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FY2026.6 Impact Report JP

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September 16, 2026

FY2026.6 Impact Report JP

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  1. 目次 P03 ミッション達成に向けて • CEOメッセージ • 5つのマテリアリティ • 価値創造プロセス ハイライト

    • 事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量) • AI-Nativeを武器に、普通ではない急成長を • 誰もが安心して参加できるマーケットプレイスへの取り組み 各マテリアリティの取り組み • マテリアリティ①個人と社会のエンパワーメント • マテリアリティ②あらゆる価値が循環する社会の実現 • マテリアリティ③テクノロジーを活用した新しいお客さま体験の創造 • マテリアリティ④中長期にわたる社会的な信頼の構築 • マテリアリティ⑤世界中の多様なタレントの可能性を解き放つ組織の体現 Appendix • 外部評価・外部団体との連携 • ポジティブインパクト(削減貢献量)の考え方 • FY2027.6 重点領域 • 編集方針 P05 P06 P09 P10 P34 P35 P38
  2. CEOメッセージ 私たちはグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆ る人の可能性を広げる」のもと、CtoCマーケットプレイスにとど まらず、モノやお金だけでなく信用やデジタル資産まで、あらゆ る価値が循環するエコシステムとして、お客さま、社会、地球へ ポジティブなインパクトを提供することにコミットしています。 このエコシステムの基盤は、お客さまを含めた社会からの「信 頼」です。FY2026.6は、不正利用者の「徹底的な排除」とお客 さまの「徹底的な救済」という2つのお約束を実行に移した1年で した。「全額補償サポートプログラム」の開始、「メルカリ鑑定

    センター」の立ち上げによる鑑定の内製化と対象拡大、AIを活用 した不正検知の精度向上を進めました。また、取り組みの透明性 を高めるため、初めて「透明性レポート」を公開しました。月間 約2,400万人のお客さまにご利用いただくマーケットプレイスと して、安心・安全への投資をこれからも続けていきます。 「AI-Native Company」への進化を宣言してから1年、全社か ら100名を選抜した横断組織「AI Task Force」を通じて業務変 革を進めました。全従業員のAIツール利用率は100%となり、 100万時間の業務効率化余地に対し、初年度で約半分にあたる 49.5万時間分の生産性向上を実現しました。プロダクトにおいて もAIを活用した機能開発を加速し、エンジニア1人あたりの開発量 はAI化前比7.6倍に増加、お客さま体験の向上につながり始めて います。 価値循環の輪も大きく広がっています。米国でのCtoCマーケット プレイスは月間420万人のお客さまにご利用いただいています。 また、台湾・香港に続く「メルカリ グローバルアプリ」の米国で の提供開始により、日本のモノの価値が国境を越えて循環しはじ めています。 駿河屋とのリユース事業連携、ECOMMITとの回収・再流通の社 会基盤づくりなど、資本業務提携によるパートナーとの共創も本 格化しました。Fintechでは「メルカリバンク」をはじめとするウ ォレット事業が始動し、コインチェックとの提携により暗号資産 の裾野も広げています。 事業を通じたサステナビリティの実践は、長期的な企業価値向上 に直結すると考えています。「メルカリ」での取引を通じた温室 効果ガスの削減貢献量は年間約85万トンとなり、事業の成長がそ のままサーキュラーエコノミーの体現につながることを、定量的 に示し続けています。 そして、イノベーションの源泉である多様な人材の活躍推進に も、引き続きコミットしていきます。私たちは、性別や国籍など に関わらず、すべてのメンバーがAIと共に能力を最大限に発揮で きる環境を整備することが、メルカリの成長を加速させると信じ ています。 日米で事業が力強い成長を遂げている今、FY2027.6のテーマに 「AI-Native for Hypergrowth」を掲げ、さらなる挑戦へとギ アを上げていきます。このインパクトレポートでは、メルカリが FY2026.6にどのようなポジティブなインパクトを社会に与えられ たか、具体的な取り組みをお伝えしていきます。 株式会社メルカリ 取締役 兼 代表執行役 CEO(社長)
  3. MISSION 5つのマテリアリティ マテリアリティはミッションと密接に関係しています。ミッション達成には「強固な組織と経営基盤」を土台 とした「事業を通じた価値創造」が不可欠です。この価値創造が「社会的インパクト」を生み出し、達成へ繋が ります。これらの考え方と自社及びステークホルダーへの影響度を考慮し、マテリアリティを定義しています。 ❶ 個人と社会のエンパワーメント ❷ あらゆる価値が循環する社会の実現 誰もがやりたいことを実現し、人や社会に貢献するための選択肢を増

    事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」な やすことで、あらゆる人の可能性が発揮される世界を実現します。 企業を追求することで、物理的なモノやお金に限らずあらゆる価値 がなめらかに循環する社会を実現します。 ❸ テクノロジーを活用した新しいお客さま体験の創造 データ/AIなど、革新し続けるテクノロジーも活用しながら常にプロダクトを進化 させ、なめらかな価値交換による新しいお客さま体験を創造していきます。 ❹ 中長期にわたる社会的な信頼の構築 社会的 インパクト マテリアリティ1 マテリアリティ2 プロダクト・サービスを 通じて創出する事業価値 マテリアリティ3 ❺ 世界中の多様なタレントの 可能性を解き放つ組織の体現 コーポレートガバナンスの実効性向上とコンプライアンスの徹底による 世界中の多様なバックグラウンドを持つ人材がポテ 健全で透明性の高い意思決定プロセスを構築することで、社会の公器と ンシャルを最大限に発揮して働ける環境を整えること しての責任を果たし信頼を構築します。安心・安全で公正な取引環境を で、持続的に成長できる企業としてあり続けます。 実現し、さらに業界全体での啓発・情報共有を行うことで、世界の健全 あらゆる価値を循環させ、 あらゆる人の 可能性を広げる 価値創造を支える 組織・経営基盤 マテリアリティ4 マテリアリティ5 なインターネットサービス環境の実現に寄与していきます。 Impact Report 04
  4. 価値創造プロセス 事業が社会にもたらすポジティブインパクトは定量的にも示されており、事業成長することが社会的インパクトの拡大に繋がると考えています。各資本を 戦略的に配分することで、財務的インパクトと社会的インパクトの拡大を両立し、ミッション達成に向けて持続可能な企業価値向上を実現していきます。 あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる MISSION 財務的インパクト アウトカム 連結売上高 社会的インパクト 2,292億円

