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ワインバーグ先生の未訳本 『フィードバック』の エッセンスと読書会の体験

ワインバーグ先生の未訳本 『フィードバック』の エッセンスと読書会の体験

■スクラムフェス仙台2022(2022/8/27)にて発表

■スピーカー(あいうえお順)
今川 裕士/ 岩村 琢 / 岩切 晃子/ 太田 陽祐 / 兼平 裕美 / 笹 健太 / 森谷 優大 / 安井 力 / 和智 右桂

■セッション概要
すべてがフィードバック、なんでもフィードバック - Feedback is Life

フィードバックは、会社の中のコミュニケーションだけでなく、家族間、学校内、リーダーからメンバーへフィードバックする機会もあれば、トレーナーとして、受講者にアドバイスするのもフィードバックなら、受講者からトレーナーが学ぶのもフィードバックです。立場と関係なく、自分が感じたり考えたりしたことを共有し、相手からも教えてほしいというのも、またフィードバックの範疇です。

しかし、いざ学ぼうと思って探してみても「上司が部下に言うことを聞かせるため」系の本しかありませんでした。そのときに、ワインバーグ先生の『What Did You Say? The Art of Giving and Receiving Feedback』に出会いました。ワインバーグ先生ならきっといいことが書いてあるに違いない!と考えて、英語の本に取り組むため仲間を集め、定期的な読書会形式で進めることにしました。

結果、9人の仲間と21回の読書会を行い、全員で完読しました。
本の内容と読書会の体験について、読書会メンバーが、スクフェス仙台2022でリレートークした内容が本資料になります。

ぜひ、皆様のフィードバックをお待ちしてます。

Akiko IWAKIRI

August 27, 2022
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Transcript

  1. ワインバーグ先生の未訳本 『フィードバック』の エッセンスと読書会の体験 スクラムフェス仙台 2022 今川 裕士/ 岩村 琢 /

    岩切 晃子/ 太田 陽祐 / 兼平 裕美 / 笹 健太 / 森谷 優大 / 安井 力 / 和智 右桂 1
  2. What Did You Say? The Art of Giving and Receiving

    Feedback 中身のおすそ分けをしたい! この読書会が生まれたきっかけ • フィードバックを学びたいと思ったが、本が無かった • 一緒に英語本を読んでくれる人を一人ひとり声をかけた • 9人 / 朝7:00-8:30 / 3週間おき / 21回開催 / DeepL先生と全員完走! 今日のセッションの進め方、楽しみ方 • 本のエッセンスを、流れに沿って、2人✕4組交代で、プレゼンします • プレゼンは、読書会の雰囲気を感じてもらうために、miro上で行います • わいがや大歓迎!Discordへ! 2
  3. 3 導入
 フィードバックって何?


  4. このパートを話す人 やっとむ 合同会社やっとむ屋 代表 ゆみ🐷 GROOVE X株式会社 SM 4

  5. 5

  6. フィードバックを正しく、十分な 内容を持って伝えれば ― 詳細かつ 明確で、タイミング良く、批判的で なく、行動についてだけ語れば ― その通りに受け入れられるものだ… 6

  7. というのは幻想である 7

  8. フィードバックする人(与え手)の幻想: フィードバックを正しく、十分な内容を持って伝えれば ― 詳細で明確で、タイミング良く、批判的でなく、行動に ついてだけ語れば ― その通りに受け入れられるものだ。 フィードバックする人(与え手)の事実: 見た目がどうであれ、フィードバックは与え手の情報であ り、受け手のではない。

    https://www.freepik.com/vectors/pastel-sky Pastel sky vector created by pikisuperstar - www.freepik.com 8
  9. 何かする人 見る・聞く人 9

  10. 受け手 与え手 フィード バック 10

  11. フィードバックする人(与え手)の事実: 見た目がどうであれ、フィードバックは与え手の情報であり、 受け手のではない。 フィードバックとはインタラクティブなプロセスで、 受け手と与え手の共同のプロセスである 11

