4/10(土)に開催されたイベント「ふりかえりカンファレンス」にて発表する予定の資料です。
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小田中 育生 (おだなか いくお)(株)ナビタイムジャパンVP of EngineeringACTS(研究開発) ルートグループ責任者経路探索の研究開発部門責任者としてGPGPUを活用した超高速エンジンやMaaS時代にフィットしたマルチモーダル経路探索の開発を推進移動体験のアップデートに携わりながら、VPoEとしてアジャイル開発の導入推進、支援を行う。著書「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」インプレス
ふりかえりはお好きですか?
私は、大好きです。
ふりかえり定期的なふりかえりは、あらゆるカイゼンの起点になる。
ふりかえり開発ふりかえりを習慣化すれば大きなカイゼンサイクルに乗れるふりかえり開発ふりかえり開発ふりかえり開発開発
DevLOVE「越境する自己組織化チーム」2018.10 XP祭り「ボトムアップでつくりあげる『ふりかえり』文化」2020.9RSGT2021「R&Dチームが歩むスクラム守破離ジャーニー」2021.1DevLOVEの日2020「ふりかえりスキップせずにはや一年」2020.8常にふりかえりを実践し、発信してきた
DevLOVEの日2020「ふりかえりスキップせずにはや一年」2020.8チームにとって、ふりかえりは「当たり前」のもの
皆さんの現場では、どのように/どれくらいの頻度でふりかえっていますか?Discordでみんなの現場のことを教えてね!
「当たり前」が生み出すもの
「まずやってみる」の精神?
衝突を恐れず本音をぶつけあう?
いきいきしてる?
いいことばかり?
マンネリ化
心的飽和マンネリ化マンネリ化を起こす要因効果の実感が薄れる発言量の減少マンネリ化で起きる事象モチベーションの低下
心的飽和心理学者のカルステンの実験により明らかになったメカニズム。人間の行動は何らかの「緊張」の発生によりスタートする。同じ行為の繰り返しは緊張の緩和を招く。緊張 徐々に緊張が弛緩 心的飽和
スプリント課題リスト当初みえていた課題が解消されてゆく
課題リスト難しい課題ほど、のちのちまで残りやすいスプリント
解決を試みる解決する課題を選択うまくいくうまくいかないリトライあきらめる
マンネリ化し効果が出ないのはふりかえりが形骸化した状態。
みなさんの現場では、「発言が少ない」「モチベ低下」など発生してますか?Discordでコメントをちょうだいね!
解決を試みる解決する課題を選択うまくいくうまくいかないリトライあきらめるモチベーションが低下する、うまくいかない、負のスパイラル
マンネリ化と負のスパイラル。チャレンジングで、いきいきとしたふりかえりへと脱皮するために何ができるか
リフレーミング出来事の枠組み(フレーム)を変える
たとえ話: コップに水が半分入っているとき
同じことの繰り返しだ↓かなり安定してきましたね
ふりかえりのアクションの効果が出ない↓やりがいのある課題にチャレンジしてる
発言や行動の「肯定的意図」に着目しそれを引き出すようリフレーミングする
みなさんが最近抱いたネガティブな感情をリフレーミングしてみてくださいDiscordでリフレーミングした内容を教えてね!
肯定的意図の眼鏡で課題をみつめ行動へとつなげる
過去の行いの良し悪しを評価過去の行いから学習し行動するするのではなく
同じことの繰り返しだ(評価)↓かなり安定してきましたね(評価)新しいアイデアが出づらくなってるので(学習)、新しい手法を試してみませんか(行動)
ふりかえりのアクションの効果が出ない(評価)↓やりがいのある課題にチャレンジしてる(評価)今のやり方ではうまくいかないとわかった、(学習)他のやり方を考えよう (行動)
リフレーミングを促すプラクティス
Celebration Grid
Fun! Done! Learn!FunDone Learn
みなさんがリフレーミングに活用しているプラクティスを教えてください!Discordでプラクティスを教えてね!