    マテリアリティ1 マテリアリティ2 温室効果ガスの削減貢献量 個人と社会のエンパワーメント あらゆる価値が循環する社会の実現 (ポジティブインパクト):約85万トン 価値が循環するメルカリ 独自のエコシステム マテリアリティ3 テクノロジーを活用した お客さま体験の創造 マテリアリティ4 中長期にわたる社会的な信頼の構築 マテリアリティ5 世界中の多様なタレントの 可能性を解き放つ組織の体現 アウトプット NFT ギガ NFT ギガ購入 事業活動 年間GMV1.2兆円超 顧客基盤 CtoCのユーザ基盤と高い本人確 認済み比率 インプット ビットコイン決済 • JP MAU:2,419万人 • メルペイ利用者数:2,109万人 (うち本人確認済み比率:97.0%超) • US MAU:420万人 技術資本 • 数十億規模の商品データと マッチング技術 • AI-Native化によるプロダク ト変革と組織改革 • R4Dによる研究開発 MAU 約2,400万人 社会関係資本 • 主要なステークホルダーとの関係性 (一次流通企業・物流業者・メルペイ加盟店・ 全国各地の自治体・各業界団体など) • ブランド力 財務資本 • Marketplace事業の高い収益性 • 3期連続営業黒字、及び増益を伴 う成長方針 (コア営業利益FY2024.6 188億・ FY2025.6 275億円・FY2026.6 441億) 人的資本 ミッション/バリューに共感する 多様なプロフェッショナル人材 • 連結従業員数:2,065人 • 外国籍社員比率:32.0% • 女性社員比率:31.6% • 女性取締役比率:58.3% Impact Report 05
  5. ハイライト [事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量)] 新しい製品を作るには、原材料の採取から廃棄に至るまで、多くの環境負荷が発生します。 メルカリでは、中古品を新品の代替として活用することで、この環境負荷を抑えられると考えています。 そこで、「メルカリ」での取引によって新品取引がどれくらい抑制され、社会全体の環境負荷をどれくらい削減できたのかを、 温室効果ガス(greenhouse gas, GHG)の「削減貢献量」として算出しました。 「メルカリ」での取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量は、算定対象カテゴリーで日米合わせて年間約85万トン※1,2でした。 事業の成長を通じてリユースを推進することで、限りある資源が大切に使われるサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。

    往 復 約 温室効果ガスの削減貢献量 85 = 350 約 杯 東京ドーム約350杯に相当※3 = 9,700 約 万 本 約9,700万本もの杉の木が1年間に 吸収するCO2量に相当※4 39 万 回 = 飛行機で個人が東京・ニューヨーク間を 約39万回往復する分のCO2排出量に相当※5 ※1 対象カテゴリーは、「衣類」、「電子機器」、「メディア(本、CD、DVD等)」、「バッグ」、「靴」、「洗濯機」、「おもちゃ」。 今年度は、「電子機器」へのイヤホン追加、「衣類」「バッグ」「靴」へのファッションカテゴリー以外(例:スポーツ、アウトドア・釣り・旅行用品等)の追加、「おもちゃ」の新規追加を実施 ※2 ※2:2025年4月-2026年3月における日本版メルカリとUS版メルカリの当該カテゴリーで取引完了となった商品が対象。なお、当該カテゴリーの取引数の全体に対する割合は46.5%。 ※3 ドーム1杯分の二酸化炭素 :約2,436t-CO2(東京ドームの容積:124万m3=124万kL、1mol=22.4L=44g-CO2, 出典:東京ドーム) ※4 林野庁HP「森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?」より ※5 国土交通省HP「運輸部門における二酸化炭素排出量」より Impact Report 06
  6. ハイライト [AI-Nativeを武器に、普通ではない急成長を] AIをプロダクト・開発・組織運営のあらゆる層に組み込み、普通ではないスピードと規模で成長を実現する。 AI Task Forceが 33領域・3,800超 全社員AI利用率 業務プロセスを棚卸し 49.5万時間

    ※2 100% 既存業務の 効率化 ※1 約 AI-Native化前と 比較したエンジニア 1人あたり開発量 約100万時間 7.6倍 ※3 AIを前提とした経営体制への刷新 2025.7 AI Task Force発足(AI-Native宣言) 2026.6 CHRO兼CAIO体制で人事×AI戦略を一体化 2026.7 AI Management Office常設化 プロダクト変革 組織改革 開発生産性の向上により、 お客さま体験を高める施策の企画・開発が加速 AI Task Forceを通じてチェンジマネジメントを完了し、 CAIOがCHROを兼務することでAI戦略と人事戦略を一体化AI-Nativeな組織へ転換 開発体制 安心・安全 お客さま体験 組織基盤 AIガバナンス 非エンジニア領域の AI-Native化 AI Podsと越境開発で、 少人数・短期間での機能 開発を実現 不正検知の強化と CS領域の AIエージェント化 AI出品サポート、 ChatGPT連携など 新しい探索・出品体験 ナレッジマネジメント 整備とAI Agent Dayで 全社AI活用を定着 AIガバナンス組織を 設立し、ガイドラインや ガードレールを整備 HR・広報など全領域で AIエージェントの 導入を推進 ※1 2026年1月末時点の当社グループ従業員数(休職者、退職確定者、鹿島アントラーズ雇用者を除く)における、 主要AIツール(ChatGPT、Gemini、Claude、Cursor、LiteLLM、Notion AI)のいずれかを利用している人の比率 ※2 従業員のAIツール利用率100%(2026年1月末時点)を前提に、対象業務におけるAI活用による業務削減率を適用して算出した推定値 ※3 FY2024.6とFY2026.6の当社グループにおけるコード変更量を当時のエンジニアの人数で算出した1人あたり開発量 Impact Report 08
  7. ハイライト [誰もが安心して参加できるマーケットプレイスへの取り組み] メルカリは「マーケットプレイスの基本原則」に基づき、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを目指して運営しています。 2025年10月には、マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品について、 出品禁止などを含む対応を実施する新たな方針を策定しました。 「マーケットプレイスの基本原則」 新たに定めた対応方針の策定 「マーケットプレイスの基本原則」の考え方と 議論の経緯に関するホワイトペーパーの公開 誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを創るた

    メルカリが2021年1月に策定した「マーケットプレイスの基本原則」に ついて、策定に至る議論と、その後の社会状況の変化に応じた解釈の 発展を記録・解説するホワイトペーパーを公開しました。 めに、お客さまが安心・安全にサービスをご利用いただける環境を構築 することはメルカリにとって重要な責務です。 外部有識者との2回にわたる議論を踏まえた検討の結果、不正出品やトラ ブルの急増、極端な価格の乱高下など、マーケットプレイス内の「安 心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品については、出品禁止 などを含む対応を行う方針としました。 基本原則策定の契機は、新型コロナウイルス感染症流行時の衛生用品を めぐる取引でした。法的には違法と言えない取引でも妥当性が問われる 事態が生じ、「違法か適法か」の判断だけでは限界があることが明らか になりました。これを受け、外部有識者による有識者会議を設置して基 本原則を策定し、以降もアドバイザリーボード等での議論を通じて発展 させてきました。 「マーケットプレイスの基本原則」の考え方と議論の経緯に関するホワイトペーパー Impact Report 09
  8. マテリアリティ 1 個人と社会の エンパワーメント FY2026.6 重点領域 あらゆる人の可能性が発揮される世界の実現 FY2026.6 サマリー 「メルカリ」があることで「モノを捨てずに済んだ」と実感するお客さま

    が85.8%(前年の78.1%から+7.7pt)に達するなど、「捨てる」を減らす 行動が社会に定着しつつある。 また環境に配慮した行動の実施率は前年から上昇し、「捨てる前に売る・ 譲るなど他の手段を考える」お客さまも増加。環境や社会課題への意識 は、認知の段階から具体的な行動への転換へと着実に進展。 Impact Report 10
  9. 「メルカリ」を通じた社会のエンパワーメント① 環境や社会課題への意識が「知っている」から「行動する」へと変わりはじめています。「メルカリ」は、その行動変容の実践の場として、 「捨てる」を減らす行動を広げ、あらゆる人の可能性が発揮される世界の実現に貢献しています。 環境配慮の行動は 「知る」から「行う」へ 利用者では、 モノの「手放し方」が変わる リユースやSDGsの認知が広がる中、習慣的に行動する 人の割合が前年から大きく上昇。こうした変化は「長持 ちする商品を購入する」(79.8%、+7.9pt)など消費行

