロセスなど色々ユニークであり得る • 胸をはってユニークと言い切ることが重要
人生120年 • 一生のキャリアで新しい事に取り組むのは当たり前 • 40代ですらまだまだ折り返し地点 • たっぷり楽しむには「健康」が超重要
None