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開発者体験を定量的に把握する手法と活用事例

ham
March 06, 2025

 開発者体験を定量的に把握する手法と活用事例

2025/03/06 開催イベント「DevEx専門チームに学ぶ!定性・定量からみた、開発効率を最適化させる開発者体験」の登壇資料

ham

March 06, 2025
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  1. © Findy Inc. 2 開発⽣産性が向上する⽅法を探求しているエンジニア! Ruby / Rails / React

    / TypeScript / AWS Agile / DevOps / Developer Productivity / DevEx Stock Investment 浜⽥ 直⼈ Naoto Hamada (ham) @hamchance0215
  2. © Findy Inc. 5 Findy Team+(チームプラス)とは? 開発⽣産性の可視化、開発プロセスの伸びしろの発⾒、継続的 な改善をサポート 5 ⽣産性可視化

    ⽣産性向上 事業開発スピード加速 (開発スピードの向上により、仮説検証スピードも加速) 開発プロセス改善 (開発フロー・配置・ツールの伸びしろを可視化‧最適化) ⽂化づくり‧⾃⼰組織化 (メンバーの⾃発的な改善促進、改善を称賛する⽂化作り) データ 連携 Engineer Engineer 開発組織ブランディング (エンジニアは、開発⽣産性が⾼い組織で働きたい) Recruit Biz
  3. © Findy Inc. 8 「3⼈のレンガ職⼈」 - 旅⼈が3⼈のレンガ職⼈に「何をしているのですか?」 - 1⼈⽬の職⼈は「レンガを積んでいる」と答え、ただ⽬の前 の作業をしているだけだと答えます

    - 2⼈⽬の職⼈は「壁を作っている」と答え、⾃分の仕事が⽬ 的を持っていることを理解していると答えます - 3⼈⽬の職⼈は「歴史に残る偉⼤な⼤聖堂を造っている」と 答え、⾃分の仕事がより⼤きな意義を持つことを理解して いると答えます
  4. © Findy Inc. 9 「3⼈のレンガ職⼈」 - 旅⼈が3⼈のレンガ職⼈に「何をしているのですか?」 - 1⼈⽬の職⼈は「レンガを積んでいる」と答え、ただ⽬の前 の作業をしているだけだと答えます

    - 2⼈⽬の職⼈は「壁を作っている」と答え、⾃分の仕事が⽬ 的を持っていることを理解していると答えます - 3⼈⽬の職⼈は「歴史に残る偉⼤な⼤聖堂を造っている」と 答え、⾃分の仕事がより⼤きな意義を持つことを理解して いると答えます - 同じ仕事でも⽬的意識を持つことで、モチ ベーションや幸福度が向上 - ⼤きな⽬標やビジョンを持つことで⽇々の仕 事にやりがいや充実感を⾒出すことができる - ⾃らの仕事に責任と誇りを持つことで、積極 的な姿勢で仕事に取り組むことができる
  5. © Findy Inc. 10 エンジニアに当てはめる - EMが3⼈のエンジニアに「何をしているのですか?」 - 1⼈⽬のエンジニアは「コードを書いている」と答え、ただ ⽬の前の作業をしているだけだと答えます

    - 2⼈⽬のエンジニアは「プロダクトを作っている」と答え、 ⾃分の仕事が⽬的を持っていることを理解していると答え ます - 3⼈⽬のエンジニアは「エンジニアのプラットフォームを 創っている」と答え、⾃分の仕事がより⼤きな意義を持つ ことを理解していると答えます
  6. © Findy Inc. 11 エンジニアに当てはめる - EMが3⼈のエンジニアに「何をしているのですか?」 - 1⼈⽬のエンジニアは「コードを書いている」と答え、ただ ⽬の前の作業をしているだけだと答えます