    動にも広がっています。 「メルカリ」利用者では、不要品を捨てる前に別の選択 肢を考える行動変容が進んでいます。上位3項目はいず れも前年から上昇しました。 商品が売れた経験のあるお客さまでは、循環できた・役 に立てたという実感が前年から大きく伸長。経済的メ リットを入口に、モノを捨てずに活かす意識が定着して います。 〈環境配慮行動の実施率(習慣的に行っている率)〉 〈利用経験を通じて起きた変化 (伸び幅上位3項目)〉 〈売れたときの気持ち(肯定計)の変化〉 80 68.7% 74.9% 70.6% 76.6% 80 68.7% 74.4% 67.4% 72.1% 売る体験が 「捨てない」意識を定着させる 72.8% 69.5 90 84.8% % 84.3% 収入になって 嬉しい 60 60 38.4% 40 42.5% 80 40 78.1% 20 0 リデュース リサイクル リユース 2025 2026 75.3% 気軽に 手放せた 74.8% 役に立てた 70 20 0 85.8% 捨てなくて 済んだ 67.6% 不用品を「売れる かもしれない」と 考えるようになった 捨てる前に「売る・ 譲るなど他の手段」を 考えるようになった 誰かに使ってもらえる なら手放したいと 思うようになった 2025 2026 0 2025年6月 ※2026年6月、調査会社を通じて全国20〜69歳の男女1,250名(「メルカリ」利用者/非利用者割付)に実施したアンケート結果より。前年(2025年6月・同設計)と比較。 環境配慮行動の実施率は各取り組みの認知者ベース(「定期的に行っている」+「ときどき行っている」の合計)。利用経験による変化は利用者(n=630)、売れたときの気持ちは売却経験者(n=210)ベース。 2026年6月 Impact Report 11
  10. 「メルカリ」を通じた社会のエンパワーメント② メルカリでは、「エンタメ・ホビー」カテゴリーが取引全体の約46%※を占め、 特に「キャラクターグッズ」や「タレントグッズ」が「推し活」トレンドに牽引され活発に取引されています。 若年層(10代〜30代)は、K-POP関連の「タレントカード」などを通じて推し活ツールとして「メルカリ」を活用。若年層にとって「メルカリ」は単なるフリマアプリにとどまらず、 趣味や関心を深めるためのツールやコミュニティとして定着していることが明らかになりました。一方、50代以上は趣味関連商品の購入に利用する傾向が見られ、 特に70代以上では「文学・小説」に加え、物価上昇を背景に「果物」や「野菜」といった実用的な食品の購入が増えるなど、生活に密着した利用が特徴的です。 世代別 1 アイドル ゲーム・おもちゃ・グッズ

    1 アイドル ゲーム・おもちゃ・グッズ 1 2 タレントカード 2 タレントカード 2 ゲーム・おもちゃ・グッズ 3 ゲーム・おもちゃ・グッズ ピンズ・ ピンバッジ・ 缶バッジ 10代 ファッション トップス ゲーム・おもちゃ・グッズ ゲーム・おもちゃ・グッズ キャラクター グッズ ゲーム・おもちゃ・グッズ ゲーム・おもちゃ・グッズ 20代 30代 出品カテゴリー 1 トップス 1 2 キャラクター グッズ ファッション ゲーム・おもちゃ・グッズ ポケモン 3 キャラクター 3 3 バッグ カードゲーム グッズ ファッション 40代 ※「メルカリ」における取引件数のカテゴリー比率 ファッション トップス 世代別 1 ファッション トップス 1 ファッション トップス 1 アイドル ゲーム・おもちゃ・グッズ 1 アイドル ゲーム・おもちゃ・グッズ ゲーム・おもちゃ・グッズ ゲーム・おもちゃ・グッズ 1 キャラクター グッズ 2 ポケモン カードゲーム ゲーム・おもちゃ・グッズ 2 バッグ 2 バッグ 2 バッグ 2 タレントカード 2 3 アイドル 3 文学・小説 3 文学・小説 3 トップス 3 トップス 3 トップス 50代 60代 70代以上 10代 20代 30代 ファッション ゲーム・おもちゃ・グッズ ファッション 本・雑誌・漫画 ファッション 本・雑誌・漫画 対象期間:2025年4月1日〜2026年3月31日 ゲーム・おもちゃ・グッズ ファッション キャラクター グッズ ファッション ファッション 購入カテゴリー 1 トップス 2 キャラクター グッズ ファッション ゲーム・おもちゃ・グッズ 1 ファッション トップス 1 1 ファッション トップス ファッション トップス 2 バッグ 2 バッグ 2 文学・小説 3 アイドル 3 アイドル 3 文学・小説 3 バッグ 40代 50代 60代 ゲーム・おもちゃ・グッズ ファッション ゲーム・おもちゃ・グッズ ファッション 本・雑誌・漫画 本・雑誌・漫画 ファッション 70代以上 Impact Report 12
  11. 「メルカリ」を通じた個人のエンパワーメント① 「想いごと受け継がれた」体験のひとつが、この参考書のストーリーです。 出品者から購入者へ、モノとともに励ましのメッセージが届き、挑戦を後押ししました。 ある受験生が、入試対策問題集を「メルカリ」で購入した ところ、出品者からの手書きの手紙が添えられていまし た。 そこに綴られていたのは、自身の経験を踏まえた受験勉強 へのねぎらいと、”諦めずに頑張ってください。応援してい ます。” という励ましのメッセージでした。

    その後、購入者である受験生も見事合格。参考書だけでな く、受験生を応援する「想いのバトン」も、次の人へと受 け継がれていきました。モノの循環が、人の可能性を広げ ることを示すエピソードのひとつです。 メルカリでは、出品者の方と購入者の方に ご協力いただき、この「参考書バトン」の物語を 動画化いたしました。ぜひご覧ください。 購入者である受験生がこのエピソードをSNSに投稿すると 閲覧数は3,800万回を超え、大きな反響を呼びました。さ らに、この投稿はSNS上で両者がつながるきっかけに。 実は、出品者もこの入試対策問題集を「メルカリ」で購入 し、受験期に活用していたそうで、「以前の持ち主による 書き込みがワンポイントアドバイスとなり、アイディアや勇 気をもらった」と振り返ります。 Impact Report 13
  12. 「メルカリ」を通じた個人のエンパワーメント② 「メルカリ」でのビジネスは、働き方の選択肢も広げています。 病気による身体の制約を乗り越え、スマホ一つで事業を成長させた「メルカリShops」出店者のエピソードをご紹介します。 愛媛県松山市から、瀬戸内の柑橘をはじめとしたフルーツを全国へ届ける 「フルーツショップサニー」の谷川さん。 それでも谷川さんは、病室のベッドの上から、左手の親指一本でスマートフ ォン上の「メルカリShops」を活用し、在庫の更新や販売を再開しました。 2024年1月に脳梗塞で入院し、右半身などに障害が残ったことで、一時は キャリアの継続すら危ぶまれる状況に直面しました。 すると、商品が売れるたびに届く通知音が、

