作文支援とコーパス

長岡技術科学大学 自然言語処理研究室 B3ゼミ発表3

Transcript

1. 作文支援とコーパス 長岡技術科学大学 学部3年 自然言語処理研究室 勝田 哲弘 1 2017/2/9
2. コンピュータによる作文支援とは？ • 論文を書くとき 論文を書く ↓ 教師 が添削 ⇅ 書き直して再提出 2
3. コンピュータによる作文支援とは？ • 論文を書くとき 論文を書く ↓ 教師 が添削 ⇅ 書き直して再提出 コンピュータ 3
4. コンピュータによる作文支援とは？ • 例 日本語でメールを作るのは難しいではない。 4
5. コンピュータによる作文支援とは？ • 例 日本語でメールを作るのは難しいではない。 ↓ 難しくない 5
6. コンピュータによる作文支援とは？ • 例 日本語でメールを作るのは難しいではない。 ↓ ↓ [作成する/書く/送信する] 難しくない 6
7. コンピュータによる作文支援とは？ • 例 日本語でメールを作るのは難しいではない。 ↓ ↓ [作成する/書く/送信する] 難しくない ↓ 日本語でメールを書くのは難しくない。 7
8. データ駆動型学習(Data Driven Learning) • コンピュータを教師として考えるのではなく、 インフォーマントに近いものと位置付ける。 ▫ 学習者が言語データを観察し学習する。 • 学習者が作文過程で表記法、文法、語彙選択な どを観察するための支援ツール 「なつめ」 「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」を 利用したシステム 8
9. コーパスの利用 • レジスタ ▫ 目的、状況や書き言葉、話し言葉などのジャンル ごとにみられる語彙、文法の変異をいう。 実験の測定値と理論値を比較すると 話し言葉： ちゃんと値が合っている。 論文の書き言葉：良好な値を示している。 9
10. コーパスの利用 • 共起表現 ▫ 語と語がある関係の下で同時に出現すること。 [形容詞＋名詞] ｛美味しい/温かい/熱い｝ご飯 • 特に、高い確率で出現する共起表現をコロケー ション(collocation)と呼ぶ。 10
11. 問題点 • 学習者にある程度のレベルを要求する。 • 使い分けをするにはジャンルによってコーパス を分類するのが有効であるが、コーパスの構築 には、 大量で正確なアノテーションが必要になる。 11
12. 参考文献 • 「コーパスと日本語教育」 第５章 砂川有里子[編] 朝倉書店 12