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事業説明資料

 事業説明資料

LivEQuality HUB

March 20, 2025
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Transcript

  1. 目次 2 • 組織概要 • 私たちが向き合う課題 • LivEQualityのアプローチ • LivEQuality

    HUBの伴走型居住支援とは • これから目指していること • よりLivEQualityについて知りたい方へ
  2. 構成法人 5 2つの法人により事業を展開。「住まいと繋がり」を一貫して届ける 株式会社LivEQuality大家さん 認定NPO法人LivEQuality HUB • 代表取締役 :岡本拓也 •

    設立 :2022年11月 • 所在地 :愛知県名古屋市熱田区千年1丁目11番3号 • 資本金 :100,000,000円 • 宅建免許番号:愛知県知事(1)第25797号 • 事業 :インパクトボンドの発行 不動産の取得/管理 • 代表理事 :岡本拓也 • 設立 :2022年1月 • 所在地 :愛知県名古屋市東区東桜2丁目4-9 ナゴヤビル203号室 • 職員数:10人 • 常勤職員:6人 • 非常勤職員:4人 • 事業 :シングルマザー向け伴走型居住支援
  3. 事業の変遷 6 コロナ禍に社会課題解決型新規事業として開始。NPO法人、株式会社を設立し、事業を推進。 2021年 4月 初めての母子世帯受け入れ 2022年 1月 NPO法人LivEQuality HUB設立

    11月 株式会社LivEQuality大家さん設立 2023年 3月 累計受け入れ世帯が10世帯に 6月 第1回インパクトボンドを発行 11月 累計受け入れ世帯が20世帯に 12月 LivEQuality HUBが認定NPO法人指定 2024年 3月 第2回インパクトボンドを発行 22 57 87 103 3 8 20 27 2021年 2022年 2023年 2024年 保有物件数 累計入居世帯数
  4. メンバー紹介 7 代表 岡本拓也 副代表 宮崎真理子 バックオフィス 中村将之 事務局長 青木佑真

    居住支援コーディネーター 神朋代 広報/ ファンドレイジング 森みちか 居住支援コーディネーター 榊原有望 居住支援アシスタント 水野美紀 事業開発 曽根原千夏
  5. 母子家庭の現状 9 OECD Family Database「Child poverty」 0 10 20 30

    40 50 60 デンマーク フィンランド アイスランド ノルウェー ハンガリー ポーランド フランス スロベニア ラトビア スウェーデン ギリシャ ルーマニア ドイツ アイルランド ポルトガル イギリス チェコ エストニア ベルギー オランダ オーストリア トルコ OECD平均 イタリア スロバキア イスラエル メキシコ ロシア ルクセンブルク スペイン オーストラリア インド リトアニア 中国 チリ カナダ ブルガリア アメリカ ニュージーランド コスタリカ 韓国 日本 南アフリカ ブラジル ひとり親世帯の貧困率は OECD加盟国中最下位レベル 男女格差により母子の問題は深刻に 就業率 母子家庭 父子家庭 82% 91% 正社員率 49% 70% 非正規雇用率 43% 6% 平均年間収入 272万円 518万円 OECD33か国中最上位 令和3年度全国ひとり親世帯等調査 ※ふたり親世帯は約700万円 働いても稼げない現状 2世帯に1世帯のひとり親家庭が 相対的貧困状態 日本国内の母子家庭世帯数:約120万世帯 令和2年度全国ひとり親世帯等調査 48.3%
  6. 私たちの向き合う課題の当事者 10 離婚前のシングルマザー • 夫のDV被害を理由に避難 • 知人の1DKの部屋に滞在 • 子どもは5歳と3歳 •

    銀行口座は夫名義だったので 貯金がない • 夫にばれるため、住所が書けず、 働く先も住まいも探せない 未婚のお母さん • 児童養護施設出身で親にも頼 れず、子をひとりで出産 • 子どもは1歳 • 「自分がひとりで育てなきゃ」 と思い、仕事を見つけるも、寮 がなくビジネスホテル暮らし • 貯金ができないし、仕事辞めた ら明日寝る場所がない • 夫からのDVを受け、知人の家 に避難 • 日本で仕事をしたことがない • 日本語は片言しか話せない • 母国に帰りたいが、子どもは日 本国籍で母国語が話せないから、 日本で育てるしかない 外国籍のシングルマザー
  7. 課題①書ける住所がない 12 住まいを起点にはじまる 負のスパイラル 住まい 行政 仕事 住所が書けない 保育園に預けられない 生活保護を受けられな

