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January 31, 2019
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  1. ホイホイ系にならないための 医療情報発信スターターガイド 2019/1/31(木) お茶の水循環器内科院長 デジタルハリウッド校医兼大学院専任准教授 五十嵐健祐

  2. 活版印刷の普及によって 情報発信は急速に進むであろう。 その結果、ホイホイ系の情報発信と そうでない情報発信との差は 明らかになるだろう。 さらに将来、活版印刷に変わる 情報技術が出来る時代が来れば、 ホイホイ系と非ホイホイ系の、 その差は広がる一方であろう。 ヨハネス・グーテンベルク(1398-1468)

    活版印刷の祖 たぶん絶対言ってないw
  3. 世の中には2種類の人間しかいない。 ホイホイ系と そうでない人間とだ。 There are only 2 Homo sapiens, Hoyhoy

    and no-Hoyhoy. 「Principia Mathematica」(1900年前半) アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド バートランド・ラッセル たぶん絶対書いてないw
  4. 五十嵐健祐(いがらしけんすけ) アプリ開発 心房細動検出アプリ 「ハートリズム」 オンライン診療受付 アプリ「お茶の水内科」 応急救護支援アプリ 「ハートレスキュー」 睡眠時無呼吸検出アプリ 「イビキー」

    なんちゃって キュレーションメディア 「ちょきたれスタジアム」 中の人 音声アシスタント 「禁煙予約ちゃん」 診察券機能付き ウォーキングアプリ 「おちゃないGO」 慶應義塾大学医学部卒、循環器内科医 お茶の水循環器内科院長 医療法人社団お茶会理事長 デジタルハリウッド校医 デジタルハリウッド大学院専任准教授 デジタルヘルスラボ共同立ち上げメンバー 神保町路地裏 スナックあさこ 共同オーナー
  5. なぜこのスターターガイドを作ろうと思ったか 医療における情報発信が盛んになって来た。それ自体は大いに良いことである。 しかし、手段が目的化してしまっているもの、旧時代のノリの延長で情報発信を 行っているものが散見され、このままではまずいのではないかと危機感を持った。 では、どのような医療情報の発信は悪くて、どのような医療情報の発信は良いの か、このタイミングで一度情報を整理し、その体系化を試みたいと考えた。結果、 ターゲットとゴールという2つのキーワードに集約されるのではないかという仮 説に至った。 これから医療情報の発信を始めようと興味がある方にはぜひ一読していただきた い。さらに本スターターガイドを出発点として、医療における情報発信の在り方

    について、健全なディスカッションが生まれれば幸いである。
  6. ホイホイ系とは 医療情報発信におけるホイホイ系を分類してみた。 オールドホイホイ ・新聞、テレビ、ニュースメディア界隈に生息 ・プライド高め ・新しく情報発信を始めた人に旧時代の成功経 験をベースに絡みたがる ・紙媒体でやっていたことがインターネットに なっただけで、結局やっていることは同じ ・シェア数とか競いがち

    ・マスメディアの論理が染み付いているので、 不特定多数向けの情報発信がメイン ・ターゲティングが出来ているようで出来てい なく、ゴールも明確でない ニューホイホイ ・ツイッター、インスタグラム、ノート、 ユーチューブなどを使いこなす ・フォロワー数とか自慢しがち ・有名人と会いたがり ・スキあれば課金 ・ブランディングという言葉をよく使う ・ターゲティングとゴールが明確になってい ない ・自分が有名になること、インフルエンサー になることが目的になってしまっている ・他に面白いものが見つかると簡単に辞める 隠れホイホイ まだ発見されていないホイホイが あなたの周りにはいるかも!?
  7. ニューホイホイ考察 ・ニューホイホイは比較的新しいホイホイである。 ・ツイッター、インスタグラム、ユーチューブ、ノート等のツールの登場によって爆 発的に増殖傾向にある。 ・ツールの登場によって医療情報発信のハードルが劇的に下がった。 ・新しいもの好き、ITリテラシーは高め ・いわゆるインターネット上のインフルエンサーと呼ばれる人たちへの憧れが強い。 ・フォロワー数を気にしがち、フォロワー数を増やすための小手先のテクニックに余 念がない ・何ヶ月でフォロワー何万人になりました!とかを実績として言いがち

