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RSpec #TechLunch

RSpec #TechLunch

2012/04/04(水) @ Livesense TechLunch
発表者:塩足 拓也

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April 23, 2014
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Transcript

  1. TDDとは テストの対象となるコードを書く前にテストを書く開発手法 1. 失敗するテストコードを書く 2. テストがパスする最小限のコードを書く 3. リファクタリング 開発サイクル RED/GREEN/REFACTOR

    ▪ コードをクリーンな状態に保つことができる ▪ テストの実践ではない ▪ 高品質なコードをテスト担当者に引き渡すために使用する手法
  2. BDDの原則 ▪ 十分といったら十分 ◦ 必要最低限のことを行うべき ◦ それ以上の労力は無駄 ▪ ステークホルダーに価値をもたらす ◦

    目に見える価値をもたらすためにあるべき ▪ すべては振る舞いから ◦ アプリケーションの振る舞いをステークホルダーの視点 に立って説明できるのと同様に、低レベルのコードの振 る舞いを、それを利用する他のコードという視点から説 明する
  3. RSpec導入理由 ▪ プログラムの変更によってデグレードしてないか不安 ▪ コードのサイズが大きくなるとリファクタリングが難しい ▪ ドキュメントをBTSやツールで管理しても他のドキュメントや ソフトウェアと一致しなくなる ▪ 過度な設計をしたくない

    ⇒テストコードと要求仕様を併記するので常に一致 ⇒自動化したリグレッションテスト ⇒カバレッジが100%のテストがあれば安心してリファクタリング できる ⇒具象的なコードから始まり抽象化するため、適切な抽象化 で抑えられる
  4. RSpec ▪ 2005年にSteven Bakerによって開発 ▪ 振舞を記述するためのDSLを提供するフレームワーク ▪ RSpecは全てがユニットテスト TDDの場合 RSpecの場合

    アサーション (コードの検証) エクスペくテーション (期待すること) テスト サンプルコード テストケース サンプルグループ
  5. サンプルスペックファイル describe Stack do before do @stack = Stack.new @stack.push

    :item end describe "#peek" do it "should return the top element" do @stack.peek.should == :item end it "should not remove the top element" do @stack.peek @stack.size.should == 1 end end end stack_spec.rb フック サンプルコード サンプルコード サンプル グループ
  6. RSpecの実行 フィルタ サンプルコード サンプルコード サンプル グループ $ rspec stack_spec.rb -c

    .. Finished in 0.00063 seconds 2 examples, 0 failures ▪ 単独で利用する場合 ▪ railsで利用する場合 $ bundle exec rspec spec/views/home/index.html.erb_spec.rb .................... Finished in 10.79 seconds 20 examples, 0 failures
  7. specdoc形式のフォーマット $ rspec stack_spec.rb -c -fd Stack #peek should return

    the top element should not remove the top element Finished in 0.00072 seconds 2 examples, 0 failures
  8. 考察 ▪ 考え方になれるまで大変 ▪ Mockの使い方が鍵 ▪ RSpec単体では遅い ⇒ sporkを使って高速化 ▪

    RSpec on Railsでは全てを単体テストにできる ので関心が自然に分離される ▪ eureeekaは英語で記述したが、日本語にしても よかったかも…
  9. RSpec gemの構成 ▪ rspec-core ◦ describeやitなどの実行可能なサンプルを記述できる構 造を提供 ▪ rspec-expectations ◦

    サンプル内でオブジェクトの期待する結果を表現 ▪ rspec-mocks ◦ rspec-mocksはテストダブルフレームワーク ◦ テストダブル、メソッドスタブ、メッセージエクスペくテー ションをサポート
  10. RSpec::Core ▪ describe ◦ サンプルグループを宣言 ▪ it ◦ サンプルを宣言 ▪

    pending ◦ サンプルを保留扱いとして宣言 ▪ before、after ◦ サンプルの実行前後をフック
  11. RSpec::Expectations ▪ should(matcher)とshould_not(matcher) ◦ matcher.matches?(self)がtrueの場合:次の行へ ◦ matcher.matches?(self)がfalseの場合:例外発生 ▪ RSpecに組み込まれているマッチャ ◦

    equal、include、respond_to, raise_error ▪ 述語マッチャ ◦ be_empty、be_instance_of ▪ 演算子を使った式 ◦ result.should.==(3) → result.should == 3 ◦ result.should.(be.<(7)) → result.should be < 7
  12. RSpec::Mocks ▪ テストダブル ◦ サンプルにおいて別のオブジェクトの代役を務めるオブジェクト ▪ メソッドスタブ ◦ サンプルコードの実行中にあらかじめ定義されたレスポンスを返すようにプ ログラムできるメソッド

    ▪ メッセージエクスペくテーション ◦ 一度も呼び出されないとエラーになるメソッドスタブ ▪ 役割に焦点を合わせる ▪ やり取りに焦点を合わせる ▪ インターフェースの発見 ▪ 依存関係を実装せずに作業をすすめる ▪ 依存関係からの分離 ▪ 不確定性からの分離