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プログラミング教育における論理的思考力の向上 /Ome4-2

Naoki Kato
December 12, 2018

プログラミング教育における論理的思考力の向上 /Ome4-2

青梅市立第四小学校 校内研究会
2018年12月12日

Naoki Kato

December 12, 2018
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Transcript

  1. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 青梅市立第四小学校 校内研究会 20181212 プログラミング教育における

    論理的思考力の向上 東京学芸大学 教育実践研究支援センター 加藤直樹
  2. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU はじめに 教育プログラミングの背景 創造 協働

    自立 加速度的に進展 し続ける社会 Industry4.0 (第四次産業革命) 生きる力 情報技術の発展・浸透 情報化・グローバル化 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 言語能力・情報活用能力 問題発見・解決能力 学習の基盤 情報の科学的な理解に 裏打ちされた情報活用能力を 育むことが重要
  3. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU はじめに 小中高一貫の視点からの位置付け 情報Ⅰ(必修) 技術分野

    情報に関する技術 情報Ⅱ 発展 発展 情報技術の発展・浸透 情報の科学的な理解に 裏打ちされた 情報活用能力 を育むことが重要 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020-
  4. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU はじめに プログラミング教育で育むべき力 抽 象

    化 モ デ ル 化 一 般 化 分解 構造化 手順化 評価 順序 分岐 反復 並列 演繹・帰納(類推,仮説) 問題 Computer 大きく複雑な 高速化・自動化 高度情報化社会における 高度情報化社会における 大きな武器である 論理的思考 パタン認識 パ ラ メ タ ラ イ ズ
  5. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU はじめに プログラミング教育で育むべき態度 プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめと する情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近

    な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む こと (小学校学習指導要領解説 p.85) すごい やってみる のような態度
  6. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から おまけ:ルールによる論理的思考 組み立て ・赤は一番左

    ・青は黄の横にくっつける ・黄は赤の横にくっつける ① ② ③
  7. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から 手順作りの活動 手順 黄を置く

    赤を置く 青を置く ①左にくっつけて ②右にくっつけて 分解 順序化 構造化 緑を置く ③上に
  8. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から 説明の活動(言語活動) 黄を置く 赤を置く

    青を置く ①左にくっつけて ②右にくっつけて 緑を置く ③上に 黄を置いて 赤を 黄の左に くっつけて 置いて 緑を 青の上に 置いて ・ ・ ・
  9. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から アンプラグド活動を成功させるためには プログラミング的思考を (論理的に思考を)

    させる 又は したことを振り返させる 記号(言語)を 意識させる 考える手順に 論理性(論理的制約) がある課題 実行とデバッグを 容易にできるように
  10. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から アンプラグド活動成功へのポイント l 活動を分解し・手順化

    手順 評 価 手 順 化 分 解 相手にわかる 言葉(記号) 用意された 言葉(記号) だけで 表現するように 抽象化・分解 Point
  11. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU アンプラグド活動 記号を意識させるとは 説明する相手,指示する相手 使うプログラミング言語

    使える記号(言語)は異なる 動きを考えるところの 思考から依存してくる 可能性 できることも異なる
  12. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 本日の授業から アンプラグド活動を成功させるためには プログラミング的思考を (論理的に思考を)

    させる 又は したことを振り返させる 記号(言語)を 意識させる 考える手順に 論理性(論理的制約) がある課題 実行とデバッグを 容易にできるように
  13. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 最近参観した実践から 味付けで論理的思考 しょっぱく 甘く

    白味噌? 塩? 赤味噌? お湯? 実験から 論理性を導く 味付け手順を 考える
  14. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 最近参観した実践から 手順作りで論理的思考 味噌は 沸騰させては

    いけない ジャガイモは 煮えるのに 時間がかかる わかめは 煮えるのに時間が かからない   "#!                
  15. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU あきをたのしもう Viscuitで秋を楽しもう l 秋の表現

    (コンピュータでお絵描き:ICT利活用) l ちょっとだけプログラミング (状態遷移)
  16. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ピクトアニメーション 国語と総合的な学習の時間の連携 l 絵文字:ピクトグラム

    l 動く絵文字:ピクトアニメ =ストーリーで伝える 目標 わかりやすさ
  17. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ピクトアニメーション プログラミング教育としては l 作りたいアニメーション

    を l ストーリー分割 l ルール(記号) への割り当て プログラミング的思考
  18. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ずっと うごくおもちゃであそぼう(プロロ) プログラミング課題 赤ランプ点灯

    赤ならば 動く 止まる 赤ならば, 赤ランプがつくように 青ならば 緑ならば 青ランプ点灯 緑ランプ点灯 +
  19. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU うごくおもちゃであそぼう(プロロ) 色チェッカーとして l なぜか条件文を入れ子に

    l ランプのリセットには気付かず 赤ランプ 白ランプ 赤ならば でなければ 赤ならば 青ならば
  20. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU アートとプログラミング教育 表現の試行錯誤とプログラミング的思考 l 目的に向かってコーディングの改善

    論理的な思考 こういう曲を作りたいから 「こうしたい」から 「こうする」 論理的観点からの振り返り
  21. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 正多角形を描く よくあるパタン 一辺を描く X度回転

    をN回繰り返す 正N角形を描く 順序 反復 N角形内角の和 N角 X=180- 180×(N角-2) 一辺描く 回転 正多角形の性質
  22. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 正多角形を描く Scratch(タートルグラフィックス) での考え方 l

    外角が自然な考え方 l プログラミング教育によって 必要な知識・学ぶ順序が変わっていく? 3回の回転で 360度 1角は 360 3 =120度
  23. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに カリキュラムマネージメント 課程外 各教科

    操作練習 プログラミング 導入 少し現実的な 楽しい プログラミング 総合 ア ン プ ラ グ ド 教 科 の 狙 い に 沿 っ た プ ロ グ ラ ミ ン グ 情 報 化 社 会 に 関 す る 探 究 的 課 題 の 中 で の プ ロ グ ラ ミ ン グ (6~12) (6~12) (6~12)
  24. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに プログラミング教育で育むべき力 Computer が解決

    10 INPUT A 20 INPUT B 30 PRINT A+B cording 人が解決 選択 問題 プログラミング言語 何 が で き る の か 凄 さ ・ 便 利 さ プログラミング的思考 やってみたい 気持ち コンピュータ プログラミング 体験 + 必要な 論理的思考力 トレーニング