    ・フォロワー数が増えるのであれば、手段を選ばず、本来の目的を忘れちゃうことも ・結局、ターゲティングとゴールが明確になっていないので、コンテンツやツールか ら入ってしまう ・まず動画で何か発信しよう、とか、まずアニメやキャラクターを取り入れよう、な どとコンテンツから入ってしまっている例も多い ・ターゲティングとゴールが明確でないので長続きしない
  8. オールドホイホイ考察 ・オールドホイホイはその名の通り、ちょっと古い人たちである。 ・エスタブリッシュされたメディアからインターネット界隈に来た人が多い ・次の世代に対して、特に頼んでいないのに、「教える」「アドバイスする」というポジ ショニングで近付いて来がち ・インターネット以前のメディアの多くはマスメディアであり、マス=ターゲティングが 明確ではない漠然とした不特定多数を対象としている ・マスという概念は概念でしかないのに、マスという存在が実在していると思ってる ・不特定多数に対して関心を持ってもらう必要があるので、コンテンツは誰でも興味関心 があるような、広く浅い話題が中心になってしまう、血圧サージ、隠れインフルエンザ

    ・ゴールという発想があまりなく、誰にどうなって欲しいかというビジョンに欠ける、ビ ジョンとは主観でしかないので、主観を排除し、中立的なメディア運営しかやってこな かった世代の人たちに、ビジョンを求めても仕方ないのかも知れない ・個人的私見だが、マスという実態は世の中には存在しなく、ターゲティングメディアし か生き残れないのではないかと思っている ・なお、文章の書き方や取材の仕方などは、時代が変わっても共通する部分は大いに学ぶ べきところがある
  9. 両ホイホイに共通すること 医療情報発信におけるホイホイ系を分類してみた。 オールドホイホイ ・新聞、テレビ、ニュースメディア界隈に生息 ・プライド高め ・新しく情報発信を始めた人に旧時代の成功経 験をベースに絡みたがる ・紙媒体でやっていたことがインターネットに なっただけで、結局やっていることは同じ ・シェア数とか競いがち

    ・マスメディアの論理が染み付いているので、 不特定多数向けの情報発信がメイン ・ターゲティングが出来ているようで出来てい なく、ゴールも明確でない ニューホイホイ ・ツイッター、インスタグラム、ノート、 ユーチューブなどを使いこなす ・フォロワー数とか自慢しがち ・有名人と会いたがり ・スキあれば課金 ・ブランディングという言葉をよく使う ・ターゲティングとゴールが明確になってい ない ・自分が有名になること、インフルエンサー になることが目的になってしまっている ・他に面白いものが見つかると簡単に辞める 結局、同じやん!
  10. ターゲットとゴール ・ターゲットとは、誰に情報を伝えたいのか、「誰に」の部分がターゲットである。 ・ここがないと始まらない ・次に、情報発信の結果、そのターゲットに「どうなって欲しいか」があるはずである、ここ が「ゴール」である。 ・ターゲットとゴールがあるから、どのようなことを伝えれる必要があるのか、コンテンツが 決まる、その後にツールやアプローチが決まる 情報発信者 ゴール ターゲット

  11. ターゲットとは何か ・まずターゲットが明確でないと始まらない、漠然としていてはダメ、出来るだけ具体的に、 ・否定形表現はターゲットにならない、肯定形でターゲットを記述すること 例)NG「普段医療に興味のない人」「医療に詳しくない人」←よくやってしまっているミス 「普段医療に興味のない人」では何も言っていないのを同じ 「普段ビールを飲まない人」では、その人は何を飲むのが好きなのか、お酒自体飲まないのか、 ワインが好きなのか、ウイスキーが好きなのか、情報がない、ターゲティングになってない OK「慢性腎臓病で本気で透析予防をしたい人」 OK「潰瘍性大腸炎で納得して治療選択をしたい人」 OK「最新のエビデンスに基づいて無理のない範囲で心血管疾患の予防をしたい人」

    肯定形表現でターゲットを記載、どういう人かイメージが浮かぶくらい具体的に、 ・医療において全てのメディアはターゲットが明確でないしか生き残れないのではないかと考 えている。医療においてマスという幻想であって、存在しない。 情報発信者 ゴール ターゲット
  12. ゴールとは何か ・ゴールとはターゲットにどのようになって欲しいかである。これがないと何を伝えたらいい かが始まらない。 ・ここに、主観が入って来る、ターゲットに対してどうなって欲しいと思うかは、情報発信者 の勝手な主観である、願望、単なるエゴかも知れない、 例) OK「透析にならないで欲しい」 OK「納得して潰瘍性大腸炎の治療を受けて欲しい」 OK「防げる心筋梗塞や脳卒中で苦しまないで欲しい」 これは情報発信者がどのような社会を望むか、その人にこうあって欲しいというビジョンを示

