Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略 / Challenges of product management

radiocat
June 26, 2021

経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略 / Challenges of product management

2021.6.26 Scrum Fest Osaka 2021

radiocat

June 26, 2021
Tweet

More Decks by radiocat

Other Decks in Business

Transcript

  1. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    経験ゼロからはじめる!
    10年以上続くプロダクトの
    アウトカム創出戦略
    2021.6.26 / Scrum Fest Osaka 2021
    RAKUS Co., Ltd. / Masamichi Otsuka , Hideo Kobayashi

    View Slide

  2. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    Engineering Manager Product Manager

    View Slide

  3. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    About me
    Masamichi Otsuka / radiocat
    Twitter : @radiocatz
    好きなもの:ねこ/野球/ビール/ Vim
    所属:株式会社 ラクス
    SIerなどを経て2011年に入社
    配配メール開発課 @大阪
    Engineering Manager
    無免許スクラムマスター
    https://www.hai2mail.jp/
    https://www.curumeru.jp/
    https://rakus.connpass.com/
    Blog : http://radiocat.hatenablog.com/
    Qiita : https://qiita.com/radiocat
    GitHub : https://github.com/radiocat

    View Slide

  4. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    2019年:スクラムのチャレンジ
    https://speakerdeck.com/radiocat/challenge-to-scrum-2

    View Slide

  5. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    2020年:チーム異動、再スタート
    https://speakerdeck.com/radiocat/challenge-to-scrum-3

    View Slide

  6. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ロードマップのステージ2について
    1. アウトプットの安定化
    2. プロダクトのアウトカム強化
    3. リリース速度アップ
    4. チームのスケールアップ
    5. 取り組みのモデル化
    今回の
    テーマ

    View Slide

  7. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アウトカム創出に
    取り組むまで

    View Slide

  8. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    会社・組織
    ❏ 創業21年
    ❏ 事業拡大・成長過程
    ❏ マトリックス型組織
    ❏ オフショア開発体制あり
    ➔ 事業部門と開発部門が独立してそ
    れぞれが拡大中で関係者が多い
    開発本部
    事業部


















    ラクス
    ベトナム


    東京
    東京
    大阪
    東京
    大阪
    名古屋
    福岡
    東京

    View Slide

  9. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクト
    ❏ 中小企業向けSaaS
    ❏ 10年以上続くメール配信サービス
    ❏ 2019年からマーケティング市場へ
    ➔ 中小企業向けBtoBサービスとして
    10年以上の実績を持つが、現在は
    ビジネスの変革期
    MarkeZine | DMP/MA (Marketing Automation)市場、
    2020年度は551億円まで拡大か
    矢野経済研究所が予測を発表
    https://markezine.jp/article/detail/34703
    https://www.hai2mail.jp/

    View Slide

  10. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    チーム
    ❏ 2019年に新体制開始
    ❏ 半数は所属が浅い
    ❏ 半数は中堅未満
    ➔ 組織拡大とプロダクトの変化
    に合わせて体制も変動
    エンジニア歴 マネジメ
    ント
    所属 1年未満 1年以上
    5年未満
    5年以上
    1年未満
    1年以上
    5年未満
    5年以上
    2019年4月新体制スタート時のチーム構成

    View Slide

  11. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    新チームのマネージャーの悩み
    ❏ チームやプロダクトの状況はアジャイルを取り入れる変
    革の良い機会のように思える
    ❏ 過去の実績がある手法を信頼している関係者は多い
    ❏ まずは関係者との信頼関係構築やチーム
    の堅実な実績も大切

    View Slide

  12. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    変革のためにアジャイルを取り入れたい。
    でも、どうやって?

    View Slide

  13. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    社外のアジャイルコーチへ相談

    View Slide

  14. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    教えてもらったポイント
    ❏ POは事業に対して責任をもつ
    ❏ 開発プロセスを変えるだけではなくビジネスの成果を目指
    したほうが良いよね?
    ❏ まずアジャイル開発のかたちをつくって、
    そこからアウトカムを目指す開発スタイ
    ルに変えていくのが理想

    View Slide

  15. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    最初の1年で取り組んだこと
    ❏ ふりかえりの導入
    ❏ POの役割設置
    ❏ スプリント開発への移行
    ❏ 3ヶ月ごとのメジャーリリース実現

    View Slide

  16. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ※この最初の1年が前回の取り組み
    スクラムちゃうがなと言われる懸念もあるけど
    アジャイルを土台にしてチームを前進させよう。

    View Slide

  17. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アウトカム創出に
    向けた課題

    View Slide

  18. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アジャイルから遠い現実
    ❏ 上流工程は従来型プロセス
    ❏ 開発に事業部門を巻き込めていない
    ❏ POは開発優先順位の調整役
    ❏ 開発チームが顧客に目を向ける風土がない

    View Slide

  19. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ベテランエンジニアを推進役に
    ❏ 社内でプロダクトを最もよく知るベテランエンジニ

    ❏ チームや事業部門からの信頼も厚い
    ❏ 協力して一緒にやっていこう!

