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臨床工学技士国家試験・ME2種電気工学まとめ /ec-summary

臨床工学技士国家試験・ME2種電気工学まとめ /ec-summary

臨床工学技士国家試験とME2種で出題される電気工学の内容をまとめた資料です.公立小松大学臨床工学科の学生向けの資料ですが,皆さんのお役に立てると幸いです

Kazuhisa Fujita

June 22, 2023
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Transcript

  1. 直流回路のポイント • 抵抗の計算 • 𝑅 = 𝜌 ! " (𝜌抵抗率,𝑙抵抗の⻑さ,𝑆抵抗の断⾯積)

    • オームの法則 • 𝑉 = 𝑅𝐼 (𝑉抵抗にかかる電圧,𝑅抵抗の抵抗値,𝐼抵抗を流れる電流) • 直列回路 • 合成抵抗𝑅 = 𝑅# + 𝑅$ + ⋯ • 各抵抗(2抵抗)の電圧降下は𝑉# = 𝑉 ⋅ %! %!&%" , 𝑉$ = 𝑉 ⋅ %" %!&%" • 各抵抗に流れる電流は同じ • 並列回路 • 合成抵抗# % = # %! + # %" + ⋯ • 各抵抗にかかる電圧は同じ • 各抵抗(2抵抗)に流れる電流は並列回路に流れ込む電流を𝐼とすると 𝐼# = 𝐼 ⋅ %" %!&%" , 𝐼$ = 𝐼 ⋅ %! %!&%"
  2. 直流回路のポイント • 内部抵抗 • 電源の内部抵抗は,電源と直列 • 電圧計の内部抵抗は,電圧計と並列 • 電流計の内部抵抗は,電流計と並列 •

    キルヒホッフの法則 • 分岐点に流れ込む電流の和と流れ出す電流の和は等しい • 回路網中の任意の閉回路を⼀定の向きにたどるとき,回路の各部の起電⼒の総 和と電圧降下の総和は等しい • 電⼒ • 𝑊 = 𝐼𝑉 = 𝐼$𝑅 = 𝑉$/𝑅 • 電⼒量 • 電⼒×時間=電⼒量=仕事 • 直流のとき,コンデンサは開放 ,コイルは短絡 A ಺෦఍߅ ఍߅ 電流計 V ಺෦఍߅ ఍߅ 電圧計 内部抵抗 電源 I1 I2 I3 I5 I4
  3. 抵抗の直列 • 各抵抗に流れる電流は同じである. • 各抵抗にかかる電圧の総和は電源電圧に等しい. • 𝑉 = 𝑉! +

    𝑉" • 各抵抗にかかる電圧は • 𝑉! = 𝐼𝑅! = #! #!$#" 𝑉 • 𝑉" = 𝐼𝑅" = #" #!$#" 𝑉 • 直列回路の合成抵抗𝑅は抵抗値の和 • 𝑅 = 𝑅! + 𝑅" 𝑅! <Њ> 𝑅" <Њ> 𝑉<7> 𝑉! <7> 𝑉" <7> 𝐼<">
  4. 並列回路 • 各抵抗にかかる電圧は等しい. • 𝑉 = 𝐼! 𝑅! = 𝐼"

    𝑅" • 各抵抗に流れる電流の総和は,並列回路に流れ込む電流に等しい. • 𝐼 = 𝐼! + 𝐼" • 各抵抗に流れる電流は • 𝐼! = % #! = #" #!$#" 𝐼 • 𝐼" = % #" = #! #!$#" 𝐼 • 並列回路の合成抵抗𝑅の逆数は抵抗値の逆数の和 • ! # = ! #! + ! #" 𝑅! Њ 𝑅" Њ 𝐼" <"> 𝐼! <"> 𝑉<7> 𝐼<">
  5. キルヒホッフの法則 • キルヒホッフ第1法則(ిྲྀอଘଇ) • 分岐点に流れ込む電流の和は,流れ出す電流の総和に等しい. • ⽔の流れと同じように考える(ただし,蒸発は無視). • 消えることはない(流れ込む電流>流れ出す電流,とはならない). •

