Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
通知マイクロサービスはアリ?ナシ?
Search
masaki toyoshima
January 20, 2022
Technology
2
590
通知マイクロサービスはアリ?ナシ?
設計 モデリングLT会 vol.3
masaki toyoshima
January 20, 2022
Tweet
Share
More Decks by masaki toyoshima
See All by masaki toyoshima
Alpakka with Cloud PubSub
mtoyoshi
0
140
Other Decks in Technology
See All in Technology
反脆弱性(アンチフラジャイル)とデータ基盤構築
cuebic9bic
3
170
【Λ(らむだ)】最近のアプデ情報 / RPALT20250729
lambda
0
230
LTに影響を受けてテンプレリポジトリを作った話
hol1kgmg
0
310
専門分化が進む分業下でもユーザーが本当に欲しかったものを追求するプロダクトマネジメント/Focus on real user needs despite deep specialization and division of labor
moriyuya
1
1.1k
Vision Language Modelと自動運転AIの最前線_20250730
yuyamaguchi
3
1.2k
人に寄り添うAIエージェントとアーキテクチャ #BetAIDay
layerx
PRO
8
2k
生成AI時代におけるAI・機械学習技術を用いたプロダクト開発の深化と進化 #BetAIDay
layerx
PRO
1
1k
KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025 Recap
donkomura
0
170
o11yツールを乗り換えた話
tak0x00
1
360
2時間で300+テーブルをデータ基盤に連携するためのAI活用 / FukuokaDataEngineer
sansan_randd
0
130
いかにして命令の入れ替わりについて心配するのをやめ、メモリモデルを愛するようになったか(改)
nullpo_head
2
330
オブザーバビリティプラットフォーム開発におけるオブザーバビリティとの向き合い / Hatena Engineer Seminar #34 オブザーバビリティの実現と運用編
arthur1
0
350
Featured
See All Featured
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.6k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.6k
Side Projects
sachag
455
43k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
47
9.6k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
235
140k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.7k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
It's Worth the Effort
3n
185
28k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
70
11k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1031
460k
Transcript
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 設計 モデリングLT会 - Vol.3 2022.1.20
Who? @mtoyoshi SheepMedical株式会社CTO SheepMedical: ・創業5年目のスタートアップ ・アジア、インド、U.S.など9カ国進出 ・デロイトトーマツ主催テクノロジー企業成長率ランキング 2021 第3位 設計を学んだり議論したりするのが好きです
ときどき戒めのためにFizzBuzzEnterpriseEditionを眺めています
None
通知マイクロサービスはアリ?ナシ?
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? きっかけはこちらを読んでいて ↓↓
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 自分の経験上、通知マイクロサービス はあまりうまくいかなかった 自分はナシ派 みなさんはいかがでしょう?? 「通知」サービス切り出しています か?
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? !注意! この本は通知マイクロサービスを作る べきといった主張ではない
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 「通知」以外のマイクロサービスは業 務的な意味合いで切り分けられている (ように見える) 通知マイクロサービスは業務というよ りは機能の共通性で括りだされている ように・・・見える
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? マイクロサービスアーキテクチャを採 用する場合、共有ライブラリ(やDRY原 則)はアンチパターンといわれる 詳しくはこちら → 「通知」は ”共有マイクロサービス”で あり同様に避けるべきでは?
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 通知といっても、様々: ・メール通知 ・スマホAppへプッシュ通知 ・Slackへ通知 ・Teamsへ通知 ・Chatworkへ通知 など。 また、当初要件はメール通知だけで あったとしても、増えがち。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 依頼する側の影響を抑えるべく抽象層 が欲しくなる。 依頼する側は、「要はこんなメッセージ を通知したいんだ」 とだけ伝え、通知サービス内で「メール 通知」したり、「Slackに通知」したり。 Open-Closedの原則。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 例えば、発送マイクロサービスが 荷物が発送されました。 1月21日 10:00に到着予定です。 とユーザーに通知したいとします。 加えて、日時を太字で強調したいとい う要件が来たとします。 どうする?
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 改めて通知マイクロサービスについて 考えてみる。 位置づけ的にも、通知サービスが発送 サービス固有のことを知っていたり依 存したりすることはないはず。 基本的には依頼されたことを粛々とや ることになるだろう。 (やはり共有ライブラリっぽい)
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? ということは、発送サービスは ・通知したいメッセージ内容 ・どこを太字にしたいかの指示 を指示してもらう必要がある。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? ※なお、メッセージ内容は通知マイク ロサービスが持つ、という案も。 ただ「マイクロサービス側が持つデー タの値で文面変えたい」という要件が 来たときに双方向依存が起きたりしが ち。 自分で判断して送りたいメッセージ文 面を渡した方が良いと考える。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 最終的に太字にするには ・HTMLメールなら<B>を使用 ・Slackなら*を使用 しかし依頼側は抽象層に合ったレベル 感で太字を指示する必要がある。 メタ修飾子の必要性。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? ・・・ただし、正直面倒くさい。 その結果、発送サービスからの依頼 文における日付箇所を太字にすること を、通知サービスが(指示がないのに なぜか)知っているプログラムになりが ち。
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? いわゆる、 Leaky Abstraction
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? 他にも、 Aマイクロサービスは ・「メール通知」 ・「スマホアプリプッシュ通知」 Bマイクロサービスは ・「メール通知」 ・「スマホアプリプッシュ通知」 ・「Slack通知」 などサービス毎に通知先が変わるか
もしれない。Leaky Abstraction!
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? そういったことを考慮すると、各マイク ロサービスが自分で通知するのが良 いのではないか。 機能共通型のマイクロサービスの独 立性を担保することは難しい。 (自分の設計力が足りていない可能性 も) ナシ
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? なお、「注文する」API(ユースケース) の処理内で様々の通知処理もしてしま うのはやりすぎでは。 イベント駆動にすることで後続処理とし て分割できる。 ①OrderedEventをpublish ②自身で①のイベントをsubscribe ③各種通知処理が行われる ナシ
通知マイクロサービスはアリ?ナシ? なお、、、 ・土日は通知を受け取らない ・メール通知は受け取らない といった通知の仕方自体の仕様が複 雑だったりすると、通知マイクロサービ スがほしくなったり・・・ しそう(汗
ご清聴ありがとうございました