  12. 受ける 与える フィード バック 何かする 見る・聞く ① ② ③ ④

    12
  13. 13 ここから3パートで本の内容を 掘り下げていきます。
 ① 与え手の話
 ② 受け手の話
 ③ 与え手としての「一致」


  14. このパートを話す人 ささ クリエーションライン株式会社 アジャイルコーチ よた 株式会社ブックウォーカー ソフトウェアエンジニア 14

  15. フィードバックする人(与え手)の幻想: フィードバックを正しく、十分な内容を持って伝えれば ― 詳細で明確で、タイミング良く、批判的でなく、行動に ついてだけ語れば ― その通りに受け入れられるものだ。 フィードバックする人(与え手)の事実: 見た目がどうであれ、フィードバックは与え手の情報であ り、受け手のではない。

    https://www.freepik.com/vectors/pastel-sky Pastel sky vector created by pikisuperstar - www.freepik.com 15
  16. 与え手の 心の中 フィードバック = 心の中で起きたことが 表現されたもの ※ヴァージニア・サティアの相互作用モデル 16

  17. フィードバックとはインタラクティブなプロセスで、 受け手と与え手の共同のプロセスである 17

  18. 声が聞こえた 明るくハキハキし ていた 今の発表に アドバイスを求め ているっぽい 先輩を頼ってきた のだからちゃんと 答えねば!重圧… 何を言えば受け

    止めてくれるか な?不安だ… 最初は受け入れやすい ポジティブなコメントをし よう まずは具体的に良 かったことを1つ、明 確に伝えよう このスライド すごく伝えたいことが 整理されてるし、 見た目もいいよね! 18 ぼくのプレゼン担当箇 所、どうでした?
  19. 声が聞こえた ニコニコしていた スライドについて褒 めたんだな このスライド作ってな いんだよなぁ… 複雑な心境 自分が話した説明 について聞きたい のになぁ…

    不満だ… とはいえ先輩が褒め てくれてるのに否定 するのもなぁ… 今回は黙って感謝 しておくか 19 あ… ありがとうございます このスライド すごく伝えたいことが 整理されてるし、 見た目もいいよね!
  20. フィードバックする人(与え手)の幻想: フィードバックを正しく、十分な内容を持って伝えれば ― 詳細で明確で、タイミング良く、批判的でなく、行動に ついてだけ語れば ― その通りに受け入れられるものだ。 フィードバックする人(与え手)の事実: 見た目がどうであれ、フィードバックは与え手の情報であ り、受け手のではない。

    https://www.freepik.com/vectors/pastel-sky Pastel sky vector created by pikisuperstar - www.freepik.com 20
  21. このパートを話す人 和智右桂 株式会社フルストリームソリューションズ 代表取締役 今川裕士 弁護士ドットコム株式会社 21

  22. 22 フィードバックは共同のプロセスなので、適切に機能するため には受け手側も気をつけなければいけないことがある。 テーマ フィードバックの 受け取り方

  23. フィードバックを受ける人(受け手)の幻想: 受け手は、与え手にコントロールされる フィードバックを受ける人(受け手)の事実: フィードバックをどう捉えるかは受け手次第。 ただし意識的にコントロールできているとは限らない https://www.freepik.com/vectors/pastel-sky Pastel sky vector created

    by pikisuperstar - www.freepik.com フィードバックを受けた時、僕らは何と戦っているのだろう?
 23
  24. ①フィードバックがそもそもよくわからないとき • 与え手があんまり考えられてないとき • 何かがずれている時 ◦ 認識が違う: 「なんで教えてくれなかったの?」(教えたよ) ◦ 時間が違う:

    「これ毎回やってくれてたよね」(依頼?感謝?) ◦ 場所が違う: 「あなたは私のオフィスでコーヒーを飲んでいるが、なぜ私はあなたのオ フィスでタバコを吸ってはいけないのか」 (コーヒーとタバコは別だし、ここは爆発物の研究室だよ) ◦ 人が違う 「前の上司はみんな約束を守らなかった。あなたも上司だから信用できない」(その人と 私は別人だよ) • 与え手の虫の居所が悪い時 こういう時は真に受けても仕方がない
 24 フィードバックをうまく受け取れないとき
  25. ②フィードバックを無視したくなるとき • 自分の世界観が覆される時はフィードバックを無視するどこ ろか、それを受け取る環境から逃げてしまう 25 フィードバックをうまく受け取れないとき 誰だって耳の痛い話は聞きたくない
 でも、それって自分にとってもマイナスだよね


  26. • 適切な人から適切な環境でもらう ◦ 周りにお世辞を言ってくれる人しかいないなら、その環境を離れてみ る ◦ まずは、そこまで親しくない人に頼んでみる • フィードバックを求めるのはなかなかに難しい ◦