    「社会とのつながり」を感じさせてくれたといいます。 入院中も販売傾向を分析し、商品や時間帯に合わせた工夫を重ねた結 果、月商は入院前の約300万円から700万円超へと成長。 退院後の2024年12月には月商1,200万円を達成し、年間売上も1億円規模 へと拡大しました。 スマートフォン一つで仕事を続けられたことが、谷川さんに社会とのつな がりと、再び前を向く力をもたらした̶̶。 「メルカリShops」が事業の成長だけでなく、一人の働く可能性を支え たエピソードのひとつです。 スマホひとつで月商が急増!「商品グループ機能」と お客さま目線の戦略で売上を伸ばすフルーツショップサニー Impact Report 14
  13. マテリアリティ 2 あらゆる価値が 循環する社会の実現 FY2026.6 重点領域 ・事業成長に伴うポジティブインパクトの拡大 ・グローバルでの価値循環の拡大 FY2026.6 サマリー

    サービス開始から13年が経ち、累計出品数は50億品を突破、年間取引件数 は約2.7億件へと拡大するなど、価値循環の規模が大きく広がった。 越境取引は台湾・香港に続き2026年6月に米国でのサービスを開始し、グ ローバルでの価値循環も前進。取引量および算定対象の拡大により、ポジ ティブインパクト(CO2削減貢献量)は年間85万トンに達した。 Impact Report 15
  14. 事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量):衣類 「メルカリ」を通じて約3.7万トンの衣類が出品され、廃棄を回避できています。これは、日本の年間衣類廃棄量の約6.6%に相当しま す。「メルカリ」で衣類を1着取引することで、平均約11.8kg※1の温室効果ガスの排出を回避、さらに新品のみ使用する場合と比較して 衣類の平均使用年数は4.7年増加します。一人ひとりが「メルカリ」で取引することを通じて「捨てるをへらす」ことで、限りある資源 が大切に使われるサーキュラーエコノミーの実現につながります。 t 3.7万トン = 年間 約

    6.6 メルカリに出品された衣類 メルカリで衣類を 1着取引すると 11.8Kg 約 家庭用の エアコン使用 ※2 33時間分 約 ペットボトル 99本分 約 ※3 衣類の寿命 3.8年 リユースすると 衣類の寿命が4.7年 伸びて8.5年に! 衣類の寿命 8.5年 ※1 FY2026.6の本ImpactReportにおいて、以下の算定方法を適用⚫︎最新のアンケート調査(2026年3月、 5月実施)結果に基づき、関連数値を更新⚫︎AIST-IDEA(国立研究開発法人産業技術総合研究所 及びAIST Solutions)排出係数データベース更新版の適用⚫︎LCAの観点を考慮した算出係数の算定方法の見直し ※2 家庭のエアコン使用1時間あたり 0.36kg/h 環境省「デコ活データベース」より ※3 ペットボトル(500ml)を製造し、廃棄・リサイクルするのにかかる排出量0.119kg/本 環境省「リユース可能な飲料容器およびマイカップ・マイボトルの使用に係る 環境負荷分析について」P.17より Impact Report 16
  15. 事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量):おもちゃ 本年より、おもちゃカテゴリをポジティブインパクト(削減貢献量)の算定対象に追加しました。「メルカリ」で取引されたおもちゃ は、次の持ち主のもとで新たに活用されることで、平均使用年数が4.3年※1増加します。「メルカリ」は、モノを長く使う選択肢を広げ るだけでなく、異なる価値を見出す人同士をつなぎ、新たな活用の機会を生み出しています。 〈メルカリでおもちゃを購入した理由〉 おもちゃの 寿命※2 1.8 年 リユースすると

    おもちゃの寿命が 4.3年伸びて 6.1年に!※3 おもちゃの 寿命 6.1 年 カード 同じ商品・同種の ものを複数 欲しかった その他 4.9% フィギュア 3.3% ぬいぐるみ 偶然、希少性の 高い商品に 巡り会えた 4.8% 希少・廃盤・ 限定品を探していた 安い・手軽に買える 35.1% ブロック ※1 2026年2月28日~3月10日の期間中、メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方を対象に実施したアンケート調査に基づき推計(回答者数:出品者731人、購入者446人)。 ※2 最初の持ち主(出品回答者)による寿命(平均1.8年)は、所有年数から退蔵年数を除いた実際の使用年数のみ推計。 ※3 おもちゃの寿命(平均6.1年)は、平均的なおもちゃの寿命(平均1.8年)に購入回答者による実際の使用年数(平均1.0年)と今後の使用予定年数(平均3.3年)を合算した合計。 52% 人形 ミニカー Impact Report 17
  16. 事業を通じて生まれたネガティブインパクト(温室効果ガス排出量) FY2026.6の温室効果ガス排出量 削減アクション • 温室効果ガス排出量は合計約30万トンとなりました。 • Scope1,2については、鑑定センターなどの拠点増加による 排出量の変動がありました。 • 生成AIの利用に伴う排出量については、Scope3に含めて

    算定しており、影響は軽微です。 • また、Scope3カテゴリー9(下流の輸送・配送)について は、越境取引の増加により、排出量が増加しています。 鹿島アントラーズでは、2025年にサステナビリティ 方針を策定し、グリーンエネルギーの導入やクラブハ ウスへの太陽光発電の設置を進めています。 また、試合観戦にともなう交通渋滞によるCO2排出 量を抑制するため、茨城県および鹿島臨海鉄道株式会 社と連携して、神栖駅前の無料駐車場に車を停め、 「鹿島臨港線」に乗り換えてスタジアムへ向かう「パ ーク&ライド」の実証実験を行いました。 排出量(t-CO2) Scope1 Scope2 (マーケット基準) Scope3 目標値 453 593 297,294 Scope1+2 Scope3※1 2021年を基準年とし、 2030年までに100%削減 2023年を基準年とし、 2030年までに付加価値あたりの 排出量(原単位)51.6%削減 詳細はこちらからコーポレートサイトをご覧ください。 ※1 当社の場合カテゴリー9が対象。 Impact Report 18
  17. あらゆる価値循環の拡大① モノの価値を循環させる「メルカリ」のマーケットプレイスは、 13周年を迎え、国内だけでなく越境取引を通じて世界へとその循環の輪を広げています 「メルカリ」13周年 2026年7月、「メルカリ」はサービス開始13周年を迎えました。2026年1月には累計出品数が50億品 を突破し、この1年間の取引件数は約2.7億件、1秒あたり約8.6件の取引が生まれています。 キッズ服や参考書が次の世代へ受け継がれる「バトン」のような取引は累計1億件を超え、いまや全取 引の14件に1件は海外のお客さまとの取引です。モノの売り買いにとどまらず、世代や国境を越えて価 値をつなぐマーケットプレイスとして、あらゆる価値が循環する社会の実現をリードしていきます。 越境取引「メルカリ