    湧き出すこともない(流れ込む電流<流れ出す電流,とはならない). • 分岐点における電流の総和は0である. I1 I2 I3 I5 I4 ॏཁ 𝐼* + 𝐼+ + 𝐼, = 𝐼- + 𝐼. 𝐼* + 𝐼+ + −𝐼- + 𝐼, + −𝐼. = 0 電流の流れを表すため⽮印をつけているが,⽮印と逆向きに電流は 流れても良い.その時は電流は負となる.
  6. キルヒホッフの法則 • キルヒホッフ第2法則 • 回路網中の任意の閉回路を⼀定の向きにたどるとき,回路の各部の起電⼒ の総和と電圧降下の総和は等しい. 閉回路1 𝐸! − 𝐸"

    = 𝑅!𝐼! − 𝑅"𝐼" 閉回路2 𝐸" − 𝐸# = 𝑅"𝐼" + 𝑅#𝐼# 起電⼒ 電圧降下 閉回路1の式を変形すると𝐸# − 𝑅# 𝐼# = 𝐸$ − 𝑅$ 𝐼$ となる. つまり,キルヒホッフ第2法則は並列回路において並列になっている回 路(𝐸# と𝑅# の回路と 𝐸$ と𝑅$ の回路)の両端電圧は等しこと⾔っている.
  7. 交流回路のポイント • 正弦波𝑉(𝑡) = 𝑉$ sin(2𝜋𝑓𝑡 + 𝜃) • 電圧の瞬時値𝑉(𝑡),振幅𝑉&

    ,周波数𝑓, 位相𝜃,⾓周波数𝜔 = 2𝜋𝑓,周期 𝑇 = 1/𝑓 • 正弦波𝑉! = 𝑉$ sin(2𝜋𝑓𝑡 + 𝜃!)と正弦波𝑉" = 𝑉$ sin(2𝜋𝑓𝑡 + 𝜃")の位相差 • 𝜃! − 𝜃" • これが正なら𝑉! が𝑉" より 𝜃! − 𝜃" 位相が進んでいる. • これが負なら𝑉! が𝑉" より |𝜃! − 𝜃" |位相が遅れている. • 実効値 • 正弦波交流%# " • 全波整流%# " • 半波整流%# " 周期T 振幅𝑉! 時間[s] 電圧[V]
  8. 交流回路のポイント • 複素数表⽰ • 電流と電圧をベクトルで表す. • ベクトルは複素平⾯上に(フェーザ図で)書かれる. • ̇ 𝑉

    = 𝑎 + 𝑏𝑗 • ベクトルの⼤きさは実効値,ベクトルの⾓度が位相に対応する. • 実効値は 𝑎" + 𝑏",位相はtan#! $ % • ̇ 𝑉 = ̇ 𝑍 ̇ 𝐼が成り⽴つ.つまり交流でもオームの法則が成り⽴つ. • ̇ 𝑍はインピーダンスと呼ばれる.直流の抵抗と対応する. • ̇ 𝑉と ̇ 𝐼の絶対値は,それぞれの実効値である. • 抵抗のインピーダンス𝑅,コンデンサのインピーダンス ! ()* ,コイルのイン ピーダンス𝑗𝜔𝐿 • 複素数表⽰を使えば交流でも直流と同じように計算できる. • 合成インピーダンスは直流のときの合成抵抗と同じように計算できる. 𝜃! 𝜃" ̇ 𝑰 ̇ 𝑽 フェーザ図 Re Im
  9. 交流回路のポイント • 電圧が ̇ 𝑉 = 𝑉 % + 𝑗𝑉

    & のとき • 実効値は ̇ 𝑉 = 𝑉 + " + 𝑉 ( " • 位相は𝜃% = tan,! %$ %% • 複素数の掛け算 • ̇ 𝑉! × ̇ 𝑉" の実効値は ̇ 𝑉! ̇ 𝑉" ,位相は 𝜃%! + 𝜃%" • 複素数の割り算 • ̇ %! ̇ %" の実効値は ̇ %! ̇ %" ,位相は 𝜃%! − 𝜃%" 𝜃" ̇ 𝑽 𝑉 ' Im 複素平 ⾯ 𝑉 (
  10. 交流回路のポイント • コンデンサ • 電圧は電流よりも位相が90°遅れている . • 電圧と電流の関係(複素数表⽰) • ̇

