Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Docker基礎+Docker0.9/0.10概要
Search
Kazuyuki Mori
April 11, 2014
Programming
0
21
Docker基礎+Docker0.9/0.10概要
Kazuyuki Mori
April 11, 2014
Tweet
Share
More Decks by Kazuyuki Mori
See All by Kazuyuki Mori
ライブ配信サーバー完全に理解した
mainyaa
2
650
BitMech 探索的 トレーディングシステム fin-py study #1
mainyaa
0
38
GoPiGo2で遊んでみた
mainyaa
0
26
Electron(旧atom shell)基礎+入門
mainyaa
0
33
Docker基礎+docker0.9, 0.10概要
mainyaa
0
46
Other Decks in Programming
See All in Programming
Keeping it Ruby: Why Your Product Needs a Ruby SDK - RubyWorld 2024
envek
0
190
わたしの星のままで一番星になる ~ 出産を機にSIerからEC事業会社に転職した話 ~
kimura_m_29
0
180
PHPとAPI Platformで作る本格的なWeb APIアプリケーション(入門編) / phpcon 2024 Intro to API Platform
ttskch
0
270
Cloudflare MCP ServerでClaude Desktop からWeb APIを構築
kutakutat
1
550
create_tableをしただけなのに〜囚われのuuid編〜
daisukeshinoku
0
270
Webエンジニア主体のモバイルチームの 生産性を高く保つためにやったこと
igreenwood
0
340
見えないメモリを観測する: PHP 8.4 `pg_result_memory_size()` とSQL結果のメモリ管理
kentaroutakeda
0
410
PHPで学ぶプログラミングの教訓 / Lessons in Programming Learned through PHP
nrslib
3
300
CQRS+ES の力を使って効果を感じる / Feel the effects of using the power of CQRS+ES
seike460
PRO
0
140
CSC305 Lecture 26
javiergs
PRO
0
140
tidymodelsによるtidyな生存時間解析 / Japan.R2024
dropout009
1
790
アクターシステムに頼らずEvent Sourcingする方法について
j5ik2o
4
290
Featured
See All Featured
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
810
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.9k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
2
290
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
66
4.5k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
28
900
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
27
5.3k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
6
520
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.1k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
127
18k
Transcript
Docker基礎 0.9/0.10概要 @mainyaa Image by docker blog
Who • @mainyaa • Kazuyuki Mori • フロントエンドからバックエンドまでやる系エンジニア • AngualrJSとDocker大好き
• Topgate, Inc. - http://www.topgate.co.jp/ • Happy New World - http://d.hatena.ne.jp/mainyaa • 日経ソフトウエア 2014年06月号 でDockerの記事書いてます ◦ WindowsでDockerやりたい人向け(ステマ)
Docker? Image by docker blog
デプロイの問題 • デプロイしてみたら動きませんでした>< • サーバーごとに違う環境変数、pythonのバー ジョン、ライブラリのバージョン • 手元では上手くいくが、プロダクションでは転ぶ 場合にどうするか •
ロックインを避けつつスケールしたい
Dockerとは • オープンソースの次世代仮想化技術 • アプリケーションを「コンテナ」にパッ ケージング&デプロイ&実行 • 1回ビルドすればどこでも動く • Dockerfileさえあればいつでも再現で
きる • Go言語で書かれている
何を解決するの? • デプロイ作業をもっと手軽に! ◦ Dockerfileを元に必要なライブラリや環境変数もまとめ てパッケージング ◦ パッケージングしたコンテナ仮想環境を実行&テスト& デプロイ Dockerfileでインフラをコードとして扱える
何を解決するの? • コンテナ仮想化 ◦ ビルドもデプロイも高速 ◦ オーバーヘッドが少ない ◦ プラットフォームやハードウェアからの隔離環境 ◦
ラップトップで動いているものをそのままサーバーに持っ ていける 問題が起きても、本番と同一のコンテナを手元で動かせ、shellで 入れるため再現性が高い