    グローバルアプリ」の拡大 2019年に開始した越境取引は、グローバル戦略の柱として大きな成長を遂げています。特に海外から の“推し活”需要を背景にエンタメ・ホビー関連の取引は活発で、事業開始から7年目を迎えた2026年6 月期の越境事業の流通総額(GMV)は1,122億円となり、過去4年で約19倍と大幅に伸長しています。 自社プラットフォームを通じたグローバル展開を加速させ、Web版「メルカリ」を2024年8月に台 湾、2025年5月には香港で提供開始。さらに2025年9月には、世界共通アプリ「メルカリ グローバル アプリ」を発表し、同日より台湾と香港、2026年6月には米国でも提供を開始しました。「グローバ ルアプリ」は、2028年までに50以上、中長期的には100以上の国と地域に拡大させる計画です。 Impact Report 19
  18. あらゆる価値循環の拡大② パートナーシップにより、デジタル資産を含めた多様な価値を循環させ、 あらゆる個人のエンパワーメントを後押ししています。 駿河屋と資本業務提携契約を締結 ECOMMITと資本業務提携契約を締結 メルカリの越境ECを含むグローバル展開やAIをはじめと するテクノロジーへの知見と、駿河屋が長年蓄積してき た商品カタログデータ・在庫・国内外の店舗網・鑑定力 を連携させ、日本最大級の品揃えと安心・安全な取引環 境を構築します。

    さらに、オンラインとオフライン店舗を組み合わせた「グ ローバルOMO(オンライン・オフライン連携)」を推進 することで、エンタメ・ホビー商品の流通にとどまらず、 日本ならではのリユース文化や多様な商品を通じた体験価 値を世界へ届け、新しい価値循環の創出を目指します。 メルカリはECOMMITと資本業務提携を締結し、両社の ノウハウを活用してサーキュラーエコノミーの推進と循 環型ものづくりに必要なインフラ構築を加速させます。 ECOMMITの回収拠点とメルカリのプラットフォームを 活用した不要品の回収・再流通の仕組みづくりやアパレ ルブランド等の一次流通事業者や自治体と連携した回 収・リセールスキームの構築、リアルとデジタルを連携 した利用体験の向上等に取り組み、「捨てない社会」の 実現に向けた社会実装を進めていきます。 メルコイン、コインチェックと 業務提携契約を締結し取扱銘柄を拡大 メルコインは、コインチェック株式会社と業務提携契約 を締結しました。 お客さまがメルカリアプリ上で、シバイヌやドージコイ ンなど計12銘柄の取引ができるサービスを開始。暗号資 産取引サービス「Coincheck」を運営するコインチェッ ク株式会社(以下、コインチェック)が取り扱う銘柄で あり、メルカリアプリ上で、コインチェックとの間で当 該銘柄の取引を行うことが可能となりました。 Impact Report 20
  19. マテリアリティ 3 テクノロジーを 活用した新しい お客さま体験の創造 FY2026.6 重点領域 ・データ/AIを活用したなめらかなお客さま体験の提供 ・エコシステム拡大のための協業の推進 FY2026.6

    サマリー 出品時に商品情報を自動提案する「AI出品サポート」により出品完了率が 向上し、2026年6月にはChatGPTとの連携で新たなお客さま接点も創 出。カスタマーサポートでもAI活用が進み、お客さま自身での解決や解決 までの時間短縮につながった。 Fintechでは、より柔軟に資産を扱えるウォレットの実現に向けて、メル カリバンクや複合決済をリリースし、決済・金融体験を拡充。 Impact Report 21
  20. AI-Native Companyへの進化と社会的なインパクト AIツール利用率は100%に達し、初年度で49.5 万時間分の効率化に繋がる成果もあがった。 とくに先行したのは開発領域です。コーディン グは答えを検証できるので、AIとの相性が非常 にいいのだと、あらためて確信しました。 AIによって、価値の循環をどこまで加速できるか 生成AIの進化は、働き方も、事業のつくり方も、社会の前提そのものを 変えつつある。生産性の飛躍という光と、電力消費という影。

    その両方に直面しながら、メルカリは何を実現しようとしているのか。 全社のAI-Native化を率いる木村と、量子コンピューティングの経営を 担いながら、社外取締役として経営を監督する立場にある北川が語り合った。 株式会社メルカリ 執行役員 CHRO 兼 CAIO 株式会社メルカリ 社外取締役 QuEra Computing Inc, President兼取締役 木村 俊也 北川 拓也 生産性に、いきなり直撃した技術 いまのAIの局面を、過去の技術転換と比べて どう感じていますか。 北川:インターネットが出てきたときも、ス マートフォンが登場したときも、みんなワクワ クしていましたよね。夜な夜な部屋でアイデア を考え、コーディングをするだけで世界中にイ ンパクトを与えられる。あの感覚が、さらに進 化して「コーディングが得意でなくとも、より クリエイティビティが活きるかたちで、ワクワ クが100倍になった」と感じています。 ただ、決定的に違う点があります。インター ネットはエンタメ領域から盛り上がりはじめま した。ゲームや動画から広がり、生産性や GDPへの影響が見えるまでには時間がかかっ た。一方でAIは、科学の発見も数学の証明も コーディングも、産業革命のど真ん中である生 産性にDay 1から直接的に影響を及ぼした。過 去の産業における変化と比較しても非常に高い 時価総額がついている背景も、そうした面か ら来ているのだと思います。 数時間前にも、私が携わる量子コンピューター の領域でAnthropic社との共同研究が発表され ました。Claudeでハードウェアを制御する仕 組みでレーザー制御を試したところ、人がやる と十数分かかる作業が数秒で終わった。イン ターネットやソフトウェアだけでなく、こうし たハードウェアにおけるものづくりの世界にも 変化をもたらしているということです。数学で も、フィールズ賞受賞者のテレンス・タオ氏が 「証明可能な答えは飽和しつつあり、むしろそ れを解釈する側が足りていない」と指摘してい る。何が貴重で何が足りないのかが、根本から 入れ替わるタイミングだと読んでいます。 メルカリの変革を進める中で、 明確な変化を感じた瞬間はありましたか。 苦労したのは、コーポレート部門などの非エン ジニア領域でした。しかし、ビジョンを示し続 け、全社員で丸一日エージェントをつくる 「AI Agent Day」のような場も重ねてきたこ とで、各チームが自分たちでエージェントをつ くり始めている状態にまで成熟しました。広報 チームは広報戦略のエージェントを自分たちで 改善し、GRC(Governance / Risk / Compliance)領域ではガイドラインや法規 制の情報を自動で収集してサービスとのギャッ プを点検している。もうエージェントなしでは 業務フローが回らないといえますね。 AI 木村:この1年でワークフローが完全に変わ り、 大きな変化を感じた年だったといえます。 Impact Report 22
  21. AI-Native Companyへの進化と社会的なインパクト AIの課題から、目を逸らさない AIによる技術革新が進む中、 その負の側面、とりわけ電力消費について 話題に上りますが、 こうした課題についてはどうお考えですか。 北川:電力は運ぶことや貯蓄することが難 しいローカルな資源なので、地域単位で見 なければならない。米国ではすでに「データ

