Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Service Development at Camphor
Search
Ryo Katsuma
June 11, 2017
Technology
1
850
Service Development at Camphor
Ryo Katsuma
June 11, 2017
Tweet
Share
More Decks by Ryo Katsuma
See All by Ryo Katsuma
The past and future of cookpad mart service development
katsuma
1
1k
What we learned from our failure at Cookpad Mart to increase the probability of success in product development
katsuma
0
3.3k
Overview and challenge of Cookpad Mart in 2022
katsuma
0
11k
Technology infrastructure and development organization supporting Cookpad Mart
katsuma
0
620
Description of Cookpad Mart for engineers
katsuma
0
1.7k
Rails for backend of fresh EC platform "Cookpad Mart"
katsuma
3
3.3k
Service development process for Cookpad Mart
katsuma
1
500
What is "engineer to manager" ?
katsuma
13
8.8k
Problems of Fresh Market's EC
katsuma
0
280
Other Decks in Technology
See All in Technology
Goに育てられ開発者向けセキュリティ事業を立ち上げた僕が今向き合う、AI × セキュリティの最前線 / Go Conference 2025
flatt_security
0
350
KMP の Swift export
kokihirokawa
0
330
実装で解き明かす並行処理の歴史
zozotech
PRO
1
320
BirdCLEF+2025 Noir 5位解法紹介
myso
0
190
20201008_ファインディ_品質意識を育てる役目は人かAIか___2_.pdf
findy_eventslides
0
120
Goにおける 生成AIによるコード生成の ベンチマーク評価入門
daisuketakeda
2
100
10年の共創が示す、これからの開発者と企業の関係 ~ Crossroad
soracom
PRO
1
170
GA technologiesでのAI-Readyの取り組み@DataOps Night
yuto16
0
270
非エンジニアのあなたもできる&もうやってる!コンテキストエンジニアリング
findy_eventslides
3
910
Where will it converge?
ibknadedeji
0
180
職種別ミートアップで社内から盛り上げる アウトプット文化の醸成と関係強化/ #DevRelKaigi
nishiuma
2
130
[2025-09-30] Databricks Genie を利用した分析基盤とデータモデリングの IVRy の現在地
wxyzzz
0
470
Featured
See All Featured
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.5k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
52
5.6k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.6k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
9
580
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
657
61k
Designing for humans not robots
tammielis
254
25k
A better future with KSS
kneath
239
17k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
96
6.3k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.8k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
185
22k
Transcript
サービス開発勉強会 サービス開発部 部長 勝間 亮 クックパッドも利用する”最速”でアイデアを形にする方法
自己紹介 • 勝間 亮 (かつま りょう) • 2009.05~ クックパッド •
サービス開発エンジニア ‣ 検索, 投稿, 新規事業, 会員事業, … etc • 2014.05~ マネージャー
今日の流れ • 11:00~12:00 講義 • 12:00~13:00 ! • 13:00~15:00 お題発表+サービス開発
• 15:00~15:30 インタビュー • 15:30~17:00 サービス開発 • 17:00~18:00 発表 • 18:00~ 懇親会
今日の目的 “クックパッドのサービス開発の 考え方を理解する”
今日のゴール 「今日からクックパッドでよろしく!」 に(なんとか)対応できる
今日からよろしく? • 開発フェーズと目的を理解 • 今、何をすべきかを判断 • 最小のコストで実現
!! 注意 !!
注意 • 今日はコードを書きません " • 頭を使って考えてください #
コードを書かない? • 使われることがない「最高の実装」? • 求められる「なんとなく動くもの」?
コードを書かない? • 使われることがない「最高の実装」? • 求められる「なんとなく動くもの」?
サービス開発の考え方
サービス開発の考え方 • 根底にある理解 • 技術に対するスタンス • 解くべき課題
根底にある理解
根底にある理解 誰も正解は知らない
根底にある理解 • 誰も正解は知らない ‣ 僕も分からない ‣ 偉い人も分からない
根底にある理解 • 限られたリソースの中で多くのトライ ‣ 失敗から学ぶ
根底にある理解 • 可能なかぎりの工夫 ‣ フレームワーク ‣ 先人の知恵
技術に対するスタンス
技術に対するスタンス • ユーザーの課題解決 ‣ ↔ 面白そうだからやってみる (= 技術のための技術 ) •
解くべき課題は何?を明確に
解くべき課題
解くべき課題 • 例) 主婦の持つ課題 ‣ 今日何作ろう?が決まらない ‣ 同じものを作りたくない ‣ 毎日買物には行けない
解くべき課題 • 例) 主婦の持つ課題 ‣ 今日何作ろう?が決まらない ‣ 同じものを作りたくない ‣ 毎日買物には行けない
• 解) 人気レシピを探せる検索
サービス開発の考え方 まとめ
サービス開発の考え方 • 正解は誰にも分からない • 多くのトライを打つことが合理的 • 技術はユーザーの課題解決のため
サービス開発のフロー
開発フロー • 課題発見 • 価値仮説 • MVP • 効果検証
開発フロー ‣ 課題発見 • 価値仮説 • MVP • 効果検証
課題発見 • インタビュー ‣ アンケートから感情を理解するのは困難 ‣ コストは高いが確実 • ターゲット層の声を聞く ‣
対面形式 ‣ グループ形式
課題の発見 • 「絶対に必要」とする課題は何? • 現在の解決策は何?
