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いいソフトウェアを創るための組織と経営

 いいソフトウェアを創るための組織と経営

SPI Japan2024での講演(2024/10)

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Transcript

  1. © SonicGarden 2 倉貫 義人 https://kuranuki.sonicgarden.jp/ 株式会社ソニックガーデン 代表取締役 株式会社クラシコム    取締役CTO 1974年 京都府出身。学生時代はベンチャーで働きつつ、フリーソフトを公開する。 1999年

    新卒で大手システム開発会社に入社し、アジャイル開発の普及に尽力する。 2011年 社内ベンチャーを立上げ、2年後MBOし株式会社ソニックガーデンを創業。 2018年 から株式会社クラシコムの社外取締役も兼任し、東証グロース上場に貢献。
  2. © SonicGarden 6 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業
  3. © SonicGarden 8 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業
  4. © SonicGarden 16 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業
  5. © SonicGarden 24 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業
  6. © SonicGarden 25 DX以前 品質重視で作ってから売る 事前の計画に従う 大きく投資してビックバン 減価償却するまで使う リリースまでのプロジェクト DX以降

    スピード重視で市場に出す フィードバックから改修 初期投資はスモールスタート スケールアウトが前提 事業が続く限り改善も続く これから求められるソフトウェア開発
  7. © SonicGarden 29 従来との違い 納期と機能は固定されない ドキュメントがない 月額費用が発生し続ける 時間が把握できない 完成して終わりがない 得られる利益

    優先順位は柔軟に変えられる チームが維持される 作らない提案を受けれる 成果を期待できる 事業を継続する一体感がある トレードオフ
  8. © SonicGarden 32 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業
  9. © SonicGarden 33 株式会社ソニックガーデン • 「納品のない受託開発」を100社以上に提供している • 所属プログラマ 3名→50名、会社全体で 5名→60名

    • セルフマネジメントによるコミュニティ型の組織 • 親方弟子の徒弟制度によるプログラマ育成の仕組み
  10. © SonicGarden 35 マニュアルワーカー • 上司からの指示命令に従う • 受動的に動く • 外発的動機づけ

    • 現状を維持したい • 仕事の対価は報酬である • 仕事と生活は別物 • 業務の範囲は広げない • 担当を分業して働く • ルールが大事 • 組織と上司に従う • コンピュータやロボットが得意 ナレッジワーカー • セルフマネジメントで働く • 主体的に動く • 内発的動機づけ • 改善し続けたい • 仕事は成長の機会である • 仕事は人生の一部 • 責任範囲にこだわらない • 他者と協業して働く • ゴールが大事 • 文化と価値観に従う • 人間の感性を活かして成果を出す
  11. チーム コミュニティ • ミッションから始まる • 目標・ゴールのために集まる • 終りと解散がある • 活動(doの価値)

    • メンバーは役割を果たす • 事業と貢献が価値 • 提供の目線は外向き(社会や顧客) • よりスキルを重視した採用 • 即戦力で働ける人材が好ましい • チームの段階を進めることが大事 • 戦争や冒険に似ている • ビジョンから始まる • 価値観・理念に共感して集まる • 続くことが前提である • 状態(beの価値) • メンバーは居るだけで良い • 安心と安全が価値 • 提供の目線は内向き(中の人) • より人間性を重視した採用 • 将来のための人材が好ましい • 定期的なイベントの開催が大事 • 国や街の統治に似ている
  12. 予測型マインドセット 適応型マインドセット(アジャイル思考) • 未来の目標を先に設定する • 目標から逆算して計画を立てる • 計画通りに進める • 準備して将来の変化に備える

    • 予測を元に不足を補う • 役割に人をアサインする • 想定外をなくす • 結果や評価にこだわる • 数字は達成すべきもの • 無駄がないよう見極め大きく賭ける • 大量生産や製造に向く • 未来の成功を獲得する • 現在できることに集中する • 今の積み上げで見通しを立てる • 臨機応変に進める • 変化に対応できる状態を保つ • 実績を元に充足を知る • 人に合わせた役割がある • 例外を歓迎する • 手段や過程にこだわる • 数字は状態を測るもの • 無駄も受け入れて小さく試し続ける • 問題解決や創造に向く • 現在の幸せを続けたい
  13. © SonicGarden 44 セルフマネジメントの5段階 仕事 対人 自分 視座 第1段階 進捗管理

    ホウレンソウ 自己管理 自分 第2段階 タスクばらし ザッソウ ふりかえり 上司・同僚 第3段階 プロジェクト遂 行 チームビルディング 自己マスタリー 顧客・チーム 第4段階 事業経営 人材育成 自己幸福 組織・業界 第5段階 属人的価値創造 社会的ミッション 自己中心的利他 社会
  14. 上司 親方 • 部下のできることを増やして成果を出させる • 部下が成果を出せるよう手は出さず支援する • 必ずしも部下の上位互換である必要はない • 多様な部下を取りまとめて、相互協力させる

    • 部下に対する権限をもって接する • 不確実性には部下と一緒になり取り組む • いずれ部下との関係性が逆転することがある • 部下に対して助言する。判断は部下が決める • ふりかえり(KPT)で共感と肯定に重きをおく • すりあわせ(YWT)で賞賛と過去に重きをおく • 人徳と人柄で慕われるとうまくいく • 部下が仕事をしてくれたら感謝を示す • 組織をまとめるのに共通のミッションを持つ • 安心して意見を言える関係をつくる • 弟子を自分と同じことができるコピーにする • 弟子が成果を出せないときには取って代わる • 職においては絶対的な上位互換であること • 弟子の足並みを揃えず、伸びるやつを伸ばす • 弟子からの権威でもって従わせる • 弟子にとって正解がある前提で取り組む • 弟子からすると生きてる限り師匠でい続ける • 弟子に対して指導する。師匠に従い判断する • ふりかえり(KPT)で期待と成長に重きをおく • すりあわせ(YWT)で挑戦と未来に重きをおく • 実力と経験で敬われるとうまくいく • 厳しく指導したら弟子から感謝される • ビジョンをまとめた結果で組織になっている • 畏怖されることも厭わずに指導する
  15. © SonicGarden 50 いいソフトウェアを探る旅路 研究室での ゲーム開発 SIerでの 一括請負 アジャイル 開発

    納品のない 受託開発 プログラマ 中心の組織 づくり 取締役CTO 製品開発 ベンチャー 新規事業