    センターのせいで電気代が上がる」という 問題が起きています。前の産業革命でも、 新しい技術が走り始めるときには同じ種類 の摩擦があり、そこから逃げずに取り組んだ ところが、結果的に今に繋がる大事な貢献 をした。そのため、AIにまつわる課題も、各 企業が正面から取り組むべきものだと思い ます。 その上で期待したいのは、AI自身がつくり 出すエネルギー技術の進化です。新しい電 池、新しい発電のあり方、CO2の固定化。 いわゆる「AI for Science」によって環境の 問題が解かれていく可能性も同時にある。 人類は、AIが生む負荷と、AIが生む解決策 と、どちらが早いかというレースに参加して いるのだと思います。ただし、これは自動的 に起こることではありません。AIを使って何 を良くしなければいけないのか、強い意思 を持って人間が実行することこそが重要。そ の点でメルカリは、モノの製造を減らしてい くことが実現可能なプラットフォームという ポジションにいることが、とても重要な意 味を持っていると思います。 [編集部注]世界のデータセンター電力消費は2024年の415TWhから2030年に約945TWhへ倍増する見込みで、増 加の最大要因はAIとされる。一方でIEAは、AIの応用による排出削減ポテンシャルをデータセンター排出の3〜4倍と試 算しつつ、「自動的に実現される保証はない」と留保している(IEA『Energy and AI』2025年4月)。 AI メルカリはこの課題を どう認識していますか。 木村:AI-Native Companyをめざすメルカ リにとっても、非常に重要な課題だと考えて います。GPUやサーバーが足りないという 話は以前からありましたが、この1年で「次 のボトルネックは電力だ」とよく聞くように なった。電力が足りなくなれば、そこで発展 が止まってしまう。消費電力をいかに抑 え、AIをいかに効率的に使うかなど、今か らAIの課題に向き合い、さまざまな対策や 工夫を検討することが重要です。 正直に申し上げれば、クラウドやAIの利用 に伴う排出はScope3に含めて算定・開示し ていますが、AI起因の排出だけを切り出した 詳細な開示や、それに対するさらなる削減策 までは、まだメルカリもできていません。業 界全体でも手法が固まっていない領域なの で、いまは手探りで議論を重ねている段階 です。どうすれば透明性を確保しながら最大 の効果をもたらせるか。ここは課題として認 識しています。 その上で強調したいのは、メルカリの価値 は「価値循環」にあるということです。捨て られていたはずのモノが、またどこかで使わ れる。それがCO2の削減につながる。AIに よってメルカリが使いやすくなれば、お客さ まはより簡単に出品でき、買い手は欲しい ものが見つけられる。その循環を、より高 速に回せるようになります。AIを使えば電力 は当然消費します。けれど、それを上回るだ けの価値循環を生み出していく。それが私 たちの考えるプラネット・ポジティブです。 全文版はウェブサイトでご覧ください Impact Report 23
  22. AIをプロダクトの中心に置き、開発・安心安全・お客さま体験のすべてを進化 プロダクト変革 開発生産性の向上により、お客さま体験を高める施策の企画・開発が加速 開発体制 安心・安全 お客さま体験 AI Pods 不正検知 AI出品サポート

    AIを前提とした開発により少人数、短期間で「メル カリモバイル」サービスの構築、機能追加を実現 不正利用の早期自動検知及び排除を一層強化。真贋 鑑定品質と処理効率の向上等により、安心・安全な 利用環境を構築 メルカリで出品する際、AIが商品名、説明文、販売 価格等を自動入力する機能がグッドデザイン賞を受賞 越境開発 CS領域 検索体験の進化 エンジニアがクロスファンクショナルなロール内の 越境、専門を超えたロール外の越境の両方にチャレ ンジ AI活用によりCS領域を高度化。問い合わせ不要で自己 解決できる仕組みづくりや、問合せ対応のAIエージェ ント化により対応スピードの向上や多言語応答を実現 検索・ホーム画面のレコメンデーション精度を向 上、Apps in ChatGPTに公式アプリをリリース Impact Report 24
  23. 新しいお客さま体験の創造 AIを活用した検索機能の導入やお客さまサポート体験のアップデートにより、 誰でも簡単に安心して利用できるマーケットプレイスの実現を目指しています。 AIを活用した「探す」体験の向上 2026年3月、生成AIを活用した絞り 込み検索機能の提供を開始しました。 「予算1万円以内で」「きれいな状態 のものだけ」といった自然な言葉か ら、AIがお客さまの意図をくみ取り、 膨大な商品の中から最適な商品を絞り

    込みます。 「AI チャットサポート」により、 問い合わせ体験を向上 2025年12月、チャット画面でサポート担当者とリアル タイムにやり取りできる「チャットサポート」の提供を 開始しました。24時間対応のチャットボットとオペレー ターの組み合わせにより、先行提供では従来1〜2日を要 していたやり取りが1時間以内に完結する事例も生まれ ています。お客さまの困りごとに素早く寄り添うこと で、誰もが安心して取引できる環境を構築しています。 さらに同年6月には、OpenAI 「ChatGPT」上で「メルカリ」の商 品検索や出品準備ができる連携を開 始。アプリの外にも接点を広げ、誰も が自分の言葉で欲しいモノに出会える 検索体験へと進化させています。 Impact Report 25
  24. マテリアリティ 4 中長期にわたる 社会的な信頼の構築 FY2026.6 重点領域 ・安心・安全で公正な取引環境の実現 ・お客さま、ステークホルダー(社会、投資家、メディア等) からの信頼獲得 ・持続的成長を支える収益力強化

    FY2026.6 サマリー 2025年7月に「全額補償サポートプログラム」を開始し、不正検知AIの高 度化による取引に関する問い合わせ発生率の低減や「メルカリ鑑定セン ター」の設立など、安心・安全な取引環境づくりを推進。 24時間の脅威監視体制のもとで重大インシデント0件を通期で継続し、セ キュリティ・リスク管理も強化。2025年10月には「マーケットプレイスの 基本原則」に基づく新たな対応方針を策定。「透明性レポート」を公開 し、取り組み状況の開示が進捗。 Impact Report 26
  25. 私たちがつくりたいマーケットプレイス 「安全であること(Safe)」「信頼できること(Trustworthy)」「人道的であること(Humane)」の3つを柱に「マーケットプレイスの 基本原則」を定めています。私たちはこれらの考えを大切にし、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを創っていきます。 メルカリは、本基本原則に基づくマーケットプレイスを実現し維持すること、そして、外部有識者によるアドバイザリーボードにて 定期的にレビューを行い、必要に応じて見直しを行いながら、より良いマーケットプレイスとなるよう運用していくことを約束します。 マーケットプレイスの基本原則 安全であること 信頼できること 人道的であること 安全な取引環境を守るため、法令違反品に加えて以下の取引を禁止します。

    ・生命や身体に危害を及ぼす可能性が高いもの ・犯罪行為につながる可能性が高いもの ・緊急事態において、供給が著しく不足している生活必需品 信頼性の高いマーケットプレイスの構築のため、以下の行為を禁止します。 ・商品情報の偽装や、詳細が不明な取引 ・商品に問題がある場合の返品拒否 ・手元にない商品の出品 ・販売を目的としない出品 多様な価値観の尊重と人道的な観点から、以下の取引や行為を禁止します。 ・人種、民族、宗教、性別等による差別を助長するもの ・誹謗中傷、脅迫行為等 ※https://about.mercari.com/principles/ Impact Report 27
  26. 私たちがつくりたいマーケットプレイス メルカリは「マーケットプレイスの基本原則」に基づき、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを目指して運営してい ます。2025年10月には、マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品について、出品禁止などを含む対応を 実施する新たな方針を策定しました。 2026年5月、マーケットプレイス内の「安心・安全」が損なわれる可能性がある商品について、一定期間の出品禁止を決定。注意喚起および出品監視、削除対応をなどを 実施しました。2026年6月には、「マーケットプレイスの基本原則」に基づいて、出品禁止の対応を実施。 日本マクドナルド社が販売する玩具付録の メルカリでは、たばこやたばこに類する商 出 品