課題の発見 • 「絶対に必要」とする課題は何? • 現在の解決策は何? これは解決すべき課題?
引用: http://www.oreilly.co.jp/books/9784873115917/ http://www.oreilly.co.jp/books/9784873117218/
開発フロー • 課題発見 ‣ 価値仮説 • MVP • 効果検証
方向性のまとめ • 課題と解決策の仮説をまとめる • 自社フレームワーク ‣ 価値仮説シート ‣ EOGS ‣
ステートメントシート
まとめる意義 • 自分たちの思考整理 • 開発中にメンバー間で考えがぶれる ‣ 「何で作ってんだっけ?」の方向性を正す ‣ 限られた時間の中で目的を見失うのは無駄
価値仮説シート • シンプルなフォーマット ‣ ユーザー ‣ 欲求 ‣ 課題 ‣
価値
価値仮説シート • (ユーザー) ________ は • (欲求) _______ (し)たいが •
(課題) _______ (でき)ないので • (特徴) _______ (こと)に価値がある
None
例) 人気順検索 • (ユーザー) レシピをさがすユーザーは • (欲求) 今日のメニューを早く決めたいが • (課題)
多くのレシピから決められないので • (特徴) 人気レシピを探せる検索に価値がある
開発フロー • 課題発見 • 価値仮説 ‣ MVP • 効果検証
MVP • Minimum Viable Product • 価値仮説が正しいかを検証 • 検証を行える可能な限り小さいもの ‣
実装しないものは最も優れたMVP ‣ 例) 手書きのチラシ
None
プロトタイプ • 最短で動くものを作る ‣ 実装せずにできるとベスト • InVision / Flinto ‣
絵だけで動くものができる ‣ スマホで実現したときの疑似体験
Flinto
Flinto
小さくためす • プロト→実装 ‣ 実装するに値するか信じられる? • 実装しても全体リリースはしない ‣ ユーザーを限定して段階的リリース ‣
本番環境でも大丈夫? ‣ リスクの最小化
開発フロー • 課題発見 • 価値仮説 • MVP ‣ 効果検証
検証 • 検証すべき数字をあらかじめ決定 ‣ 利用ユーザー数 ‣ 利用アクション数 … etc
なぜ効果検証? • MVPを答え合わせ ‣ このまま進む? ‣ 方向転換すべき? 引用: Lean Analytics
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873117119/
定性的 vs 定量的 • 利用者の声 vs 行動結果 ‣ 実際はどう? ‣
仮説通りの行動結果になっている?
意思決定 MVP 評価 リリース範囲を拡大 リリース内容見直し 戦略練り直し(Pivot)
引用: http://www.oreilly.co.jp/books/9784873117119/
サービス開発のフロー まとめ
開発フローのまとめ • インタビューによる課題発見 • フレームワークで価値仮説をまとめ • ツールを使ったMVP • 行動結果による仮説の検証
午後のワーク
午後のワーク • 課題発見 • 価値仮説 • MVP • 効果検証
午後のワーク • 課題発見 • 価値仮説 • MVP • 効果検証
午後のワーク • (ユーザーの課題はあるとして。。) • 課題に対するアイデアを形にしよう • 形にしたアイデアを使ってもらおう • 自分のアイデアを検証しよう
プロトタイピング編
今日の流れ • 11:00~12:00 講義 • 12:00~13:00 ! • 13:00~15:00 お題発表+サービス開発
• 15:00~15:30 インタビュー • 15:30~17:00 サービス開発 • 17:00~18:00 発表 • 18:00~ 懇親会
お題
解決する課題 パートナーのいる社会人は 平日早く帰りたいが 多忙でなかなか早く帰れない
プロトタイプ • 課題を解決する仮説を考える • 仮説を元にストーリーを考える • ユーザーが移動する画面を考える • プロトタイプを作る
検証 • プロトタイプを触ってもらう • 社員にインタビュー • 方向性を見直す
発表 • 1人5分 • 発表資料は無くてもOK • 考えたこと+プロトタイプ
今日の流れ • 11:00~12:00 講義 • 12:00~13:00 ! • 13:00~15:00 お題発表+サービス開発
• 15:00~15:30 インタビュー • 15:30~17:00 サービス開発 • 17:00~18:00 発表 • 18:00~ 懇親会