    自分がどんなフィードバックを求めているのかがわかった時点で、そ もそもの目的は達成されている ◦ 自信がないと卑屈になりがちだけど、そんなことをしてもろくなことは ない。素直になろう。 • 理解できないときには、すり替えが起きてないか確認する ◦ 少しでもよくわからないフィードバックがあったら、ちゃんと確認しよ う。 26 耳の痛いフィードバックの受け取り方
  27. 受け手の極意: ❏ 批判に対して謝る必要はないし、褒められたからって謙遜しなくても いい ❏ 教わった情報を使うと約束する必要もない ❏ わかりにくいとボスを責めなくてもいい ❏ 自分が知りたければ具体的なことを訊ねるだけでいい

    ❏ 聞いた情報は、好きに使えばいいし、なんなら使わなくてもいい 27 そう、フィードバックをどう捉えるかは受け手次第

  28. 28 まとめると

  29. 29

  30. 第3パート : 与え手としての一致 もりや ヤフー株式会社 いわむー フリーランスエンジニア 30

  31. フィードバックは与 え手の意図から 始まるものではあ る だけど、フィード バックが有効なの は一致した相互 作用の中で自然 に必要になった時 だけ

    一致していないとき という幻想を抱いているうちは、 一致した相互作用が働いていない フィードバックを正しく、十分な 内容を持って伝えれば ― 詳細かつ 明確で、タイミング良く、批判的で なく、行動についてだけ語れば ― その通りに受け入れられるものだ… サティアの相互作用モデルで表された与え手と受 け手の共同のプロセスが噛み合っている 一致しているとき • 相互作用の一致 • 内面と言葉の一致 • 言葉と振る舞いの一致 与え手として一致させるべきもの フィードバックで最も重要な のは、自分の中で起こって いることを理解し、受け入れ ること。 フィードバック・アーティスト 31
  32. (英英辞典)Fitting together well 相性が良い、しっくりくる、馴染む 自分のジェスチャー、体の動き、表情、外見をコント ロールしようとするのではない。 それらに気づき、自分の言葉と一致しているかどう かを確認するようにしよう。 受け手はあなた自身の率直さを通さなけ ればあなたの内面を知ることはできない

    ので、あなたについて一致した声明が彼 らの助けとなる。 フィードバックを与えることは 1 つ上の立場に立ち、勝ち負け の状況を作り出すが、 一致した相互作用は勝ち負け の次元の外に状況を移動させ ることができる。 結局のところ、学習こそが フィードバックのすべてであ る。 相互作用の一致 ch19. Concentrate on Congruence 内面と言葉の一致 ch19. A Way to Start Clearing Interactions 言葉と振る舞いの一致 ch19. Behaving Congruently 「Congruent」与え手としての一致 32
  33. Feedback Artistry フィードバックを与える作法 1. 自分を大切にする 2. 自分を制御できている 3. 良し悪しを決めつけない 4.

    観察眼を養う 5. 明確であり、誤解を招かない 6. 柔軟である 7. 実践して失敗から学ぶ 8. フィードバックを受ける達人になる フィードバックをするにしても、受けるにしても、最も重要なのは一致 - 認めること、理解すること、受け入れること フィードバックを受ける作法 1. 自分を大切にする 2. 自分を制御できている 3. 良し悪しを決めつけない 4. 観察眼を養う 5. 明確な説明を求め、誤解を増幅しない 6. 柔軟である 7. 実践して失敗から学ぶ 8. フィードバックを与える達人になる 自分の中で起こっていることを理解し、受け入れること ch20. The Art of Receiving Feedback ch20. The Art of Giving Feedback ch20. The Art of Congruence 33
  34. というわけで
 (まとめ) 34

  35. フィードバックする人(与え手)の事実: 見た目がどうであれ、フィードバックは与え手の情報であり、 受け手のではない。 フィードバックとはインタラクティブなプロセスで、 受け手と与え手の共同のプロセスである 35

  36. 36 クロージング


  37. 37 いかがでしたか? • フィードバックする側もされた側も、頭の中で感情が渦巻くか ら、こんなに複雑になってしまうのですね。 ◦ 人間は感情の生き物... • 今回は取り上げませんでしたが、「相手の感情をうまくかい 潜るためのフィードバックの方法」なんかもロジカルに説明し

    てくれるあたり、さすがワインバーグ先生です。 ◦ ふんわりしていてわかりにくいところもあるけど
  38. 38 読書会っていいものですね • 人の数だけ補助線が増える。 ◦ 補助線が増えると、ロジックが立体的になる • 続ける原動力になる ◦ 自分一人では絶対に続かなかった

  39. ご清聴ありがとうございました! 39