常に肯定的意図に着目してふりかえりができたなら
挑戦することが怖くなくなる
安心して本音を言える
本音で・本気で挑戦できる、いきいきした現場
そもそも
「マンネリ化」は誰しも経験している
マンネリ化している↓「ふりかえりが当たり前の状態」の一歩手前まできている
「ふりかえりが当たり前の状態」になるか「ふりかえりが形骸化した状態」になるかこれらは表裏一体である
ふりかえりを「当たり前」に行うことができそうかDiscordでお気持ちを表明してね!
「難しい」と思われたかもしれない。実際、難しい。では、どうするのか?
くりかえして、前に進む。
いきなり「行動」につなげるのは難しいかもしれない。何を「学習」したのか言語化することも簡単ではない。でも、一歩一歩進めばいい。
ふりかえりが「当たり前」になった先の姿シン・フリカエリについて考えたい
方法について
どうふりかえるのがよいのだろう。YWT?
タイムライン?
スターフィッシュ?
みなさんどうふりかえってます?Discordで「どうふりかえってる」か教えてね!
自分たちが得意とするパターンの発見
私たちのスタンダードパターンタイムラインで事実を洗い出しリーンコーヒーで議論を尽くす
スタンダードを軸にバリエーションを持つタイムライン+リーンコーヒーが基本アクション出したいときはYWT実験したときはCelebration Grid
ふりかえりの経験を積みその中からパターンを見出しいくつかバリエーションをもつことで自由自在にふりかえりできる
みなさんのチームならではの「カタ」は?Discordで「カタ」を教えてね!
頻度について
1スプリント(1-4週間)に1回のふりかえり
ふりかえりの適切なタイミングとは。Discordで「どのタイミングでふりかえってる」か教えてね!
「この課題については、ふりかえりの時に話しましょう」
課題が見えてるなら、その時点で向き合ってもいいんじゃない?課題を認識ふりかえり
小さくふりかえっても、いい。スプリントデイリー年間
「長い期間のふりかえりって、よくないんですよね」
目の前のスプリントだけではなく全体を見通したいタイミングだってある
大きくふりかえっても、いい。スプリント年間
もっと大きくても、もっと小さくてもいい。スプリントデイリー年間
常在ふりかえり、いつでも自由にふりかえる
スプリント中には学びのチャンスがたくさんスプリント
経験省察概念化実践どんなに小さな経験からも学びは得られる
むしろ、小さくコミットすることが望ましい
diffある時点のスナップショットがあることで長期間のふりかえりでもdiffがとりやすい
「ふりかえりはスプリントの終わりにやるもの」という制約からの解放
「何かあったら即ふりかえり」、融通無碍なふりかえり。コミットログのようにふりかえりログが蓄積され、常にカイゼンが行われる。それが「シン・フリカエリ」のひとつの形。
でも、どうやって?まとまった時間をとらないとオーバーヘッドになるんじゃない?本当にうまくいくの?
少なくとも、いきなりはうまくいかないだろう。
私は、ふりかえりの記録をとることから始めている
分単位のスプリントを採用するチームもあると聞く
それぞれの現場で、それぞれのやり方で、「シン化」は進んでいる
たとえばカンファレンス。現場から越境することで、自分にはない視座が獲得できる
異なる現場同士の暗黙知がぶつかりあう
知識が創造されていく
でも、ちょっと待って
「異なる現場」はもっと身近に、在る。
みなさんのチームの、その外側ではふりかえりは行われていますか?Discordであなたのまわりのふりかえり、どうなってるか話してね!
隣のチーム、同じ部署、同じ会社…身近なところで知の相乗効果が生まれるとしたら。
自分の組織で、知識が創造されていく
会社チーム個人越境する力を少し内向きにするだけであなたの組織はいきいきとするメンバーが成長していくのにしたがって会社も成長してる!相乗効果がすごくて、すごい!ここにいると、どんどん学べる!
新しいことは、初めからはうまくいかない。だからこそ、僕らはふりかえる。
ふりかえりはとても大事。だから、ふりかえり自体をシン化させたい。
カンファレンスで学ぶ、それも良い。けれども、現場に、現場の周りにこそ学びは広がっている
向き合おう、現場と。話し合おう、現場の外側と。それがシン・フリカエリの第一歩になる。
私の話はここでおわり。最後の問いかけです。「あなたのシンはどこから?」Discordでワイワイしてね!