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「さくらのクラウド」から見るクラウドコンピューティングの概要について
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横田真俊(wslash)
July 29, 2016
Technology
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130
「さくらのクラウド」から見る クラウドコンピューティングの概要について
INNOVATORS SUMMER @OSAKA 用 最初
横田真俊(wslash)
July 29, 2016
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Transcript
(C)Copyright 1996-2016 SAKURA Internet Inc. さくらインターネット クラウド開発室 横田真俊(@Wslash) 2016/07/30
2 氏名 横田真俊(@Wslash) 「さくらのクラウド」の企画担当 兼 エバンジェリストをやっております 左のアイコンで、ツイッターを やっていますのでお気軽に お声がけください
3 Amazon EC2/S3 入門 今は、さくらのクラウド企画担当 をやっていますが、昔はこんな本 を書いていました
4 ツイッターやFacebookなど ソーシャルメディアの本 を5冊ほど書いてます
5 • さくらインターネットのご紹介
6 商 号 さくらインターネット株式会社 本 社 所 在 地 大阪市中央区南本町一丁目8番14号
設 立 年 月 日 1999年8月17日 (サービス開始は1996年12月23日) 上 場 年 月 日 2005年10月12日(マザーズ) 2015年11月27日(東証一部へ市場変更) 資 本 金 8億9,530万円 従 業 員 数 339名(連結) (※2016年3月末日現在) 1996年12月に現社長の田中邦裕が、 舞鶴高専在学中に学内ベンチャーとして創業。 1999年8月に株式会社を設立。10月には、 第1号となるデータセンターを本町に開設。 2005年10月に東京証券取引所 マザーズ市場に上場。 2011年11月、北海道石狩市に国内最大級 の郊外型大規模データセンターを開設。 石狩データセンター開設 2011 東証マザーズ上場 2005 さくらインターネット創業 1996 会社概要 インターネットインフラの提供を事業ドメインとして、 大阪、東京、北海道の3都市に5つのデータセンターを展開 ・最初のデータセンター開設 1999 ・株式会社を設立 2015年11月に東京証券取引市場第一部 に市場変更。 東証一部に市場変更 2015
7 データセンター ブラウザやアプリを通じ サーバにアクセスする 携帯電話 パソコン データセンターに データを預ける プロバイダ インターネット
データの保管・処理 利用者はインターネットを通じサーバ上の データにアクセスしたりデータ処理をしたりする さくらインターネット 携帯事業者 インターネットを介 してデータが流れる データ お金の流れ データの流れ サーバ
8 立地 都市型(日本) ハウジング型がメインとなり、アクセスの良さが重要 ・地価コストが高い ・拡張性が低い ・階層的な建物構造 ・空調は空冷方式 立地 郊外型(海外)
クラウド、ホスティング型がメインとなり、立地は問わない ・地価コストが安い ・拡張性が高い ・平面的な建物構造 ・空調は水冷方式/外気冷房
9 社名 場所 規模 Microsoft 米国 イリノイ州 シカゴ 約210,000㎡床面積 ※サーバは、360,000~500,000台収容可能
Apple 米国 ノースカロライナ州 メイデン 約809,372㎡敷地面積 Google 米国 オレゴン州 ダルズ 約6,380㎡のデータセンター3棟 Microsoft Apple Google ※東京ドームの建築面積=46,775㎡ アクセス性を問わない大規模郊外型が主流
10 東京ドーム約1個分の敷地面積(51,448㎡) 札幌から車で20~30分とアクセスも容易
11 最終完成イメージ 計5棟、最大6,800ラック規模
