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ソニックガーデンの会社紹介(2022年3月版)

 ソニックガーデンの会社紹介(2022年3月版)

第1部:受託開発におけるアジャイル開発
第2部:社内の開発から社内ベンチャーへ
第3部:「納品のない受託開発」の誕生
第4部:「納品のない受託開発」の裏側
第5部:全社員リモートワークに至る道筋
第6部:ナレッジワーカーと管理ゼロ経営
第7部:プログラマの採用・育成と生き方
第8部:仕事を通じて自立する人をつくる
第9部:アジャイル思考による新しい経営
第10部:私たちの経営が目指すものは何か

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Transcript

  1. 倉貫 義人 株式会社ソニックガーデン 代表取締役(創業者) 株式会社クラシコム 社外取締役(2018年〜) • 1974年京都出身、10歳からプログラミング • 立命館大学

    → 学生ベンチャー → ゲーム開発 • TIS株式会社、アジャイル開発の普及に貢献 • 受託開発 → 社内システム → 社内ベンチャー • 2011年、TIS社内ベンチャーをMBOして創業
  2. 見積り/要件定義なし ドキュメントなし プロジェクトなし 契約時間なし 納品のない 受託開発 通勤のない 働き方 働く場所の縛りなし 本社オフィスなし

    申請・制限なし 勤怠報告なし 管理のない 会社経営 上司/指示命令なし 承認・決裁なし 部署・管理職なし 売上目標・評価なし
  3. コミュニケーションの場所 オフィス リモート メリット 会議室 テレビ会議 会議室の予約が不要 直前まで仕事、録画して共有 フロア チャット

    会話を共有できる 並列に会話できる メール 専用ツール 宛先ミスが減る 進捗状況の把握が容易 ファイル クラウド バージョン管理が容易 同時に編集できる
  4. セルフマネジメントを身につける5段階 仕事 対人 自分 視座 第1段階 進捗管理 ホウレンソウ 自己管理 自分

    第2段階 タスクばらし ザッソウ ふりかえり 上司・同僚 第3段階 プロジェクト遂行 チームビルディング 自己マスタリー 顧客・チーム 第4段階 事業経営 人材育成 自己幸福 組織・業界 第5段階 属人的価値創造 社会的ミッション 自己中心的利他 社会
  5. セルフマネジメントな人材を育成するために 1 子供扱いするのではなく、 大人同士で付き合う 5 勉強だけではなく、 経験にフィードバックする 2 指示するだけではなく、 目的と期待から伝える

    6 教育するだけではなく、 自ら気付くようにする 3 育成するのではなく、 挑戦できる機会をつくる 7 決めて伝えるではなく、 話し合って決めさせる 4 顧客から守るのではなく、 仕事を頼って見守る 8 結果を褒めるのではなく、 過程と姿勢を認める
  6. 予測型マインドセット 適応型マインドセット(アジャイル思考) • 未来の目標を先に設定する • 目標から逆算して計画を立てる • 計画通りに進める • 準備して将来の変化に備える

    • 予測を元に不足を補う • 役割に人をアサインする • 想定外をなくす • 結果や評価にこだわる • 数字は達成すべきもの • 無駄がないよう見極め大きく賭ける • 大量生産や製造に向く • 未来の成功を獲得する • 現在できることに集中する • 今の積み上げで見通しを立てる • 臨機応変に進める • 変化に対応できる状態を保つ • 実績を元に充足を知る • 人に合わせた役割がある • 例外を歓迎する • 手段や過程にこだわる • 数字は状態を測るもの • 無駄も受け入れて小さく試し続ける • 問題解決や創造に向く • 現在の幸せを続けたい
  7. マニュアルワーカー ナレッジワーカー • 上司からの指示命令に従う • 受動的に動く • 外発的動機づけ • 現状を維持したい

    • 仕事の対価は報酬である • 仕事と生活は別物 • 業務の範囲は広げない • 担当を分業して働く • ルールが大事 • 組織と上司に従う • コンピュータやロボットの方が得意 • セルフマネジメントで働く • 主体的に動く • 内発的動機づけ • 改善し続けたい • 仕事は成長の機会である • 仕事は人生の一部 • 責任範囲にこだわらない • 他者と協業して働く • ゴールが大事 • 文化と価値観に従う • 人間の感性を活かして成果を出す
  8. チーム コミュニティ • ミッションから始まる • 目標・ゴールのために集まる • 終りと解散がある • 活動(doの価値)

    • メンバーは役割を果たす • 事業と貢献が価値 • 提供の目線は外向き(社会や顧客) • よりスキルを重視した採用 • 即戦力で働ける人材が好ましい • チームの段階を進めることが大事 • 戦争や冒険に似ている • ビジョンから始まる • 価値観・理念に共感して集まる • 続くことが前提である • 状態(beの価値) • メンバーは居るだけで良い • 安心と安全が価値 • 提供の目線は内向き(中の人) • より人間性を重視した採用 • 将来のための人材が好ましい • 定期的なイベントの開催が大事 • 国や街の統治に似ている