    View Slide

  20. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    事業部門にも丁寧に説明
    ❏ プロダクトのために開発プロセスを変えていきた
    いことを説明
    ❏ ベテランエンジニアを軸に関係者の
    理解を得ながら進めることを約束

    View Slide

  21. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    現実は暗中模索

    確信を持ってスタートしたわけではない

    開発チームのアウトプットが少しずつ
    安定してきたこともあり、成長のために
    見切り発車で次のステージへ進むこと
    を選択したのが本音

    View Slide

  22. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ベテランエンジニアの
    プロダクトマネージャー
    としての再出発

    View Slide

  23. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    自己紹介
    名前:小林英夫(47歳) ※ 第二次ベビーブーム世代
    - 2011/10:ラクス入社
    - 担当商材:配配メール/クルメル
    - 担当業務:プロダクトマネージャー
    趣味:ディズニー、旅行(台湾大好き)、写真、飛行機模型、ピアノ...etc

    View Slide

  24. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    入社してから担当してきた業務
    ❏ 配配メール・クルメルの機能開発
    ❏ 運用・サポート業務
    ❏ 要件定義
    ❏ ベトナムのオフショアチームとのブリッジSE
    ❏ 開発リーダーとしてのプロジェクト管理
    ❏ 事業部門と連携した開発項目策定

    View Slide

  25. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトマネージャーを実施するきっかけ
    英夫さん
    プロダクトマネジメント
    やってみませんか?

    View Slide

  26. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    事業部門から共有された2020年度の方針
    ”ラク”に特化したメール配信ツール + サービスの強化
    メール配信ツールからメールマーケティングツール
    5年後:中小企業向けメール配信市場で
    No.1を目指す

    View Slide

  27. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    事業部門の考えを理解し、
    プロダクトマネジメントとしてのあるべき姿
    を見定めて到達するべきゴールを目指そう!!

    View Slide

  28. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    そもそも、プロダクトマネジメントって?

    View Slide

  29. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    https://www.atlassian.com/ja/agile/product-management
    https://ferret-plus.com/14337
    https://pm-notes.com/wahtis-pdm/
    ● 目標や目的を実現するために指揮する・・・
    ● 価格設定にも関わっていくのか・・・
    ● 顧客の声を代弁する・・・
    ● 顧客への価値を最大化させる・・・
    ● マーケティング戦略の計画 /推進・・・

    View Slide

  30. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    あれ?顧客の声って
    どうやって集めるんだよ
    ・・・
    あれ?価格ってどう
    設定するの??
    マーケティングの
    戦略って・・・
    自分で考えて提案?
    自分が全部やらないといけないと思いこむ
    共通指標自分なりに
    何がいいのか判断す
    るのは、顧客の声効
    かないと・・・
    そうだよ、僕がしっかり指
    揮しないといけないんだ
    から・・・

    View Slide

  31. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    チャレンジして最初にぶつかった壁
    当初のミッションから
    あるべき姿を気にしすぎてしまい
    すべて自分でなんでもやらないといけないと思い込んでしまって
    何をどう進めてよいのかわからなくなった

    View Slide

  32. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ここで初めて上司に行き詰った事を相談してみた
    なぜ僕をPdMとして後押ししてくれたのか?
    ● 配配メールでの長い経験(ラクス入社以来10年間担当)
    ● 部門を超えて様々なやり取りをしてきたコミュニケーション力
    ● 人を巻き込んで課題解決に導く推進力
    いきなり答えを出すとかゴールにたどり着くのは難しい!
    色々な人と話し・巻き込み、少しずつゴールを見つけていけばいいのでは!?

    View Slide

  33. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ぶつかった壁からどう脱却したか?
    ❏ 仮説を立てて、関係者に相談・意見をぶつけながらゴールを一緒に探る
    ❏ 毎週何かしらのデータを集め、次の方向性を探る
    ❏ 顧客視点を学びつつ、事業部門の関係者との関係性も深める
    プロダクトのアウトカム創造に向けて
    少しずつ取り組みが進んだ!