12 さくらインターネットのサービス
13
14 クラウドコンピューティングとは
15 ♪ ソフト データ ゲーム ネットワークを介して ソフトやデータを利用 利用者 クラウドサービス メール
音楽 写真 インターネット クラウドとは、従来は手元のコンピュータで管理・利用していたソフトウェアや データなどを、インターネットを通じてサービスの形で利用する方式
16 1口に「クラウド」と言っても「SaaS」「PaaS」「IaaS」 と3つに分類できる SaaS PaaS Iaas ソフトウェアをサービスとして提供 開発者向けに、アプリケーションの 開発基盤を提供 仮想サーバとネットワークを提供
17 SaaSの代表例「office online」と「Gmail」 オフィスソフトやメールなど従来はソフトウェアをインス トールしなければいけなかった物がブラウザだけで可能に
18 プログラムの実行環境としてプラットフォームを提供する PaaSの代表例「Google App Engine」と「heroku」
19 クラウド上で仮想サーバや仮想ITインフラを提供する IaaSの代表例「さくらのクラウド」と「AWS」
20 IaaSの仕組み
21 物理的に1台のサーバを「仮想化ソフトウェア」を利用して 複数のマシンを立ち上げられるようにする 物理的には 1台のマシン 仮想化ソフトウェア OS (1) OS(2) OS(3)
アプリ アプリ アプリ 1台の物理サーバの中に 「仮想マシン」が複数台、作成できる
22 ホストOSの上で「仮想化ソフト」を動かすタイプ ホストOSとアプリを共存できるのでPCからの個人利用の形 で多いが、ホストの負荷が大きい ホスト形仮想化ソフト (VirtualBOXなど) OS (1) OS(2) OS(3)
アプリ アプリ アプリ ホストOS(Windows/Linuxなど) アプリ
23 ホストOSの代わりに「ハイパーバイザー」が仮想サーバを 制御する。ホストサーバ全体を仮想化で利用すめため、ホス トOSを経由しないためホストOS型よりレスポンスが良い ハイパーバイザー (VMWareなど) OS (1) OS(2) OS(3)
アプリ アプリ アプリ
24
25 OSの代わりに各コンテナがアプリを稼動させます。3種類の 中では一番ホストマシンの処理負荷が低い コンテナ管理ソフトウェア (Dockerなど) コンテナ(1) コンテナ(2) コンテナ(3) アプリ アプリ
アプリ ホストOS(Linux) アプリ
• 仮想化の処理速度が速い ⇒ オーバーヘッドが少なく処理能力が早い • 起動が早い ⇒ OSやハードウェアを仮想化していないため 起動が早い •
ポータビリティ ⇒ プラットフォームを意識せず使える 26
27 実際のサーバのスケール方法
28 まずは1台のサーバを作成して、その中でWordPressを動かす
29 アクセスが増えてきたら、どうするか?
30 サーバのCPUとメモリの能力を上げて、サーバの能力をスケー ルアップさせる
さらに増えてきたら 31
32 WebサーバとDBサーバの分離
33 最初は1台だけ アクセスが増えたら WebとDBサーバに分離 1台のサーバの中に入っている「WordPressサーバ(app)」と 「データベースサーバ」部分を分ける
34 ◦負荷を分散させる 1台のサーバを複数台にして、負荷の分散を行う ◦サーバ拡張の準備 「Webサーバ/Appサーバ」と「DBサーバ」についてサーバの 台数を増やしていくための準備 ◦DBサーバの保護 DBサーバをインターネットに直接接続するのはセキュリティ上 問題があるので、ローカルネットワークに接続する
35 ロードバランサと負荷分散
36 アクセスが増えたら WebとDBサーバに分離 さらにアクセスが増えたら ロードバランサを入れて負荷分散を行う さらにアクセスが増えたらロードバランサ(LB)を設置し負荷 分散を行いましょう。 最初は1台だけ
37 ロードバランサを通じて、Webサーバのアクセスを振り分け ることができる
38 今日、これから行うこと
【1】さくらのクラウドを利用してサーバを作る 【2】ローカルネットワークを作る 【3】Dockerを利用してみる 39
40 ご清聴ありがとうございました 休憩をはさんで、ハンズオンに移ります