何を解決するの? • ロールバック ◦ すべてのコンテナには固有IDがある ◦ Dockerfileの行ごとにコンテナIDが作られる ◦ 全てのコンテナは親からの差分保存 ◦
gitのように失敗した時点に戻ってやりなおせる ◦ アプリケーション、DB、ネイティブツールをコンテナ単位 に疎結合に 依存関係ごとバージョン切り替え&ロールバック
何を解決するの? • VMと何が違うのか ◦ Dockerfileでインフラをコードにできる ◦ ゲストOSがなく、カーネルを共有しているためオーバー ヘッドが少ない ◦ 過去の成功分は再実行しないため、テストやCIも高速
◦ Dockerコンテナ != Linuxコンテナ
VM vs コンテナ Image by docker document
コンテナ? Image by nromagna
ハイレベルから見たコンテナ • 軽量VM ◦ プロセス隔離空間 ◦ ネットワーク隔離空間 ◦ リソース分離:CPU, メモリのcgroupsによる制御
◦ ルートとして実行できる ◦ コピーオンライト ◦ ログはすべてstdout/stderr/stdin
ローレベルから見たコンテナ • chrootの強化版 ◦ 1コンテナ=1プロセス ◦ カーネルをホストと共有している ◦ エミュレーションがない ▪
VMでもないし準仮想化でもない ◦ cgroupsによるリソース制限
Devにとってのコンテナ • コンテナ内だけを気にすればよい ◦ アプリケーションのコード ◦ アプリケーションの依存ライブラ リ ◦ パッケージマネージャー
◦ ネイティブアプリ ◦ データ Image by hisashi_0802
Opsにとってのコンテナ • コンテナ外だけを気にすればよい ◦ ログ ◦ リモートアクセス ◦ ネットワーク設定 ◦
リソースモニタリング Image by グッ写/GATAGS
Dockerfile? • OSのスクラッチイメージからアプリケーションが動作するまでを 書いたコード • Dockerは、ビルド時にDockerfileの1行ごとにコンテナを作り、 sha1ハッシュのコンテナIDを割り当てる • コンテナは常に親コンテナからの差分の積み上げ •
Dockerfileの一部を変えても、成功部分は実行しないため、テ ストやCIが非常に高速になる
FROM ubuntu:12.04 # Pull base image. RUN apt-get update RUN apt-get
apt-get install -y redis-server --no-install-recommends # Install redis. RUN apt-get clean && rm -rf /var/cache/apt/archives/* /var/lib/apt/lists/* EXPOSE 80 # Expose ports. ENTRYPOINT ["/usr/bin/redis-server"] # Define default command.
AUFS? • コピーオンライト ◦ 変更が発生したら初めて保存 • レイヤー構造のファイルシステム • 親コンテナからの差分のみを保存していく •
差分こそDockerのキモ
コピーオンライト+AUFS? • ルートファイルシステムはコピーオンライトで作られる • もし、1GBのゲストOSを10個動かそうとした場合に使用する ディスクスペースは・・・? ◦ VM: 10GB ◦
Docker: 1GB • 高速デプロイ、省メモリ、省ディスクスペース
AUFS? Image by docker document
AUFS? Image by docker document
AUFS? Image by docker document
AUFS? Image by docker document
デモ • https://asciinema.org/a/7392
制約 • Linuxでしか動かない • Linux カーネル3.8以降 • 64bitマシンのみ • 運用面,
securityの課題 Image by Docker blog
まとめ • Dockerならディスクスペースを抑えつつ仮想化できるよ ◦ 固めて、積み上げて、配信して、切り替える ◦ コピーオンライトによる差分 ◦ どのコンテナにもshellで入って再現できる •
アプリケーションのお試しや配布が手軽にできる • プライベートなPaaS • 自動テストやCI • 1日に数十回のデプロイ • 中央集権型から分散型へ ◦ CoreOS, etcd, Serf, HAProxy, SkyDNS Image by Docker blog
Docker 0.9概要 • execution driversにより、足回りが 抽象化された • 多数の隔離ツールがトレードオフとと もに利用できるようになった。ドライ バは絶賛開発中
• OpenVZ, systemd-nspawn, libvirt-lxc, libvirt-sandbox, qemu/kvm, BSD Jails, Solaris Zones, chroot Image by docker blog
Docker 0.9概要 • バグ修正多数 • docker build 時に--rmがデフォルトになった • libcontainerがデフォルトのドライバとなった
◦ Pure Go-langで書かれたユーザーランドパッケージに 依存しない隔離ライブラリ ◦ = lxcは必須じゃなくなった
Docker 0.9概要 Image by Docker blog
Docker 0.10概要 • バグ修正多数 • 品質向上とシステム管理者向けのアップデート ◦ シグナルハンドリング修正 ◦ TLS認証サポート
◦ sytemdプラグインサポート
Docker 1.0の目標 • プロダクション品質 • すべての主要なOSでのファーストクラスのサポート • 小さなコアと安定したプラグインというアーキテクチャ • 十分なドキュメント
• Dockerとパートナーによって、商用サポートができること • Dockerの長期的なサポートを提供
補足 • Facebookグループを作ったので良かったら入ってください • https://www.facebook.com/groups/ 237393613114175/
Thanks