    View Slide

  34. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    脱却後に自分が意識・実施していること
    ● 人を巻き込んで進める
    ● 自分の強みを忘れない
    ● 答えがないことが多いけど、気持ちを萎えさせない
    ○ 誰も答えをもっていない
    ○ 考えても正解はない
    ○ 自分なりの正解をつくる
    ● 顧客視点(自分が利用する人だったら?)を意識しておく

    View Slide

  35. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトアウトカム創造の
    取り組み

    View Slide

  36. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトマネージャーは、何に取り組むか?

    View Slide

  37. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    社内の他サービスと情報共有
    どのサービスでも共通的なプロダクトマネジメントの領域を項目化
    プロダクトマネジメント領域

    プロダクトビジョン

    ポジショニング

    競合分析・調査

    製品ロードマップ

    ユーザーニーズ収集
    など

    View Slide

  38. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    取り組みの洗い出し
    プロダクトマネジメントの項目に対して現状を分析し、年間の重点取り組
    みを洗い出し

    事業部門/開発部門それぞ
    れの状況を分析→手薄な
    領域を見極め

    優先度を判断→1年間の取
    り組み対象を絞り込み

    View Slide

  39. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    1年間で取り組んだこと
    ❏ スプリントレビューの場をつくって事業部門を巻き込み
    ❏ プロダクトの重要指標とターゲットの検討
    ❏ プロダクトの利用状況把握プロセスの整備
    ❏ 競合プロダクトの把握・調査方法の整備
    ❏ 開発チームのドッグフーディング実施
    ❏ 開発ロードマップの策定

    View Slide

  40. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    スプリントレビュー実現の課題と戦略
    課題
    ❏ スプリント開発は行っているがPBIがユーザーストーリー単位ではな

    ❏ スプリント単位でレビューできる成果物がない
    戦略
    ❏ 成果物がなくても開発状況を知るメリットを感じてもらう
    ❏ 身近な業務での気付きやフィードバックを引き出す

    View Slide

  41. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    スプリントレビューのファーストステップ
    事業部門の目線で情報を共有してフィードバックをもらう
    ❖ 直近の開発スケジュールの認識合わせ
    ➢ 営業やプロモーションがいつからどうなる?
    ❖ 本番バグの発生と対応状況の共有
    ➢ どんな顧客サポートが必要か?
    ❖ 開発途中の新機能のレビュー
    ➢ セミナーでどう見せる?顧客の反応は?

    View Slide

  42. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    スプリントレビューによる成果
    フィードバックを得ることで今までは目を向けなかったプロダクトの
    改善ができるようになった
    ❏ 分かりづらいメッセージや表記ゆれの機能横断的な見直し
    ❏ 必要以上に細かくて使われていない設定機能の廃止

    View Slide

  43. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    重要指標とターゲットの検討
    社内の他サービスから共有された企画資料を参考にして取
    り組みに着手

    ターゲットの明確化

    追跡する重要指標の設定

    View Slide

  44. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    様々な数値情報を収集して共有
    事業部門に提示して意見を集め、プロダクト開発としての重
    要指標を設定しようと試みた
    ❏ 契約プランごとの機能利用状況
    ❏ 契約数や解約数の推移
    ❏ オプション機能の契約状況

    View Slide

  45. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    わかったこと
    重要指標が簡単に見つかるなら今まで苦労していない😓

    View Slide

  46. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ”問いかけ”から開発ターゲット絞り込み
    数値を示して問いかける中で顧客がプロダクトを正しく使えている
    状態が具体化し、開発のターゲットが「欲しい機能」ではなく「実現
    したい成果=アウトカム」に変わった!
    https://www.hai2mail.jp/news/2021/20210224.php
    メールマーケティングの基本と
    なるKPIをユーザーが意識して
    利用してもらうことを開発のター
    ゲットにした

    View Slide

  47. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトの利用状況把握
    ❏ 顧客がプロダクトを正しく使えている状態と言える代表的な機
    能や操作のログを定期的に集計して関係者へ共有
    ❏ 新しく作る機能は開発要件だけでなく、正しく使えている状態
    の集計方法も定義してリリース

    View Slide

  48. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    競合プロダクトの状況把握
    「他社はどうしてますか?」は開発時に必ず話題になる
    ❏ 開発時にウォッチしておくべき競合プロダ
    クトを事業部門とすり合わせ
    ❏ 定期的にリリース情報をウォッチして開発
    チーム内で共有

    View Slide

  49. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ドッグフーディングの課題と戦略
    課題
    ❏ 自分たちが業務で使う機会がない
    ❏ マーケティングの業務経験もない
    戦略
    ❏ 身近なところで運用してみて基本的な業務を理解することから始める
    ❏ ドッグフーディングの質を上げるために顧客にも会いに行く
    ❏ ドッグフーディング改めドッグウォーキング(犬も歩けば棒に当たる)作戦