    につ いて、 マー ケッ トプレ イスの 安 品の出品を禁止しており、ニコチン入り電 心・安全を維持するため、一定期間の出品 子 タバ コ 「ニ コ パ フ」 関 連 の 出 品 につ い 禁止対象とした。対象期間中は、お客さま て、改めて規約・ガイドラインに基づき調 への注意喚起に加え、該当商品の出品監 査・対応。 視・商品削除等を実施。繰り返し不適切な あわせて、禁止出品物や誤解を招く取引に 出品を行うアカウントへの利用制限等を含 は、商品削除・取引キャンセル等の対応を めて対応する方針とした(現在は解除済) 実施した Impact Report 28
  27. 安心・安全への取り組み強化:透明性レポートを公開 メルカリが取り組む、不正利用者の「徹底的な排除」とお客さまの「徹底的な救済」の取り組み状況と成果を定期的に公開することで、透明性を 確保しながら各施策を推進していくことを目的に、透明性レポートを公開。取り組みが進み、取引に関する問い合わせ発生率は過去最低水準に。 不正利用者の 「徹底的な排除」 取引総数に対する、 不正取引遭遇率 0.0057% ※1 高額取引時のeKYC必須化に

    より安全な取引環境構築を推進 eKYC済取引は 0.6 0.49% 79% 取引に関する 問い合わせ発生率は 0.46% 0.40% 0.4 フィッシング対策での パスキー登録の推進 1,363万人が登録 お客さまの 「徹底的な救済」 不正アカウント検知による 利用制限数 あんしん鑑定の拡大による 模倣品流出防止 51万件を制限 鑑定数は約 お客さまへの 補償実施の割合 手続き迅速化による 48時間以内の補償完了 約 補償率は 99.5 %※3 3倍 0.38% 0.35% ※2 92.6% 全補償の 0.35%に低下 ※4 0.2 0.0 2024年 上半期 2024年 下半期 ※1 不正取引遭遇率:取引総数に対する、不正または反復する不適切利用と判断された取引事案の割合 ※2「2025年上半期からの昨年同期データ比」 ※3 回収センターへの商品到着数のうち、補償を行った商品の割合(補償未実施は主に取引キャンセルによるもの) ※4 取引に関する問い合わせ発生率:過去2回のレポートでは、トラブル遭遇率という名称。取引総数に対する、商品不備・不達などのお問い合わせがあった取引の割合 2025年 上半期 2025年 下半期 2026年 上半期 Impact Report 29
  28. 政府・自治体・教育機関・一次流通事業者との連携強化 経済産業省の実証事業に参画 経済産業省の委託事業(令和7年度 資源自律経済確立産官学連携加速化事 業)に参画し、アパレル企業・リユース事業者・メルカリの3者による企業 間情報連携の効果を検証する実証実験を実施しました。2026年3月に成 果を取りまとめ、次年度の実証への参画準備を推進中です。製品情報と二 次流通データの連携により、資源循環の高度化を目指します。 小学生向け環境教育教材 「地球を救え!リユース探検隊」を無償提供開始

    2025年10月、小学生向け環境教育教材「地球を救え!リユース探検隊」 の無償提供を開始。学校や地域での活用を想定し、環境省「デコ活」公式 サイトにも登録されました。教材の提供を通じて、次世代への循環型社会 の担い手育成に貢献します。 「グリーンフライデー プロジェクト2025 〜リユース ファッションパーク〜」を開催 2020年より実施しているグリーンフライデープ ロジェクトを2025年も実施いたしました。2024 年度に実施した意識調査において、約6割の消費 者が「大切にしていた服を仕方なく捨てている」 という回答をしており、2025年は、物々交換ブ ース「Bring One Get One Free」や、リペアを 体験いただけるブース出店を通じ再利用に関する さまざまな方法を知る・体験する機会を提供する イベントを開催、延べ1,700名に参加いただきま した。また、本プロジェクトを通じて削減された CO2相当量を国内最大級の約9mの大型デジタル サイネージに投影し、社会貢献を体験いただける イベントとしました。 サーキュラーエコノミー総研を設立 研究機能を持つメディア「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」を 公開し、取り組みを推進。サーキュラーエコノミー総研からの発信を通じ て、事業者、行政、教育/研究者、生活者といった多様なステークホルダ ーとの連携を深め、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行を加 速させることを目指します。 Impact Report 30
  29. マテリアリティ 5 世界中の多様な タレントの可能性を 解き放つ組織の体現 FY2026.6 重点領域 ・AIの活用による組織生産性の飛躍的な向上 ・多様なタレントの人材開発とI&Dの推進 FY2026.6

    サマリー エンジニア1人あたりの開発量はAI活用前と比べて約7.6倍に達するなど、 組織生産性が飛躍的に向上。CHRO兼CAIOの就任など、経営体制もAINativeへと再設計した。さらに非エンジニア約1,000名が参加した「AI Agent Day」などを通じAI活用が全社に浸透。 あわせて男女間賃金格差の縮小など、多様な人材が活躍できる組織づくり も継続して推進した。 Impact Report 31
  30. 人的資本ハイライト ミッション達成において、多様性こそイノベーションの源泉であり、Inclusion & Diversityが欠かせないと考えています。 FY2026.6においても引き続き、女性取締役比率は国際的に見ても高い水準を維持しています。また、FY2023.6からの定期的なモニタリ ングとアクションの継続により、説明できない男女間賃金格差は、統計的な有意差が認められない水準まで縮小いたしました。 55 メルカリにはミッションに共感するメンバーが メルカリには約 2,065

    人在籍しています(連結) 外国籍社員比率は ヵ国から世界中の プロフェッショナル人材が集まっています 全体 エンジニア 組織 管理職 32.0 % 24.1 % 57.7 % 特にエンジニア組織を中心に外国籍社員比率は高水準を維持 女性比率の改善を図るため、採用・登用・昇格の 各候補者プールにおける多様性のKPIを定め推進しています 女性社員比率 管理職に おける女性比率 取締役に おける女性比率 ※数値は全て2026年6月末時点 31.6 25.2 58.3 男性の育児休業等の 取得率 男性の育児休業等の 取得平均日数は 男女間賃金格差の 是正アクション 役割・等級や職種等の差に起因 % 86.4% % % 開示範囲は株式会社メルカリの正社員・契約社員が対象。 しない男女の「説明できない格 説明できない格差 FY2023.6 FY2024.6 差」は、現在、有意差のない水 123.2 日 準まで是正されています。今後も 1%以内の水準を維持すべく、継 続的なモニタリングと必要に応じ た取り組みを実施していきます。 FY2025.6 FY2026.6 7% 2.5% 2.3% 1.4% 是正(有意差なし) Impact Report 32
  31. インクルージョン&ダイバーシティの体現:インクルージョンの可視化 当社は、多様な人材が違いを活かし合い、チームのパフォーマンスを最大化することを大切にしています。 FY2026は、東京経済大学・小山健太教授の知見を得て、組織への「帰属性」「独自性」と、その土台となる「心理的安全性」を、チームと 意思決定会議の二つの場面で測定する可視化調査を実施。属性によって心理的安全性に差があるという課題を特定し、意思決定会議のガイド ライン策定など運営の見直しを迅速に進めています。今後もアカデミア等との連携を通じて、あらゆるバックグラウンドをもつメンバーがポテ ンシャルを発揮し挑戦し続けられる土台づくりを推進します。 〈インクルージョン・フレームワークに基づいた測定結果〉 A 4.0 個人主義型組織

