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AI活用したくてもできなかった不動産SaaSの今とこれから

Nealle
September 09, 2024

 AI活用したくてもできなかった不動産SaaSの今とこれから

スタートアップがAI技術で挑む!巨大産業の課題解決〜不動産tech Product Night〜#2
https://layerx.connpass.com/event/327054/

Nealle

September 09, 2024
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Transcript

  1. 2 自己紹介 三宅 克英(Katsuhide Miyake) 株式会社ニーリー 執行役員 CTO / Enterprise AccountmangentG

    GM 2007年に金融機関向けシステム開発会社シンプレクス・テクノロジー (現シンプレクス株式会社)に入社。 証券会社/FX会社向けのFXシステムやメガバンク向けのディーリング システムやリスク管理システムの開発やPMを担当。 2017年にニーリーに2人目で参画。 月極駐車場管理SaaS「Park Direct」事業のCTOとして プロダクト組織を統括しつつ、toB/toCのカスタマーサクセス →BizOps→マーケティングの責任者を兼任。 最近はエンタープライズ カスタマーサクセスに挑戦中。 @katzhide
  2. 6 • 理由1)やれば事業が伸びるというわかりやすい開発アイテムが盛り沢山 ◦ ビジネスサイドのためにも早く開発したい ◦ プロダクトサイドとしてもやれば効果があると確信できている • 理由2)ハルシネーションが気になる、効果が出るのか自信が持てなかった ◦

    例:toC向けChat Bot ▪ Botが対応するので電話の問い合わせは減って、業務効率が上がる(👍) ▪ 気軽に問い合わせができるようになるので、問い合わせの総数が増える? もし、Botで完結まで対応できなかったら逆に業務効率が下がる(👎) ▪ サービスの特性上(契約、決済がある)、 誤回答によりトラブルが増えるリスクがある(👎) 普通にプロダクト開発をする方が事業が伸びると思っていた なぜAI活用したくてもできなかったのか?
  3. 7 やらないことの怖さが上回った どうしてはじめたのか? • 機会損失が起きていないか不安だった ◦ AI活用していたからこそ気付けた課題やアイデアを見逃していないか ◦ AI活用していればもっと簡単にグロースできたのでは? ▪

    例:CSからの問い合わせ対応の削減・効率化の機能開発をするより Chat Bot入れた方が早くて効果が高いのでは? • 何事もやってみないとわからないことが多い • でも、いつかは必ずAI活用しないといけないタイミングが来る! • 昨今の進化のスピードと事例の多さに、もう不味いなと感じた • 業務ボリュームや従業員数も増えて得られる効果が大きくなりやすくなったのも後押し ◦ SREチームからの働きかけもに後押しに
  4. 9 事業課題との相性がいい領域を探索 • 大事なのは、事業貢献度合い(やれば事業がちゃんと伸びるのか) ◦ 事業課題をベースに考える • 活用事例を収集し、生成AIが課題解決しやすい領域の軸を検討 ◦ 専門性・知的集約性が高い

    ◦ 反復性・頻度が高い ◦ 属人性が高い ◦ また、活用における課題としてよくみるのはハルシネーションだった • 反復性・頻度 ✖ 誤回答の許容度 ✖ 事業課題の大きさ でAI活用できそうな領域を検討 ◦ 誤回答の許容度が高いとは? ▪ 現状、正解を確実にアウトプットできていない領域 ▪ 影響範囲が社内に限定される ▪ 訂正が可能 ▪ 補助として利用し、ヒトが確認、補正するプロセスがある どうやって決めたのか?
  5. 10 反復性・許容度が高く、事業効果も大きい、ドメイン知識獲得を対象に AI活用ができそうな領域の検討と結果 反復性が高い 誤回答の 許容度が低い ドメイン知識 獲得 文字の スキャン

    図・画像の スキャン カスタマー サポート対応 賃料データ 分析・最適化 記事 コンテンツ 作成 ※開発領域での活用は含まず ドメイン知識獲得は プロダクト組織だけではなく、 全組織での重要課題。 組織/人数が急成長中の今、 効果が大きい。
  6. 15 ドメイン知識からテスト問題を生成 • Google Formを利用したドメイン知識の理 解度チェックテストを実施していた • その問題もAIを活用して作成 ドメイン知識獲得におけるAI活用事例 ③

    [prompt] •••についての選択クイズを3問作ってください。 選択肢は4択にしてください。 <example> Q. クイズ ・選択肢1 ・選択肢2 ・選択肢3 ・選択肢4 A. 答え </example>
  7. 21 得られた学びを活かして活用範囲を広げていく! そのチャレンジがさらに活用範囲を広げることに繋がるはず!! これから 反復性が高い 誤回答の 許容度が低い ドメイン知識 獲得 文字の

    スキャン 図・画像の スキャン カスタマー サポート対応 賃料データ 分析・最適化 記事 コンテンツ 作成 ※開発領域での活用は含まず 2 toB, toCのサービス展開をして いるので、事業効果は大きい。 CRMデータを全て学習するので はなく、学習データを厳選・用 意し、使い所を限定した上で Tryしてみる。 1 xOpsの領域に Tryしていきたい。
  8. 22