    い 仕事がない/収入が低 い 家が借りられない 学校に通えない 保育園の入園や入学ができな い 行政の支援を受けられない 子どもの預け先が なくて働けない 働いていないと 貸してもらえない 負の スパイラル 住まいがない:行政手続きが進まない ・あらゆる行政サービスが原則、住所に紐づく ・保育園の利用、子育て関連の手当ての受取、 子どもの転校ができない 行政手続きが進まない:仕事探しができない ・子どもがいて仕事探しをする時間がとれない ・履歴書に書く住所がない 仕事がない:住まいが得られない ・貯金ができない ・保証人になってくれる人がいない
  8. 課題②:つながる余裕がない 13 余裕がない中で、自分のことを初対面の人に話し、失敗する経験を繰り返す結果、諦め、孤立する 余裕のなさ (お金・気持ち・時間) 交通費がない 子どもがぐずる 今日の食事がない 自分がしっかりしな きゃ

    失敗体験 上手く伝わらなかっ た/誤解された たらいまわしに 合った 今日はやってな かった 担当者も分から なかった × 繰り返し 複数の部署 不動産屋 NPO 水道局 携帯会社 × 複雑な 家庭環境 話すことの 心理的負荷 負い目 傷つく言葉 思い出したくな い体験 × 男性が怖い 助けを求めることを諦め、孤立する
  9. ①住まいと繋がりを一体的に提供 16 株式会社、NPOの両社の強みを掛け合わせることで、住まい提供から支援まで、一気通貫で自立を サポートすることができる 住 ま い 繋 が り

    株式会社 NPO 物件の取得と提供 入居先の紹介 入居後の伴走型支援 家賃収入 寄付・助成金 役割 法人格 収益源 インパクト投資家 寄付者・助成財団 資金提供者
  10. 母子に寄り添いつづける、伴走型の居住支援 18 入居後、様々な機関との関係性を繋げていくことで、孤立を防ぎ生活再建をはかっている 入居時のつながりの数 平均 2.1機関/個人 平均 8.8機関/個人 入居後のつながりの数 生活支援(行

    政) 33% 医療支援 11% 精神支援 9% 法的支援 9% 物資支援 7% 食糧支援 7% 育児支援 6% 外国人支援 5% 生活支援 4% 経済支援 2% 健康支援 2% 就業先 2% 母子支援施 設 1% 安全 1% 教育支援 1% つながりのカテゴリ
  11. LivEQuality HUBの伴走型支援 21 入居後も1人で様々なことに向き合うシングルマザー。入居期間の定めのない住まいで、居住支援 コーディネーターが寄り添い、繋がりをつくるサポートを行っています。 入居後のサポート • 月1回程度の訪問面談 • LINEでの随時相談対応

    • 生活保護や障害福祉等母子福祉以外 の使える制度の検討と調整 • 栄養ある食料の提供 • 子どもの見守り • クリニックとの支援方針相談 • 似た経験をしたお母さんとの座談会 のアレンジ 入居時の状況 • 30代の母親と未就学児の子 • 母親は幼少期から両親より暴力・モ ラハラを受ける。友達をつくるのは 苦手。 • 結婚・出産後、夫からの暴力を受け 避難。民間シェルターを出た先の住 まいを探し、女性相談員より紹介を 受けLivEQuality物件に問合せ。 • 離婚成立しておらず、これから離婚 調停を行う 入居時のサポート • LivEQuality物件の提供・家賃低減 • 家賃負担軽減策の検討と紹介 • 主要支援機関に連絡し、支援方針す り合わせ • 入居直後の食糧・生活物資の支援 • 月1回以上の訪問面談 • LINEでの随時相談対応や寄り添い • 家具組み立ての手伝い 入居 入居して少したってからの状況 • 引っ越し • 法テラスに相談し、弁護士が決定。 いよいよ調停が始まる • HUBの人や保育園の先生に子ども の発育が遅れ気味との話をもらった。 初めての子育てなのにどうすればい いのか… • 子どものことは気になるが働かなけ れば。徐々に仕事を探していこうと 思う • 常に悩み事がつきない 入居後のサポート • 月1回程度の訪問面談 • 子の見守りを通した発育確認。保育 園や保健師への相談 • 弁護士との関わりかたの情報提供 • 親子の状況に合わせたカウンセリン グやクリニックの紹介 • 職業訓練やハローワークなどの紹介。 窓口への付き添い。 入居 3-6ヶ月 入居してしばらくしてからの状況 • 離婚調停がまだ終わらない。夫のこ と考えると夜も眠れないときがある • パートの仕事は見つけた • 冬になり、子の風邪が増え、保育園 に通えない日が多発。調停も平日に 休まないといけない。それにより パートの収入が下がった • 自分もよく熱を出す。誰かの助けを 借りたいけど、行くこと自体ができ ない。 • まだ離婚成立していないので母子向 け制度は使えない 入居 1年 つながる つなげる もどし、つなぎ直す
  12. 具体的な関わり方 22 繋ぐために、状況に合わせて様々なかかわりを組み合わせ実践しています。 強み①長期的・継続的な支援関係の構築 • 定期面談やイベントなどにより関り続け「1つの 課題の終わり=支援の終わり」にならず、関係性 を築くことができる 強み③分野/部門横断的な支援の実現 •