    𝑉 = ! ')* ̇ 𝐼 • コイル • 電圧は電流よりも位相が90°進んでいる. • 電圧と電流の関係(複素数表⽰) • ̇ 𝑉 = 𝑗𝜔𝐿 ̇ 𝐼 • 直流のとき,⼗分時間がたつとコンデンサは開放 ,コイルは短絡 ̇ 𝑉 ̇ 𝐼 𝜃. 𝜃% ̇ 𝑉 ̇ 𝐼 𝜃. 𝜃% コンデンサの電圧と電流のフェーザ図 コイルの電圧と電流のフェーザ図
  11. 交流回路のポイント • 交流の電⼒ • 瞬時電⼒ • 電圧の瞬時値 𝑣[V] と電流の瞬時値 𝑖[A]

    をかけたもの. • 𝑝 = 𝑣𝑖 • 有効電⼒ • 電圧 𝑉 と電流 𝐼 の実効値と𝜙を電圧と電流の位相差のcosをかけたもの. • 𝑃 = 𝑉𝐼 cos 𝜙 • ⽪相電⼒ • 電圧と電流の実効値を掛けたもの. • 𝑃% = 𝐼𝑉 • ⼒率 • 消費電⼒𝑃と⽪相電⼒𝑃% の⽐. • + +) = cos 𝜙
  12. RC直列回路 • 図のように抵抗とコンデンサを直列につなぐ. • 直列なので,各素⼦を流れる電流は等しく,各素⼦に加わる電圧の総和 がab間の電圧となる. • 各素⼦に加わる電圧は, • ̇

    𝑉' = 𝑅 ̇ 𝐼, ̇ 𝑉( = ! &)* ̇ 𝐼 • ab間の電圧は • ̇ 𝑉 = ̇ 𝑉' + ̇ 𝑉( = 𝑅 ̇ 𝐼 + ! &)( ̇ 𝐼 = 𝑅 + ! &)( ̇ 𝐼 ̇ 𝑉 ̇ 𝐼 ̇ 𝑉# ̇ 𝑉* 𝜃. 𝜃% 合成インピーダンス
  13. RC直列回路 • ̇ 𝐼 = ! '+ , -./ ̇

    𝑉 • よって,それぞれの素⼦に加わる電圧は • ̇ 𝑉' = ' '+ , -./ ̇ 𝑉 • ̇ 𝑉( = , -.0 '+ , -./ ̇ 𝑉 • この式を⾒ると,直流のときと同様に各素⼦に加わる電圧はインピーダ ンスの⽐となっている事が分かる. ̇ 𝑉 ̇ 𝐼 ̇ 𝑉# ̇ 𝑉* 𝜃. 𝜃%
  14. RC直列回路 • 抵抗の電圧と⼊⼒の⽐の⼤きさは • ̇ ,1 ̇ , = '

    '+ , -./ = ' '2+ , .2/2 = ! !+ , .212/2 • この式から,抵抗の電圧の⼤きさは⼊⼒の周波数が⼤きくなればなるほ ど⼤きくなる事がわかる. • ⼊⼒電圧と抵抗の電圧の位相差は • 𝜃' = tan.! , ./ ' = tan.! ! )'( ̇ 𝑉! ̇ 𝑉 = 𝑅 𝑅 + 1 𝑗𝜔𝐶 = 𝑅 𝑅" + 1 𝜔𝐶 " 𝑅 − 1 𝑗𝜔𝐶 = 𝑅 𝑅" + 1 𝜔𝐶 " 𝑅 + 𝑗 1 𝜔𝐶 𝑅 1 𝜔𝐶 𝑅 + 𝑗 1 𝜔𝐶
  15. RC直列回路 • コンデンサの電圧と⼊⼒の⽐の⼤きさは • ̇ ,3 ̇ , = ,

    -./ '+ , -./ = ! !+&)'( = ! !+)2'2(2 • この式から,コンデンサの電圧の⼤きさは⼊⼒の周波数が⼤きくなれば なるほど⼩さくなる事がわかる. • ⼊⼒電圧とコンデンサの電圧の位相差は • 𝜃( = −tan.! 𝜔𝐶𝑅 ̇ 𝑉* ̇ 𝑉 = 1 𝑗𝜔C 𝑅 + 1 𝑗𝜔𝐶 = 1 𝑗𝜔𝑅𝐶 + 1
  16. 電磁気のポイント • クーロンの法則 • 𝑟[m]はなれた2つの点電荷𝑄, 𝑞に加わる⼒は𝐹 = ! /01# 23

