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Firebase Cloud Messagingで 通知の配信遅延とたたかってみた
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pco2699
October 19, 2018
Programming
4
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Firebase Cloud Messagingで 通知の配信遅延とたたかってみた
firebase meetup #7 @ mercari
2018/10/19
pco2699
October 19, 2018
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Transcript
Firebase Cloud Messagingで 通知の配信遅延とたたかってみた pco2699 firebase meetup #7 @ mercari
2018/10/19
自己紹介 高山和幸(たかやま かずゆき) @pco2699 • ウェルスナビでサーバサイドエンジニア • サブプロジェクトでcall.jpを運営/開発 • call.jpでfirebaseにお世話になってます
会社紹介 • ウェルスナビ
今回お話するのはこちらの方です
今回お話すること • call.jpのサービス概要 • call.jpでfirebaseはどのように使われているか • Firebase Cloud Messagingの配信遅延の課題・たたかい 今回お話しないこと
• Firebase Analyticsなど
What is call.jp • スマホで人を呼び出せるサービスです
利用シーン1: カフェ
利用シーン1: カフェ
利用シーン1: カフェ
利用シーン1: カフェ call
利用シーン1: カフェ call 高田馬場 10℃ Cafeにて 試験運用中
利用シーン2: プログラミングスクール/勉強会
利用シーン2: プログラミングスクール/勉強会
利用シーン2: プログラミングスクール/勉強会 call
利用シーン2: プログラミングスクール/勉強会 call プログラミングスクール ジーズアカデミーにて試験運用中
call.jpはfirebaseで主要な機能を作成しています
call.jpはfirebaseで主要な機能を作成しています 呼出履歴の管理
call.jpはfirebaseで主要な機能を作成しています 呼出通知送出
運用中にこんな声が 呼び出してから アプリに通知にいくまで めっちゃ遅いときがある! 30秒くらい! 開発の相方 (チューターもやってる)
せっかくなのでFirebase Cloud Messagingの 配信遅延をいろんなパラメータで計測してみた
計測前提 • Cloud Functionsからテスト用のエンドポイントを叩いて 配信がされるまでの時間を測定 • iOS 1台 • WiFi
• Background ※Apple Push Notification Server APNs(※) 時間を計測(5回計測)
FCMのメッセージ配信方法について 配信方法 内容 端末トークン 端末に紐づくトークンを指定して配信する方式 端末グループ 端末のグループをAPIにて作成して配信する方式 最大20台まで端末グループに登録できる topic topicと呼ばれるグループを各端末が
Subscribeし Subscribeした端末すべてに配信を行う
FCMのメッセージ配信方法について 配信方法 最遅値 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 端末トークン 1.56
1.56 1.38 1.30 1.24 1.42 端末グループ topic 1.60 1.50 1.43 1.53 1.56 1.60 • 配信方法による遅延の有意差はほぼなし
メッセージタイプ 内容 メッセージ例 通知メッセージ Android/iPhone関係なく FCMによって通知が表示される { "message":{ "token":"bk3RNwTe3H0:CI2k...", "notification":{
"title":"Portugal vs. Denmark", "body":"great match!" } } } データメッセージ アプリでデータ処理して表示する OS固有のメッセージも送出できる 前述のtopicによる配信では 利用できない -> 今回はiOS独自ヘッダで検証 { "message":{ "apns": { "payload": { "aps": { "alert": { "title": "Portugal vs. Denmark", }, // 一部省略 } FCMのメッセージタイプについて
FCMのメッセージ配信方法について メッセージタイプ 最遅値 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 通知メッセージ 1.56
1.56 1.38 1.30 1.24 1.42 データメッセージ 1.33 1.22 1.33 1.18 1.14 1.06 • データメッセージの方が少々早い?
Cloud Functionsのリージョン • Cloud Functionsのリージョンはデフォルトだとus-central • 実は東京リージョンが使える exports.testPushNotification = functions.https.onRequest((req,
res) => { exports.testPushNotification = functions.region(”asia-northeast1”) .https.onRequest((req, res) => {
リージョンでの比較 リージョン 最遅値 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 us 2.06
2.02 2.06 1.25 1.73 1.92 asia 2.28 2.28 2.00 1.32 1.96 1.29 • リージョン間でもほぼ遅延は変わらず。むしろ東京遅い。
その他の観測事項 • しばらく間を空けてテストを行うと 7秒, 8秒程度の遅延がある -> Cloud Functionsの立ち上げに時間がかかってる?
結論 • 1対1などの少ない端末の状況下では FCMの配信方法・メッセージタイプ・firebaseのリージョンは 配信遅延にほぼ影響しない 所感 • FCMのパラメータよりも 端末の状態、ネットワークの状態が大きい? •
むしろ日本 -> アメリカ -> 日本で1秒で 通知が来るのですごいと思うことにした
今後 試そうと思っているパラメータ • 端末の違い ◦ flutter vs Native ◦ iOS
vs Android • Firebase Realtime Database周り ◦ リージョン ◦ Cloud Firestore • その他パラメータ ◦ APNsのtime-to-live パラメータ ◦ Android独自のヘッダパラメータ
提携先・試験導入先を絶賛募集中です! FCM・通知に詳しい方もアドバイスいただけると幸せです。