    複合的な課題を抱えた母子に対して、課や官民の 分け隔てなく関わることができる、横串的な役割 強み②繋ぐに特化することによる、多様な支 援の実現 • 様々な地域資源と連携し、そこに繋ぐことに徹す ることにより、幅広い/複合的な課題に対応 強み④支援の隙間/穴を埋める • 受診同行やPC貸与、生活の手伝いなど、どの主 体も行わない/行えないが本人にとって大事な支 援について、HUBがサポート 住宅確保支援 • 情報提供 • 内見同行支援 • 書類作成支援 • 関係機関との連絡調整(不動産会社、居住支援 団体等) 生活支援 • 食糧・日用品提供(情報提供、支援団体への連 携等) • 行政手続き・社会資源の利用支援(情報提供、 書類作成支援、同行支援等) • 関係機関との連絡調整(福祉事務所、児相、弁 護士、学校、支援団体等) 健康管理支援 • 受診支援(情報提供、受診同行等) • 関係機関との連絡調整(医療機関、精神保健福 祉センター、カウンセラー等) 就労支援 • 求職活動支援(情報提供、PC貸与等) • 関係機関との連絡調整(就労移行支援事業所 等) LivEQuality HUB 支援内容例
  13. 連携機関からの声 23 併設の精神科心療内科・ココカラハートクリニック と協力しながら、居住者さんの心と体の様々な悩み や不調に関してサポートしています。私のクリニッ クとLivEQuality HUBさんのオフィスの距離が近いこ と、また情報交換ツール等を導入し連絡を取りやす くしたことで、手厚い支援のための体制を作ること ができました。

    LivEQuality HUBさんについて、取り組むことが難し い住まい探しのサポートを行い、住まいを見つけた 後も、支援員の方がその人の心の悩みや複雑な社会 的背景の問題も見ながら、日々活動している姿に、 とても素晴らしいなと思っています。 伊藤 加奈子先生 ココカラウィメンズクリニッ ク院長・婦人科医 一般社団法人FamiliesChange では、「ふぁみちぇ ん」という通称で面会交流支援事業を行っています。 LivEQuality HUBさんから「ふぁみちぇんなら大丈夫 だよ」って言ってくださると、ママとの信頼関係が すごく築きやすいし、最初の一歩としてとてもあり がたいことだと思っています。また、LivEQuality HUBさんの存在があることで、ママたちから直接話 を聞くよりも、困っていることや必要な支援がさら に的確にわかると感じています。 今枝 朱美さん 一般社団法人FamiliesChange 代表理事 伴走型支援が繋がりやすさを デザインする DV等の被害を受けたシングルマザーは 時間やお金に余裕がなく、交通費やそ の移動時間さえも負担と感じます。ま た、自ら傷ついた経験により「人を信 じる」ということに不安を抱えている ことも多いです。 そのような人たちにとって、アクセス の良さや近くで寄り添ってくれる人の 存在はつながる勇気を与えます。
  14. ロードマップ 26 私たちはこの「住まいと繋がり」モデルを全国に広げていくことを目指しています。 第1フェーズ 第2フェーズ 第3フェーズ モデル創出 市場創出 制度変革 日本版アフォーダブルハウジング

    モデルにより、母子の自立を促せ ることを証明する 様々な地域で様々なプレイヤーが 同様のモデルを実践する状態を作 る 制度も後押しし、「住まいと繋が り」モデルが社会のインフラとな る 2021年 2026年 2036年 2046年 • 自グループを軸とした事例の 創出 • パートナーシップの拡大 • 母子領域以外への拡大 • 他社追随の中でのスタンダード水準 の規定 • 支援領域への資金循環の拡大等によ る質の高い居住支援プレイヤーの育 成 • ルールメイキング • 税制優遇等政策面の支援拡大 による普及促進 戦略 テーマ KPI 累計提供世帯 50世帯 累計提供世帯 700世帯 累計提供世帯 10,000世帯
  15. LivEQuality全体について知りたい 28 • LivEQualityについて知りたい • YouTube「大家×NPO×ファイナンス」で、シングルマザーの課題を住まいから解決する 「LivEQuality大家さん」(ICC KYOTO 2024) •

    代表岡本拓也note • LivEQuality HUBについて知りたい • 2023年度アニュアルレポート • LivEQuality HUBのお知らせ • 【活動報告】クリスマス会を実施しました!ーサンタさんありがとう ー • 【活動報告】居住者さん向けにランチパーティを開催いたしました! • エッセイスト・紫原明子さんによる居住者さんへのインタビュー記事「ひとり親になってひとりじゃなく なったAさんの話」がウーマンエキサイトに掲載されました! • 本日より「おたがいサマー」キャンペーンを開催!〜子どもたちの夏の思い出をみんなで届けたい〜
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