    +" • 電場 • 電場は,場が1Cの電荷に与える⼒である. • 電場はベクトルである(向きがある). • 電場𝑬が電荷𝑞に与える⼒は𝑭 = 𝑞𝑬 • 点電荷𝑄が𝑟[m]離れた場所に作る電場の強さは 𝐸 = ! /01# 2 +"
  17. 電磁気のポイント • 電位は1Cの電荷が持つポテンシャルエネルギーである. • 1次元空間中を電場𝐸のなか𝑥移動したときの仕事(電位)は𝑉 = −𝑥𝐸 • 電位には基準(0Vの場所)が必要 •

    電位は重ね合わせることが出来る. • 無限遠⽅を基準とした時,点電荷𝑄から𝑥離れた場所の電位は • 𝜙 𝑥 = ! /01# 2 4 B A 電場E 経路1 経路2 経路3 AからBに移動するとき, 経路1+2を通っても経路3 を通っても仕事は同じ.
  18. 電磁気のポイント • 仕事は始点と終点が同じなら,どの経路を通っても同じである. • 𝑞Cの電荷を0Vから𝜙[V]間移動させるときに必要な仕事は𝑞𝜙[J]となる. • 𝑞Cの電荷を 𝜙! Vから𝜙" [V]間移動させるときに必要な仕事は𝑞(

    ) 𝜙" − 𝜙! [J]となる. • ⼒ • 𝐹 = ! /01# 23 +" = 𝑞𝐸 • 仕事(𝐹に逆らってする仕事= −𝐹の⼒を⼊れてする仕事) • 𝑊 = −𝐹𝑥 = −𝑞𝐸𝑥 = 𝑞𝑉 • 仕事の結果はポテンシャルエネルギーとしてたまる. B A 電場E 経路1 経路2 経路3 AからBに移動するとき, 経路1+2を通っても経路3 を通っても仕事は同じ. 0V 𝜙 V 𝜙! V 𝜙" V 𝑞𝜙[J] 𝑞 𝜙" − 𝜙! [J]
  19. コンデンサのポイント • コンデンサに貯まる電荷 • 𝑄 = 𝐶𝑉 • 平⾏板コンデンサの静電容量 •

    𝐶 = 4,5 6 • 平⾏板が広ければ広いほど多く電荷を貯めることが出来る. • 平⾏板が離れれば離れるほど電荷を貯める量が減る. • コンデンサにたまったエネルギー • 𝑊 = ! " 𝐶𝑉" • コンデンサ𝐶1 , 𝐶2 を直列に繋いだときの合成静電容量 • ! * = ! *! + ! *" • コンデンサ𝐶1 , 𝐶2 を並列に繋いだときの合成静電容量 • 𝐶 = 𝐶! + 𝐶" [f¥¥,E¥tEt . ⾯積S 間隔d 電圧V 電荷Q
  20. コンデンサのまとめ • コンデンサに貯まる電荷𝑄 = 𝐶𝑉 • 平⾏板コンデンサの静電容量𝐶 = 17/ 0

    • 平⾏板が広ければ広いほど多く電荷を貯めることが出来る. • 平⾏板が離れれば離れるほど電荷を貯める量が減る. • コンデンサの電位と電場の関係 • 𝑉 = 𝑑𝐸 t*E¥*IE tt is r [f¥¥,E¥tEt . a E ⾯積S 間隔d 電圧V 電荷Q
  21. コンデンサの並列回路 • 並列回路なのでコンデンサに加わる電圧はすべて等しい. • コンデンサにたまる電荷の総量Q • 𝑄 = 𝑄! +

    𝑄" = 𝐶! 𝑉+ 𝐶" 𝑉 • 合成静電容量 • 𝐶 = 2 % = 2!$2" % = 𝐶! + 𝐶" 𝐶# +𝑄# −𝑄# 𝐶$ +𝑄$ −𝑄$ 電圧V 等価回路
  22. 誘導起電⼒の⼤きさ • ⾯積Sの閉じた導線Cを垂直に貫く磁束の密度を𝐵とすると,閉経路を 貫く磁束𝛷は • 𝛷 = 𝐵𝑆 • である.このときの誘導起電⼒は次のように表される.