    - 2⼈⽬のエンジニアは「プロダクトを作っている」と答え、 ⾃分の仕事が⽬的を持っていることを理解していると答え ます - 3⼈⽬のエンジニアは「エンジニアのプラットフォームを 創っている」と答え、⾃分の仕事がより⼤きな意義を持つ ことを理解していると答えます - エンジニアも同様! - 開発する⽬的が明確かつ共感していることで、 やりがいを⾒出すことができ、モチベーション ⾼く、積極的な姿勢で開発に取り組むことがで きる
  7. © Findy Inc. 12 エンジニアに当てはめる - EMが3⼈のエンジニアに「何をしているのですか?」 - 1⼈⽬のエンジニアは「コードを書いている」と答え、ただ ⽬の前の作業をしているだけだと答えます

    - 2⼈⽬のエンジニアは「プロダクトを作っている」と答え、 ⾃分の仕事が⽬的を持っていることを理解していると答え ます - 3⼈⽬のエンジニアは「エンジニアのプラットフォームを 創っている」と答え、⾃分の仕事がより⼤きな意義を持つ ことを理解していると答えます - 開発する⽬的を理解していると、⽬的に沿っ ていないものを作っていることに気づいた り、⽬的を達成のための⼯数が少ない代替案 を提案することができる - ビルドトラップにハマりづらい - ⼯数とインパクトをトレードオフした提 案ができる
  8. © Findy Inc. 14 モチベーション && アウトプット量 - 両⽅を⾼めていくことが重要 -

    開発者のモチベーションや幸福度 - 開発者のアウトプット量 両⽅を測れる 良い指標ないかな?
  9. © Findy Inc. 15 モチベーション && アウトプット量 - 両⽅を⾼めていくことが重要 -

    開発者のモチベーションや幸福度 - 開発者のアウトプット量 両⽅を測れる 良い指標ないかな? 両⽅を把握するための指標 DevEx: 開発者体験 (Developer Experience)
  10. © Findy Inc. 17 DevExの参考記事 https://queue.acm.org/detail.cfm?id=3595878 - DevEx: What Actually

    Drives Productivity - 2023年3⽉にソフトウェ アエンジニア向け雑誌 [acm queue]に寄稿 - DevEx in Action - 2024年1⽉にソフトウェ アエンジニア向け雑誌 [acm queue]に寄稿 https://queue.acm.org/detail.cfm?id=3639443
  11. © Findy Inc. 18 DevExとは? - 開発者が⾃分の仕事についてどのように感じ、考え、価値 を⾒出すかをまとめたもの - DevExを改善することは、⽣産性だけではなく、満⾜度、エ

    ンゲージメント、従業員の定着率を⾼める - DevExの改善がもたらす効果 - 開発者:より⾼い⽣産性と創造性 - チーム: より良いコード品質とイノベーション - 組織: より⾼い定着率と利益
  12. © Findy Inc. 19 DevExの三次元 - DevExに影響を与える3つの要素 - フロー状態 (Flow

    State) - 認知負荷 (Cognitive Load) - フィードバックループ (Feedback Loops) https://queue.acm.org/detail.cfm?id=3595878
  13. © Findy Inc. 20 フロー状態(Flow State) - 活⼒に満ちた集中、楽しみを伴う精神状態 - フローに⼊ると、⽣産性の向上、イノベーション、成⻑に

    つながる - 仕事を楽しむことでより良いパフォーマンスを発揮して、 より⾼品質な製品を開発する
  14. © Findy Inc. 21 フロー状態(Flow State) - 活⼒に満ちた集中、楽しみを伴う精神状態 - フローに⼊ると、⽣産性の向上、イノベーション、成⻑に

    つながる - 仕事を楽しむことでより良いパフォーマンスを発揮して、 より⾼品質な製品を開発する - 深く集中して業務を⾏う時間を⼤幅に確保し た開発者は、⽣産性が50%向上 - 仕事に魅⼒を感じている開発者は、⽣産性を 30%⾼く感じている
  15. © Findy Inc. 23 認知負荷(Cognitive Load) - 開発者がタスクを実⾏するために必要な精神的処理の量 - 認知負荷が⾼い場合、タスクの完了に追加の時間と労⼒を