    View Slide

  50. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    開発チームが顧客を知るための活動
    メール配信業務の運用
    ❏ エンジニアブログの投稿記事を開発部門全体へメルマガ配信
    ❏ チーム内で当番制にして運用を回す
    ❏ 運用して出てくる「顧客はどう使っているんだろ
    う?」の疑問を事業部門にヒアリング
    顧客訪問への同行
    ❏ 営業やサポートの顧客訪問業務に同行させても
    らい顧客がどのように運用しているかをチーム
    へレポート

    View Slide

  51. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    適切なリリースサイクルの検討
    開発チームの疑問 🤔
    もっとリリース回数を増やして、
    顧客からたくさんフィードバックを得るべきでは?

    View Slide

  52. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    3ヶ月のリリースサイクルに落ち着く
    事業部門の回答 󰢧
    ❏ お客様の業務フロー整備や体制の準備がある
    ❏ 新機能のプロモーションの準備もある
    中小企業向けのBtoBのビジネス領域とサービス特性を踏まえると、
    今のところ3ヶ月サイクルのメジャーリリースが妥当と判断
    (バグFixなどのマイナーレベルのリリースは別)

    View Slide

  53. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    製品ロードマップの策定
    絞り込んだ開発ターゲットを踏まえて直近1年間で3ヶ月ごとに何を
    実現するかを大まかに決めて取り組む
    ※取り組みのイメージ
    2021年度のアウトカム戦略:◯◯の顧客がxx業務の
    PDCAを回せている状態にする
    ver.7.0
    ▼5月リリース
    ver.7.1 ver.7.2 ver.7.3
    ▼8月リリース ▼11月リリース ▼2月リリース
    PDCAのPを強化 PDCAのDを強化 PDCAのCを強化 PDCAのAを強化

    View Slide

  54. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    1年間の取り組みで得たもの

    View Slide

  55. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクト開発の一体感
    ❏ 事業部門と開発部門の枠組みを超えて一緒に計画を立てたり
    議論をする風土が強まった
    ❏ 開発チームも顧客の業務や競合製品など
    のビジネス状況に目を向けるようになった

    View Slide

  56. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アウトカムに目を向けた開発の実現
    ❏ 「何を作るか?」ではなく「何を実現したいか?」を議論できるよ
    うになった
    ❏ 「完成したかどうか?」ではなく「完成し
    たものが期待どおりか?」を検証するよ
    うになった

    View Slide

  57. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    チャレンジ賞受賞!
    受賞理由
    プロダクトマネジメント体制構
    築やロードマップ策定など手探
    りの中でも自ら動き、配配メー
    ルのメールマーケツールへの
    進化に向けて道筋を作りまし

    View Slide

  58. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    今後の展望

    View Slide

  59. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトの今後

    View Slide

  60. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    開発部門
    プロダクトマネジメント体制
    事業部門
    プロダクトマネジメントチーム
    PdM/PO
    PMM
    リード
    エンジニア
    ブリッジ
    エンジニア
    オフショア
    チーム
    サブチームA
    サブチームB
    インフラ
    チーム
    デザイン
    チーム
    EM
    GM
    企画M
    サポートM
    企画チーム
    サポート
    チーム
    営業チーム
    スクラムチーム
    スプリントレビュー
    チーム

    View Slide

  61. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    PMMとの協働体制
    PMM(Product Marketing Manager)と協力してプロダ
    クトを成長させる体制を確立する

    毎週1回集まってディスカッション

    隔週で事業部長も交えて会議

    View Slide

  62. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    5年間の製品開発ロードマップ検討

    5年後の事業ビジョンを策定済み

    5年後のゴールから逆算してロードマップをつくる

    5年後の売上目標を年単位に分解

    何がどれだけあればその売上を実現できるか

    そのためにどんなアウトカムを目指すか?

    View Slide

  63. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    開発チームの今後

    View Slide

  64. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    ロードマップの次のステージへ
    1. アウトプットの安定化
    2. プロダクトのアウトカム強化
    3. リリース速度アップ
    製品開発のリードタイム短縮
    4. チームのスケールアップ
    5. 取り組みのモデル化
    次の
    テーマ

    View Slide

  65. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アウトカムに目を向けたことで見えた課題
    単なる開発のスピードアップではなくプロダクトの成果につながる
    アクションのスピードアップが重要
    見えてきたポイント
    ❏ フィードバックをどう得るか
    ❏ 開発組織内でいかに効果的に仕事を回せるか

