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今さら聞けない! チーム一丸となって 高い成果を生み出す仕組み「OKR」とは?

Keiji Ito
June 15, 2021

今さら聞けない! チーム一丸となって 高い成果を生み出す仕組み「OKR」とは?

KPI(Key Performance Indicator)を使ってもなかなかチームとして高い成果を生み出すのが難しい中で、OKR(Objective and Key Results)という手法が注目を集めています。

もともとはインテルのアンディーグローブがはじめ、その後伝説の投資家のジョン・ドーアがGoogleに持ち込んで世界に広まった手法。

日本でも多くの組織や、特にスタートアップで活用され始めています。

経営目線で考えると、少ないコストで高い目標を達成したい。
ただ無理やり目標を設定しても、なかなかうまくチームが回らないし歪みが起きてしまう。

そんなときにこの「OKR」を活用すると、チームが一丸となって高い目標の達成を目指すことができるようになります。

このスライドは、「Measure What Matters(メジャー・ホワット・マターズ) 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR」の書籍から重要な点を整理・編集したものです。詳細を知りたい方は書籍を御覧ください↓
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Keiji Ito

June 15, 2021
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Transcript

  1. 目次
 • OKRとは • なぜOKRなのか • OKRの威力:4つ+α • 威力1:優先事項にフォーカスし、コミットする •

    威力2:アラインメントと連携がチームワークを生む • 威力3:進捗をトラッキングし、責任を明確にする • 威力4:驚異的成果に向けてストレッチする • 継続的パフォーマンス管理 • 評点 • 質の高いOKRとは? • 良いOKRの進め方と注意 • 事例:Coursera • 事例:Zoompizza • 事例:組織のOKR • Appendix ◦ OKRのアンチパターン ◦ リトマステスト ◦ その他事例
  2. OKRとは
 • 目標(O): • 「何を」達成すべきかである • • 主要な結果(KR): • 目標を「どのように」達成しつつあ

    るかをモニタリングする基準 チームが同じ重要な課題に全力で取り組むようにするための経営管理手法 • KRがすべて達成されれば、Oは必ず達 成されているはず(そうでなければまず い) • 見直すタイミング:目標が1年あるいはそ れ以上にわたって延長されるような長期 的なものであれば、その進捗に合わせて KRも見直していく。
  3. OKRの威力:4つ + α
 1. 優先事項にフォーカスし、 コミットする 2. アラインメントと連携が チームワークを生む 3.

    進捗をトラッキングし、 責任を明確にする 4. 驚異的成果に向けて ストレッチする + 継続的パフォーマンス管理と文化
  4. 1. 優先事項にフォーカスしコミットする
 • 組織に適したOKRのサイクルを設定する ◦ ダブルトラック方式は推奨:四半期OKR(短期)と年間OKR(長期戦 略と結びついたもの) • OKRの番人を任命する ◦

    すべての個人が各サイクルで最も重要なことを選ぶように目を光らせ る • 重要な事柄に集中 ◦ 重要でないことも明確にする ◦ 組織が勝つために必要な優先事項への集中をもたらせるようにする
  5. 2. アラインメントと連携がチームワークを生む
 会社の 最優先 事項 一気通貫 のアライン メント ボトムアッ プのバラン

    ス 取り組むOKRが、 ミッションやビジョン、会社 の最優先事項を 結びついている 組織に貢献する仲間が組 織の成功と結びつき、仕事 にやりがいが生まれる ボトムアップのOKRの割 合を健全に保つ。 おおよそ半分が望ましい。
  6. 継続的パフォーマンス管理
 • パフォーマンス向上のため、継続的に 1on1で、対話・フィードバック・承認を実施 する(CFRって本では言ってる) • 5つの問い: a. 今何に取り組んでいるのか? b.

    状況はどうか、OKRの進捗は? c. 業務の妨げとなっていることはある か? d. もっと成果を上げるために私ができる ことはあるか? e. あなたのキャリア目標を達成するた めにはどのように成長する必要があ るか?
  7. 良いOKRの進め方と注意
 
 • KRを決めるときのポイント ◦ 3〜5個 ◦ Oをどのように達成するかを示す ◦ すべてのKRが完了すれば、Oは達

    成されるように設定する。 ◦ 質的なKRと量的なKRを組み合わせ る → バランスと品質管理のため(右 図) ◦ 特筆すべきKRは、Oに昇格させるこ ともある
  8. リトマステスト
 • そのOKRを書くのに5分もかからなかったら、おそらく良いものではない。じっくり考え よう。 • 目標が1行に収まっていないなら、十分簡潔とは言えない。 • KRにチーム内でしか通じない用語が含まれていたら、おそらく良いものではない. • 具体的日付を使う。全てのKRの期日が四半期の最終日となっているのは、まともな

    計画がない証拠。 • 主要な結果は必ず測定可能なものにする。四半期末に客観的に評点をつけられる ようでなければならない。 • 指標に曖昧さがないこと。「ユーザ100万人」では、延べ人数か、それとも7日間のア クティブユーザー数かわからない