    している。なので、ビジョンがないところにゴールもない。ビジョンがないところに医療情報 の発信も存在しないのだ。ビジョンとゴールが一致した時、これが医療における情報発信の 「成功」である。KPIは、決してフォロワー数でも、シェア数でもない。 情報発信者 ゴール ターゲット ビジョン
  13. ターゲットとゴールが明確になって初めて コンテンツ、ツール、アプローチが決まる 情報発信者 ゴール ターゲット ビジョン ・ターゲットとゴールが明確になって初めて医療における情報発信がスタートである。 ・どのような人に、どうなって欲しいかがわかれば、どのような情報を伝えればいいのか、 どう伝えればいいのか、いつどこで伝えればいいのか、それぞれ具体的に決まる。 5W1Hで整理しても良い:

    ・Who「誰に」のところがターゲット、Why「なぜ伝えているのか」のところがゴール ・What「何を」がコンテンツ、How「どうやって」がツール、When「いつ」Where「どこ で」がアプローチ、にそれぞれ相当する ・今回あえて、この5W1Hというフレームワークで説明しなかったのは、この5W1Hの6要素の 中でも、ターゲットとゴール、この2つが飛び抜けて重要で、この2つから設計していくことの 重要性を強調したかったからだ。 ・ターゲットとゴールないところに、コンテンツもツールもアプローチもありえない。 ・むしろ、ツールから入ってしまっていることがホイホイの原因ではないか。 情報発信者 ゴール ターゲット ビジョン
  14. ケーススタディ①腎臓内科.com ターゲット(誰に):慢性腎臓病で本気で透析予防をしたい人 ゴール(どうなって欲しいか):透析にならないで欲しい コンテンツ(どのような情報を伝えるか):透析にならないための慢性腎臓病の正しい情報 ツール(どのように伝えるか):腎臓内科.comというオウンドメディア アプローチ(いつどこで伝えるか):慢性腎臓病の外来診療とセット ↑読者は薄っぺらで低レベルな医療情 報ではなく、難しくてもいいから本格 的な情報を求めていた!

  15. ケーススタディ②潰瘍性大腸炎の治療選択 ターゲット(誰に):潰瘍性大腸炎の治療導入時の患者に ゴール(どうなって欲しいか):納得して潰瘍性大腸炎の治療を受けて欲しい コンテンツ(どのような情報を伝えるか):潰瘍性大腸炎の最新の治療選択肢とそれぞれの特徴 ツール(どのように伝えるか):これから作るウェブアプリ アプローチ(いつどこで伝えるか):潰瘍性大腸炎の治療導入時の外来診療とセット まだこれから作るんですけどw

  16. ケーススタディ③薬局お茶の水ファーマシー ターゲット(誰に):急な発熱や胃の痛みなどで困っている方へ ゴール(どうなって欲しいか):まずは症状改善して欲しい コンテンツ(どのような情報を伝えるか):薬局零売という選択肢とその具体的内容 ツール(どのように伝えるか):薬局お茶の水ファーマシーのホームページ アプローチ(いつどこで伝えるか):零売という医薬品の販売と生活指導とセットで 零売:「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」を必要に応じて薬剤師が対面販売すること 薬局と医療機関の新しい役割分担の形や!

  17. 医療情報発信事始め ゴール Why:なぜ伝えたいのか その人にどうなって欲しいか ターゲット Who:誰に伝えたいか Step1、まずターゲットとゴールを決める。これが一番大事 コンテンツ What:何を伝えるか Step2、次にコンテンツを決める。

    誰にどのようになって欲しいか、そのためにはどのようなコンテンツが必要かを逆算する。 Step3、最後にツールとアプローチを決める。ターゲット、ゴール、コンテンツが決まった後 に、最適なツール、アプローチを選択する。間違ってもツールから入らない。 ツール How:どのように伝えるか アプローチ When、Where:いつどこで伝えるか 必ず、Step1→2→3の順に決める。 ツール(twitter、instagram、youtube、note、他)を決めるのは一番最後 ターゲットとゴールなく、ツールやコンテンツから入ってしまうのがホイホイの始まり。
  18. まとめ ・医療情報発信においては「ターゲット」と「ゴール」、この2つが極めて大事 ・ターゲットとゴールが明確になって初めてコンテンツ、ツール、アプローチが決まる ・この2つが明確になっていないと、医療情報発信のホイホイ化が起こる ・至極当たり前の結論なんですが、ここが出来てないのが医療情報発信の現状 ・ 「ターゲット」と「ゴール」が明確になっているか日々、自問自答する習慣を身に付けよう ・医療における情報発信の在り方について健全なディスカッションを通してともに学んで行こう

  19. ヘルスケアUXデザイン 次の時代の医療の幕開け 未来はこちら側! ヘルスケアUXデザイン研究会へ ジョイン!