    3.5 個性や専門性は尊重されるものの、組 3.0 織への帰属意識や、職場の一員として 受け入れられている感覚されにくい状態 C 帰属性・独自性がともに低く、組織の 一員としての受け入れ、自分らしさの発 揮がともにできていない状態 B B 独 自 性 2.0 「価値ある個人」として、自分らしさや強 みの発揮が奨励されている状態 C D D 1.5 同化型組織 組織の主流派に合わせることで、集団 0.5 0.0 インクルーシブ組織 組織の一員として受け入れられ、同時に 2.5 2.5 疎外型組織 A への帰属意識は得られるものの、個性 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 帰属性 や多様な意見が出されにくい状態 インクルージョンフレームワークに基づく標準的な分析(スケールの中央値である 2.0 を基準とした分類)では、 全組織が「インクルーシブ組織」に該当する結果となりました。 ※主な参考文献 Shore, L. M., Randel, A. E., Chung, B. G., Dean, M. A., Ehrhart, K. H., & Singh, G. (2011). Inclusion and diversity in work groups: A review and model for future research. Journal of Management, 37, 1262-1289. 山本華(2023)「日本語版職場におけるインクルージョン尺度の作成と信頼性・妥当性の検討」『横浜国際社会科学研究』第27巻第3号、pp.53-63. Impact Report 33
  32. AI-Native組織への転換を完了。全社・全領域でAIを活用する基盤を整備 組織改革 AI Task Forceを通じてチェンジマネジメントを完了し、CAIOがCHROを兼務することでAI戦略と人事戦略を一体化 AI-Nativeな組織へ転換 組織基盤 AI AIガバナンス 非エンジニア領域の

    AI AI-Native化 ナレッジマネジメント AIガバナンス組織の設立 HR業務 AIエージェントが議論の記録や意思決定をできる限 り構造化し、容易にコンテキストとして参照できる 環境を整備 AIリスク管理の専門組織を社内に設立。制止でなく 推進を支えるガバナンスとして機能し、スピードと 安全性を両立 新CHRO兼CAIO主導で、目標設定・評価領域でAIエ ージェント導入が進展。採用・育成・労務領域にも 取り組みを展開中 AI Agent Day AIガバナンス体制の強化 広報業務 エンジニア以外のメンバー約1,000名全員を対象 に、AIエージェントで自分の業務体験を変えるプロ グラムを実施 リスクを低減しつつAI活用を促進するため、ガイドラ インやガードレールを整備し、技術的対策を導入 AIエージェント導入でオウンドメディアの記事初稿 作成時間を90%、外注コストを75%削減 Impact Report 34
  33. Appendix:外部評価・外部団体との連携 外部機関からの評価 外部団体や自治体との連携 • 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女 性活躍推進法)に基づく「えるぼし」認定で、5つの 評価項目全てを満たし、最高位の3つ星(3段階目)を 取得済 • ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を認

    定・表彰する日本最大のアワード「D&I AWARD 2025」(運営:株式会社JobRainbow)において、 3年連続の最高ランク「ベストワークプレイス」に認定 • インターブランド社「Best Japan Brands 2026」に ランクイン • 「メルカリ」の「AI出品サポート」「メルカリモバイ ル」が「2025年度グッドデザイン賞」を受賞 • エンジニアが選ぶ開発者体験が良いイメージのある企 業ランキング「開発組織ブランドアワード」を5年連 続で受賞 • 一般社団法人日本人材紹介事業協会に 加盟 • 「メルカリShops」を活用した 備品・粗大ごみなどの販売 (新規19自治体) ESG評価 • GPIFが採用する6つのESG 銘柄のうち、5つに採用 • MSCIのESGレーティング に お いて、 上 位 2 番 目 の 「AA」評価 Impact Report 35
  34. Appendix:ポジティブインパクト(削減貢献量)の考え方 削減貢献量の考え方 削減貢献量の算出方法 新しい製品を作るには、原 材料の採取から廃棄に至る まで、多くの環境負荷が発 生します。メルカリでは、中 古品を新品の代替として活用 することで、この環境負荷を 抑えられると考えています。

    そこで、「メルカリ」での取 引によって新品取引がどれだ け抑制され、社会全体の環 境負荷をどれくらい削減でき た の か を、 温 室 効 果 ガス (greenhouse gas, GHG)の「削減貢献量」と して算出しました。 削 減 貢 献 量 の 算 出 に は 、 L C A を 用 い ま す。 L C A と は L i f e C y c l e Assessment(ライフサイクルアセスメント)の略で、製品やサービスの ライフサイクル全体(生産~流通~消費~廃棄)における環境負荷を定量 的に評価する手法です。 「①新品を購入した場合」と「②「メルカリ」で中古品を購入した場合」の 2つのシナリオのGHG排出量を比較し、その差分を削減貢献量と定義しまし た。具体的には、新品の全ライフサイクルにかかる環境負荷量と、「メルカ リ」で購入した中古品の流通および消費にかかる環境負荷量を、それぞれ計 算し、その差分を算出しています。さらに、中古品の取引件数すべてが新品 の製造抑制に繋がるとは限らないため、「置き換え率(displacement rate)」の概念を取り入れています。これは、メルカリで購入することでど れくらい新品の購入が抑えられたのかを示す割合で、お客さまアンケートの 回答結果を用いて算出しています。 これらの算出にあたっては、メルカリの研究開発組織「R4D」で算定方法 を構築しており、詳細については、コーポレートサイト※をご覧ください。 ※「メルカリのポジティブインパクト(削減貢献量)」 新品による排出量 新品 CO2eq CO2eq CO2eq CO2eq 生産 流通 消費 廃棄 商品リユースによる排出量 中古品 CO2eq CO2eq 流通 消費 削減貢献量 11.8 約 ※衣類を例にした場合の概念図 CO2eq kg Impact Report 36
  35. Appendix:FY2027.6 重点領域 マテリアリティ 重点領域 1 個人と社会のエンパワーメント ・あらゆる人の可能性が発揮される世界の実現 2 あらゆる価値が循環する社会の実現 ・事業成長に伴うポジティブインパクトの拡大

    ・グローバルでの価値循環の拡大 3 テクノロジーを活用した新しい お客さま体験の創造 4 中長期にわたる社会的な信頼の構築 5 世界中の多様なタレントの 可能性を解き放つ組織の体現 ・データ/AIを活用したなめらかなお客さま体験の提供 ・エコシステム拡大のための協業の推進 ・安心・安全で公正な取引環境の実現 ・お客さま、ステークホルダー (社会、投資家、メディア等)からの信頼獲得 ・持続的成長を支える組織基盤および収益性の強化 ・AIの活用による組織生産性の飛躍的な向上 ・多様なタレントの人材開発とI&Dの推進 Impact Report 37