    費やす必要がある - コードの理解度が⾼いと答えた開発者は、低 いか全くないと答えた開発者よりも、42%⽣ 産性が⾼いと感じる - ツールや作業プロセスが直感的で使いやすい と感じる開発者は、理解しにくいと感じる開 発者に⽐べて、50%⾰新的だと感じている
  16. © Findy Inc. 24 フィードバックループ (Feedback Loops) - 作業中のものに関するフィードバックと学習のループ -

    迅速なフィードバックループは、開発者が迅速に作業を完 了することを可能にする - 遅いフィードバックループは、開発プロセスを中断させ、 タスク切り替えによりフラストレーションや遅延を引き起 こす
  17. © Findy Inc. 25 フィードバックループ (Feedback Loops) - 作業中のものに関するフィードバックと学習のループ -

    迅速なフィードバックループは、開発者が迅速に作業を完 了することを可能にする - 遅いフィードバックループは、開発プロセスを中断させ、 タスク切り替えによりフラストレーションや遅延を引き起 こす - コードレビューが早いと答えた開発者は、遅 いと答えた開発者より、20%⾰新的だと感じ ている - 開発者の質問に迅速に回答できるチームは、 回答が遅いチームと⽐較して、技術的負債が 50%少ない
  18. © Findy Inc. 29 DevExの三次元の測定⽅法 - PERCEPTIONS:開発者の定性情報 - 開発者の認識を開発者サーベイなどで抽出 -

    WORKFLOWS:開発の定量情報 - システムやプロセスのデータから抽出 - KPIS - 上記2つだけを測定すると個別最適になってしまう可能 性がある - 個別最適にならないように開発組織が⽬指すべき⽬標を 定義して達成状況を確認
  19. © Findy Inc. 31 PERCEPTIONS フィードバックループ 認知負荷 フロー状態 バリューストリームにおける プロセス課題を定期的に発⾒

    ‧改善できている 開発タスクは適切なサイ ズに分割されていて、レ ビュー負荷は⼩さい ミーティングによる作業 の中断は少なく、開発に 集中できている チームにおける、デプロイ頻 度について満⾜している バグや障害対応による通 常の開発タスクへの影響 は少ない 予定外や割り込みのタス クは少なく、計画通りに 作業を進められている チームが実現した成果が、 ユーザーの期待に応えている 実感がある ドキュメントが整備され ており、すぐに参照でき る チームのプロジェクト は、概ね予定納期通りに 完了している - ⾃分たちの開発チームの沿った形にカスタマイズ
  20. © Findy Inc. 34 WORKFLOWS フィードバックループ 認知負荷 フロー状態 CIの平均実⾏時間 マージ済みプルリクエス

    ト数 / ⼈ / ⽇ ミーティング時間 / ⼈ / ⽇ レビュー依頼からレビュー完 了までの時間 リリースPRが作られてか らデプロイするまでの時 間 勤務時間あたりのトイ ル対応時間の割合 変更のリードタイム (Four Keys) ドキュメントの改善の プルリクエスト数 インシデント数 / ⽉ - ⾃分たちの開発チームの沿った形にカスタマイズ
  21. © Findy Inc. 37 KPIS 開発組織のKPIとして3つ定義 - ソフトウェアを提供するプロセスが容易であること - Findy

    Team+で測定 ▪ 定量: Four Keys、定性: サーベイ - 従業員のエンゲージメントや満⾜度が⾼いこと - 従業員サーベイで測定 - 計画していた開発がデリバリーされていること - ⽉次の開発計画の予実
  22. © Findy Inc. 39 DevExの測定 フィードバックループ 認知負荷 フロー状態 PERCEPTIONS バリューストリームにおけるプロセ