    View Slide

  66. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    社内を活用して素早くフィードバックを得る
    我々の製品を使って最もメールマーケティングしている顧客の1つ
    が事業部門のプロモーションチーム
    フィードバックを得るための強化ポイント
    ❏ スプリントレビューでのデモ
    ❏ リリース前の事業部門での受入テスト
    ❏ 営業デモやセミナー向けの環境やプロセスの強化

    View Slide

  67. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    機能リリースだけを基準にしない
    ❏ 多くの関係者からフィードバックを得る機会を探る
    ❏ フィードバック機会までのリードタイムを短縮する
    機能リリース▼
    スプリントレビュー
    顧客の業務準備
    顧客周知▼
    社内リリース▼
    リリーススプリント▼
    マニュアル整備 営業デモ・セミナー準備
    受入テスト サポートサイト準備 新機能プロモーション

    View Slide

  68. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    開発課
    開発組織内のリードタイム短縮
    社内体制上ワンチームで動くことはできないが、逆にそ
    の仕組みを活かして最大化する方法を探る
    オフショア
    チーム
    サブチームA
    Dev担当 サブチームB
    Ops担当
    ブリッジ
    エンジニア
    UI/デザイン
    チーム
    インフラ
    チーム
    PO/PdM SM/PjM
    EM
    スクラムチーム

    View Slide

  69. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    事例に学び、チームでアップデートする
    ❏ エンジニアリングとコラボレーションを両立する
    ❏ 自分たちのケースに当てはめて実現するのがアジャイル
    ❏ 10年以上続くレガシーサービスと向き合い続けて、拡大する
    組織内外の関係者を巻き
    込みながらアウトカムを生
    み出せるチームをめざす

    View Slide

  70. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトマネージャーの今後

    View Slide

  71. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトマネージャーとしての学習
    ➢ エンジニアのキャリアで学んでこなかった領域を補う
    ➢ まずは関係者を巻き込んで開発の意思決定を行ううえで最低
    限必要なレベルを目指す
    ❖ 事業戦略の理解
    ❖ マーケティング知識
    ❖ ファシリテーション

    View Slide

  72. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    学習内容をカリキュラム化
    自身のスキル整理と後進育成へ向けたプロダクトマネジメントの
    道筋の整理を実施中

    View Slide

  73. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    事業部門と顧客へもっと近づく
    ❏ 長期出張や合宿の企画
    ❏ 顧客向けセミナーへの参加
    ❏ 営業やサポートとの勉強会開催
    「事業部の人」になってみる

    View Slide

  74. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    まとめ

    View Slide

  75. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    アウトカム創出は1日にして成らず
    ❏ まずは開発チームが変化に対応する土壌をつくる
    ❏ 実績のある過去を否定したり、無理に変えようとしない
    ❏ スクラムの原則を参考にする
    ❏ 組織や役割の壁を超えて取り組める状態をつくる
    ❏ 焦らず根気強く雰囲気や場をつくる
    ❏ 「誰がやるか?」は重要

    View Slide

  76. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    プロダクトマネジメントも1日にして成らず
    ❏ 組織や役割の壁を超えたり、取り除くことは簡単なことではな

    ❏ 壁の向こうにいる人に目を向けて、巻き込んで議論する
    ❏ そのために必要なことを考えて学びつづける
    ❏ ひとりで全部解決しようとしない
    ❏ 人を巻き込み、人から学ぶ

    View Slide

  77. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    私たちの
    プロダクトアウトカム
    創出戦略

    View Slide

  78. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    対話の場をつくる
    ❏ 対話する:スプリントレビュー
    ❏ 学びにする:ドッグフーディング

    View Slide

  79. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    様々な視点で問いかけ続ける
    ❏ 重要指標の検討
    ❏ ターゲットの絞り込み
    ❏ 機能の利用状況
    ❏ 競合サービス

    View Slide

  80. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    同じリズムで継続する
    ❏ スプリントレビュー
    ❏ 3ヶ月ごとのメジャーリリース
    ❏ 1年単位のロードマップ

    View Slide

  81. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    場づくり
    問いかけ
    同じリズム

    View Slide

  82. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    3つのステップで
    アウトカム創出へ

    View Slide

  83. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    一緒にプロダクト開発しませんか?
    https://career-recruit.rakus.co.jp/career_engineer/
    ラクス 中途採用

    View Slide

  84. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    Thank’s

    View Slide

  85. ©2021 RAKUS Co., Ltd.
    Credits
    ❖ Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash / https://unsplash.com/
    ❖ ICOOON MONO / https://icooon-mono.com/
    ❖ かわいいフリー素材集 いらすとや / https://www.irasutoya.com/
    ❖ Portraits by くろださくらこ

    View Slide