    • 𝑉 = − 02 03 • 誘導起電⼒=磁束の変化÷時間変化 • 𝑁回巻きのコイルでは • 𝑉 = −𝑁 02 03 • の起電⼒が⽣じる.
  23. 相互インダクタンス • 回路2内部の磁束Φ" は電流𝐼! に⽐例する. Φ" = 𝐿"!𝐼! • 磁束Φ"

    が時間変化すると回路2に誘導起電⼒𝑉" が⽣じる. 𝑉" は次のよ うに書ける. • 𝑉" = − 072 03 = −𝐿"! 04, 03 • 逆の場合も同様に • 𝑉! = − 07, 03 = −𝐿!" 042 03 • 𝐿!" = 𝐿"! であり,これを相互インダクタンスという. 電流 𝐼! 回路1 磁束Φ! 発⽣ 回路2 誘導起電⼒発⽣ 磁束Φ" 貫く 磁束Φ" に逆らう磁場が発⽣
  24. 変圧器 • 変圧器は電圧を変換するために⽤いられる. • インピーダンス変換にも⽤いられる. • ⼊⼒側を1次側,出⼒側を2次側という. • 変圧器は2つのコイルで構成されている. •

    1次側と2次側のコイルの巻数⽐を 𝑛!: 𝑛" とすると,1次側と2次側の電 圧の関係は • 𝑉" = 5" 5! 𝑉! • 1次側と2次側の電⼒は等しい. • 𝑃! = 𝐼! 𝑉! = 𝑃" = 𝐼" 𝑉" 巻数⽐ 𝑛# : 𝑛$ 電圧𝑉# 電圧𝑉$ 電流𝐼# 電流𝐼$ 1次側 2次側
  25. 変圧器 変圧器の回路記号 巻数⽐ 𝑛! : 𝑛" 電圧の関係:𝑉" = 5" 5!

    𝑉! 電⼒の関係:𝑃! = 𝑃" = 𝐼! 𝑉! = 𝐼" 𝑉" 電流𝐼# 1次側 磁場発⽣ 2次側 誘導起電⼒ 𝑛# 回巻き 𝑛$ 回巻き 𝑉$ 電圧𝑉# 電圧𝑉# 電圧𝑉$ 電流𝐼# 電流𝐼$ ⼀次側 ⼆次側
  26. RC回路,RL回路のポイント • コンデンサ,コイルの特性 • RC回路 • コンデンサの電圧はローパス,抵抗の電圧はハイパス • コンデンサは,周波数が低いとインピーダンスが上がり𝑉% も⼤きい.

    • コンデンサの電圧は積分,抵抗の電圧は微分 • コンデンサは,電荷を徐々に貯める.つまり電圧も徐々に⼤きくなる(⾜されている感じ=積 分). • グラフでイメージを掴む. • 充電時の電圧変化は𝑉0 = 𝑉1 (1 − 𝑒2& '), 𝑉3 = 𝑉1 𝑒2& ',放電時は 𝑉0 = 𝑉1 𝑒2& ', 𝑉3 = −𝑉1 𝑒2& ' • RLフィルタはRC回路と素⼦の特性が逆と覚える. • カットオフ周波数 • 出⼒の⼤きさが⼊⼒の1/ 2となる周波数をカットオフ周波数という. • CRフィルタ:𝑓4 = 5 6703 • LRフィルタ:𝑓4 = 5 678/3 Vc ⼊⼒Vi R C VR
  27. RC回路,RL回路のポイント • 時定数 • CRフィルタ:𝜏 = 𝐶𝑅 • LRフィルタ:𝜏 =

    𝐿/𝑅 • 矩形波を⼊⼒として与えたときの𝑉' と𝑉( の時間変化が重要 • 時定数により⾒た⽬が変化する. • 時定数⼤→電圧の緩やかな時間変化 • 時定数⼩→電圧の急激な時間変化 Vc ⼊⼒Vi R C VR
  28. RLC回路のポイント • RLC直列回路が共振のとき • ⼊⼒電圧をある周波数にするとインピーダンスが最⼩となる. • このときの周波数を共振周波数という.𝑓& = ! "0

    6* • このときインピーダンスは𝑅のみとなる. • 電圧と電流の位相差は0である. • RLC並列回路が共振のとき • ⼊⼒電圧をある周波数にするとインピーダンスが最⼤となる. • このときの周波数を共振周波数という.𝑓& = ! "0 6* • このときインピーダンスは𝑅のみとなる. • 電圧と電流の位相差は0である.
  29. RC回路の過渡現象 (充電) • 抵抗とコンデンサに加わる電圧は時定数を変えることで,図のように変 化する. 時間 𝑉# = 𝑉𝑒, !

    *# 8 𝑉 0 𝑉 7 = 𝑉 (1 − 𝑒, ! :; 8) 0 時間 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 重要