    ス課題を定期的に発⾒‧改善できて いる 開発タスクは適切なサイズに分 割されていて、レビュー負荷は ⼩さい ミーティングによる作業の中断 は少なく、開発に集中できてい る チームにおける、デプロイ頻度につ いて満⾜している バグや障害対応による通常の開 発タスクへの影響は少ない 予定外や割り込みのタスクが少 ない チームが実現した成果が、ユーザー の期待に応えている実感がある ドキュメントが整備されてお り、すぐに参照できる チームのプロジェクトは、概ね 予定納期通りに完了している WORKFLOWS CIの平均実⾏時間 プルリクエスト数 / ⼈ / ⽇ ミーティング時間 / ⼈ / ⽇ レビュー依頼からレビュー完了まで の時間 リリースPRが作られてからデ プロイするまでの時間 勤務時間あたりのトイル対応時 間の割合 変更のリードタイム(Four Keys) ドキュメントの改善のプルリク エスト数 インシデント数 / ⽉ KPIS Four Keys / 開発者サーベイ 従業員サーベイ 開発計画の予実
  23. © Findy Inc. 40 DevExの測定 フィードバックループ 認知負荷 フロー状態 PERCEPTIONS バリューストリームにおけるプロセ

    ス課題を定期的に発⾒‧改善できて いる 開発タスクは適切なサイズに分 割されていて、レビュー負荷は ⼩さい ミーティングによる作業の中断 は少なく、開発に集中できてい る チームにおける、デプロイ頻度につ いて満⾜している バグや障害対応による通常の開 発タスクへの影響は少ない 予定外や割り込みのタスクが少 ない チームが実現した成果が、ユーザー の期待に応えている実感がある ドキュメントが整備されてお り、すぐに参照できる チームのプロジェクトは、概ね 予定納期通りに完了している WORKFLOWS CIの平均実⾏時間 プルリクエスト数 / ⼈ / ⽇ ミーティング時間 / ⼈ / ⽇ レビュー依頼からレビュー完了まで の時間 リリースPRが作られてからデ プロイするまでの時間 勤務時間あたりのトイル対応時 間の割合 変更のリードタイム(Four Keys) ドキュメントの改善のプルリク エスト数 インシデント数 / ⽉ KPIS Four Keys / 開発者サーベイ 従業員サーベイ 開発計画の予実 - 全体を把握しやすくするため3段階で⾊分け - PERCEPTIONS ◦ ⾚: 3.0未満、⻩: 3.0-3.9、緑: 4.0以上 - WORKFLOWS / KPIS ◦ 項⽬ごとに閾値を設定
  24. © Findy Inc. 41 DevExの測定 フィードバックループ 認知負荷 フロー状態 PERCEPTIONS バリューストリームにおけるプロセ

    ス課題を定期的に発⾒‧改善できて いる 開発タスクは適切なサイズに分 割されていて、レビュー負荷は ⼩さい ミーティングによる作業の中断 は少なく、開発に集中できてい る チームにおける、デプロイ頻度につ いて満⾜している バグや障害対応による通常の開 発タスクへの影響は少ない 予定外や割り込みのタスクが少 ない チームが実現した成果が、ユーザー の期待に応えている実感がある ドキュメントが整備されてお り、すぐに参照できる チームのプロジェクトは、概ね 予定納期通りに完了している WORKFLOWS CIの平均実⾏時間 プルリクエスト数 / ⼈ / ⽇ ミーティング時間 / ⼈ / ⽇ レビュー依頼からレビュー完了まで の時間 リリースPRが作られてからデ プロイするまでの時間 勤務時間あたりのトイル対応時 間の割合 変更のリードタイム(Four Keys) ドキュメントの改善のプルリク エスト数 インシデント数 / ⽉ KPIS Four Keys / 開発者サーベイ 従業員サーベイ 開発計画の予実
  25. © Findy Inc. 43 まとめ - DevExの定義と向上した際の効果を明確にしました ◦ フロー状態 /

    認知負荷 / フィードバックループ - DevExの測定⽅法を明確にしました ◦ 定性データと定量データの組み合わせて、⽚⽅だけでは 埋もれてしまいがちな問題を検知 - DevExを可視化して改善サイクルを回すことで、開発者が やりがいや充実感をもって積極的に業務に取り組める環境 にしていきましょう!